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*
「う…うん……」
気が付くと、あたりはもう明るくなっていた。
ずきっと痛む頭に、私は眉をひそめる。
私が眠っていたのはおばあちゃんの部屋だった。
あぁ、そうか…
きっとあれは夢だったんだ。
私、自分で思ってるよりも酔っ払ってて……
「おはよう!」
その声は鏡の中から響き…そこにはすっきりした顔で微笑む私がいた。
「あ…あなたは……」
「なぁに?優香、寝惚けてるの?」
夢じゃなかった。
昨夜のことは、全部現実……
*
「ねぇ、しつこいけどこんなことでくじけてどうするの!?
あんな女にトシを取られて悔しくないの!?」
身支度を整え、朝食を済ませた私は、またおばあちゃんの部屋に戻った。
「もう良いの…
私、ドロドロしたことは嫌いだし…あなたに話を聞いてもらったからすっきりしたし…」
「またそんなこと言って…
あなたはそうやっていつも面倒なことから逃げてきたわね。
あぁ、本当にじれったい!
私があなたと代われるものなら、麻美なんかに絶対トシを渡さないのに…」
「そうね…あなたなら出来そうだわ。」
「……本当にそう思ってる?」
そう訊ねる鏡の中の私の瞳に、私はなにか強い意志のようなものを感じた。
「え…?ええ、本当に思ってるわ。」
「じゃあ……私にやらせて!」
「え……?
やらせるって……何を……?」
鏡の中の私は、怖ろしい計画を私に話した。
それは、鏡像の私と実体の私が入れ替わるという計画。
そんなことが実際に出来るかどうかもわからなかったけれど、それは考えただけでも何かとてもそら恐ろしい計画で、私はすぐには返事が出来なかった。
「う…うん……」
気が付くと、あたりはもう明るくなっていた。
ずきっと痛む頭に、私は眉をひそめる。
私が眠っていたのはおばあちゃんの部屋だった。
あぁ、そうか…
きっとあれは夢だったんだ。
私、自分で思ってるよりも酔っ払ってて……
「おはよう!」
その声は鏡の中から響き…そこにはすっきりした顔で微笑む私がいた。
「あ…あなたは……」
「なぁに?優香、寝惚けてるの?」
夢じゃなかった。
昨夜のことは、全部現実……
*
「ねぇ、しつこいけどこんなことでくじけてどうするの!?
あんな女にトシを取られて悔しくないの!?」
身支度を整え、朝食を済ませた私は、またおばあちゃんの部屋に戻った。
「もう良いの…
私、ドロドロしたことは嫌いだし…あなたに話を聞いてもらったからすっきりしたし…」
「またそんなこと言って…
あなたはそうやっていつも面倒なことから逃げてきたわね。
あぁ、本当にじれったい!
私があなたと代われるものなら、麻美なんかに絶対トシを渡さないのに…」
「そうね…あなたなら出来そうだわ。」
「……本当にそう思ってる?」
そう訊ねる鏡の中の私の瞳に、私はなにか強い意志のようなものを感じた。
「え…?ええ、本当に思ってるわ。」
「じゃあ……私にやらせて!」
「え……?
やらせるって……何を……?」
鏡の中の私は、怖ろしい計画を私に話した。
それは、鏡像の私と実体の私が入れ替わるという計画。
そんなことが実際に出来るかどうかもわからなかったけれど、それは考えただけでも何かとてもそら恐ろしい計画で、私はすぐには返事が出来なかった。
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