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幕間
第十一章 終
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「さて、なかなか長い戦いが終わったね。アメリカは制海権を失ったが、だからと言ってキューバ戦争が終わる訳でもない。キューバとフロリダはほんの200kmしか離れていなくて、補給線を破壊するのは困難だからね。
せっかく扶桑や山城が登場したことだし、帝国海軍の戦艦についてでも少し解説しておこうか。流石に戦艦そのもの歴史について語っていると長くなりすぎるから、あくまで帝国海軍に限定するね。
帝国海軍初の戦艦はイギリスから輸入した1897年竣工の富士型戦艦(13,000t,30.5cm砲4門)『富士』『八島』だ。まあ初の戦艦は『扶桑』(今回登場した扶桑の先代)だって言う声もあるけど、初代扶桑は甲鉄艦でとても戦艦としての要件を満たすものではないから、戦艦ではないだろう。まあ、彼女も彼女なりに頑張ってはいたから、悪く言わないでは欲しいんだけどね。
続いてが1897年から竣工した敷島型戦艦(15,000t,30.5cm砲4門)『敷島』『朝日』『初瀬』『三笠』だね。設計としては富士型の改良型と言ったところだ。三笠は有名だが、他はあまり有名ではないね。日露戦争で沈んだ『初瀬』以外は大東亜戦争でも使われてたんだけどね。
次が1906年から竣工の香取型(16,000t,30.5cm砲4門)『香取』『鹿島』だが、この二隻はイギリスでドレッドノートが誕生した後に竣工してしまったから、生まれながらに旧式艦という悲しい運命の艦だね。
そして1910年から竣工の薩摩型(20,000t,30.5cm砲4門)『薩摩』『安芸』もまた、建造途中にドレッドノートが生まれたことで生まれながらの旧式艦となってしまった。国産初の戦艦ということで、帝国海軍の歴史上では非常に重要な軍艦なんだけどね。
ここまでが前弩級戦艦で、これから日本でも弩級戦艦の時代が始まる。因みに『香取』『鹿島』『薩摩』『安芸』はいずれもワシントン海軍軍縮条約の影響で廃艦になってしまった。
帝国海軍初にして唯一の弩級戦艦が、1912年から竣工の河内型戦艦(20,000t,30.5cm砲12門)『河内』『摂津』だ。国産で世界水準の能力を持っていたんだが、既に超弩級戦艦の時代が到来していて、これまた生まれると同時に時代遅れになってしまったね。その後『河内』は事故で爆沈、『摂津』は標的艦として処分された。
ほとんど同時に建造されたのが、1914年から竣工の超弩級戦艦、金剛型(26,000t,35.6cm砲8門)『金剛』『比叡』『榛名』『霧島』だ。一番艦だけは超弩級戦艦のノウハウのあるイギリスに発注されたけど、他は国産だね。
因みに金剛型は元は巡洋戦艦として建造されたけど、改装を受けて戦艦相当の防御力を得たし、帝国海軍から巡洋戦艦という分類が消滅したから、戦艦と言っても問題ないと思うよ。
そして以降の戦艦は全て国産だし超弩級戦艦なので、軽く年代だけ言っていくことにする。
1915年から扶桑型(30,000t,35.6cm砲12門)『扶桑』『山城』が竣工。
1917年から伊勢型(30,000t,35.6cm砲12門)『伊勢』『日向』が竣工。
1920年から長門型(34,000t,41cm砲8門)『長門』『陸奥』が竣工。
ここでワシントン海軍軍縮条約が挟まって、戦艦の建造は休止になるね。ここで旧式艦が一気には廃艦になると同時に、建造中だった天城型(41,000t,41cm砲10門)『天城』『赤城』、加賀型(40,000t,41cm砲10門)『加賀』『土佐』は戦艦として完成することが許されなくなり、『天城』『土佐』は廃艦、『赤城』『加賀』は空母として完成した。ここら辺の事情は前に八八艦隊と共に解説したね。
暫しの時間が空いて、1941年から竣工の大和型(64,000t,46cm砲9門)『大和』『武蔵』が登場する。これについては言うまでもないね。『信濃』は本来この三番艦になる筈だったんだけど、空母に改装されて竣工することになった。
そして第二次世界大戦の終結後に帝国海軍が建造したのが、1949年から竣工した和泉型(93,000t,51cm砲9門)『和泉』『摂津』『河内』だ。
そして帝国は次世代の戦艦についても構想しているみたいだけど、果たしてどうなるんだろうね。ドイツ海軍は既に51cm砲8門艦を建造しているから、51cm砲12門艦か56cm砲艦になるだろうね。
とても簡潔にだけど、帝国海軍の戦艦の歴史はこんな感じだね。建造された順番だけでも把握すれば、全体の見通しがなかなかよくなるんじゃないかな。
因みに、私はここで解説した誰でもないよ。私が一体誰なのか、そろそろ焦らし過ぎかな? いやー、でも、言いたいタイミングってものがあるからね。ここはヒントだけあげよう。私の左目の色は黒だ。赤い右目と合わせれば、そう難しい問題ではないかもね
