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2章 危険を冒す者である事を知る
14話 男は色々と説明しないといけない事を思い出す
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「嬉しいでしょ? 勿論、嫌って言わないよね!」
俺の首根っこに抱き着いて揺さぶるターニャの言葉を必死になかったことにしようとするが「ねぇ、聞いてる? 冒険者になったから付いていくからね?」と時折挟んできてなかった事にさせてくれない。
ダレカ、タスケテー
現実逃避を続けたいがそうも言ってられないのでターニャに向き合う。
「嬉しいとか以前に戸惑ってるんだけど、それ以前にターニャ、戦えるの?」
「勿論だよ。ウチ、こう見えて肉体派なんだから!」
力こぶを作るようにするがまったくコブは生まれず、女の子らしい細腕がそこにあるだけである。
俺は優しくターニャの手を取って確認するように撫でていると擽ったそうに身を捩って「イヤン」と言わせる。
宿の中にいた冒険者にその様子を見られて赤面したターニャが「場所を選んで!」と怒っていたが藪蛇な気がするぞ?
場所さえ選べばOKよ、と言ってるのと同じだからな? ほら見ろ、男の冒険者の俺へと送っていた殺気が鬼気にクラスチェンジを始めてるからなっ?
少なくとも俺が夜道の一人歩きは止めた方がいいと思われる状況が着実に生まれつつある事だけが確実だ。
特に月が出てない夜の外出、イクナイ!
俺のたった一つしかない真面目な話であったが横道に逸れた。
着いてくる事を了承する以前に本当にターニャは戦えるのか?
ピコン
……また、はりきりさんが何かしたのかな?
鑑定
知りたいと思ったモノをジッと見つめると解説が出る。基本、調べたいものは何でも調べられるが、いくつか例外があり。
例:相手とのレベル差が100以上離されている時など。
本当に働き者だね? 今回は頑張らなくて良かったんだよ? 調べて断り辛い展開があったら困るから。
とはいえ、とても優秀なスキルなので取るけどね?
早速、色んな意味でターニャのステータスを見てみようか……
ターニャ Lv3
HP:40 MP:10
ちから:22 みのまもり:13
きようさ:20 すばやさ:25
かしこさ:11 うん:60
スキル:格闘術Lv2 生活魔法 幸運
調理Lv2 裁縫Lv1
好感度:325 対象 シーナ
むぅ……見た目からまったくターニャの言葉を疑ってかかったがマジで戦えそうだ。
格闘術Lv2か、俺と違って急激に得たものじゃないから安定して使えるだろうし、確かにゴブリン程度じゃ負けないだろう。
しかし、なんで、そんなに強いのだろう……ハッ、そうか!
宿の方に目を向けるとグラスを磨きながらひと際、俺に致死レベルの鬼気を最初から飛ばしてる人物、ターニャパパを見て汗が頬を伝う。
外見では一切遺伝してないと思ったら、そんな分かり難いとこで継承してたのかっ!
落ち着いて考えれば、酔客は勿論、言い寄ってくる相手が紳士的対応ばかりしてた訳ではないだろう。
なのに、あれだけ可愛いのに誰にも手を付けられてなかったのはこれが秘密だろう。
そこらの冒険者なら返り討ちに出来るだろうしな。
やっぱり、スキルポイントはないんだな……代わりに好感度か。
好感度:もっとも好意的に意識を割いている相手を指す。これは隠しステータスで解放条件は相手が心を開いてキスをする。数値の高さで性的快感補正がかかる。
うおぉ、ステータスの説明で辱められるとは思ってなかった。嬉しいけどさすがに恥ずかしい。
まあ、それはともかく325って数値はどれくらいの意味なんだろう?
100~
恋人である事を喜ぶ(表面上の対応は個人差あり)
200~
結婚相手として強く意識する。
300~
一緒になる為なら親と絶縁してでも駆け落ちする。対応次第でストーカー、ヤンデレ化する恐れあり。
400~
この辺りから自重しなくなる。基本的に相手が困る事にはブレーキはかけてくれるが例えるなら極度の恥ずかしがり屋なのに人目のあるところでエッチな要求されても、恥ずかしさで死にそうになりながら受け入れるレベル。
500~
相手に捨てられたり、亡くなると迷いもなく生きている事を放棄する。唯一の回避方法は2人の子を残す事。
ぶはっ!!!
もうそんなレベルに達してるの。ターニャさん!?
思わず敬称を付けてしまったが、さっきからターニャパパの鬼気は冒険者になる事を反対して……ガクブル
となると俺の対応次第でストーカー、ヤンデレ化……これって俺が着いてくる事を拒否出来ないやん!!
確かにターニャはそれなりには強いとは思うが、1,2回だけでなくこれからも、という話だと問題が出てくる恐れがある。
だから、ターニャが同行を言ってるのは1,2回だけの話なのかを確認する必要があるか。
考え込んでる俺に焦れてきてるターニャに質問をする。
「なぁ、ターニャ。俺と冒険者稼業するってのは1,2回ぐらい一緒にやるという意味か、それともずっとやり続けるという意味か?」
「うん、ずっと、というかシーナが冒険者でいる限り、ウチもそうするつもり」
迷いもなく答えられた俺は内心で盛大な溜息を吐く。
どうしたもんか……こないだの大量のゴブリンと戦う事もそれ以上の事がこれからあるかもしれない。そんな時、ターニャは着いてこれるだろうか?
着いてこれないとすぐに見切ってくれたら助かるが意固地になったらターニャを失う恐れがある。
せめて、ターニャもスキルポイントがあれば……
ピコン
……おいおい、またこのパターンか? お前は俺のどら○モンかよ!
スキルポイント譲渡
やっぱりか……そういうのがあるのか。取得と……
スキルポイント譲渡:お互いに信頼関係、愛情関係を築き上げている異性にスキルポイントを譲渡出来る。
なるほど、譲る事は出来たが上げたとしてターニャは扱えるのか? 先輩に冒険者ギルドの入会の説明を受けた時、ステータスは冒険者ギルドにある水晶で任意で確認出来ると聞いた。まあ、勝手に調べる事は出来ないらしいけど、出来るとしてもそこにいかないと出来ないのかな? と思っていると
ピコン
……もう突っ込まないもんね!
スキルポイント操作:相手が身を委ねる意思がある状態で持っているスキルポイントを操作できる。
ジーザス! 何これ! 昔の性質の悪い通販番組みたいなの!
今日のお買い得のハンディカムカメラ、今なら○○! 大変をお買い得になっております。お電話お待ちしております! 在庫100ですお急ぎください。
――そして、番組終盤――
ハンディカムカメラ、完売しました。有難うございます。実はこのハンディカムカメラ、この専用バッテリーがないと……
これかっ、このスキル製造機!!
……
黙したら何でも許されると思うなっ! しかし、さっきのスキルが無駄になるから……取得だぁ!
『スキルポイント譲渡とスキルポイント操作の双方の取得を確認しました。統合されてスキルポイント管理に纏められました』
そんなのになるなら纏めて出してこいよ! やっぱりあの手法なのかぁ!! 責任者出せやっ!!
まあ、本当に出てこられても「ごめんね?」と言われたら頷くしかないんだけどね?
だって、責任者ってシズクやん? 無理よ? シズクにマジギレとか?
椎名 (シーナ) Lv10
HP:300(3000) MP:600(6000)
ちから:50(500) みのまもり:30(300)
きようさ:60 すばやさ:55(550)
かしこさ:40 うん:3
スキルポイント:100
スキル:剣術Lv5 盾術Lv5 身体強化Lv5
雷魔法Lv3 回復魔法Lv5 探査Lv2
共通語 解体 危険探知
HP自動回復 MP自動回復 挑発
巨根 精力増大 スキルポイント取得倍増
成長促進 鑑定 スキルポイント管理
ちゃんと取得したな……しかし、使うとなるとシズクの存在をしっかりと伝えないといけない。
まあ、嫁にする予定のってのも言わないとは思ってたがそれは多分、俺が1人じゃ満足しない発言を受け入れてくれてたから問題はない気がする。
しかし、相手が女神、俺をこちらに送り出したり出来るぐらいだからおそらく主神、もしくは創造神の可能性も否定できない状態の相手だというのを飲み込んでくれるのかが問題だ。
この辺りは調べておいたほうが良かったかな? なんとなく調べてそういう特別扱いは嫌がりそうな気がしたし、なんかの話の流れで本人から言い出すのがベストな気がしてたんだよな。
その辺りは出たとこ勝負だな。
「なあ、ターニャが冒険者になって一緒に行動するにあたって条件があるんだ」
「うん、シーナが出す条件ならウチは何でも飲む!」
ターニャさん、迷いがなさ過ぎですよ。ちょっとは警戒するなりしようよ。
これが好感度300超えるという事なのかと思いながら続ける。
「まあ、そんなにすぐに返事しないでいいから。まずは説明を聞いて、と言ったものの他人に知られると面倒だから……着いて来て」
そう言って腕を取ると素直に着いてくるターニャを厩舎の中へと導く。
こんなに素直過ぎるターニャが心配だ、俺が呼んでると言われてノコノコと行ってしまいそうだ。
その辺りの事はまた今度対策しようと俺はターニャを招いて厩舎の扉に閂をかけた。
俺の首根っこに抱き着いて揺さぶるターニャの言葉を必死になかったことにしようとするが「ねぇ、聞いてる? 冒険者になったから付いていくからね?」と時折挟んできてなかった事にさせてくれない。
ダレカ、タスケテー
現実逃避を続けたいがそうも言ってられないのでターニャに向き合う。
「嬉しいとか以前に戸惑ってるんだけど、それ以前にターニャ、戦えるの?」
「勿論だよ。ウチ、こう見えて肉体派なんだから!」
力こぶを作るようにするがまったくコブは生まれず、女の子らしい細腕がそこにあるだけである。
俺は優しくターニャの手を取って確認するように撫でていると擽ったそうに身を捩って「イヤン」と言わせる。
宿の中にいた冒険者にその様子を見られて赤面したターニャが「場所を選んで!」と怒っていたが藪蛇な気がするぞ?
