83 / 131
王都組⑧
しおりを挟む
「……付いていけばいいんだな、カール。…おい、ルノ、出掛けるから支度しろ。そしてオマエは家にいろ。付いてくるなよ。」
ルノはハイハイと不遜な態度を取り、フェルゼンから酒瓶を取り上げて、上着を剥ぎ取る。そして「少々、客間でお待ち下さい。」と私達は書斎から追い出された。
「先に言っておくけど執事のルノさんは誰にでもあんな態度だよ。」
二人の関係で妄想に花を咲かせる私にカールがクギを刺す。
えっ、あんなに妖しい雰囲気醸し出してただのドS ?
嘘よ、きっと二人は夜、巡りめく………。
「シュネー様はお元気でしたか? 」
客間でカールに刺されたクギを早々に抜いて耽っていたら何だか怖い笑みを浮かべてお茶を出すドS。
あれ?
さっきフェルゼンの用意を手伝ってた筈じゃ。
「シュネー様はお元気でしたか? 」
早く話せと言わんばかりにもう一度今度はドスの効いた声でリピートする。
果たして執事ってこんな感じだったっけ?
ウチのセバスチャンはもっとほわほわしたお爺ちゃん……。
「ハイッ!! シュネー様は綺麗でかっこよく我が最高の推しでありますッ!! 」
「凄いどうでもいい内容ですね。…まぁ、何となく元気だったのは伝わりました。」
折角答えたのに余計な情報を喋るなとその怖い笑みは語る。笑み一つでこんだけものを言うものだっけ?
「シュネー様はわたくしにとっても唯一の癒しでした。あの糞主人がきちんと奥方として迎える事に成功していれば……まぁ、過ぎた事は良いとして。」
割とサラッと本音を暴露するドS。
しかも敵側だったのね。
もしかしたらゲームのシュネーが心折られた原因はこの人にもあるのかも。
「で、協力する事での我々の報酬の話になりますが。」
「「え!? 」」
ニコリと怖い笑顔が薄まり爽やかな笑顔がルノの顔に浮かぶ。
報酬?
ただで助けてくれないの?
唯一の癒しって言ってたじゃん!?
まさか報酬を求められると思っていなかった。(そもそもレオノールに言われなければ来なかった。)
除籍したとはいえ、シュネーの生家だし。
二人で困惑の表情を浮かべる。
帰るか?
なんか雲行きがあやしいぞ。
しかし、ルノは空いたカップに並々と紅茶を注ぎ、茶菓子まで追加して私達を帰す気がない。
「別に簡単な事です。帰ってきたシュネー様に取りなして下さるだけでいい。せめて紅茶だけでも飲みに帰って来てくださるだけで宜しいのでハースト家に顔を出して下さいと。」
その目には少し憂いが乗っているが、紅茶のくだりが引っかかる。
その紅茶、本当にただの紅茶ですか?
「ご隠居なされた旦那様方も相当可愛がられていた。それこそ家から出したくない程に。シュネー様はハースト家にとって必要なお方だ。……マドレーヌとチョコも付けるから帰って来て欲しいと伝えて下さい。わたくしが自ら腕を振るいましょう。食べたらトロけてしまう程美味しいものを。」
瞳が潤み、もの悲しげな表情を浮かべるが全然共感出来ない。
寧ろ、冷や汗が止まらない。
マドレーヌとチョコに何を盛るつもりだ。余程フェルゼンよりルノの方が怖い。
裏のボス実はコイツじゃないよね、作製スタッフ。
そんな気がしてきたわ。
「話は……しますわ。」
「はい…。是非伝えて下さい。よぉーく心に響くように。」
ルノはフェルゼンが来た事を確認すると満足したように去っていった。去り際に「シュネー様に会った際はわたくしからと。」と囁かれて手に握らされたキャンディ。これは後でシュヴェルトに、「レオノールに食べさせて。」と言って渡そう。
これが必要なのはきっとシュネーじゃない。
素直になれないレオノールだよ、きっと。
「後で処分するから渡して。」
カールがそう言うとサラッと私の手からキャンディを奪う。
何故だ。
それは後でレオノールで処分するというのに!!
「茶番はいいから行くならさっさとして。僕は君達には興味がない。」
石鹸の匂いを纏い、綺麗になって戻ってきたフェルゼンがさっさとしろと促す。
その目には何だか生気が宿っているような…。
「まさか…。シュネー様を本気でレオノール君は地獄に落とす気じゃ…。」
カールがブルリッと肌を粟立たせ、震え上がる。前で手を組んで祈るように震える姿は服装は今日は男装だけど女の子のよう。
「レイピア使いの暗殺者なら一度会った事がある。」
「えっ? 」
「シャルロッテ侯爵のご令嬢はよく第一王子の事を『友人』である僕に聞きにきてたんだよ。その時に陰についてた護衛がソイツだった。」
フェルゼンはどうでもいい話のようにつまらなそうに一番重要な話をサラッとゲロった。
何で陰の護衛に気付けたの?
フェルゼンは開いた口が塞がらない私達なんてどうでも良さそうに目もくれず、ヒョイッとカールの手から先程キャンディを奪った。
そして躊躇もせず、それを口に放り込んだ。
「えっ!? そのキャンディは……。」
「何を驚いているの? ……ああ、ルノにおちょくられたのか。」
コロコロとルノがシュネーにとくれた怪しいキャンディを口の中で転がす。しかしフェルゼンの様子は変わりない。
「アイツの話は八割がた、からかわれたと思った方がいい。奴は『オカン』だ。性格悪いから結構弄ってくるけど、根は『オカン』。」
「オカン。」
「特に病弱だったシュネーには甘いんだよ。病弱なシュネーを喜ばせたくてお菓子作りのスキルを習得した奴だ。……はぁ、アイツに休暇与えて追い出すのがどれ程面倒臭かったか。」
フェルゼンが馬車に乗る前に溜息をつき、チラッと二階の窓を見た。そこには怖い程満面の笑みで、こちらを見つめているルノの姿があった。
それは「分かってるだろうな? 」と言いたげな笑顔だった。
だから何で笑顔でこんだけものが言えるの?
フェルゼンは溜息をつき、馬車に乗り込む。
「…ハースト伯爵家は全面的に元第二王子であるリヒトの冤罪を晴らす事を誓うよ。何処までも真っ直ぐな元弟の為に。下心無くね。」
「それは……。」
「ホントはこのまま腐ってしまいたかったんだけどね。初恋を抱いたままゆっくりと…。」
その表情には兄の顔が浮かんでいた。
とても穏やかでただ家族を想う一人の兄の姿が。
「除籍したってやっぱり家族なんだ。弟として慈しんでいた事は恋が破れたって消えないんだよ。願わくば誰よりも幸せであって欲しいんだ。」
今のフェルゼンの表情を見たらシュネーはどう思うだろう。ふと、そんな想いが浮かんだ。
きっとこんな優しい表情を浮かべる兄をシュネーは支えたかったんだろうな。そう思うと、とても複雑で私はフェルゼンから視線を外した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
なんちゃってキャラ紹介
ヴィルマ・イーリス
なんちゃって男爵令嬢にして前世の記憶を持つ。前世では出しっ放しにしていたBL 本を弟(当時九歳)が誤って読んでしまい、距離を置かれて冷たい目で見られた悲しい過去がある。今世では性癖オープンなのは粗方この経験の所為。
カール・アーバイン
ヴィルマの婚約者。ヴィルマは好きだが、レオノール達の恋路にグイグイ参入していくのは本気でやめてほしいと思っている。女装癖はあるが男です。
フェルゼン・ハースト
やっぱりブラコンは抜けない。
ルノ
ハースト家の執事。ドSでオカン。果たしてそのオカン属性が作中で発揮されるかは謎。
ルノはハイハイと不遜な態度を取り、フェルゼンから酒瓶を取り上げて、上着を剥ぎ取る。そして「少々、客間でお待ち下さい。」と私達は書斎から追い出された。
「先に言っておくけど執事のルノさんは誰にでもあんな態度だよ。」
二人の関係で妄想に花を咲かせる私にカールがクギを刺す。
えっ、あんなに妖しい雰囲気醸し出してただのドS ?
