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第十章 大東亜戦記Ⅱ(戦後編)
船魄紹介【春月】
しおりを挟む【春月(はるつき)】
・艦として
・艦種:駆逐艦
・艦級:秋月型駆逐艦九番艦
・前級:夕雲型
・次級:島風型
・建造:佐世保海軍工廠
・進水日:1944年8月3日
・所属:第一護衛艦隊
・全長:134m
・水線幅:11.6m
・基準排水量:2,700噸
・対艦兵装:九二式六十一糎4連装魚雷発射管×2
・対空兵装:九八式十糎連装高角砲×4 九六式二十五粍3連装機銃×5 同単装機銃×24
・対潜兵装:九四式爆雷投射器×2
・搭載機:なし
名前はそのまま『春の月』から。帝国海軍最大にして唯一無二の防空駆逐艦、秋月型駆逐艦の一隻である。秋月型駆逐艦は後知恵的に考えれば最も時代の要請に合った駆逐艦であったが、構造の複雑さと巨大さで量産性が低く、エンガノ岬沖海戦の時点で八隻しか用意できていなかった。
本艦は瑞鶴の活躍によってアメリカ海軍が壊滅した1944年12月に竣工した。主な任務は東シナ海における各種船団の護衛であった。フィリピン沖海戦の大敗でアメリカに反抗作戦を行う余力は残っていなかったが、時折帝国海軍の警戒を突破した艦艇や潜水艦が襲撃してきていたからである。
とは言え、襲撃は散発的かつ小規模であり、護衛艦さえ付けていれば大した脅威ではなかった。秋月型駆逐艦の本懐である対空戦闘を行うこともほとんどなく、アメリカ侵攻に参加することもなく終戦を迎えた。
・船魄として
・技術系統:日本式第一世代
・身長:163cm
・体重:75kg
・血液型:B型
・髪:赤
・目:黒
・好きなもの:航空機を落とすこと・朧月
・嫌いなもの:力を発揮できないこと・夏
秋月型駆逐艦として完成したものの碌な任務に使ってもらえなかったことを根に持っており、海軍軍人全般に対して非常によそよそしく対応する。そして戦争が終わっていよいよ自分の能力を発揮する場が失われたことを知らされ、何に対するやる気も失ってしまった。
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