125 / 160
光の如く①
しおりを挟む
やっとソレーユが居なくなり、どうやって獄塔から抜け出そうか算段しているとピシャンッとけたたましい音が響いた。
「うわっ!?なんだ??」
階段の辺りの風景が消し飛ぶように強く光る。
その光に目が眩み、瞼を閉じるとふわりと足を柔らかく滑らかなものが撫でた。
頰に小さな手が触れる感触がして目を開けると眩んでボヤけた視界の中、山吹色の瞳が揺れていた。
「ラヨネ?」
そう声を掛けると少し幼さの抜けた顔がくしゃりと歪んだ。顔をきちんと見る暇もなく、まだ細い腕が腰に周り、足にふわふわな尻尾がくるんと絡み付く。
「コタ。会いたかった…。」
スンスンッと鼻を鳴らし、ポタポタと俺の肩に雨が降る。久々に会ってもラヨネはラヨネである事にホッとして、安堵の笑みを溢す。
会えて嬉しいと泣くラヨネの背を撫でる。すると「ふふふっ。」と耳元で幸せそうな笑い声を溢して、ラヨネ特有の鼻頭を合わせる挨拶をすると手枷に触れた。
ふわりと赤い光と青い光が手枷と足枷を包み、パキッと音と共に枷が崩れ落ちた。
「趣味悪…。こんなのコタに似合う訳ないじゃん。」
自由になった俺の手をヒョイっと手に取り、ラヨネが唇を寄せる。いつの間にかに跪き、手の甲に口付けを落とした。
「まだ旅の目的は達成してないけど。ここで口説かなきゃ男じゃないよね?」
そういたずらっけのある笑みを浮かべてこてんと首を傾げた。その言葉にハッと別れた日の聞いた言葉を思い出した。
『力を付けて、全てを整えたら唇以外も奪いに来るから。』
ブワッと熱でも出たかのように顔が熱い。
その顔を見て、ラヨネは少し目を丸くしたが、ニッコリと微笑み掛けてきた。
何故か微笑んだ瞬間、ラヨネの背景に花が咲いたのは気のせいだろうか?
自身の目がおかしくなったのかと目を擦ろうとするが、その手も小さな手にソッと取られる。
「大好きだよ、コタ。」
「ッ!?」
「旅立ってからもずっとコタの事を考えてた。愛しくて早く迎えに行きたくて、ソレを支えに旅をしてきたんだ。」
「俺も…会いたかったけど…、ちょっと待ってくれ…。」
「顔を逸らさないで、コタ。もっとコタの顔を見せて?」
その醸し出される甘い雰囲気に耐え切れず、顔を逸らすと頰に手を添えられて、ラヨネの顔が逸らす前より近付く。
ラヨネの吐息が頰にかかる。
どうすればいいのか分からない。
ミドリのように遠回しではなく、ハッキリと紡がれるその砂糖菓子のように甘い愛の言葉にドギマギする。
心臓が耳から出るんじゃないかって程、心臓がうるさい。
「愛してるよ、コタ。ほら、僕の胸触って見て。ドキドキしてるでしょ?…僕がこんなにドキドキするのはコタだけだよ?」
ラヨネに誘導され、触れたラヨネの胸からは確かに俺と同じようにバクバクと壊れそうな程鼓動を刻んでいた。
頰を薔薇色に染め、甘い笑みを浮かべるラヨネ。
その視線は熱がこもっていて見られているだけで息の仕方さえ忘れそうになる。
「コタだけなんだよ。こんなにドキドキするのも愛しいと思うのもコタだけだ。」
「だけど、俺は男で…。」
「僕はコタを愛してるの。そこに性別は関係ないし、歳だって関係ない。」
ふわっと軽くラヨネの唇が俺の唇に触れた。
「うわっ!?なんだ??」
階段の辺りの風景が消し飛ぶように強く光る。
その光に目が眩み、瞼を閉じるとふわりと足を柔らかく滑らかなものが撫でた。
頰に小さな手が触れる感触がして目を開けると眩んでボヤけた視界の中、山吹色の瞳が揺れていた。
「ラヨネ?」
そう声を掛けると少し幼さの抜けた顔がくしゃりと歪んだ。顔をきちんと見る暇もなく、まだ細い腕が腰に周り、足にふわふわな尻尾がくるんと絡み付く。
「コタ。会いたかった…。」
スンスンッと鼻を鳴らし、ポタポタと俺の肩に雨が降る。久々に会ってもラヨネはラヨネである事にホッとして、安堵の笑みを溢す。
会えて嬉しいと泣くラヨネの背を撫でる。すると「ふふふっ。」と耳元で幸せそうな笑い声を溢して、ラヨネ特有の鼻頭を合わせる挨拶をすると手枷に触れた。
ふわりと赤い光と青い光が手枷と足枷を包み、パキッと音と共に枷が崩れ落ちた。
「趣味悪…。こんなのコタに似合う訳ないじゃん。」
自由になった俺の手をヒョイっと手に取り、ラヨネが唇を寄せる。いつの間にかに跪き、手の甲に口付けを落とした。
「まだ旅の目的は達成してないけど。ここで口説かなきゃ男じゃないよね?」
そういたずらっけのある笑みを浮かべてこてんと首を傾げた。その言葉にハッと別れた日の聞いた言葉を思い出した。
『力を付けて、全てを整えたら唇以外も奪いに来るから。』
ブワッと熱でも出たかのように顔が熱い。
その顔を見て、ラヨネは少し目を丸くしたが、ニッコリと微笑み掛けてきた。
何故か微笑んだ瞬間、ラヨネの背景に花が咲いたのは気のせいだろうか?
