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5章 表舞台へ、静かに階段を上る
62話 良妻と寄生女の見分け方を学ぶ男
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森でティテールに会ってた俺は、風呂に入る為に農場へと向かっていた。
正直、このまま寝てしまいたいという願望もなくはなかったが、いつも以上に風呂に入りたいという思いも強かったので気力を振り絞ってやってきた。
シズクには、ああ言ったには言ったが、やはり消化できない想いが俺にはある。
勿論、ティテールに言った事についてはシズクに言ったように後悔してるつもりはないが、今回のティテールの一件で芋づる式に表面化した問題については放置出来ない事を思い知らされてたからだ。
その表面化した問題は全部に共通する理由を上げるなら『面倒だった』という理由は外せない。いくら誰かの為にそうするのがいいと判断して結果そうだったとしてもである。
事実だしな……
ティテールに今後の意思をはっきりさせる為に投げ放った真実は同時に俺にも今後どうするべきかという投げかけにもなっている。
逃げるな、つまりそう言う事を告げたに等しい。なのに、言った本人が逃げたままというのは道理が通らない、そういう事だ……
勿論、それはこれとデモデモダッテチャンをしても誰かに責められる事もないだろうし、知った人から気にする必要はない、その選択をする権利はあると言って貰えるかもしれない。
だが、他人がそう言っても自分自身が納得できるかどうかを俺は知る必要があるという思いから風呂という流れになっている。
他の人はどうか知らないが俺は風呂に浸かってる時にあれこれと考えを纏める性癖がある。風呂は命の洗濯という言葉があるのは俺と同じように気分を一新させる人は多いのではないだろうか?
その為に風呂を求めて農場へとやってきた訳だが、風呂の近くに来ると3つの人影が立っており、近づくと見知った顔でこの後の展開が想像が付いて苦笑いをしてしまう。
いたのはラフィ、セアン、ミサの3人だった。
また今日も絞り取られるのか……苦笑してしまう俺だが、なるべく柔らかい表情を意識して近寄ってくる3人に向かって歩みを緩めずに笑顔を浮かべ直す。
3人は俺の表情が分かるぐらいまで近寄ると一瞬、目を見開き、傍の2人に目をサッと合わせると少し辛そうな表情を浮かべ、ラフィに至っては下唇を噛み締める。
それに気付かない俺はおちゃらけた態度で肩を竦めて笑いながら話しかける。
「今日もか? 今日はちょっと疲れ気味だから……」
俺は最後まで言わせて貰えずに正面からセアンに頭を掻き抱くようにされ、2人比べて薄めの胸に顔を埋めさせられる。
「なっ!?」
驚く俺の右腕を胸で挟むようにしてギュッと抱きついてくるラフィ、ミサは腰に両手を回して背中に顔を押し付けてグリグリしてきた。
正直、セアンに掻き抱かれた時はキスされると思ったし、フェラ以外にも体中にキスをしまくる事にも目覚め始めたラフィに腕を抑えられたと思った。ミサはマイペースにズボンを擦り下ろされると本気で思っていた訳だが……
3人はその体勢になった途端、ピクリとも動かなくなる。いや、動かなくなったように見えるのは離れた位置から見た者だけで、抱き着かれている俺にはそうじゃない事が良く分かった。
小刻みに震えているのだ、3人が。
「おいおい、俺を待ち構えている間にお化けでも見たのか? しょうがないな」
「隠さないでくれっ!」
なんとなく、違うと分かっているのに俺の口から滑り出た言葉であったが、頭を掻き抱くセアンがヒステリック気味に叫ぶ。
その普段はアルトボイスなのに、酷く高い声に俺の耳はキ――ンと耳鳴りがした。
耳鳴りのせいで顰めっ面をしながら俺は問い返す。
「隠すとか何の事か……」
「さっきのシーナの目、スラムに子供を捨てに来た親と少し似てた……捨てる違う、逃げたい? お願い、シーナ、私達を……置いていかないで」
背中にグリグリと顔を押し付けるミサがくぐもった声で呟く。
そう言われて俺はハッとした。
自分ではそう考えてるつもりはなかったが、そんな情けない事を俺は考えているのか?
普段、強がってはいるが酷く捨てられる事に恐怖する3人に見抜かれるぐらいだから無自覚で考えてた可能性は捨てきれない。
クソだな、俺はっ!!