嘘よ、きっと二人は夜、巡りめく………。
「シュネー様はお元気でしたか? 」
客間でカールに刺されたクギを早々に抜いて耽っていたら何だか怖い笑みを浮かべてお茶を出すドS。
あれ?
さっきフェルゼンの用意を手伝ってた筈じゃ。
「シュネー様はお元気でしたか? 」
早く話せと言わんばかりにもう一度今度はドスの効いた声でリピートする。
果たして執事ってこんな感じだったっけ?
ウチのセバスチャンはもっとほわほわしたお爺ちゃん……。
「ハイッ!! シュネー様は綺麗でかっこよく我が最高の推しでありますッ!! 」
「凄いどうでもいい内容ですね。…まぁ、何となく元気だったのは伝わりました。」
折角答えたのに余計な情報を喋るなとその怖い笑みは語る。笑み一つでこんだけものを言うものだっけ?
「シュネー様はわたくしにとっても唯一の癒しでした。あの糞主人がきちんと奥方として迎える事に成功していれば……まぁ、過ぎた事は良いとして。」
割とサラッと本音を暴露するドS。
しかも敵側だったのね。
もしかしたらゲームのシュネーが心折られた原因はこの人にもあるのかも。
「で、協力する事での我々の報酬の話になりますが。」
「「え!? 」」
ニコリと怖い笑顔が薄まり爽やかな笑顔がルノの顔に浮かぶ。
報酬?
ただで助けてくれないの?
唯一の癒しって言ってたじゃん!?
まさか報酬を求められると思っていなかった。(そもそもレオノールに言われなければ来なかった。)
除籍したとはいえ、シュネーの生家だし。
二人で困惑の表情を浮かべる。
帰るか?
なんか雲行きがあやしいぞ。
しかし、ルノは空いたカップに並々と紅茶を注ぎ、茶菓子まで追加して私達を帰す気がない。
「別に簡単な事です。帰ってきたシュネー様に取りなして下さるだけでいい。せめて紅茶だけでも飲みに帰って来てくださるだけで宜しいのでハースト家に顔を出して下さいと。」
その目には少し憂いが乗っているが、紅茶のくだりが引っかかる。
その紅茶、本当にただの紅茶ですか?
「ご隠居なされた旦那様方も相当可愛がられていた。それこそ家から出したくない程に。シュネー様はハースト家にとって必要なお方だ。……マドレーヌとチョコも付けるから帰って来て欲しいと伝えて下さい。わたくしが自ら腕を振るいましょう。食べたらトロけてしまう程美味しいものを。」
瞳が潤み、もの悲しげな表情を浮かべるが全然共感出来ない。
寧ろ、冷や汗が止まらない。
マドレーヌとチョコに何を盛るつもりだ。余程フェルゼンよりルノの方が怖い。
裏のボス実はコイツじゃないよね、作製スタッフ。
そんな気がしてきたわ。
「話は……しますわ。」
「はい…。是非伝えて下さい。よぉーく心に響くように。」
ルノはフェルゼンが来た事を確認すると満足したように去っていった。去り際に「シュネー様に会った際はわたくしからと。」と囁かれて手に握らされたキャンディ。これは後でシュヴェルトに、「レオノールに食べさせて。」と言って渡そう。
これが必要なのはきっとシュネーじゃない。
素直になれないレオノールだよ、きっと。
「後で処分するから渡して。」
カールがそう言うとサラッと私の手からキャンディを奪う。
何故だ。
それは後でレオノールで処分するというのに!!