さて、次はヨーロッパが舞台だ。有名人がたくさん登場するよ」
せっかく扶桑や山城が登場したことだし、帝国海軍の戦艦についてでも少し解説しておこうか。流石に戦艦そのもの歴史について語っていると長くなりすぎるから、あくまで帝国海軍に限定するね。
帝国海軍初の戦艦はイギリスから輸入した1897年竣工の富士型戦艦(13,000t,30.5cm砲4門)『富士』『八島』だ。まあ初の戦艦は『扶桑』(今回登場した扶桑の先代)だって言う声もあるけど、初代扶桑は甲鉄艦でとても戦艦としての要件を満たすものではないから、戦艦ではないだろう。まあ、彼女も彼女なりに頑張ってはいたから、悪く言わないでは欲しいんだけどね。
続いてが1897年から竣工した敷島型戦艦(15,000t,30.5cm砲4門)『敷島』『朝日』『初瀬』『三笠』だね。設計としては富士型の改良型と言ったところだ。三笠は有名だが、他はあまり有名ではないね。日露戦争で沈んだ『初瀬』以外は大東亜戦争でも使われてたんだけどね。
次が1906年から竣工の香取型(16,000t,30.5cm砲4門)『香取』『鹿島』だが、この二隻はイギリスでドレッドノートが誕生した後に竣工してしまったから、生まれながらに旧式艦という悲しい運命の艦だね。
そして1910年から竣工の薩摩型(20,000t,30.5cm砲4門)『薩摩』『安芸』もまた、建造途中にドレッドノートが生まれたことで生まれながらの旧式艦となってしまった。国産初の戦艦ということで、帝国海軍の歴史上では非常に重要な軍艦なんだけどね。
ここまでが前弩級戦艦で、これから日本でも弩級戦艦の時代が始まる。因みに『香取』『鹿島』『薩摩』『安芸』はいずれもワシントン海軍軍縮条約の影響で廃艦になってしまった。
帝国海軍初にして唯一の弩級戦艦が、1912年から竣工の河内型戦艦(20,000t,30.5cm砲12門)『河内』『摂津』だ。国産で世界水準の能力を持っていたんだが、既に超弩級戦艦の時代が到来していて、これまた生まれると同時に時代遅れになってしまったね。その後『河内』は事故で爆沈、『摂津』は標的艦として処分された。
ほとんど同時に建造されたのが、1914年から竣工の超弩級戦艦、金剛型(26,000t,35.6cm砲8門)『金剛』『比叡』『榛名』『霧島』だ。一番艦だけは超弩級戦艦のノウハウのあるイギリスに発注されたけど、他は国産だね。
因みに金剛型は元は巡洋戦艦として建造されたけど、改装を受けて戦艦相当の防御力を得たし、帝国海軍から巡洋戦艦という分類が消滅したから、戦艦と言っても問題ないと思うよ。
そして以降の戦艦は全て国産だし超弩級戦艦なので、軽く年代だけ言っていくことにする。
1915年から扶桑型(30,000t,35.6cm砲12門)『扶桑』『山城』が竣工。
1917年から伊勢型(30,000t,35.6cm砲12門)『伊勢』『日向』が竣工。
1920年から長門型(34,000t,41cm砲8門)『長門』『陸奥』が竣工。
ここでワシントン海軍軍縮条約が挟まって、戦艦の建造は休止になるね。ここで旧式艦が一気には廃艦になると同時に、建造中だった天城型(41,000t,41cm砲10門)『天城』『赤城』、加賀型(40,000t,41cm砲10門)『加賀』『土佐』は戦艦として完成することが許されなくなり、『天城』『土佐』は廃艦、『赤城』『加賀』は空母として完成した。ここら辺の事情は前に八八艦隊と共に解説したね。
暫しの時間が空いて、1941年から竣工の大和型(64,000t,46cm砲9門)『大和』『武蔵』が登場する。これについては言うまでもないね。『信濃』は本来この三番艦になる筈だったんだけど、空母に改装されて竣工することになった。
そして第二次世界大戦の終結後に帝国海軍が建造したのが、1949年から竣工した和泉型(93,000t,51cm砲9門)『和泉』『摂津』『河内』だ。
そして帝国は次世代の戦艦についても構想しているみたいだけど、果たしてどうなるんだろうね。ドイツ海軍は既に51cm砲8門艦を建造しているから、51cm砲12門艦か56cm砲艦になるだろうね。
とても簡潔にだけど、帝国海軍の戦艦の歴史はこんな感じだね。建造された順番だけでも把握すれば、全体の見通しがなかなかよくなるんじゃないかな。
因みに、私はここで解説した誰でもないよ。私が一体誰なのか、そろそろ焦らし過ぎかな? いやー、でも、言いたいタイミングってものがあるからね。ここはヒントだけあげよう。私の左目の色は黒だ。赤い右目と合わせれば、そう難しい問題ではないかもね
さて、次はヨーロッパが舞台だ。有名人がたくさん登場するよ」
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