自身の目がおかしくなったのかと目を擦ろうとするが、その手も小さな手にソッと取られる。
「大好きだよ、コタ。」
「ッ!?」
「旅立ってからもずっとコタの事を考えてた。愛しくて早く迎えに行きたくて、ソレを支えに旅をしてきたんだ。」
「俺も…会いたかったけど…、ちょっと待ってくれ…。」
「顔を逸らさないで、コタ。もっとコタの顔を見せて?」
その醸し出される甘い雰囲気に耐え切れず、顔を逸らすと頰に手を添えられて、ラヨネの顔が逸らす前より近付く。
ラヨネの吐息が頰にかかる。
どうすればいいのか分からない。
ミドリのように遠回しではなく、ハッキリと紡がれるその砂糖菓子のように甘い愛の言葉にドギマギする。
心臓が耳から出るんじゃないかって程、心臓がうるさい。
「愛してるよ、コタ。ほら、僕の胸触って見て。ドキドキしてるでしょ?…僕がこんなにドキドキするのはコタだけだよ?」
ラヨネに誘導され、触れたラヨネの胸からは確かに俺と同じようにバクバクと壊れそうな程鼓動を刻んでいた。
頰を薔薇色に染め、甘い笑みを浮かべるラヨネ。
その視線は熱がこもっていて見られているだけで息の仕方さえ忘れそうになる。
「コタだけなんだよ。こんなにドキドキするのも愛しいと思うのもコタだけだ。」
「だけど、俺は男で…。」
「僕はコタを愛してるの。そこに性別は関係ないし、歳だって関係ない。」
ふわっと軽くラヨネの唇が俺の唇に触れた。
0
あなたにおすすめの小説
毒を喰らわば皿まで
十河
BL
竜の齎らす恩恵に満ちた国、パルセミス。
ここが前世でやり込んだゲーム、【竜と生贄の巫女】の世界だと思い出した【俺】だったが、俺は悪役令嬢の娘・ジュリエッタと共に破滅の未来が待っている宰相アンドリムに転生してしまっていた。
だけど記憶を取り戻したからには、そう簡単に破滅などしてやらないつもりだ。
前世の知識をフルに活かし、娘と共に、正義の味方面をした攻略対象達に逆転劇を披露してみせよう。
※※※
【第7回BL小説大賞】にエントリーさせて頂きました。
宜しくお願い致します(*´꒳`*)
※※※
小説家になろうサイト様※ムーンライトノベル※でも公開をしております。
また、主人公相手ではないですがNLカプも登場してきます。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
逃げる銀狐に追う白竜~いいなずけ竜のアレがあんなに大きいなんて聞いてません!~
結城星乃
BL
【執着年下攻め🐲×逃げる年上受け🦊】
愚者の森に住む銀狐の一族には、ある掟がある。
──群れの長となる者は必ず真竜を娶って子を成し、真竜の加護を得ること──
長となる証である紋様を持って生まれてきた皓(こう)は、成竜となった番(つがい)の真竜と、婚儀の相談の為に顔合わせをすることになった。
番の真竜とは、幼竜の時に幾度か会っている。丸い目が綺羅綺羅していて、とても愛らしい白竜だった。この子が将来自分のお嫁さんになるんだと、胸が高鳴ったことを思い出す。
どんな美人になっているんだろう。
だが相談の場に現れたのは、冷たい灰銀の目した、自分よりも体格の良い雄竜で……。
──あ、これ、俺が……抱かれる方だ。
──あんな体格いいやつのあれ、挿入したら絶対壊れる!
──ごめんみんな、俺逃げる!
逃げる銀狐の行く末は……。
そして逃げる銀狐に竜は……。
白竜×銀狐の和風系異世界ファンタジー。
すべてはあなたを守るため
高菜あやめ
BL
【天然超絶美形な王太子×妾のフリした護衛】 Y国の次期国王セレスタン王太子殿下の妾になるため、はるばるX国からやってきたロキ。だが妾とは表向きの姿で、その正体はY国政府の依頼で派遣された『雇われ』護衛だ。戴冠式を一か月後に控え、殿下をあらゆる刺客から守りぬかなくてはならない。しかしこの任務、殿下に素性を知られないことが条件で、そのため武器も取り上げられ、丸腰で護衛をするとか無茶な注文をされる。ロキははたして殿下を守りぬけるのか……愛情深い王太子殿下とポンコツ護衛のほのぼの切ないラブコメディです
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる