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それから僕は家に籠るようになった。
 金属バットとナイフと大量のはっか飴も買った。
 傭兵なんてしていた…しかも、どんな力を持っているのかわからない宇宙人にそんなものくらいで立ち向かえるとは、到底思えなかったけど…



しばらくすると、買い込んでいた食料が尽きた。
 純一郎に頼もうと思ったけど、連絡が取れなかった。
また海外に行ってるようだ。



 (仕方がない…自分で買いに行くしかないな。
とりあえず、人通りの多い所なら大丈夫だろう…)



 僕はポケットにナイフとはっか飴を忍ばせ、近くのスーパーに向かった。
 両手に持てるだけの食料品を買い込み、家に戻っていると、きょろきょろとあたりを見渡しながら歩く女の子がいた。
めちゃめちゃ可愛い子だ。
その子と不意に視線が合った。



 「あのぅ…このあたりに〇〇マンションってありませんか?」

 〇〇マンションは僕の住んでるマンションだ。
まさか、こいつが『パンダ11』なのか?
そうだ…相手は宇宙人なんだ。
 男性では僕が警戒すると思って、女に化けているのでは…



「ど、どなたかお探しですか?」

 「はい、田中信二さんと言う人を探しています。」



やっぱりだ!
こいつが『パンダ11』に間違いない!
 僕は体が震え出すのを感じた。


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