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幕間

第十九章 終

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「帝国海軍は戦艦が四隻も大破させられて、大変なことになってしまったね。ドイツ海軍は腰が重いし、帝国海軍が応援に来るとしてもユーラシア大陸を横断するか南アメリカ大陸を一周するしかない訳で、相当な時間がかかるだろう。今のところカリブ海で動かせる戦艦はソビエツキー・ソユーズとソビエツカヤ・ベラルーシの二隻だけだが、ソ連上層部は主力艦を危険な任務に出したくないようだ。

それに国連側の主力部隊はメキシコの援護に掛かりっきりで、キューバ方面で戦力になるのは月虹だけという有様。カリブ海から東海岸にかけて、今だけはアメリカ海軍が優勢だと言えるだろうね。メキシコ湾からアメリカ海軍を追い出すには、少々犠牲を払いすぎたかな。

新しい船魄も登場せず、ちょっと刺激が少ないかもしれないんだが、まあもう少しだけ待ってくれ。そのうち日本とドイツの主力艦隊がアメリカに攻め込み始めるからね。

さて、今回は閑話休題ということで、ちょっとした昔話をするとしよう」
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