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「優香…トシのこと、怒ってないわよね?
私…あなたのためにやったのよ。
ちょっと急ぎ過ぎたかもしれないけど、あなたをそう長い間待たせるわけにもいかないし、かといって早くに事を進めないと、のんびりしてたらまた麻美にちょっかい出されるかも知れないから…
私ね…トシにはっきり言ったの。
トシのことが好きだって。
それと、トシにも気持ちを聞いたわ。
麻身と私、どっちを取るの?って。
トシね…あなたのことが好きだったけど、あなたに全然その気がないみたいだから、友達としてしか思われてないんだって思って諦めかけてたんだって。
そこに麻美が付け込んだのね。
食事に誘われて、それに応じたらホテルにも誘われて、さすがにそれにはひいたみたいよ。
麻美にもガツンと言ってやったから、これからはあなたに意地悪をするようなことはないと思うけど、優しくしちゃだめよ。
おとなくしてたらまたすぐになめられるんだからね。」
「そうだったの…
大変なことを本当にどうもありがとう…!」
奇妙な気持ちだったけど、トシと彼女がそういうことになったと知っても、不思議とジェラシーは感じなかった。
それは、画像に映っていたのが私だったから?
彼女が私のためにやってくれたとわかっているから?
それとも、彼女が私の一部だということをしっかりと認識したのか…
とにかく、不思議なことに私には彼女への感謝の気持ちしかなかった。
私…あなたのためにやったのよ。
ちょっと急ぎ過ぎたかもしれないけど、あなたをそう長い間待たせるわけにもいかないし、かといって早くに事を進めないと、のんびりしてたらまた麻美にちょっかい出されるかも知れないから…
私ね…トシにはっきり言ったの。
トシのことが好きだって。
それと、トシにも気持ちを聞いたわ。
麻身と私、どっちを取るの?って。
トシね…あなたのことが好きだったけど、あなたに全然その気がないみたいだから、友達としてしか思われてないんだって思って諦めかけてたんだって。
そこに麻美が付け込んだのね。
食事に誘われて、それに応じたらホテルにも誘われて、さすがにそれにはひいたみたいよ。
麻美にもガツンと言ってやったから、これからはあなたに意地悪をするようなことはないと思うけど、優しくしちゃだめよ。
おとなくしてたらまたすぐになめられるんだからね。」
「そうだったの…
大変なことを本当にどうもありがとう…!」
奇妙な気持ちだったけど、トシと彼女がそういうことになったと知っても、不思議とジェラシーは感じなかった。
それは、画像に映っていたのが私だったから?
彼女が私のためにやってくれたとわかっているから?
それとも、彼女が私の一部だということをしっかりと認識したのか…
とにかく、不思議なことに私には彼女への感謝の気持ちしかなかった。
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