俺は空いてる左手でセアンの背を優しく叩き、少し緩んだ腕から顔を上げると二コリと笑いかける。
「スマン、考え事が纏まらなくて少しイライラしてたから誤解させたみたいだ」
「違うだろ! アタイ達が欲しい言葉はそれじゃない……ミサの返事を聞かせてよ!」
右腕に縋るように抱きつくラフィが瞳に涙を浮かべて俺を見上げてくる。
はぁ……ここは謝るところじゃないよな、何してんだ、俺。
もう、言うべき言葉は分かってるだろ? 言ってやろうぜ、男前にな。
「置いて行ったりなんかしない。逃げる時があれば、3人は勿論、スラムの子達もみんな連れてカッコ良く逃げるさ!」
「「「充分、カッコ悪い」」」
3人に異口同音で速攻で否定されて軽くへこむ俺。
確かに充分、カッコ悪いな、俺。
再び、ギュッと俺を抱き締める3人が話しかけてくる。
「いいさ、そんなカッコ悪いシーナで私達は……ただ、俯いてるシーナは見たくない」
「シーナが何に悩んでるか知らない。気にならないって言えば嘘になる。でもアタイ達はシーナの考えと行動を信じてる、それだけは覚えておいて」
「……細かい事はいい。約束は守れ、絶対、分かった?」
ラフィとセアンが最後の最後でやらかしたミサを見てコメカミから汗を流しながら苦笑する。
いい感じに2人が纏めてくれたのに、本音をダダ漏れにしたミサだが、俺は少しも嫌気は差さなかった。
むしろ、そんな本音をぶつけてくれるぐらいに信頼されているのが分かる。
ラフィにセアンにしても、その言葉を吐いたミサを諌める気もなく、根底には同じ思いがある事は隠す気はないようだ。
3人との出会いと期間、育ちから考えて『愛してる、ラブラブ』は有り得ない。そんな頭がお花畑な子達ではない。
さっき、ミサ達の本音と言ったがこの素直じゃない3人はまだ裏がある。
ミサの言葉を実行する為の前提条件、俺の身が無事だったり、精神的ストレスなどで潰れてしまわない事が必要だ。
前、まだ俺が元の世界で学生をしてた頃、正月に実家で親戚が集まった席で結婚3年目の年の離れた従姉が酔っ払った時に絡まれて言われた内容で、「旦那には頑張って私と未来の子供の為に働いて貰わないと困る」と似たような言い回しで延々と話された。
そう聞かされた俺は従姉の旦那は3年目で既にATM扱いか……とゲンナリしたのを気付いた従姉が俺の耳を引っ張って怒気を感じさせる声音で囁かれる。
「別に裕福でも貧乏でもいい。旦那と一緒に生きていくのに綺麗事だけではやってけない。その為のフォローは惜しまないし、私も頑張る。お金の問題だからアンタみたいに勘違いするのも分かるけど、どこぞの社長に口説かれても旦那が旦那として頑張ってる限り、乗り換えたりしないわよ」
耳を引っ張るのを止めた従姉がフンっと鼻を鳴らした顔は真っ赤でお酒のせいとは言い切れなさそうだ。
従姉はぶつぶつと「そういう考え方があると理解してないと良妻を逃すのを私が教えてあげたんだから感謝しなよ?」とテレを誤魔化すようにビールを煽る。
まあ、実際には俺が勘違いしたような相手もいるだろうから頭ごなしに行動せずに良く見分けろという事を言いたいのだろうと理解したが、俺はニヤニヤしながら従姉に話しかける。
「でもさ、従姉は旦那に惚れこんでるってことじゃね?」
「あっ~、レオ様にコクられたら揺らぐ自信はある」
従姉~、台無しだよ……
まあ、そのおかげか3人の裏の裏の意図に気付けた訳だが……結婚して3年目で従姉が悟った事をこの短期間でしかも、恋人感覚を飛び越えて……
まあ、行為だけはおサルさんのようになってるからそれで補填されてる?
3人は俺を金づるとして見てないのは信じている。なにせ、娼婦をしていたが妾などになって楽な生活を手にするのを嫌悪してたから。
俺はそんな3人に歯を見せる大きな笑みを浮かべて「ありがとう」と告げる。
「心配かけて悪かった。明日にはいつもの俺だから!」
笑いかける俺に笑みを浮かべた3人が頷くのを見て、俺の胸も温かくなった。
ゆっくりと3人が俺から離れて風呂への道を空けてくれる。
「温かい風呂にゆっくりと浸かって来てくれ」
「たまには1人で、というのも悪くないと思うよ。アタイ達は今日は帰るね」
セアンとラフィにそう言われて歩き始め、3人を通り過ぎた時、ミサに呼ばれて振り返ると指を突き付けられた。
「明日は今日の分と合わせて3倍だから!」
「ふぇ?」
今日の分を持ちこしだから倍なんじゃ?
ドヤ顔で言い放ったミサをジッと見つめて固まる俺を余所にラフィとセアンが顔を赤くして慌てた様子で今更ではあるがミサの口を封じる。
じたばたするミサを抑える2人は俺に赤面しつつも困った笑みを浮かべて「またね?」とミサを引きずって走り去る。
走り去る3人に向かって無意識に手を伸ばす俺。
あれ? ミサの言動はともかく2人の慌てて隠蔽するのは何故?
考え込み、俯いてしまった俺だが、ある事実に気付いてハッと下げてた頭を弾けるように上げる。
「ま、まさか、俺って生体バ○ブとか思われてねぇ?」
2人の慌てようから疑惑を感じる俺は戦慄を感じながらも確認する術がないかと諦めて脱衣場へと入っていった。
正直、このまま寝てしまいたいという願望もなくはなかったが、いつも以上に風呂に入りたいという思いも強かったので気力を振り絞ってやってきた。
シズクには、ああ言ったには言ったが、やはり消化できない想いが俺にはある。
勿論、ティテールに言った事についてはシズクに言ったように後悔してるつもりはないが、今回のティテールの一件で芋づる式に表面化した問題については放置出来ない事を思い知らされてたからだ。
その表面化した問題は全部に共通する理由を上げるなら『面倒だった』という理由は外せない。いくら誰かの為にそうするのがいいと判断して結果そうだったとしてもである。
事実だしな……
ティテールに今後の意思をはっきりさせる為に投げ放った真実は同時に俺にも今後どうするべきかという投げかけにもなっている。
逃げるな、つまりそう言う事を告げたに等しい。なのに、言った本人が逃げたままというのは道理が通らない、そういう事だ……
勿論、それはこれとデモデモダッテチャンをしても誰かに責められる事もないだろうし、知った人から気にする必要はない、その選択をする権利はあると言って貰えるかもしれない。
だが、他人がそう言っても自分自身が納得できるかどうかを俺は知る必要があるという思いから風呂という流れになっている。
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また今日も絞り取られるのか……苦笑してしまう俺だが、なるべく柔らかい表情を意識して近寄ってくる3人に向かって歩みを緩めずに笑顔を浮かべ直す。
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俺は最後まで言わせて貰えずに正面からセアンに頭を掻き抱くようにされ、2人比べて薄めの胸に顔を埋めさせられる。
「なっ!?」
驚く俺の右腕を胸で挟むようにしてギュッと抱きついてくるラフィ、ミサは腰に両手を回して背中に顔を押し付けてグリグリしてきた。
正直、セアンに掻き抱かれた時はキスされると思ったし、フェラ以外にも体中にキスをしまくる事にも目覚め始めたラフィに腕を抑えられたと思った。ミサはマイペースにズボンを擦り下ろされると本気で思っていた訳だが……
3人はその体勢になった途端、ピクリとも動かなくなる。いや、動かなくなったように見えるのは離れた位置から見た者だけで、抱き着かれている俺にはそうじゃない事が良く分かった。
小刻みに震えているのだ、3人が。
「おいおい、俺を待ち構えている間にお化けでも見たのか? しょうがないな」
「隠さないでくれっ!」
なんとなく、違うと分かっているのに俺の口から滑り出た言葉であったが、頭を掻き抱くセアンがヒステリック気味に叫ぶ。
その普段はアルトボイスなのに、酷く高い声に俺の耳はキ――ンと耳鳴りがした。
耳鳴りのせいで顰めっ面をしながら俺は問い返す。
「隠すとか何の事か……」
「さっきのシーナの目、スラムに子供を捨てに来た親と少し似てた……捨てる違う、逃げたい? お願い、シーナ、私達を……置いていかないで」
背中にグリグリと顔を押し付けるミサがくぐもった声で呟く。
そう言われて俺はハッとした。
自分ではそう考えてるつもりはなかったが、そんな情けない事を俺は考えているのか?
普段、強がってはいるが酷く捨てられる事に恐怖する3人に見抜かれるぐらいだから無自覚で考えてた可能性は捨てきれない。
クソだな、俺はっ!!
