30 / 48
本編
★おまけ 小話
しおりを挟む
幕間の小話です。
箸休め程度に読んで頂けたらと思います。
★翌日の朝
フレイ「エド・・・その、昨日の事なんだけど・・・」
エド「・・・・・・?」
フレイ「ななな何で、あんな事・・・したの?」
エド「あんな事?・・・あぁ!あのご令嬢達の事?良い薬だろ?ああいう人間って本当に、何年経っても変わらないよね・・・。反吐が出るよ。」
フレイ「いや・・・そうじゃなくて!」
エド「軽食・・・食べたかったの?」
フレイ「そんな訳無いでしょ!!」
エド「はっきり言ってくれないと分からないよ?何をそんな怒ってるの・・・?」
フレイ「・・・・・・もう良い。エドにとってはその程度の事だったのよね。はぁ。」
エド「ーーー何でって、聞かれても困るんだけど・・・な。」
見えない所で実は頭を抱えているエド坊っちゃま。
★ダンスの練習
ベルダ「いたーーーーいっ!!」
フレイ「え?!あぁ!・・・ごめんなさい、ベルダ…」
ベルダ「もう何回目だよ~!フレイ、ダンスのセンス無さすぎ!私の足、踏んずけ過ぎ!私何か怒らせる様な事した?!」
フレイ「そ、そんな訳無いじゃない!ただ・・・自分のステップに必死で・・・相手の足まで見る余裕が無くて・・・。」
ベルダ「舞踏会の日までに何とかなるかね・・・?これ・・・。」
フレイ「ううぅ。」
ベルダ「フレイ・・・悪い事は言わないわ。踊るなら得意な一曲だけにしときなさい。エドマンド様の靴がぺたんこになってしまうからね・・・」
フレイ「きっ肝に銘じておくわ・・・。」
舞踏会で得意な曲が早速流れて、テンションが上がるフレイヤさんでした。
★カリム殿下とベルダ姫
カリム「ベルダ・・・最近、楽しそうだね?」
ベルダ「ふふ・・・そう見えますか?実は・・・この学園で初めての友達が出来ました!」
カリム「・・・・・・大丈夫なのか?利用されー」
ベルダ「ご安心下さい!!エドマンド様が連れて来た例のメイドですから・・・!」
カリム「あぁ・・・あの。行方知れずになっていた想い人とやらか・・・」
ベルダ「とても良い方です・・・。エドマンド様が好きになってしまわれるのも納得です!」
カリム「驚いたな・・・。エドマンドだけではなく、ベルダも手懐けてしまうとは・・・。要注意人物だな」
ベルダ「・・・カリム様?」
カリム「ごめんごめん。睨まないで。」
ベルダ「私・・・もし、エドマンド様が別の女性を奥方様だと連れて来たら・・・嫌です。その女性がどれだけ美しく聡明でも・・・良い関係を築ける自信が有りません・・・。」
カリム「おやおや・・・未来の王妃としては感心しないぞ。そんな発言は・・・」
ベルダ「承知の上で申し上げております・・・。」
カリム「・・・っ、分かった!分かったから、そんな目で見ないでくれ!」
ベルダ「カリム様で有ればきっと良き様にして下さると信じています!」
カリム「・・・会った事も無いフレイヤ嬢に嫉妬してしまいそうだよ。」
お願い上手なベルダさんとカリム殿下のピロートーク。
★とある隣国にて
~うんざりな坊っちゃまと爺や~
爺「坊っちゃま・・・大変申し上げにくいのですが・・・」
エド「また王女様からお誘いの手紙でも来たのか?勘弁してくれ・・・」
爺「坊っちゃまのお姿に一目惚れしてしまったそうで・・・。是非にと今朝方使いが来ました。」
エド「父上は何と?」
爺「旦那様からは、失礼の無いようにとだけ申しつかっております。」
エド「はぁ・・・。もう、うんざりなんだけど・・・僕。」
爺「坊っちゃまの気苦労はお察し致しますが・・・お相手は王女様ですから・・・。」
エド「あんな我儘放題で礼節に欠けている方が?信じられないよ・・・全く・・・」
爺「ーーー坊っちゃま、あの・・・無礼を承知で申し上げますが・・・・・・また太られては如何でしょうか?」
エド「なるほどな!って、食事が合わないんだから、太りようが無いよ。」
爺「でも・・・その見た目では・・・ご令嬢方が色めき立ってしまうのも仕方ないかと・・・。」
エド「別に痩せたくて痩せた訳じゃない・・・。」
爺「ああ、坊っちゃま・・・嘆かわしや・・・。爺が代わって差し上げられるのならばー」
エド「それだ!」
爺「・・・え?」
エド「爺や、僕に成りすまして行ってきておくれよ」
爺「・・・いや、坊っちゃま・・・流石にそれは・・・」
エド「爺やもまだまだイケてるよ?大丈夫さ!!」
爺「・・・・・・・・・。」
もう二度と余計な事を言うのは止めようと固く誓った爺やでした。
箸休め程度に読んで頂けたらと思います。
★翌日の朝
