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チクタクの森
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私達は別荘に着いたその日から、早速、チクタクの元を探しに行きました。
毎日、毎日、森に入り、隅々を探したのですが、やはりいつもの年と同じく、音の元はどれほど歩き回ってもみつけられませんでした。
チクタクの音ははっきりと聞こえるのに、それがどこから聞こえて来るのかわからないというのは、なんとも歯がゆいことです。
「もうっ!一体どういうことなの?
まさか土の中に埋まってるんじゃないでしょうね。」
「そうじゃないと思うわ。
土の中だったら、こんなに鮮明に聞こえないんじゃないかしら?
でも、どこに行っても音の強さが変わらないっていうのは本当に不思議ね。」
「じゃあ、どこにあるのよ!
チクタクの音が均等に聞こえる場所なんて、一体、どこにあるの!?」
疲れて来るせいか、シュゼットはだんだん苛々とした口調になってきました。
「シュザンヌ様、シュゼット様~!」
あたりが薄暗くなり、私達を迎えに来たメラニーの声に、シュゼットは、眉をひそめます。
「メラニー、ここよ~!」
不機嫌なシュゼットの手を握り、私は、もう片方の手を大きく振りました。
毎日、毎日、森に入り、隅々を探したのですが、やはりいつもの年と同じく、音の元はどれほど歩き回ってもみつけられませんでした。
チクタクの音ははっきりと聞こえるのに、それがどこから聞こえて来るのかわからないというのは、なんとも歯がゆいことです。
「もうっ!一体どういうことなの?
まさか土の中に埋まってるんじゃないでしょうね。」
「そうじゃないと思うわ。
土の中だったら、こんなに鮮明に聞こえないんじゃないかしら?
でも、どこに行っても音の強さが変わらないっていうのは本当に不思議ね。」
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