ペガサスの赤い木の実

８

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 「も、申し訳ございません！」

アデリナは床に突っ伏して詫びましたが、そんなことで許されるはずもありません。
 王子様は、あの木の実を食べて亡くなってしまったのですから。



アデリナは、馬車に乗せられお城へ連れられて行きました。
その間中、アデリナはずっと泣いていました。



もちろん、アデリナは王子様を殺したいと思ってたわけではありませんし、いつもペガサスが食べているあの木の実が、そんな毒を持ってるなんて考えたこともありませんでした。
だからこそ、王子様の死にはとても衝撃を受け、アデリナの涙は止まることがありませんでした。



 捕らわれたのはアデリナだけではありません。
 父親であるジェームスも捕らえられ、尋問を受け、今までずっと秘密にしていたペガサスの秘密まで話してしまうことになりました。



 兵士たちはすぐに洞窟に向かい、王子様の命を奪った忌々しいあの木を切り倒し、ペガサスを城まで運びました。



 城に連れ帰ったペガサスに、兵士たちは馬と同じ餌を与えました。
すると、ペガサスはぐんぐん大きくなり、大きな牙と角を持つ醜い怪物に変わってしまったのです。