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第二章 第五艦隊
船魄紹介【涼月】
しおりを挟む【涼月(すずつき)】
・艦として
・艦種:駆逐艦
・艦級:秋月型駆逐艦三番艦
・前級:夕雲型
・次級:島風型
・建造:三菱重工業長崎造船所
・進水日:1942年3月4日
・所属:第五艦隊
・全長:134m
・水線幅:11.6m
・基準排水量:2,700噸
・対艦兵装:六十五口径九八式十糎高角砲糎連装高角砲×4 九二式六十一糎4連装発射管×2
・対空兵装:九六式二十五粍3連装機銃×8 同単装機銃×20
・対潜兵装:九四式爆雷投射器×2 六式墳進爆雷砲×2
・搭載機:なし
艦名はさわやかに澄みきった秋の月を意味する。この名前の使用は初めて。大東亜戦争では艦首を二度吹き飛ばされたり、ドックに到着した途端沈没するような大損害を受けながら生還したりなど、大損害を度々負いながらも何とか生還し、不沈艦との呼び声もある。
秋月型駆逐艦は日本初の防空特化型の駆逐艦であり、また排水量において最大の駆逐艦である。
主砲には生産数の少ない長10cm砲(大東亜戦争中で他に採用しているのは大淀と大鳳のみ)を採用しており、これは従来の12.7cm砲より射程と発射速度に優れた優秀な砲であった。特に船魄化に伴って自動装填装置を装備してからは、毎分20発を長時間維持できるようになっている。長10cm砲は戦後においても優秀と評価され続けており、戦後世代の艦艇は多くが装備している。
魚雷については当初は装備しない予定であったので、一応は装備されているが特型駆逐艦未満の能力である。やはり防空こそが本来の任務であり、雷撃戦に用いるには向いていない。
1942年12月に竣工し、翌4月から本格的に実戦に参加。トラック諸島周辺で護衛任務を務める。5月には一度内地に帰投するが、7月にはトラックに戻る。その後も海上護衛に従事する。
1944年1月、ウェーク島への輸送任務の最中に米潜水艦の攻撃を受け、2本が凉月に命中。艦橋が吹き飛ばされるほどの大損害を受けるが、何とか沈まずに生還した。その後呉で修理を受けて、艦首と艦橋の見た目が少々変わった。10月、大分から台湾への輸送任務中にまたしても潜水艦の攻撃を受け、船首を失った。
12月に入ると修理も完了して戦線に復帰し、主に瑞鶴と大和の護衛を務めることになる。ここに至ってようやく防空艦として活躍することができるようになったが、1945年8月のハワイ沖海戦でまたしても大破し、真珠湾に入港した途端にドック内で着底するという、まさに危機一髪の生還を遂げる。
次々と沈んだ姉妹艦の中で数少ない生き残りの一隻であり、戦後は時代の要請に合った駆逐艦として、姉妹共々各方面で重宝されている。
・船魄として
・技術系統:日本式第一世代
・身長:157cm
・体重:69kg
・血液型:AB型
・髪:灰色
・目:空色
・好きなもの:峯風・お月見
・嫌いなもの:痛いこと・嘘を吐いている人
先述のように大怪我を幾度も負ったことで、周りからは不沈艦ともてはやされているが、本人はその記憶から戦いを極度に忌避するようになってしまった。敵に近づかれたくないが故に自身の能力をフル活用した対空戦闘の技術に秀でているが、そのせいで最前線に投入される羽目になっている。これでも帝国海軍では古参なので、結構色々な事情に詳しい。今のところ心を許しているのは同艦隊に属する峯風だけである。加えて、第五艦隊では一番胸が大きい。
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