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とんでもない過ち
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「ここの時計は、チクタクの修理屋にしか直せない。
人間には絶対に直せないものなんだ。
しかも、チクタクの修理屋がどこにいるのかはわからない。
奴はいつもあちこちを旅してるからな。」
「そ、それじゃあ、弁償するわ。いくらなの?」
「……君は何もわかってないんだな。」
うさぎは大きな溜息を一つ吐くと、とんでもないことを打ち明けたのです。
それは、ここにあるのが人間の命の時計だということです。
幸い、私達の時計は壊れていないから、死ぬことはないだろうが、針が動かない者は成長が停まる…と言うのです。
「成長が止まるって、どういうことなの?」
「この時計は針が取れて時を刻めない。
だから、おまえ達の成長は止まるってことだ。」
「つまり……私達はずっと子供のままだってことなの?」
うさぎはゆっくりと頷きました。
私達はそれからどうやって別荘に戻ったか、覚えていません。
とにかく、大変なことをしてしまったという畏れに押し潰されそうになっていたのです。
私達は話し合い、両親にうさぎのことを話すことにしました。
両親は笑っていましたが、針の取れた時計は本当に誰にも直すことが出来ず、年月が経つにつれ、私達の言うことが嘘ではないとわかってきたのです。
なにしろ、十年経っても私達は八歳の子供のままでしたから。
それがわかる少し前から、私達は病気だと言って人と会わない生活を送っていました。
なんせ育ち盛りの私達が少しも成長しないのですから。
かといって、その事情を話すわけにもいきません。
シュゼットは、そんな生活に大きな不満を感じており、ある時、ついに両親にその想いをぶつけました。
そればかりか、チクタクの修理屋を探しに行くと言い出したのです。
人間には絶対に直せないものなんだ。
しかも、チクタクの修理屋がどこにいるのかはわからない。
奴はいつもあちこちを旅してるからな。」
「そ、それじゃあ、弁償するわ。いくらなの?」
「……君は何もわかってないんだな。」
うさぎは大きな溜息を一つ吐くと、とんでもないことを打ち明けたのです。
それは、ここにあるのが人間の命の時計だということです。
幸い、私達の時計は壊れていないから、死ぬことはないだろうが、針が動かない者は成長が停まる…と言うのです。
「成長が止まるって、どういうことなの?」
「この時計は針が取れて時を刻めない。
だから、おまえ達の成長は止まるってことだ。」
「つまり……私達はずっと子供のままだってことなの?」
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