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本編

★おまけ 小話

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幕間の小話です。
箸休め程度に読んで頂けたらと思います。



★翌日の朝

フレイ「エド・・・その、昨日の事なんだけど・・・」

エド「・・・・・・?」

フレイ「ななな何で、あんな事・・・したの?」

エド「あんな事?・・・あぁ!あのご令嬢達の事?良い薬だろ?ああいう人間って本当に、何年経っても変わらないよね・・・。反吐が出るよ。」

フレイ「いや・・・そうじゃなくて!」

エド「軽食・・・食べたかったの?」

フレイ「そんな訳無いでしょ!!」

エド「はっきり言ってくれないと分からないよ?何をそんな怒ってるの・・・?」

フレイ「・・・・・・もう良い。エドにとってはその程度の事だったのよね。はぁ。」

エド「ーーー何でって、聞かれても困るんだけど・・・な。」

見えない所で実は頭を抱えているエド坊っちゃま。



★ダンスの練習

ベルダ「いたーーーーいっ!!」

フレイ「え?!あぁ!・・・ごめんなさい、ベルダ…」

ベルダ「もう何回目だよ~!フレイ、ダンスのセンス無さすぎ!私の足、踏んずけ過ぎ!私何か怒らせる様な事した?!」

フレイ「そ、そんな訳無いじゃない!ただ・・・自分のステップに必死で・・・相手の足まで見る余裕が無くて・・・。」

ベルダ「舞踏会の日までに何とかなるかね・・・?これ・・・。」

フレイ「ううぅ。」

ベルダ「フレイ・・・悪い事は言わないわ。踊るなら得意な一曲だけにしときなさい。エドマンド様の靴がぺたんこになってしまうからね・・・」

フレイ「きっ肝に銘じておくわ・・・。」

舞踏会で得意な曲が早速流れて、テンションが上がるフレイヤさんでした。



★カリム殿下とベルダ姫

カリム「ベルダ・・・最近、楽しそうだね?」

ベルダ「ふふ・・・そう見えますか?実は・・・この学園で初めての友達が出来ました!」

カリム「・・・・・・大丈夫なのか?利用されー」

ベルダ「ご安心下さい!!エドマンド様が連れて来た例のメイドですから・・・!」

カリム「あぁ・・・あの。行方知れずになっていた想い人とやらか・・・」

ベルダ「とても良い方です・・・。エドマンド様が好きになってしまわれるのも納得です!」

カリム「驚いたな・・・。エドマンドだけではなく、ベルダも手懐けてしまうとは・・・。要注意人物だな」

ベルダ「・・・カリム様?」

カリム「ごめんごめん。睨まないで。」

ベルダ「私・・・もし、エドマンド様が別の女性を奥方様だと連れて来たら・・・嫌です。その女性がどれだけ美しく聡明でも・・・良い関係を築ける自信が有りません・・・。」

カリム「おやおや・・・未来の王妃としては感心しないぞ。そんな発言は・・・」

ベルダ「承知の上で申し上げております・・・。」

カリム「・・・っ、分かった!分かったから、そんな目で見ないでくれ!」

ベルダ「カリム様で有ればきっと良き様にして下さると信じています!」

カリム「・・・会った事も無いフレイヤ嬢に嫉妬してしまいそうだよ。」

お願い上手なベルダさんとカリム殿下のピロートーク。




★とある隣国にて
~うんざりな坊っちゃまと爺や~

爺「坊っちゃま・・・大変申し上げにくいのですが・・・」

エド「また王女様からお誘いの手紙でも来たのか?勘弁してくれ・・・」

爺「坊っちゃまのお姿に一目惚れしてしまったそうで・・・。是非にと今朝方使いが来ました。」

エド「父上は何と?」

爺「旦那様からは、失礼の無いようにとだけ申しつかっております。」

エド「はぁ・・・。もう、うんざりなんだけど・・・僕。」

爺「坊っちゃまの気苦労はお察し致しますが・・・お相手は王女様ですから・・・。」

エド「あんな我儘放題で礼節に欠けている方が?信じられないよ・・・全く・・・」

爺「ーーー坊っちゃま、あの・・・無礼を承知で申し上げますが・・・・・・また太られては如何でしょうか?」

エド「なるほどな!って、食事が合わないんだから、太りようが無いよ。」

爺「でも・・・その見た目では・・・ご令嬢方が色めき立ってしまうのも仕方ないかと・・・。」

エド「別に痩せたくて痩せた訳じゃない・・・。」

爺「ああ、坊っちゃま・・・嘆かわしや・・・。爺が代わって差し上げられるのならばー」

エド「それだ!」

爺「・・・え?」

エド「爺や、僕に成りすまして行ってきておくれよ」

爺「・・・いや、坊っちゃま・・・流石にそれは・・・」

エド「爺やもまだまだイケてるよ?大丈夫さ!!」

爺「・・・・・・・・・。」

もう二度と余計な事を言うのは止めようと固く誓った爺やでした。
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