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過去から未来へ
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「うさぎが言ったんだ。
もしも、口づけをして妻になることを約束してくれる人間の娘がいれば、おまえは元に戻れるし、チクタクの修理屋をやめても良いって。
でも、そんな娘がいるはずない。
醜いとかげの僕の妻になることを承諾する者なんて……
そうでなくとも、僕は人にみつからないようにいつも隠れ身のマントを着てるんだ。
あれを着てる僕をみつけられるのは、ごく一部の子供だけなんだから。
これは本当に奇跡としか言えないよ。」
チャールズにみつめられると、なんだかドキドキしてしまいます。
「でも、これからどうしようかな…
もう故郷には帰れないし…」
「何を言ってるの?
うちに来れば良いじゃない。
私達がいつでも帰れるように準備されてる屋敷があるわ。」
「え…だって、そんな厚かましいこと…」
「厚かましいですって?
あなたはシュザンヌの旦那様なのよ。」
「あ、あれは、ただ呪いを解くため……」
「そんなこと言って、もし、またとかげに戻ったらどうするの!?」
「や、やめてくれよ!」
シュゼットは、チャールズの強ばった顔を見て、くすくすと笑います。
私はあの時、本気でとかげの妻になることを決意したのですが、チャールズはどうだったのでしょう?
まさかこんなことになるとは思ってませんでしたし、私も気持ちが落ち着きません。
次の日の朝、クリストファーが服を買って戻ってきました。
「シュゼット、とっても素敵よ!」
「シュザンヌ、あなたこそ。」
私は紫色、シュゼットは朱色のドレスです。
「クリストファー、今までどうもありがとう。
今日で私達のお供の役目はおしまいよ。」
「えっ!なぜですか?
私がなにか失礼なことでも?」
「そうじゃないわ。
屋敷に戻ったら、あなたは私と結婚するの。」
「け、け、結婚!?」
「そうよ。シュザンヌとチャールズが結婚する日に私も結婚式を挙げたいの。
これから相手を探すのも大変だから、あなたに決めたのよ。」
シュゼットの言葉に私達三人はびっくりして何も言えませんでした。
もしも、口づけをして妻になることを約束してくれる人間の娘がいれば、おまえは元に戻れるし、チクタクの修理屋をやめても良いって。
でも、そんな娘がいるはずない。
醜いとかげの僕の妻になることを承諾する者なんて……
そうでなくとも、僕は人にみつからないようにいつも隠れ身のマントを着てるんだ。
あれを着てる僕をみつけられるのは、ごく一部の子供だけなんだから。
これは本当に奇跡としか言えないよ。」
チャールズにみつめられると、なんだかドキドキしてしまいます。
「でも、これからどうしようかな…
もう故郷には帰れないし…」
「何を言ってるの?
うちに来れば良いじゃない。
私達がいつでも帰れるように準備されてる屋敷があるわ。」
「え…だって、そんな厚かましいこと…」
「厚かましいですって?
あなたはシュザンヌの旦那様なのよ。」
「あ、あれは、ただ呪いを解くため……」
「そんなこと言って、もし、またとかげに戻ったらどうするの!?」
「や、やめてくれよ!」
シュゼットは、チャールズの強ばった顔を見て、くすくすと笑います。
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「そうじゃないわ。
屋敷に戻ったら、あなたは私と結婚するの。」
「け、け、結婚!?」
「そうよ。シュザンヌとチャールズが結婚する日に私も結婚式を挙げたいの。
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