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18(早乙女side)
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ってことは…
龍之介さんが落ち込んでらっしゃることで、ランディさんも同じように困ってらっしゃって…
そんな時に、たまたま来られたバーバラさんの話を聞いてみると、知り合いの家がみつからず住む所もないってことだったので、それを気の毒に思われた龍之介さん達が、それなら、しばらくここにいれば?って言われて、それでバーバラさんはここにいる…と、そういうこと……??
(うん、きっとそうだ!)
「そうだったんですか~…」
「うん、で、あたしがここにいるから、雨男もよくここにいるようになって、河童もたまに来るよ。」
「そうなんですか。
それは良かったですね。
あ、雨男さんや河童さんが来られたら、私、車の中で寝ますから、遠慮なくおっしゃって下さいね。」
「河童は水中じゃないとよく眠れないらしいから、泊まることはないよ。
三人だったら、ここで十分じゃないか。」
バーバラさんと雨男さんがどういう関係なのかわからないけど、もしも、雨男さんがバーバラさんに恋愛感情でも持ってらっしゃったら、私なんてただのお邪魔虫だもの…
そういうわけにはいかない。
そうでなくとも、男性と同じ部屋に寝る事なんて、出来ないし…
「私、身体がでかいから…」
「じゃあ、あたしが龍の部屋に……」
「だ、だめです!!」
思わず飛び出たでかい声に、バーバラさんと
雨男さんの動きが停まった。
「あ、あの…龍之介さんのお勉強の邪魔をしてはいけないって…そのランディさんが……」
どうしよう、もしかして気付かれた!?
その怖さに一秒が一時間にも感じられた。
「……確かにそうだね。
あいつ、馬鹿なのに、本当に勉強が大好きだからね。」
そう言って、バーバラさんは何事もなかったかのようにミルクティを飲み干した。
(良かった……)
龍之介さんが落ち込んでらっしゃることで、ランディさんも同じように困ってらっしゃって…
そんな時に、たまたま来られたバーバラさんの話を聞いてみると、知り合いの家がみつからず住む所もないってことだったので、それを気の毒に思われた龍之介さん達が、それなら、しばらくここにいれば?って言われて、それでバーバラさんはここにいる…と、そういうこと……??
(うん、きっとそうだ!)
「そうだったんですか~…」
「うん、で、あたしがここにいるから、雨男もよくここにいるようになって、河童もたまに来るよ。」
「そうなんですか。
それは良かったですね。
あ、雨男さんや河童さんが来られたら、私、車の中で寝ますから、遠慮なくおっしゃって下さいね。」
「河童は水中じゃないとよく眠れないらしいから、泊まることはないよ。
三人だったら、ここで十分じゃないか。」
バーバラさんと雨男さんがどういう関係なのかわからないけど、もしも、雨男さんがバーバラさんに恋愛感情でも持ってらっしゃったら、私なんてただのお邪魔虫だもの…
そういうわけにはいかない。
そうでなくとも、男性と同じ部屋に寝る事なんて、出来ないし…
「私、身体がでかいから…」
「じゃあ、あたしが龍の部屋に……」
「だ、だめです!!」
思わず飛び出たでかい声に、バーバラさんと
雨男さんの動きが停まった。
「あ、あの…龍之介さんのお勉強の邪魔をしてはいけないって…そのランディさんが……」
どうしよう、もしかして気付かれた!?
その怖さに一秒が一時間にも感じられた。
「……確かにそうだね。
あいつ、馬鹿なのに、本当に勉強が大好きだからね。」
そう言って、バーバラさんは何事もなかったかのようにミルクティを飲み干した。
(良かった……)
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