12 / 12
12
しおりを挟む
(わぁぁ……)
新しいじてんしゃはものすごい乗り心地が良かった。
きーこきーこもゆわへんし、嘘みたいにすいすい走れる。
なんか、思いっきり頑張って漕いだら、新幹線くらい早く走れそうな気がした。
「あ、恭ちゃん!
新しいじてんしゃ、こうてもうたん?」
公園に着いたら、とうま君が僕のところに走って来た。
「うん!」
「めっちゃイケてんやん!良かったなぁ。」
「うん!」
「あれ?恭ちゃん、泣いたん?
鼻、まっかっかなってんで。」
「……ちょっとな。」
ボロいじてんしゃのことは、なんでかゆわれへんかった。
「恭ちゃん、あそこまで競争しようや!」
「うん、わかった!」
「ほな、行くで!よーい、どん!」
僕は、新しいじてんしゃを思いっきり漕いだ。
乗りやすくてカッコ良くてごっつい気に入ったけど…でも、あのボロいじてしゃにもたまには乗ったろ…僕はそう思た。
おしまい。
新しいじてんしゃはものすごい乗り心地が良かった。
きーこきーこもゆわへんし、嘘みたいにすいすい走れる。
なんか、思いっきり頑張って漕いだら、新幹線くらい早く走れそうな気がした。
「あ、恭ちゃん!
新しいじてんしゃ、こうてもうたん?」
公園に着いたら、とうま君が僕のところに走って来た。
「うん!」
「めっちゃイケてんやん!良かったなぁ。」
「うん!」
「あれ?恭ちゃん、泣いたん?
鼻、まっかっかなってんで。」
「……ちょっとな。」
ボロいじてんしゃのことは、なんでかゆわれへんかった。
「恭ちゃん、あそこまで競争しようや!」
「うん、わかった!」
「ほな、行くで!よーい、どん!」
僕は、新しいじてんしゃを思いっきり漕いだ。
乗りやすくてカッコ良くてごっつい気に入ったけど…でも、あのボロいじてしゃにもたまには乗ったろ…僕はそう思た。
おしまい。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
吸血鬼伝説の始まり
ムービーマスター
児童書・童話
流行り病、悪性の風邪が定期的に流行る中世ヨーロッパの暗黒の時代。
今よりも死が身近だった時代、人々は流行り病から恐怖の伝説を産み落とす。
その元には、新たに見付かった旧約聖書「創世記・天地創造」から、新事実が解り、神と悪魔と人間、そして流行り病の象徴として、吸血鬼伝説が誕生したのです。
こちら第二編集部!
月芝
児童書・童話
かつては全国でも有数の生徒数を誇ったマンモス小学校も、
いまや少子化の波に押されて、かつての勢いはない。
生徒数も全盛期の三分の一にまで減ってしまった。
そんな小学校には、ふたつの校内新聞がある。
第一編集部が発行している「パンダ通信」
第二編集部が発行している「エリマキトカゲ通信」
片やカジュアルでおしゃれで今時のトレンドにも敏感にて、
主に女生徒たちから絶大な支持をえている。
片や手堅い紙面造りが仇となり、保護者らと一部のマニアには
熱烈に支持されているものの、もはや風前の灯……。
編集部の規模、人員、発行部数も人気も雲泥の差にて、このままでは廃刊もありうる。
この危機的状況を打破すべく、第二編集部は起死回生の企画を立ち上げた。
それは――
廃刊の危機を回避すべく、立ち上がった弱小第二編集部の面々。
これは企画を押しつけ……げふんげふん、もといまかされた女子部員たちが、
取材絡みでちょっと不思議なことを体験する物語である。
Sadness of the attendant
砂詠 飛来
児童書・童話
王子がまだ生熟れであるように、姫もまだまだ小娘でありました。
醜いカエルの姿に変えられてしまった王子を嘆く従者ハインリヒ。彼の強い憎しみの先に居たのは、王子を救ってくれた姫だった。
せかいのこどもたち
hosimure
絵本
さくらはにほんのしょうがっこうにかよっているおんなのこ。
あるひ、【せかいのこどもたち】があつまるパーティのしょうたいじょうがとどきます。
さくらはパーティかいじょうにいくと……。
☆使用しているイラストは「かわいいフリー素材集いらすとや」様のをお借りしています。
無断で転載することはお止めください。
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
フシギな異世界体験とウサギさんとの約束
金美詠 ᴋɪᴍ ᴍɪʏᴇᴏɴɢ
児童書・童話
六花はかくれんぼの最中に森でまいごになっていると、フシギなウサギさんと出会います。
そしてそのウサギさんがかしてくれた本がとてもすごいのです。
六花が、異世界ファンタジーで王子さまと結婚する貴族のお姫さまのお話が読みたいと言ったら、その本は本当にそのお話を実体験させてくれたのでした!
でも、本を見るためにウサギさんとある約束をしたのですが、ある日六花はその約束をやぶってしまうのです。
約束をやぶったまま入った本の世界では、王子さまはやさしい王子さまではなくなっていました。
そしてさいごに知るそのウサギさんの正体とは────
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる