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一人旅
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日々のストレスもあるが、学校に行くようになってから気持ちが軽くなったのか重くなったのかわからないが心の中に原因不明のモヤモヤとした気持ちが湧いていて、以前なら暴れて紛らわせばスッキリしていたがここの所晴れない嫌な気分が続いていた
そんな時に雑誌で読んだ『一人旅』の特集記事に影響され、ユキは何の宛もなく朝から一人で電車に乗っていた
『どこ行こう?』
何も思い付かなかったのでとりあえず最寄り駅の券売機で買える一番遠くの駅の切符を買っていた
乗り換えて新幹線とも思ったが、宛もないので高額な新幹線に乗る勇気もなく電車に揺られながら悩んでいた
一人旅のつもりだったのだが、母の車以外で県外に出た事がなかったので、この切符なら隣県までは行ける事はわかっていたが急に県外に出るのは怖くなり路線図を見てギリギリ県内の遠い駅まで行く事にした
途中には県内一番の繁華街を有するターミナル駅があり、乗客の大半が降りると同数の乗客がまた入ってきてやっと人込みがなくなったと安心したユキは滅入ってしまい車窓を眺めていると徐々にビルもなくなりのどかな田園風景や家から遠くに見えていた山並みが間近になってくると中学生のユキは一人でドキドキしていた
そして路線図で見た県内で一番遠い駅に降りようと思っていたが、その駅が近づくにつれて何もない風景に迷いが出てきた
『こんな田舎で降りても何もないじゃん
て言うか何もなさすぎて逆に一人でいるのが怖い』
葛藤していたが体は席から立ち上がる事を拒否して動きたくなくなっていた
『仕方ない、このまま県外に脱出だ!』
開き直ると車窓から見える景色も希望の光のように眺めて気持ちが安らぐような気がして見えた
『うわぁ デッカイ川~
何かうちの県と風景もちょっと違う感じする~っ』
母との家族旅行でも大半は寝ていて、目的地付近以外は高速道路のサービスエリアの記憶くらいしかなかったのでゆっくりとしながら景色を楽しむ事はほとんどなったユキには県外というだけで何の変哲もない景色でも新鮮に映りドキドキワクワクしながら見入っていた
そして徐々に民家や建物が増えてくると隣県の主要駅に着いた
『何かちょっとファッションも微妙にちがかも……』
遠くまで歩くと迷子になりそうなので駅ビルを回っていると数人の男子からナンパをされた
『マジでウザッ!
やっぱりどこにでもいるんだなぁ』
当時はまだ携帯もないので出会い系サイトなど存在すらしておらず、直接声を掛けるナンパしかなかったので街を歩けば何度となく色々な人から声を掛けられていた
『何かうちの方より男子が田舎者っぽくてダサイしヤンキーっぽいヤツも何かなぁ……って感じ……』
駅周辺を周り女子が多く並んでいたちょっとコジャレたお店でお昼を食べてみた
『不味くはないけど、こんなのにこんな高い料金ってあり得んわぁ……
近所のお店の方が絶対美味しいって』
素直に楽しむ気分で入ってみたが残念な結果に落ち込みながら、ゆっくりしようと思っていたが食べ終わるとすぐにお店を出て再び駅ビルに戻ってお土産のお饅頭と、大好物のチョコレート専門店があったので試しに幾つか注文し、かなり迷ったがちょっと奮発して初めて見た割高なチョコも買って再び電車に乗って戻っていた
地元に戻るまでは約二時間以上はかかる
誰にも言わずに来たので、自分用でしか買っていないお土産だから景色を見ながら摘まむ事にした
『うわっ!
このチョコ超美味しい!
これまた食べた~いっ
絶対また買いに行かないと』
思わず一気に食べてしまいたい気持ちだが、ここまでは遠いので頻繁には来れない事を考えるとお饅頭を買わずにチョコに回せば良かったと後悔しながら少し食べては舌の上で転がしながら味わってチビチビと食べていた
気を抜くとすぐにまた買いに来てしまいそうなので、夏休みまで学校に行く事を頑張ったら自分へのご褒美としてまた買いに来ようと決め、今回は思い付きで来てしまい何も見る事なく帰ってきているので夏休みまでにこっち方面の旅雑誌で面白そうなスポットを探しておこうと思った
楽しみが出来ると、さっきまでは学校に行く気持ちが薄れていてこのまま再び引きこもりをやろうかとも考えていたのだが再び行く決意を固めた
すると気持ちも少し楽になり、このプチ一人旅も良い物だと思えてきた
『何かこういう遠出っていいかも~っ
ぁぁ~、私も早く免許取れる歳になって車買いたいな~
そしたらもっともっと色んなチョコを探しに行けるのに』
あんなに悩んでいたユキの気持ちはチョコ一つで前向きになり、色々悩んでいた事もすっかり忘れてご機嫌になっていた
休日限定の夕方特売に間に合う時間には家に帰っていたので意気揚々と買い物をしながらも買ってきたチョコの事が頭から離れずにいた
『夏休みは家にずっといるからあのチョコをいっぱい買い込んでパラダイスな夏休みにしよ~っと
その為には軍資金作りでまた特売周りをしないと』
大好物の美味しいチョコが目標になると最近のモヤモヤした気持ちを気にしているのもバカらしくなり久しぶりに本当に前向きな気持ちで学校に行こうと思えていた
そんな時に雑誌で読んだ『一人旅』の特集記事に影響され、ユキは何の宛もなく朝から一人で電車に乗っていた
『どこ行こう?』
何も思い付かなかったのでとりあえず最寄り駅の券売機で買える一番遠くの駅の切符を買っていた
乗り換えて新幹線とも思ったが、宛もないので高額な新幹線に乗る勇気もなく電車に揺られながら悩んでいた
一人旅のつもりだったのだが、母の車以外で県外に出た事がなかったので、この切符なら隣県までは行ける事はわかっていたが急に県外に出るのは怖くなり路線図を見てギリギリ県内の遠い駅まで行く事にした
途中には県内一番の繁華街を有するターミナル駅があり、乗客の大半が降りると同数の乗客がまた入ってきてやっと人込みがなくなったと安心したユキは滅入ってしまい車窓を眺めていると徐々にビルもなくなりのどかな田園風景や家から遠くに見えていた山並みが間近になってくると中学生のユキは一人でドキドキしていた
そして路線図で見た県内で一番遠い駅に降りようと思っていたが、その駅が近づくにつれて何もない風景に迷いが出てきた
『こんな田舎で降りても何もないじゃん
て言うか何もなさすぎて逆に一人でいるのが怖い』
葛藤していたが体は席から立ち上がる事を拒否して動きたくなくなっていた
『仕方ない、このまま県外に脱出だ!』
開き直ると車窓から見える景色も希望の光のように眺めて気持ちが安らぐような気がして見えた
『うわぁ デッカイ川~
何かうちの県と風景もちょっと違う感じする~っ』
母との家族旅行でも大半は寝ていて、目的地付近以外は高速道路のサービスエリアの記憶くらいしかなかったのでゆっくりとしながら景色を楽しむ事はほとんどなったユキには県外というだけで何の変哲もない景色でも新鮮に映りドキドキワクワクしながら見入っていた
そして徐々に民家や建物が増えてくると隣県の主要駅に着いた
『何かちょっとファッションも微妙にちがかも……』
遠くまで歩くと迷子になりそうなので駅ビルを回っていると数人の男子からナンパをされた
『マジでウザッ!
やっぱりどこにでもいるんだなぁ』
当時はまだ携帯もないので出会い系サイトなど存在すらしておらず、直接声を掛けるナンパしかなかったので街を歩けば何度となく色々な人から声を掛けられていた
『何かうちの方より男子が田舎者っぽくてダサイしヤンキーっぽいヤツも何かなぁ……って感じ……』
駅周辺を周り女子が多く並んでいたちょっとコジャレたお店でお昼を食べてみた
『不味くはないけど、こんなのにこんな高い料金ってあり得んわぁ……
近所のお店の方が絶対美味しいって』
素直に楽しむ気分で入ってみたが残念な結果に落ち込みながら、ゆっくりしようと思っていたが食べ終わるとすぐにお店を出て再び駅ビルに戻ってお土産のお饅頭と、大好物のチョコレート専門店があったので試しに幾つか注文し、かなり迷ったがちょっと奮発して初めて見た割高なチョコも買って再び電車に乗って戻っていた
地元に戻るまでは約二時間以上はかかる
誰にも言わずに来たので、自分用でしか買っていないお土産だから景色を見ながら摘まむ事にした
『うわっ!
このチョコ超美味しい!
これまた食べた~いっ
絶対また買いに行かないと』
思わず一気に食べてしまいたい気持ちだが、ここまでは遠いので頻繁には来れない事を考えるとお饅頭を買わずにチョコに回せば良かったと後悔しながら少し食べては舌の上で転がしながら味わってチビチビと食べていた
気を抜くとすぐにまた買いに来てしまいそうなので、夏休みまで学校に行く事を頑張ったら自分へのご褒美としてまた買いに来ようと決め、今回は思い付きで来てしまい何も見る事なく帰ってきているので夏休みまでにこっち方面の旅雑誌で面白そうなスポットを探しておこうと思った
楽しみが出来ると、さっきまでは学校に行く気持ちが薄れていてこのまま再び引きこもりをやろうかとも考えていたのだが再び行く決意を固めた
すると気持ちも少し楽になり、このプチ一人旅も良い物だと思えてきた
『何かこういう遠出っていいかも~っ
ぁぁ~、私も早く免許取れる歳になって車買いたいな~
そしたらもっともっと色んなチョコを探しに行けるのに』
あんなに悩んでいたユキの気持ちはチョコ一つで前向きになり、色々悩んでいた事もすっかり忘れてご機嫌になっていた
休日限定の夕方特売に間に合う時間には家に帰っていたので意気揚々と買い物をしながらも買ってきたチョコの事が頭から離れずにいた
『夏休みは家にずっといるからあのチョコをいっぱい買い込んでパラダイスな夏休みにしよ~っと
その為には軍資金作りでまた特売周りをしないと』
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