俺は空いてる左手でセアンの背を優しく叩き、少し緩んだ腕から顔を上げると二コリと笑いかける。
「スマン、考え事が纏まらなくて少しイライラしてたから誤解させたみたいだ」
「違うだろ! アタイ達が欲しい言葉はそれじゃない……ミサの返事を聞かせてよ!」
右腕に縋るように抱きつくラフィが瞳に涙を浮かべて俺を見上げてくる。
はぁ……ここは謝るところじゃないよな、何してんだ、俺。
もう、言うべき言葉は分かってるだろ? 言ってやろうぜ、男前にな。
「置いて行ったりなんかしない。逃げる時があれば、3人は勿論、スラムの子達もみんな連れてカッコ良く逃げるさ!」
「「「充分、カッコ悪い」」」
3人に異口同音で速攻で否定されて軽くへこむ俺。
確かに充分、カッコ悪いな、俺。
再び、ギュッと俺を抱き締める3人が話しかけてくる。
「いいさ、そんなカッコ悪いシーナで私達は……ただ、俯いてるシーナは見たくない」
「シーナが何に悩んでるか知らない。気にならないって言えば嘘になる。でもアタイ達はシーナの考えと行動を信じてる、それだけは覚えておいて」
「……細かい事はいい。約束は守れ、絶対、分かった?」
ラフィとセアンが最後の最後でやらかしたミサを見てコメカミから汗を流しながら苦笑する。
いい感じに2人が纏めてくれたのに、本音をダダ漏れにしたミサだが、俺は少しも嫌気は差さなかった。
むしろ、そんな本音をぶつけてくれるぐらいに信頼されているのが分かる。
ラフィにセアンにしても、その言葉を吐いたミサを諌める気もなく、根底には同じ思いがある事は隠す気はないようだ。
3人との出会いと期間、育ちから考えて『愛してる、ラブラブ』は有り得ない。そんな頭がお花畑な子達ではない。
さっき、ミサ達の本音と言ったがこの素直じゃない3人はまだ裏がある。
ミサの言葉を実行する為の前提条件、俺の身が無事だったり、精神的ストレスなどで潰れてしまわない事が必要だ。
前、まだ俺が元の世界で学生をしてた頃、正月に実家で親戚が集まった席で結婚3年目の年の離れた従姉が酔っ払った時に絡まれて言われた内容で、「旦那には頑張って私と未来の子供の為に働いて貰わないと困る」と似たような言い回しで延々と話された。
そう聞かされた俺は従姉の旦那は3年目で既にATM扱いか……とゲンナリしたのを気付いた従姉が俺の耳を引っ張って怒気を感じさせる声音で囁かれる。
「別に裕福でも貧乏でもいい。旦那と一緒に生きていくのに綺麗事だけではやってけない。その為のフォローは惜しまないし、私も頑張る。お金の問題だからアンタみたいに勘違いするのも分かるけど、どこぞの社長に口説かれても旦那が旦那として頑張ってる限り、乗り換えたりしないわよ」
耳を引っ張るのを止めた従姉がフンっと鼻を鳴らした顔は真っ赤でお酒のせいとは言い切れなさそうだ。
従姉はぶつぶつと「そういう考え方があると理解してないと良妻を逃すのを私が教えてあげたんだから感謝しなよ?」とテレを誤魔化すようにビールを煽る。
まあ、実際には俺が勘違いしたような相手もいるだろうから頭ごなしに行動せずに良く見分けろという事を言いたいのだろうと理解したが、俺はニヤニヤしながら従姉に話しかける。
「でもさ、従姉は旦那に惚れこんでるってことじゃね?」
「あっ~、レオ様にコクられたら揺らぐ自信はある」
従姉~、台無しだよ……
まあ、そのおかげか3人の裏の裏の意図に気付けた訳だが……結婚して3年目で従姉が悟った事をこの短期間でしかも、恋人感覚を飛び越えて……
まあ、行為だけはおサルさんのようになってるからそれで補填されてる?
3人は俺を金づるとして見てないのは信じている。なにせ、娼婦をしていたが妾などになって楽な生活を手にするのを嫌悪してたから。
俺はそんな3人に歯を見せる大きな笑みを浮かべて「ありがとう」と告げる。
「心配かけて悪かった。明日にはいつもの俺だから!」
笑いかける俺に笑みを浮かべた3人が頷くのを見て、俺の胸も温かくなった。
ゆっくりと3人が俺から離れて風呂への道を空けてくれる。
「温かい風呂にゆっくりと浸かって来てくれ」
「たまには1人で、というのも悪くないと思うよ。アタイ達は今日は帰るね」
セアンとラフィにそう言われて歩き始め、3人を通り過ぎた時、ミサに呼ばれて振り返ると指を突き付けられた。
「明日は今日の分と合わせて3倍だから!」
「ふぇ?」
今日の分を持ちこしだから倍なんじゃ?
ドヤ顔で言い放ったミサをジッと見つめて固まる俺を余所にラフィとセアンが顔を赤くして慌てた様子で今更ではあるがミサの口を封じる。
じたばたするミサを抑える2人は俺に赤面しつつも困った笑みを浮かべて「またね?」とミサを引きずって走り去る。
走り去る3人に向かって無意識に手を伸ばす俺。
あれ? ミサの言動はともかく2人の慌てて隠蔽するのは何故?
考え込み、俯いてしまった俺だが、ある事実に気付いてハッと下げてた頭を弾けるように上げる。
「ま、まさか、俺って生体バ○ブとか思われてねぇ?」
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