場所さえ選べばOKよ、と言ってるのと同じだからな? ほら見ろ、男の冒険者の俺へと送っていた殺気が鬼気にクラスチェンジを始めてるからなっ?
少なくとも俺が夜道の一人歩きは止めた方がいいと思われる状況が着実に生まれつつある事だけが確実だ。
特に月が出てない夜の外出、イクナイ!
俺のたった一つしかない真面目な話であったが横道に逸れた。
着いてくる事を了承する以前に本当にターニャは戦えるのか?
ピコン
……また、はりきりさんが何かしたのかな?
鑑定
知りたいと思ったモノをジッと見つめると解説が出る。基本、調べたいものは何でも調べられるが、いくつか例外があり。
例:相手とのレベル差が100以上離されている時など。
本当に働き者だね? 今回は頑張らなくて良かったんだよ? 調べて断り辛い展開があったら困るから。
とはいえ、とても優秀なスキルなので取るけどね?
早速、色んな意味でターニャのステータスを見てみようか……
ターニャ Lv3
HP:40 MP:10
ちから:22 みのまもり:13
きようさ:20 すばやさ:25
かしこさ:11 うん:60
スキル:格闘術Lv2 生活魔法 幸運
調理Lv2 裁縫Lv1
好感度:325 対象 シーナ
むぅ……見た目からまったくターニャの言葉を疑ってかかったがマジで戦えそうだ。
格闘術Lv2か、俺と違って急激に得たものじゃないから安定して使えるだろうし、確かにゴブリン程度じゃ負けないだろう。
しかし、なんで、そんなに強いのだろう……ハッ、そうか!
宿の方に目を向けるとグラスを磨きながらひと際、俺に致死レベルの鬼気を最初から飛ばしてる人物、ターニャパパを見て汗が頬を伝う。
外見では一切遺伝してないと思ったら、そんな分かり難いとこで継承してたのかっ!
落ち着いて考えれば、酔客は勿論、言い寄ってくる相手が紳士的対応ばかりしてた訳ではないだろう。
なのに、あれだけ可愛いのに誰にも手を付けられてなかったのはこれが秘密だろう。
そこらの冒険者なら返り討ちに出来るだろうしな。
やっぱり、スキルポイントはないんだな……代わりに好感度か。
好感度:もっとも好意的に意識を割いている相手を指す。これは隠しステータスで解放条件は相手が心を開いてキスをする。数値の高さで性的快感補正がかかる。
うおぉ、ステータスの説明で辱められるとは思ってなかった。嬉しいけどさすがに恥ずかしい。
まあ、それはともかく325って数値はどれくらいの意味なんだろう?
100~
恋人である事を喜ぶ(表面上の対応は個人差あり)
200~
結婚相手として強く意識する。
300~
一緒になる為なら親と絶縁してでも駆け落ちする。対応次第でストーカー、ヤンデレ化する恐れあり。
400~
この辺りから自重しなくなる。基本的に相手が困る事にはブレーキはかけてくれるが例えるなら極度の恥ずかしがり屋なのに人目のあるところでエッチな要求されても、恥ずかしさで死にそうになりながら受け入れるレベル。
500~
相手に捨てられたり、亡くなると迷いもなく生きている事を放棄する。唯一の回避方法は2人の子を残す事。
ぶはっ!!!
もうそんなレベルに達してるの。ターニャさん!?
思わず敬称を付けてしまったが、さっきからターニャパパの鬼気は冒険者になる事を反対して……ガクブル
となると俺の対応次第でストーカー、ヤンデレ化……これって俺が着いてくる事を拒否出来ないやん!!
確かにターニャはそれなりには強いとは思うが、1,2回だけでなくこれからも、という話だと問題が出てくる恐れがある。
だから、ターニャが同行を言ってるのは1,2回だけの話なのかを確認する必要があるか。
考え込んでる俺に焦れてきてるターニャに質問をする。
「なぁ、ターニャ。俺と冒険者稼業するってのは1,2回ぐらい一緒にやるという意味か、それともずっとやり続けるという意味か?」
「うん、ずっと、というかシーナが冒険者でいる限り、ウチもそうするつもり」
迷いもなく答えられた俺は内心で盛大な溜息を吐く。
どうしたもんか……こないだの大量のゴブリンと戦う事もそれ以上の事がこれからあるかもしれない。そんな時、ターニャは着いてこれるだろうか?
着いてこれないとすぐに見切ってくれたら助かるが意固地になったらターニャを失う恐れがある。
せめて、ターニャもスキルポイントがあれば……
ピコン
……おいおい、またこのパターンか? お前は俺のどら○モンかよ!
スキルポイント譲渡
やっぱりか……そういうのがあるのか。取得と……
スキルポイント譲渡:お互いに信頼関係、愛情関係を築き上げている異性にスキルポイントを譲渡出来る。
なるほど、譲る事は出来たが上げたとしてターニャは扱えるのか? 先輩に冒険者ギルドの入会の説明を受けた時、ステータスは冒険者ギルドにある水晶で任意で確認出来ると聞いた。まあ、勝手に調べる事は出来ないらしいけど、出来るとしてもそこにいかないと出来ないのかな? と思っていると
ピコン
……もう突っ込まないもんね!
スキルポイント操作:相手が身を委ねる意思がある状態で持っているスキルポイントを操作できる。
ジーザス! 何これ! 昔の性質の悪い通販番組みたいなの!
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これかっ、このスキル製造機!!
……
黙したら何でも許されると思うなっ! しかし、さっきのスキルが無駄になるから……取得だぁ!
『スキルポイント譲渡とスキルポイント操作の双方の取得を確認しました。統合されてスキルポイント管理に纏められました』
そんなのになるなら纏めて出してこいよ! やっぱりあの手法なのかぁ!! 責任者出せやっ!!
まあ、本当に出てこられても「ごめんね?」と言われたら頷くしかないんだけどね?
だって、責任者ってシズクやん? 無理よ? シズクにマジギレとか?
椎名 (シーナ) Lv10
HP:300(3000) MP:600(6000)
ちから:50(500) みのまもり:30(300)
きようさ:60 すばやさ:55(550)
かしこさ:40 うん:3
スキルポイント:100
スキル:剣術Lv5 盾術Lv5 身体強化Lv5
雷魔法Lv3 回復魔法Lv5 探査Lv2
共通語 解体 危険探知
HP自動回復 MP自動回復 挑発
巨根 精力増大 スキルポイント取得倍増
成長促進 鑑定 スキルポイント管理
ちゃんと取得したな……しかし、使うとなるとシズクの存在をしっかりと伝えないといけない。
まあ、嫁にする予定のってのも言わないとは思ってたがそれは多分、俺が1人じゃ満足しない発言を受け入れてくれてたから問題はない気がする。
しかし、相手が女神、俺をこちらに送り出したり出来るぐらいだからおそらく主神、もしくは創造神の可能性も否定できない状態の相手だというのを飲み込んでくれるのかが問題だ。
この辺りは調べておいたほうが良かったかな? なんとなく調べてそういう特別扱いは嫌がりそうな気がしたし、なんかの話の流れで本人から言い出すのがベストな気がしてたんだよな。
その辺りは出たとこ勝負だな。
「なあ、ターニャが冒険者になって一緒に行動するにあたって条件があるんだ」
「うん、シーナが出す条件ならウチは何でも飲む!」
ターニャさん、迷いがなさ過ぎですよ。ちょっとは警戒するなりしようよ。
これが好感度300超えるという事なのかと思いながら続ける。
「まあ、そんなにすぐに返事しないでいいから。まずは説明を聞いて、と言ったものの他人に知られると面倒だから……着いて来て」
そう言って腕を取ると素直に着いてくるターニャを厩舎の中へと導く。
こんなに素直過ぎるターニャが心配だ、俺が呼んでると言われてノコノコと行ってしまいそうだ。
その辺りの事はまた今度対策しようと俺はターニャを招いて厩舎の扉に閂をかけた。
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