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 「あ……」

 少年は、ベッドの上にきれいな包みがあることに気付きました。



 逸る気持ちを押さえながら、少年は丁寧に包み紙を開けました。



 「わぁ…!」

そこにはぴかぴかの革靴が入っていました。



 「お母さん…!
サンタさんが来てくれたよ!」

 少年は、早速、靴をお母さんに見せに行きました。



 「まぁ…!
 良かったわね。素敵なプレゼントをもらえて…」

 「……もしかしたら……」

 「どうかしたの?」

 「……ううん、なんでもない。」

 少年は、頭の中に浮かんだあのイケメンのお兄さんのことは話しませんでした。
でも、思ったのです。
サンタさんは差別なんてしないんだって。
クリスマスはやっぱりとても嬉しい日なんだって。



 ***




 「へーーーーーっくしょん!」



 久しぶりに寒い夜空を走ったので、ルドルフはすっかり風邪をひいてしまいました。
でも、そのへくしょんは何となく誇らしく嬉しい気持ちのへくしょんでした。



 ~fin.
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