フレイ「エド・・・その、昨日の事なんだけど・・・」
エド「・・・・・・?」
フレイ「ななな何で、あんな事・・・したの?」
エド「あんな事?・・・あぁ!あのご令嬢達の事?良い薬だろ?ああいう人間って本当に、何年経っても変わらないよね・・・。反吐が出るよ。」
フレイ「いや・・・そうじゃなくて!」
エド「軽食・・・食べたかったの?」
フレイ「そんな訳無いでしょ!!」
エド「はっきり言ってくれないと分からないよ?何をそんな怒ってるの・・・?」
フレイ「・・・・・・もう良い。エドにとってはその程度の事だったのよね。はぁ。」
エド「ーーー何でって、聞かれても困るんだけど・・・な。」
見えない所で実は頭を抱えているエド坊っちゃま。
★ダンスの練習
ベルダ「いたーーーーいっ!!」
フレイ「え?!あぁ!・・・ごめんなさい、ベルダ…」
ベルダ「もう何回目だよ~!フレイ、ダンスのセンス無さすぎ!私の足、踏んずけ過ぎ!私何か怒らせる様な事した?!」
フレイ「そ、そんな訳無いじゃない!ただ・・・自分のステップに必死で・・・相手の足まで見る余裕が無くて・・・。」
ベルダ「舞踏会の日までに何とかなるかね・・・?これ・・・。」
フレイ「ううぅ。」
ベルダ「フレイ・・・悪い事は言わないわ。踊るなら得意な一曲だけにしときなさい。エドマンド様の靴がぺたんこになってしまうからね・・・」
フレイ「きっ肝に銘じておくわ・・・。」
舞踏会で得意な曲が早速流れて、テンションが上がるフレイヤさんでした。
★カリム殿下とベルダ姫
カリム「ベルダ・・・最近、楽しそうだね?」
ベルダ「ふふ・・・そう見えますか?実は・・・この学園で初めての友達が出来ました!」
カリム「・・・・・・大丈夫なのか?利用されー」
ベルダ「ご安心下さい!!エドマンド様が連れて来た例のメイドですから・・・!」
カリム「あぁ・・・あの。行方知れずになっていた想い人とやらか・・・」
ベルダ「とても良い方です・・・。エドマンド様が好きになってしまわれるのも納得です!」
カリム「驚いたな・・・。エドマンドだけではなく、ベルダも手懐けてしまうとは・・・。要注意人物だな」
ベルダ「・・・カリム様?」
カリム「ごめんごめん。睨まないで。」
ベルダ「私・・・もし、エドマンド様が別の女性を奥方様だと連れて来たら・・・嫌です。その女性がどれだけ美しく聡明でも・・・良い関係を築ける自信が有りません・・・。」
カリム「おやおや・・・未来の王妃としては感心しないぞ。そんな発言は・・・」
ベルダ「承知の上で申し上げております・・・。」
カリム「・・・っ、分かった!分かったから、そんな目で見ないでくれ!」
ベルダ「カリム様で有ればきっと良き様にして下さると信じています!」
カリム「・・・会った事も無いフレイヤ嬢に嫉妬してしまいそうだよ。」
お願い上手なベルダさんとカリム殿下のピロートーク。
★とある隣国にて
~うんざりな坊っちゃまと爺や~
爺「坊っちゃま・・・大変申し上げにくいのですが・・・」
エド「また王女様からお誘いの手紙でも来たのか?勘弁してくれ・・・」
爺「坊っちゃまのお姿に一目惚れしてしまったそうで・・・。是非にと今朝方使いが来ました。」
エド「父上は何と?」
爺「旦那様からは、失礼の無いようにとだけ申しつかっております。」
エド「はぁ・・・。もう、うんざりなんだけど・・・僕。」
爺「坊っちゃまの気苦労はお察し致しますが・・・お相手は王女様ですから・・・。」
エド「あんな我儘放題で礼節に欠けている方が?信じられないよ・・・全く・・・」
爺「ーーー坊っちゃま、あの・・・無礼を承知で申し上げますが・・・・・・また太られては如何でしょうか?」
エド「なるほどな!って、食事が合わないんだから、太りようが無いよ。」
爺「でも・・・その見た目では・・・ご令嬢方が色めき立ってしまうのも仕方ないかと・・・。」
エド「別に痩せたくて痩せた訳じゃない・・・。」
爺「ああ、坊っちゃま・・・嘆かわしや・・・。爺が代わって差し上げられるのならばー」
エド「それだ!」
爺「・・・え?」
エド「爺や、僕に成りすまして行ってきておくれよ」
爺「・・・いや、坊っちゃま・・・流石にそれは・・・」
エド「爺やもまだまだイケてるよ?大丈夫さ!!」
爺「・・・・・・・・・。」
もう二度と余計な事を言うのは止めようと固く誓った爺やでした。
17
お気に入りに追加
3,434
あなたにおすすめの小説
嫌われ王妃の一生 ~ 将来の王を導こうとしたが、王太子優秀すぎません? 〜
悠月 星花
恋愛
嫌われ王妃の一生 ~ 後妻として王妃になりましたが、王太子を亡き者にして処刑になるのはごめんです。将来の王を導こうと決心しましたが、王太子優秀すぎませんか? 〜
嫁いだ先の小国の王妃となった私リリアーナ。
陛下と夫を呼ぶが、私には見向きもせず、「処刑せよ」と無慈悲な王の声。
無視をされ続けた心は、逆らう気力もなく項垂れ、首が飛んでいく。
夢を見ていたのか、自身の部屋で姉に起こされ目を覚ます。
怖い夢をみたと姉に甘えてはいたが、現実には先の小国へ嫁ぐことは決まっており……
【完結】没落令嬢の結婚前夜
白雨 音
恋愛
伯爵令嬢アンジェリーヌは、裕福な家で愛されて育ったが、
十八歳のある日、突如、不幸に見舞われた。
馬車事故で家族を失い、その上、財産の全てを叔父家族に奪われ、
叔父の決めた相手と結婚させられる事になってしまったのだ。
相手は顔に恐ろしい傷を持つ辺境伯___
不幸を嘆くも、生きる為には仕方が無いと諦める。
だが、結婚式の前夜、従兄に襲われそうになり、誤ってテラスから落ちてしまう。
目が覚めると、そこは見知らぬ場所で、見知らぬ少年が覗き込んでいた___
異世界恋愛:短編(全8話)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
憧れの推しの義妹になれたと思ったら、妬まれたあげく呪いで小鳥にされてしまいました。どさくさで義兄に拾われたので、楽しい小鳥生活を満喫中です
石河 翠
恋愛
奨学生として魔術学園に通っている平民のクリスタルは、ファンクラブに入るほど侯爵令息のジェロームにベタ惚れだ。
そんなある日、クリスタルの母がジェロームの父と再婚することに。
憧れの先輩の義妹になれるなんて幸せと感動したものの、ジェロームには「妹だと思うことはない」と言い切られ、拒絶される。
挙げ句の果てに、ジェロームの家族となったことを妬んだ従姉妹から、呪いを受けてしまった。
すんでのところで彼の使い魔として助けられたクリスタルは、彼が報われない片思いをしていることを知る。大好きな彼を応援するのだが相手が誰なのかを知り……。
元気で真っ直ぐなヒロインと、素直に好きと言えないヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID3087587)をお借りしております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】初恋の伯爵は愛を求めない!買われた契約妻は恋心をひた隠す
白雨 音
恋愛
男爵令嬢のセリアは結婚を間近に控えていたが、両親の死により全てを失ってしまう。
残された負債の為、債権者の館で下女となるが、元貴族という事で、
風当たりも強く、辛い日々を送っていた。
そんなある夜、館のパーティで、セリアは一人の男性に目を奪われた。
三年前、密かに恋心を抱いた相手、伯爵レオナール___
伯爵は自分の事など記憶していないだろうが、今の姿を彼に見られたくない…
そんな気持ちとは裏腹に、セリアはパーティで目立ってしまう。
嫉妬した館の娘ルイーズの策謀で、盗人の汚名を着せられたセリア。
彼女の窮地に現れたのは、伯爵だった…
異世界恋愛 ※魔法要素はありません。《完結しました》
お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
村八分にしておいて、私が公爵令嬢だったからと手の平を返すなんて許せません。
木山楽斗
恋愛
父親がいないことによって、エルーシャは村の人達から迫害を受けていた。
彼らは、エルーシャが取ってきた食べ物を奪ったり、村で起こった事件の犯人を彼女だと決めつけてくる。そんな彼らに、エルーシャは辟易としていた。
ある日いつものように責められていた彼女は、村にやって来た一人の人間に助けられた。
その人物とは、公爵令息であるアルディス・アルカルドである。彼はエルーシャの状態から彼女が迫害されていることに気付き、手を差し伸べてくれたのだ。
そんなアルディスは、とある目的のために村にやって来ていた。
彼は亡き父の隠し子を探しに来ていたのである。
紆余曲折あって、その隠し子はエルーシャであることが判明した。
すると村の人達は、その態度を一変させた。エルーシャに、媚を売るような態度になったのである。
しかし、今更手の平を返されても遅かった。様々な迫害を受けてきたエルーシャにとって、既に村の人達は許せない存在になっていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる