軍艦少女は死に至る夢を見る~戦時下の大日本帝国から始まる艦船擬人化物語~

takahiro

文字の大きさ
上 下
260 / 480
第十三章 ドイツ訪問(地上編)

船魄紹介【ビスマルク】

しおりを挟む


【Bismarck(ビスマルク)】
・艦として
 ・艦種:戦艦
 ・艦級:ビスマルク級戦艦一番艦
 ・前級:シャルンホルスト級
 ・次級:モルトケ級
 ・建造:ブローム・ウント・フォス、ハンブルク造船所
 ・進水日:1939年2月14日
 ・所属:大洋艦隊第一隊群
 ・全長:251m
 ・全幅:36m
 ・基準排水量:42,000トン
 ・対艦兵装:38cm-S.K. C/34 連装×4 15cm-S.K. C/28 連装×6
 ・対空兵装:10.5cm-S.K. C/33 連装×16 3.7cm-Flak 43 連装×20 3.0cm-MLG 50×16 SLR 51 8連装×2
 ・対潜兵装:なし
 ・搭載機:約4機

 艦名はドイツ統一期の宰相オットー・フォン・ビスマルクから。帝政時代の装甲巡洋艦に次いで3代目(ただし2代目の正式名称はフュルスト・ビスマルク)。

 第一次世界大戦でほぼ消滅し、ヒトラー総統の再軍備宣言より再興しつつあったドイツ海軍が建造した初の超弩級戦艦である。前級のシャルンホルスト級は列強の戦艦と正面から撃ち合えるような能力は持っていなかったので、第二次世界大戦中ではビスマルク級が唯一他国の戦艦と渡り合える能力を持っていた。規模感としては長門型やリットリオ級などと並ぶものである。

 当初は華府海軍条約に準じて35,000トン以内に収めて設計されていたものの、設計の中で次第に排水量が増していき、最終的には42,000トン戦艦として建造されることとなった。しかし公的には35,000トン戦艦ということで押し通した。1940年の竣工当時は世界最大の戦艦だったものの、大和型戦艦やアイオワ級戦艦が現れてその称号は失っている。

 1941年5月のデンマーク海峡海戦では英国戦艦フッドを撃沈する大戦果を上げるが、僅か2日後に空母アーク・ロイヤルから激しい攻撃を受けてスクリューが損傷して機動力を大幅に削がれ、翌日に英国艦隊の襲撃を受けて壊滅的な損傷を受け、自沈処理を受けた。

 戦後浮揚が検討されたものの発見することすらできず、一から再建造されることとなった。再建造に当たっては高角砲の増設に加え、新型の艦対空ロケット砲SLR(Schiff-Luft-Rakete)-51及び秒間35発の驚異的な発射速度を誇る対空機関砲3.0cm-MLG(Maline-Leicht-Geschütz)-50を装備している。

 モルトケ級、グラーフ・ローン級と言った超大型戦艦が建造される中でもビスマルクは最も格調高い戦艦と見なされており、ドイツ海軍の3分の2を占める大洋艦隊の旗艦に任じられている。


・船魄として
 ・技術系統:独式第一世代
 ・身長:171cm
 ・体重:80kg
 ・血液型:A型
 ・髪:灰色
 ・目:赤
 ・好きなもの:ステーキ・ビール
 ・嫌いなもの:スパークリングワイン・ニシン

 カリスマ性、知性、大胆さを兼ね備える艦隊旗艦としては文句なしの性格をした少女。ドイツの繁栄を第一に考えているが、党への忠誠心はあまりない。あくまでドイツという国に仕えているのである。初対面だろうが誰とでも社交的に話すことができ、新型のグラーフ・ローンなどを含め、部下となる船魄達からの信頼も厚い。しかし本人の興味と関心はほとんど食事に寄せられており、大抵の場合今日か明日の昼食について考えている。暴飲暴食が外交の場でも止められないほど重症である。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。 これからどうかよろしくお願い致します! ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

帝国夜襲艦隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
1921年。すべての始まりはこの会議だった。伏見宮博恭王軍事参議官が将来の日本海軍は夜襲を基本戦術とすべきであるという結論を出したのだ。ここを起点に日本海軍は徐々に変革していく…。 今回もいつものようにこんなことがあれば良いなぁと思いながら書いています。皆さまに楽しくお読みいただければ幸いです!

改造空母機動艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。  そして、昭和一六年一二月。  日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。  「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

皇国の栄光

ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。 日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。 激動の昭和時代。 皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか? それとも47の星が照らす夜だろうか? 趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。 こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです

大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜

雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。 そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。 これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。 主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美 ※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。 ※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。 ※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。

蒼海の碧血録

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。  そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。  熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。  戦艦大和。  日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。  だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。  ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。 (本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。) ※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。

処理中です...