「茶番はいいから行くならさっさとして。僕は君達には興味がない。」
石鹸の匂いを纏い、綺麗になって戻ってきたフェルゼンがさっさとしろと促す。
その目には何だか生気が宿っているような…。
「まさか…。シュネー様を本気でレオノール君は地獄に落とす気じゃ…。」
カールがブルリッと肌を粟立たせ、震え上がる。前で手を組んで祈るように震える姿は服装は今日は男装だけど女の子のよう。
「レイピア使いの暗殺者なら一度会った事がある。」
「えっ? 」
「シャルロッテ侯爵のご令嬢はよく第一王子の事を『友人』である僕に聞きにきてたんだよ。その時に陰についてた護衛がソイツだった。」
フェルゼンはどうでもいい話のようにつまらなそうに一番重要な話をサラッとゲロった。
何で陰の護衛に気付けたの?
フェルゼンは開いた口が塞がらない私達なんてどうでも良さそうに目もくれず、ヒョイッとカールの手から先程キャンディを奪った。
そして躊躇もせず、それを口に放り込んだ。
「えっ!? そのキャンディは……。」
「何を驚いているの? ……ああ、ルノにおちょくられたのか。」
コロコロとルノがシュネーにとくれた怪しいキャンディを口の中で転がす。しかしフェルゼンの様子は変わりない。
「アイツの話は八割がた、からかわれたと思った方がいい。奴は『オカン』だ。性格悪いから結構弄ってくるけど、根は『オカン』。」
「オカン。」
「特に病弱だったシュネーには甘いんだよ。病弱なシュネーを喜ばせたくてお菓子作りのスキルを習得した奴だ。……はぁ、アイツに休暇与えて追い出すのがどれ程面倒臭かったか。」
フェルゼンが馬車に乗る前に溜息をつき、チラッと二階の窓を見た。そこには怖い程満面の笑みで、こちらを見つめているルノの姿があった。
それは「分かってるだろうな? 」と言いたげな笑顔だった。
だから何で笑顔でこんだけものが言えるの?
フェルゼンは溜息をつき、馬車に乗り込む。
「…ハースト伯爵家は全面的に元第二王子であるリヒトの冤罪を晴らす事を誓うよ。何処までも真っ直ぐな元弟の為に。下心無くね。」
「それは……。」
「ホントはこのまま腐ってしまいたかったんだけどね。初恋を抱いたままゆっくりと…。」
その表情には兄の顔が浮かんでいた。
とても穏やかでただ家族を想う一人の兄の姿が。
「除籍したってやっぱり家族なんだ。弟として慈しんでいた事は恋が破れたって消えないんだよ。願わくば誰よりも幸せであって欲しいんだ。」
今のフェルゼンの表情を見たらシュネーはどう思うだろう。ふと、そんな想いが浮かんだ。
きっとこんな優しい表情を浮かべる兄をシュネーは支えたかったんだろうな。そう思うと、とても複雑で私はフェルゼンから視線を外した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
なんちゃってキャラ紹介
ヴィルマ・イーリス
なんちゃって男爵令嬢にして前世の記憶を持つ。前世では出しっ放しにしていたBL 本を弟(当時九歳)が誤って読んでしまい、距離を置かれて冷たい目で見られた悲しい過去がある。今世では性癖オープンなのは粗方この経験の所為。
カール・アーバイン
ヴィルマの婚約者。ヴィルマは好きだが、レオノール達の恋路にグイグイ参入していくのは本気でやめてほしいと思っている。女装癖はあるが男です。
フェルゼン・ハースト
やっぱりブラコンは抜けない。
ルノ
ハースト家の執事。ドSでオカン。果たしてそのオカン属性が作中で発揮されるかは謎。
10
お気に入りに追加
667
あなたにおすすめの小説
【完結】凄腕冒険者様と支援役[サポーター]の僕
みやこ嬢
BL
2023/01/27 完結!全117話
【強面の凄腕冒険者×心に傷を抱えた支援役】
孤児院出身のライルは田舎町オクトの冒険者ギルドで下働きをしている20歳の青年。過去に冒険者から騙されたり酷い目に遭わされた経験があり、本来の仕事である支援役[サポーター]業から遠退いていた。
しかし、とある理由から支援を必要とする冒険者を紹介され、久々にパーティーを組むことに。
その冒険者ゼルドは顔に目立つ傷があり、大柄で無口なため周りから恐れられていた。ライルも最初のうちは怯えていたが、強面の外見に似合わず優しくて礼儀正しい彼に次第に打ち解けていった。
組んで何度目かのダンジョン探索中、身を呈してライルを守った際にゼルドの鎧が破損。代わりに発見した鎧を装備したら脱げなくなってしまう。責任を感じたライルは、彼が少しでも快適に過ごせるよう今まで以上に世話を焼くように。
失敗続きにも関わらず対等な仲間として扱われていくうちに、ライルの心の傷が癒やされていく。
鎧を外すためのアイテムを探しながら、少しずつ距離を縮めていく冒険者二人の物語。
★・★・★・★・★・★・★・★
無自覚&両片想い状態でイチャイチャしている様子をお楽しみください。
感想ありましたら是非お寄せください。作者が喜びます♡
タチですが異世界ではじめて奪われました
雪
BL
「異世界ではじめて奪われました」の続編となります!
読まなくてもわかるようにはなっていますが気になった方は前作も読んで頂けると嬉しいです!
俺は桐生樹。21歳。平凡な大学3年生。
2年前に兄が死んでから少し荒れた生活を送っている。
丁度2年前の同じ場所で黙祷を捧げていたとき、俺の世界は一変した。
「異世界ではじめて奪われました」の主人公の弟が主役です!
もちろんハルトのその後なんかも出てきます!
ちょっと捻くれた性格の弟が溺愛される王道ストーリー。
俺は好きな乙女ゲームの世界に転生してしまったらしい
綾里 ハスミ
BL
騎士のジオ = マイズナー(主人公)は、前世の記憶を思い出す。自分は、どうやら大好きな乙女ゲーム『白百合の騎士』の世界に転生してしまったらしい。そして思い出したと同時に、衝動的に最推しのルーク団長に告白してしまい……!?
ルーク団長の事が大好きな主人公と、戦争から帰って来て心に傷を抱えた年上の男の恋愛です。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
俺の体に無数の噛み跡。何度も言うが俺はαだからな?!いくら噛んでも、番にはなれないんだぜ?!
汀
BL
背も小さくて、オメガのようにフェロモンを振りまいてしまうアルファの睟。そんな特異体質のせいで、馬鹿なアルファに体を噛まれまくるある日、クラス委員の落合が………!!
百戦錬磨は好きすぎて押せない
紗々
BL
なんと!HOTランキングに載せていただいておりました!!(12/18現在23位)ありがとうございます~!!*******超大手企業で働くエリート営業マンの相良響(28)。ある取引先の会社との食事会で出会った、自分の好みドンピシャの可愛い男の子(22)に心を奪われる。上手いこといつものように落として可愛がってやろうと思っていたのに…………序盤で大失態をしてしまい、相手に怯えられ、嫌われる寸前に。どうにか謝りまくって友人関係を続けることには成功するものの、それ以来ビビり倒して全然押せなくなってしまった……!*******百戦錬磨の超イケメンモテ男が純粋で鈍感な男の子にメロメロになって翻弄され悶えまくる話が書きたくて書きました。いろんな胸キュンシーンを詰め込んでいく……つもりではありますが、ラブラブになるまでにはちょっと時間がかかります。※80000字ぐらいの予定でとりあえず短編としていましたが、後日談を含めると100000字超えそうなので長編に変更いたします。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる