46 / 341
第三章 戦いの布告
瑞鶴再び
しおりを挟む
「あ、あなたは」
「私は瑞鶴よ。妙高、あなたのことはゲバラに聞いてるわ」
そっけなく答えるが、彼女の瞳には重いものが感じられる。彼女こそ、大日本帝国海軍が建造した初めての、そして世界初の船魄、瑞鶴なのだ。
「ず、瑞鶴? 本当、なんですか? でも長門様が、あなたは先の大戦で沈んだと……」
「それは嘘。私が海軍から脱走したから、沈んだことにされてるだけ。長門がその時のただ一人の同僚なのは事実だけど」
「だ、脱走……?」
「ええ。世界で最初の船魄にして、世界で最初に脱走した船魄、それが私。私以降、脱走なんて起こさないように色々と環境は整備されてるわね」
艦隊を編成して共同生活を送らせているのも、外界からの情報を極力遮断しているのも、全てはこの為なのだ。
「で、では、さっき私達を襲ったのは、あなた、なのですか……?」
「ええ。懐かしい顔がいてちょっと攻撃を緩めたけど、あなた達を襲撃したのは私よ」
「……であれば、妙高はあなたを拘束しなければなりません」
瑞鶴は明らかに敵である。日本の敵なのである。妙高はあるものを取り出そうと腰に手を伸ばした。だが、そこにそれはなかった。
「あ、あれ?」
「探し物はこれ?」
瑞鶴は大型の拳銃を手に持って、これ見よがしにブラブラ振り回した。
「あ! そ、それは妙高のです!」
「八式拳銃ね。なかなかいいのを使ってるじゃない」
「か、返してください!」
「私に向けようとしたのでしょう? 返すわけがないわ。そしてこれは私のものになった」
「そ、それは……」
瑞鶴は不敵な笑みを浮かべながら、八式拳銃の銃口を妙高に向けた。この会話の主導権は完全に瑞鶴に移ったのである。
「まあ、最新式だからっていいわけじゃないわ。もっと使いやすい銃を選んでおくことね」
「最新式、なんですか? 妙高はあまり銃に詳しくなくて……」
「名前を見れば明らか――いえ、そもそもあなた、今年が何年か分かってる?」
「今年…………わ、分かりません……」
「やっぱりね。情報統制もやり過ぎだと思うけど」
思えば妙高は、今日が何年の何月何日なのか、全く知らない。ついさっきまでは世界情勢すら全く知らなかった。
「今年は二六一五年、または昭和三十年よ」
「そう、だったんですか。本当に、全く知らなかったことだらけで、妙高はもう頭がいっぱいです……」
大東亜戦争の終結からちょうど9年。それが今だ。
「まあ、そうでしょうね。私達船魄は老いという現象がないから、或いは失ってしまったから、年月の感覚がなくなるけれど」
「そう、ですか……」
「さて、私が話したい本題はこんな世間話じゃない。あなたに私と手を組んで欲しいと頼みに来たの」
「手を組む? どうして妙高があなたと手を組まないといけないんですか?」
妙高は苛立った。瑞鶴のせいでかなり痛い思いをしたし、第五艦隊とも離れ離れになってしまった。彼女と手を組むつもりなど、妙高には毛頭なかったのである。
「あなた、逆に聞くけど、日本に戻れると思っているの? あなたはもう真実に気付いてしまった。あなたは帝国海軍にとっては反乱分子も同じよ。受け入れてくれるはずがないわ」
「うぅ……そ、それは……」
海軍は船魄をいつまでも騙し続けて戦わせようとしている。その洗脳から脱した妙高を受け入れてくれるはずがない。
「そう、第一に、あなたにそもそも選択肢なんて存在しない。私と手を組む以外にはね」
「で、ですが……あなたは、何なんですか? どの国にも属さずに生きていられる船魄なんて…………」
船魄をただ生かすだけでも、燃料や電気や整備が必要だ。戦闘を行うとなれば艦載機や弾薬を調達する必要もある。
「私は、いや私達は、国家に束縛されるのが嫌で好きに暴れ回っているロクでもない連中。一言で言えば海賊みたいなものね」
「私達?」
それは何かの組織の存在を暗示する言い方だ。
「ええ。私だけで生きてるわけじゃない。ちょっと同類の船魄と、人間の協力者がいる。まあつまり、ここにいるゲバラとかなんだけど」
「それに、妙高も加われと言うんですか?」
「そういうことよ。まあ別に、組織に加わってもらう必要はない。取り敢えずは私達に手を貸してくれればいい。その代わり、生きる場所を与えてあげる」
どうやらこれが最善の選択のようだ。だが、まだ聞いておきたいことがある。
「分かりました。ですが、いくつか要求があります」
「要求? ふーん、聞かせて」
瑞鶴は面白がって続きを促す。
「まず、教えてください。あなたはどうして私達を襲ったのですか?」
「長門がキューバに運んでいる戦略兵器が欲しかったから、それだけのことよ」
船魄に匹敵する力を持った武器。それがあれば、瑞鶴の目的が何であれ、達成される日が近づくのは想像に難くない。
「でしたら、知っているんですか? それが何なのかを」
「ええ。もちろんよ。原子爆弾、それがあなた達が運んでいたもの」
「原子爆弾? 聞いたことはあるような……」
「ええ。ウランの核分裂を利用した爆弾。一発で都市を壊滅できる兵器よ」
原子爆弾がただの強力な爆弾ではないということは、瑞鶴も知らなかった。
「全く分かりませんが……本当に存在するのなら、納得です」
キューバに核を配備すること。それが帝国海軍の本当の目的だったのだ。ナ号作戦も全てはこのための陽動なのである。
「ありがとうございます。それと、もう一つ」
「何かしら?」
「妙高は第五艦隊のみんなだけでも、この戦争から助け出したいです。それに協力してくださるのなら、妙高は瑞鶴さんに協力します」
「え、私が手を貸せって? この状況分かって――」
「そうしてくれないのなら、妙高はここで野垂れ死んでも構いません。いえ、ここで舌を噛んで死にます!!」
「え、ちょ、落ち着いて!」
妙高は瑞鶴を本気で焦らせることに成功した。
「答えはどうなんですか!?」
「わ、分かった。承諾する。でも、本当にそこまでして助ける価値はあるの?」
「当たり前です!」
「……あ、そう。分かった。でも具体的にはどうするつもり? 全員の洗脳を解く?」
「そ、それは……」
妙高は何も考えていなかった。ただ漠然と、この戦争から解放するとしか考えていなかったのである。瑞鶴は妙高の無鉄砲に溜息を吐いた。
「私は瑞鶴よ。妙高、あなたのことはゲバラに聞いてるわ」
そっけなく答えるが、彼女の瞳には重いものが感じられる。彼女こそ、大日本帝国海軍が建造した初めての、そして世界初の船魄、瑞鶴なのだ。
「ず、瑞鶴? 本当、なんですか? でも長門様が、あなたは先の大戦で沈んだと……」
「それは嘘。私が海軍から脱走したから、沈んだことにされてるだけ。長門がその時のただ一人の同僚なのは事実だけど」
「だ、脱走……?」
「ええ。世界で最初の船魄にして、世界で最初に脱走した船魄、それが私。私以降、脱走なんて起こさないように色々と環境は整備されてるわね」
艦隊を編成して共同生活を送らせているのも、外界からの情報を極力遮断しているのも、全てはこの為なのだ。
「で、では、さっき私達を襲ったのは、あなた、なのですか……?」
「ええ。懐かしい顔がいてちょっと攻撃を緩めたけど、あなた達を襲撃したのは私よ」
「……であれば、妙高はあなたを拘束しなければなりません」
瑞鶴は明らかに敵である。日本の敵なのである。妙高はあるものを取り出そうと腰に手を伸ばした。だが、そこにそれはなかった。
「あ、あれ?」
「探し物はこれ?」
瑞鶴は大型の拳銃を手に持って、これ見よがしにブラブラ振り回した。
「あ! そ、それは妙高のです!」
「八式拳銃ね。なかなかいいのを使ってるじゃない」
「か、返してください!」
「私に向けようとしたのでしょう? 返すわけがないわ。そしてこれは私のものになった」
「そ、それは……」
瑞鶴は不敵な笑みを浮かべながら、八式拳銃の銃口を妙高に向けた。この会話の主導権は完全に瑞鶴に移ったのである。
「まあ、最新式だからっていいわけじゃないわ。もっと使いやすい銃を選んでおくことね」
「最新式、なんですか? 妙高はあまり銃に詳しくなくて……」
「名前を見れば明らか――いえ、そもそもあなた、今年が何年か分かってる?」
「今年…………わ、分かりません……」
「やっぱりね。情報統制もやり過ぎだと思うけど」
思えば妙高は、今日が何年の何月何日なのか、全く知らない。ついさっきまでは世界情勢すら全く知らなかった。
「今年は二六一五年、または昭和三十年よ」
「そう、だったんですか。本当に、全く知らなかったことだらけで、妙高はもう頭がいっぱいです……」
大東亜戦争の終結からちょうど9年。それが今だ。
「まあ、そうでしょうね。私達船魄は老いという現象がないから、或いは失ってしまったから、年月の感覚がなくなるけれど」
「そう、ですか……」
「さて、私が話したい本題はこんな世間話じゃない。あなたに私と手を組んで欲しいと頼みに来たの」
「手を組む? どうして妙高があなたと手を組まないといけないんですか?」
妙高は苛立った。瑞鶴のせいでかなり痛い思いをしたし、第五艦隊とも離れ離れになってしまった。彼女と手を組むつもりなど、妙高には毛頭なかったのである。
「あなた、逆に聞くけど、日本に戻れると思っているの? あなたはもう真実に気付いてしまった。あなたは帝国海軍にとっては反乱分子も同じよ。受け入れてくれるはずがないわ」
「うぅ……そ、それは……」
海軍は船魄をいつまでも騙し続けて戦わせようとしている。その洗脳から脱した妙高を受け入れてくれるはずがない。
「そう、第一に、あなたにそもそも選択肢なんて存在しない。私と手を組む以外にはね」
「で、ですが……あなたは、何なんですか? どの国にも属さずに生きていられる船魄なんて…………」
船魄をただ生かすだけでも、燃料や電気や整備が必要だ。戦闘を行うとなれば艦載機や弾薬を調達する必要もある。
「私は、いや私達は、国家に束縛されるのが嫌で好きに暴れ回っているロクでもない連中。一言で言えば海賊みたいなものね」
「私達?」
それは何かの組織の存在を暗示する言い方だ。
「ええ。私だけで生きてるわけじゃない。ちょっと同類の船魄と、人間の協力者がいる。まあつまり、ここにいるゲバラとかなんだけど」
「それに、妙高も加われと言うんですか?」
「そういうことよ。まあ別に、組織に加わってもらう必要はない。取り敢えずは私達に手を貸してくれればいい。その代わり、生きる場所を与えてあげる」
どうやらこれが最善の選択のようだ。だが、まだ聞いておきたいことがある。
「分かりました。ですが、いくつか要求があります」
「要求? ふーん、聞かせて」
瑞鶴は面白がって続きを促す。
「まず、教えてください。あなたはどうして私達を襲ったのですか?」
「長門がキューバに運んでいる戦略兵器が欲しかったから、それだけのことよ」
船魄に匹敵する力を持った武器。それがあれば、瑞鶴の目的が何であれ、達成される日が近づくのは想像に難くない。
「でしたら、知っているんですか? それが何なのかを」
「ええ。もちろんよ。原子爆弾、それがあなた達が運んでいたもの」
「原子爆弾? 聞いたことはあるような……」
「ええ。ウランの核分裂を利用した爆弾。一発で都市を壊滅できる兵器よ」
原子爆弾がただの強力な爆弾ではないということは、瑞鶴も知らなかった。
「全く分かりませんが……本当に存在するのなら、納得です」
キューバに核を配備すること。それが帝国海軍の本当の目的だったのだ。ナ号作戦も全てはこのための陽動なのである。
「ありがとうございます。それと、もう一つ」
「何かしら?」
「妙高は第五艦隊のみんなだけでも、この戦争から助け出したいです。それに協力してくださるのなら、妙高は瑞鶴さんに協力します」
「え、私が手を貸せって? この状況分かって――」
「そうしてくれないのなら、妙高はここで野垂れ死んでも構いません。いえ、ここで舌を噛んで死にます!!」
「え、ちょ、落ち着いて!」
妙高は瑞鶴を本気で焦らせることに成功した。
「答えはどうなんですか!?」
「わ、分かった。承諾する。でも、本当にそこまでして助ける価値はあるの?」
「当たり前です!」
「……あ、そう。分かった。でも具体的にはどうするつもり? 全員の洗脳を解く?」
「そ、それは……」
妙高は何も考えていなかった。ただ漠然と、この戦争から解放するとしか考えていなかったのである。瑞鶴は妙高の無鉄砲に溜息を吐いた。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
レズビアンの月岡美波が起きると、会社の後輩女子の桜庭ハルナと共にベッドで寝ていた。
一体何があったのか? 桜庭ハルナはどういうつもりなのか? 月岡美波はどんな選択をするのか?
おすすめシチュエーション
・後輩に振り回される先輩
・先輩が大好きな後輩
続きは「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」にて掲載しています。
だいぶ毛色が変わるのでシーズン2として別作品で登録することにしました。
読んでやってくれると幸いです。
「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/759377035/615873195
※タイトル画像はAI生成です
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
午後の紅茶にくちづけを
TomonorI
キャラ文芸
"…こんな気持ち、間違ってるって分かってる…。…それでもね、私…あなたの事が好きみたい"
政界の重鎮や大御所芸能人、世界をまたにかける大手企業など各界トップクラスの娘が通う超お嬢様学校──聖白百合女学院。
そこには選ばれた生徒しか入部すら認められない秘密の部活が存在する。
昼休みや放課後、お気に入りの紅茶とお菓子を持ち寄り選ばれし7人の少女がガールズトークに花を咲かせることを目的とする──午後の紅茶部。
いつも通りガールズトークの前に紅茶とお菓子の用意をしている時、一人の少女が突然あるゲームを持ちかける。
『今年中に、自分の好きな人に想いを伝えて結ばれること』
恋愛の"れ"の字も知らない花も恥じらう少女達は遊び半分でのっかるも、徐々に真剣に本気の恋愛に取り組んでいく。
女子高生7人(+男子7人)による百合小説、になる予定。
極力全年齢対象を目標に頑張っていきたいけど、もしかしたら…もしかしたら…。
紅茶も恋愛もストレートでなくても美味しいものよ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる