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36:僕らの冒険は―――
しおりを挟む死神から、僕は30kgの灰田さんは50kgの収納の腕輪を受け取った僕らは、サモスの街で丸一日買い物をして回った。それだけで腕輪は直ぐに容量を満たしてしまった。やはりダンジョンからもっと容量の大きな腕輪をドロップする必要がありそうだ。
死神の持ち込んだアイテムは総額で2億1千万ギールになったそうだ。やはり死神は金持ちなのだろう、何でもないといった態度だった。
モーザさんの話では、元々彼の紹介は何処にでもある小さな雑貨屋だったらしい。偶々仕入れで街の外に出た時に死神に出会って、死神から魔道具などダンジョン産のアイテムを仕入れ出来るようになったおかげで、僅か20年で街一番の商会にまでなったのだとか。今では王族との取引もあるんだと自慢していた。
買い物と観光を手短に済ませた僕らは、死神の【チェックポイント】で直ぐに移動する事になった。
目的は当然ダンジョンだ。海辺にある翡翠のダンジョンという名前のダンジョンらしい。僕らの移動速度なら、チェックポイントから丸一日で着くそうだ。
移動中、灰田さんがもっと観光したかったと不貞腐れていた。
死神の話ではこれから行く翡翠のダンジョンはファンタジー感満載のダンジョンらしい。楽しみだ。
僕らはこれからこの世界で幾つものダンジョンを攻略し、色んな冒険をしていくのだろう。
そこには僕らを召喚したのであろう教会の思惑何て何の関係もない。邪魔をしてくる可能性もあるけれど、死神やモーザさんの話を聞くに、教会の戦力はそれほど脅威にならないらしい、少なくとも逃げきるのは難しくはないだろう。可能そうなら返り討ちにしてやろう。
さぁ、翡翠のダンジョンの入り口が見えて来た。あそこではどんな冒険が僕らを待っているのだろう―――
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