栗ごはん

２

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「見ろよ。どこもかしこも畑とたんぼばっかりだぞ。」

「確かに…人間自体がすごく少ないな。」

「だから、言っただろ？
あんな情報はあてにならないって…」

「でも……」

金髪の男は、悔しそうに唇を噛んだ。




「……マイケルは本当に騙されやすいからな。」

「リチャードは疑り深すぎるんだ！」

金髪の男が感情的な声を上げた。




「だけど、実際はどうだ？
ほら？良く見てみろよ、あの情報とはまるで違うぞ。」

そこまで言われると、マイケルには何も言い返すことが出来なかった。
あたりに広がるのは確かに田畑だけ。
すれ違う人間すらいなかったのだから。