蒼空の乙女達 ―Maidens in the blue sky―

ミヤフジ

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本編

第8話 ココアと優しい心

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「怖くはなかったか………ねぇ」



彼女、画透奏が質問して間もなく、アルマが飲み物を持ってきた為に暫く時間を置いて颯華の口から出た言葉だった。
アルマは彼女の雰囲気を感じて察してくれたのか、飲み物の入ったマグカップを配膳するや早々に艦長室から出て行った。有能な副長で実に助かると颯華はマグカップを持ち上げながら心の中で思った。

手元のマグカップには暖かく、茶色い液体が並々と注いであった。
珈琲ではない。ミルク多めのココアである。
女子高生艦であるアサマには、いやアサマ以外の女子高生艦でもそうだが、珈琲等の苦い飲み物よりも甘い飲み物が好まれる為ココアやミルクティーが常備されている事が多いのだ。アサマ乗員はココア派が多かった。



「質問に質問を返すようで悪いが、キミは今日どうだった?


怖かったか?

艦長として自身の力量に無力さを感じたか?


どうだった?」




「………………怖かったです。」



ココアを1口飲みながら颯華が彼女に問えば、彼女はポツリとそう漏らした。



「………やっと教官同伴での航海演習も終わって、ようやく私達だけで頑張って行くんだと今日を心待ちにしていたのに……初日でこんな事になって………私達、何も出来なかったです………」



マグカップを両手で持ち、ゆっくり揺れるココアの水面をずっと見続ける彼女は、その言葉と共に今日の出来事を振り返るように話してくれた。













入学式を終えた画透艦長以下、総員80名の1年生クラスが乗る事になったのは『アサカゼ型飛空駆逐艦 To012 サワカゼ』だった。
アサカゼ型自体は旧式になりつつある飛空駆逐艦だったが、鳥栖飛空士学校はさらに古い飛空駆逐艦も運用していた。
その中でも比較的新しい部類だったサワカゼ乗員に選ばれたのは彼女達が1年生の中でも優秀だったからだろう。

入学式後の直ぐ様教官同伴で出入港訓練を初め、数度の慣熟訓練を行いつつも優秀な成績を出した彼女達は他の1年クラスよりも早く教官同伴課程を終了して今日、ついに自分達だけでサワカゼを運航する『筈だった』。
それがサワカゼに取って不幸にも………いや幸運だったのだ。

朝早くから、彼女達はサワカゼに乗り込んでいた。ボイラーの釜も温まり始めており、数時間後には遂に飛び立つ予定だった。
彼女達クラスの教官達も朝早くからひっきりなしにサワカゼに来ては彼女達に声を掛け、頑張れと激励していたらしい。

そんな中、彼女達の前に福連やつらはやって来た。

福連艦艇は鳥栖空のレーダー探知を避ける為、高度100mの超低空飛行で鳥栖空防空網に侵入してきた。
低空では気流が不規則に乱れており普通の飛行船は元より、数千トンクラスの飛空艦でも地面に墜落する可能性もある大変危険なものである。
そんな超低空100mで長時間飛行するのは、素直に福連艦艇の練度の高さを認めるべきだろう。

そうして福連艦艇は易々と鳥栖空防空網をくぐり抜け、本校舎近くまで侵入した。
福連艦艇は手始めに、停泊していた鳥栖空の飛空駆逐艦を砲撃した。
地上に静止している目標など、砲撃訓練の的よりも簡単なものだ。
幸いだったのは、飛空駆逐艦の乗員達が全校集会の為に本校舎に集まっていた事だろうか。お陰で誰1人怪我人も出なかった。

無論、それは福連艦艇も同じ事だ。
対空砲火が無い事を良いように、福連は好き放題砲撃した。
最早、殆ど全ての鳥栖空所属の飛空艦が飛ぶ事もなく横たわっていた。

そんな中、福連の目についたのは唯一無傷だった1隻の飛空駆逐艦だった。

それが全校集会を免除され、後数時間で飛び立とうとしていたサワカゼだった。
ジリジリと近づいてくる福連艦艇を前に、サワカゼ乗員はパニックになっていた。

それも仕方の無い事だろう。彼女達は今日ようやく独り立ちする若鳥なのだから。


ある者はサワカゼから離れようとし

ある者は果敢にも戦おうとし

ある者は座り込み

ある者は何か出来る事は無いかと走り回った



皆がパニックで右往左往するなか、画透艦長も焦っていた。




(サワカゼを守らなきゃ!)




「緊急出港!錨を揚げ!」



彼女は皆の前でそう命じた。
未だ1ヶ月にも満たないクラスメイト達。しかし、辛い教官同伴課程を共に乗りきった彼女達は既に互いを信頼していたし、艦長たる画透も信頼していた。

緊急出港を命じた彼女の判断が間違っていたのか、それを問う資格は誰にも無い。
少なくとも、ゆっくりと動き出したサワカゼを標的に福連艦艇の全てが動いたのも事実であるし、またそれによって本校舎が砲撃される事が無くなった事も、また事実なのだから。

しかし、サワカゼのボイラーは十分に温まりきっていない。蒸気圧力が定格圧力に足りないサワカゼは従来の半分にも満たない蒸気圧力しか無かった。

ノロノロと動き出したサワカゼに、福連艦艇は容赦なく砲撃を浴びせる。
しかし、低空飛行を続けるサワカゼは緩慢ではあるが砲撃をなんとか回避しつつ、南へと南下した。

ようやくボイラーが温まり、蒸気圧力が定格圧力にまで達したのは有明海まで南下した頃だった。



アサカゼ型飛行駆逐艦は非常に上昇力の高い駆逐艦である。小型軽量な船体に大きめの浮遊機関を搭載している為、新型の飛空駆逐艦に対しても速い上昇力が特徴だった。
それはサワカゼとて例外ではない。



「アップトリム30度、浮遊機関出力80%!」



定格圧力まで温まったボイラーが唸りを上げ、福連艦艇を引き離す勢いで急上昇したサワカゼ。慌てて福連艦艇も上昇するが、サワカゼの上昇力には追い付けない。



しかし、福連艦艇にもアサカゼ型は存在する。



数隻の福連所属のアサカゼ型飛空駆逐艦がサワカゼを追いかけ急上昇した。
これではサワカゼは逃げ切る事が出来ない。

苦肉の策として、後部の50口径12.7cm連装砲にて砲撃をしたサワカゼだが、練度は未だ不十分で命中弾を得ることが出来ず、むしろ福連の近接信管付き榴弾HEVTによる砲撃で多数の被害を受けてしまった。

サワカゼ近くで爆発した砲弾の弾片が薄い装甲を容易く引き裂き、幾つかの直撃弾は機関室を初めとした船体各所に風穴を開けた。

急激に速力の墜ちていくサワカゼ。近づいてくる福連駆逐艦を目にしても、画透艦長は諦める事なく逃げる事を諦めなかった。



(守らなきゃ!)



彼女の思いが奇跡を呼んだとは思わないが、幸いな事にサワカゼは風に流されてきたスコールの中に突入する形になった。

これに困ったのは福連駆逐艦である。サワカゼの黒煙は激しいスコールで視認出来ず、スコールの外で待てども、一向にサワカゼは出て来なかった。

出て来なかったのはサワカゼのボイラーが被弾により急激に圧力が低下して速力が約5ノットと鈍足になった為であり、スコールの速度とほぼ同速になったサワカゼはスコールの中で航行する形になったのだ。
これは彼女の狙い出は無い偶然だったのだが、それがサワカゼにとって幸運だった。

福連駆逐艦は追撃を諦め撤退したが、それを彼女達が知る術は無い。
砲撃によってメインマストが折れ曲がり、レーダーは使用不能になっていたのだ。
救難信号メーデーを送ろうにも、無線機も故障しており送信は出来ても受信することは出来なかった。

諦めることなく救難信号を送り続けたサワカゼだが、重量に耐えきれずメインマストが遂に折れてしまい送信することしら出来なくなった。


風向きが変わり、スコールの進路が変わって遂に外へ出てしまったサワカゼだが、福連艦艇の姿が無いことにサワカゼ乗員は安堵した。

しかし、それで状況が好転する筈もない。これからどうなるのか、乗員達の間で不安が高まる中で、機関の応急修理や無線機の修理、負傷者の確認等、彼女は必死に今出来る事を命じた。



(………私は艦長なんだから)



上が不安がると、下はもっと不安になる。
自身の不安に蓋をして、無理やりにでも笑顔を浮かべながら指示する彼女に乗員達の不安はある程度収まった。



「艦影視認!」



必死になんとかしようと考える彼女に、増員していた見張り員の人が声をあげた。
ウィングに出て見張り員の指差す空を見れば、確かに黒煙の隙間から1隻の飛空艦が近づいてくるのが彼女にもわかった。

無論、それは救難信号メーデーを聞いて駆けつけたアサマだったのだが、レーダーが故障し、敵味方校識別装置ISFFが使えないサワカゼにとっては福連の艦艇にし見えなかった。



「………総員……対艦戦闘用意……」



被弾によって満足な武装も殆ど失ってしまっているサワカゼだったが、それでも彼女はサワカゼを守る為に戦おうとした。



「目視確認!艦影は佐世保女子飛空士学校所属艦です!」




見張り員からのその言葉を聞いて、サワカゼ乗員が一斉に歓喜の声をあげた。艦橋内に居る士官要員のクラスメイトも手を取り合って喜んでいた。

鳥栖飛空士学校にとって、佐世保女子飛空士学校は鳥栖空創立当初から共に合同演習やレクリエーションをやって来た友好校だった。
佐世保湾奇襲後、近年はその衰えから『墜ちた総本家』等と陰口を叩く他校部外者が多く居るが、鳥栖飛空士学校の生徒達は決してそれを認めなかった。
何故なら、一緒に歩んできたからこそ分かるのだ。佐世保女子飛空士学校の凄さが。

義に熱く、1度仲良くなればどんな苦境でも見捨てず助けに来る佐世保女子飛空士学校の生徒達は、鳥栖空の少女達にとって憧れの戦乙女達だった。



『蒼空の乙女達』



多くの先輩達が彼女に対して口を揃えてそういったのを覚えいた。





『ワレアサマ』


そう佐世保女子飛空士学校の飛空艦から発光信号で送られてきた時、彼女は信号探照灯の存在を忘れていたことに気づいて顔を赤くした。

これで助かると皆が安堵する中、ある程度冷静になった彼女の脳内にあることが過った。




(もし、佐世保の皆まで巻き込んでしまったら………)




考え出したら止まらない。冷や水どころか液体窒素でもかけられたかと思うほど体が冷たく凍る感じがした。



私達を助けたせいで、佐世保まで福連が襲われるなんて……そんなの駄目!


サワカゼ乗員の事を考えるならば、ここで救助された方が良いのは理解している。
しかし、優しい彼女の心が無関係な佐世保女子飛空士学校まで巻き込むのを許せなかった。



サワカゼ乗員の安全か、無関係なアサマを巻き込むのか………



彼女の頭はもうパンク寸前だった。



どのくらい悩んだだろうか。
影を落とし俯く彼女を不振に思い、サワカゼ副長が声をかけた時、彼女は決意した顔を上げた。




「………ねえ、皆聞いて。

私ね、皆を守らなきゃってずっと思ってたの………

本当はアサマあの人達に助けてもらうのが1番安全なんだって頭ではわかっいるけど……

………私ね、無関係な佐世保女子飛空士学校あの人達を巻き込みたくない。」



彼女が選んだのはサワカゼ乗員の安全………


ではなく、無関係なアサマを巻き込みたくないという考えだった。

彼女の言葉を聞き、初めは反対していたサワカゼ乗員達だったが、次第に彼女の思いに賛同していった。



「だってそうでしょ………

いつもいつも、鳥栖空私達はあの人達に助けて貰ってばっかり


嫌だよ……私達のせいで無関係なあの人達が血を流すなんて……

そんなの………絶対間違ってるよ」



救助に来たのが海上保安庁や自衛隊の救難艦だったならば、彼女がここまで悩むことは無かっただろう。
泣きそうな顔をする彼女を見て、サワカゼ乗員は何を感じたのだろうか。
少なくとも……自分達を守りたい、けど無関係な佐空を巻き込みたくない2つの感情に挟まれる彼女艦長を支えたいと思ったのか。



ある者は機関の応急修理を急ぎ

ある者は生き残っている武装を調べ

ある者は信号探照灯で返答を送り

ある者は彼女を優しく抱き締めた。



少なくとも、サワカゼ乗員の心が1つになったのは確かだった。










佐世保女子飛空士学校あの人達は巻き込まない』










サワカゼの意思が1つになったその時、遂に福連の追撃艦隊が追い付いて来た。

サワカゼにも放たれた物よりはるかに大きな近接信管付き榴弾HEVTがアサマの周りで爆発を起こした。


恐らく佐世保女子飛空士学校あの人達に対する警告だったのか、砲撃は1度だけだったが、それでも画透艦長の顔は青ざめた。

必死に信号探照灯で『ニゲテ』と送る彼女は、ふとアサマのウィングに出ている女性と目があった気がした。
緑色のコートを羽織り自分と同じ艦長帽を被っている女性、多分アサマあの船の艦長だろうか。
一瞬目があったかと思うと彼女は艦内へと戻って行った。
それと同時に増速していくアサマ。

それを見て画透艦長は安堵の溜め息を吐いた。



(佐世保女子飛空士学校あの人達はこれで大丈夫。)



(大丈夫だから……これは私達の問題戦いだから……)



自分に言い聞かせる様に、彼女は何度もそう心の中で繰り返した。
もう既に、福連の追撃艦隊はだいぶ近くまで近づいてきている。



「………総員、対艦戦闘用意!」



彼女の言葉と共にサワカゼ乗員は最後の戦いに望むべく動きだした。




「………艦長……蒸気機関出力低下。
蒸気圧力上がりません……浮遊機関維持が限界です。」




アサマを見送っている彼女へ向け、艦橋から煤まみれの副長が出てきた。
どうやら、応急修理も意味を成さないほど酷く損傷しているらしく、これ以上の回復は望めないようだった。



「………そう………武装は何か残ってる?」



13番砲後部主砲の左舷砲と空雷が1本だけです……他は全て……」



「そう……ありがとう。」



「私達はこれからどうすれば……」



泣きそうな顔で震えながら彼女を見るサワカゼ副長。正直福連の船にはこのサワカゼじゃ勝てないのは明白だった。



(私だって怖い……

けど)



「………あの人達を巻き込んだら駄目だから」


これは私達、鳥栖空の戦いだからとそう副長に言った。



「あ、艦長!あれを!」



サワカゼ副長が何かに気づいたのかアサマに指を差した。
彼女が振り替えって見れば、アサマから発光信号が送られて来ている。






『本艦ハコレヨリ、福連哨戒艦隊ヲ敵ト認識、サワカゼ護衛ノ為以テ此ヲ撃滅セントス』







その発光信号を目にした時、彼女の視界が滲んだ。




(なんで、あんなに『逃げて』って送ったのに……)



佐世保女子飛空士学校あの人達は関係無いはずなのに何故……
1対3と、圧倒的不利な状態にあるはずのアサマは彼女達サワカゼの為に立ち向かって行くのだろうか……

彼女を含め、サワカゼ乗員の全員が思い違いをしていた。
佐世保女子飛空士学校蒼空の乙女達の意思の固さを。



「………本当に佐世保女子飛空士学校あの人達って変わらないのね。」




卒業した先輩達の言うとおりだった。

『墜ちた総本家』と呼ばれても

佐世保女子飛空士学校は不変なのだ。



『蒼空の乙女達』



ポツリ、と彼女の口からそう漏れた。

義を重んじる。空舞う戦乙女。


彼女の瞳から溢れる涙が頬を伝う。しかし、彼女はもう恥ずかしくなかった。

副長も泣いていた。

甲板に出て作業をしていたサワカゼ乗員達も泣いている。

彼女達サワカゼの思いは残念ながらアサマあの人達に伝わる事は無かった。
むしろ、彼女達の心の炉に大きな火種となって燃え盛った事を彼女達は知らないだろう。


画透艦長は静かに泣いている。隣にいるサワカゼ副長も泣き止まない。


泣いて、笑って、彼女は帽子を振った。
アサマあの人達の無事を祈る為に。

サワカゼ副長も彼女に習って帽子を振った。

いつしか甲板にサワカゼ乗員全員が上がって帽子を振っていた。



























……どうかあの乙女達に空の微笑みを


























マグカップのココアは未だ温かかった。



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