すきなひと。

試験

○中間テスト
中間テストの次に待っている
行事は体育祭だ。
今日はゆうのおうちに行く。
お洒落して昨日のうちに作っておいた
クッキーを持っていく。
ゆうにはノートだけもってきて。
とだけ言われた。

何をするのかはだいたい想像はつく。


家に向かう

．．．

【ガチャ】

「入って」
そう言って微笑むゆうに
不意にキュンときた。
今日は家だからメガネをかけている
黒縁メガネだ。
珍しく見る姿にまた胸が高まった。

少し顔を赤らめながら私は
部屋に入る

ゆうがオレンジジュースを持ってくる
「ありがとう」
「凛オレンジジュースの方が
いいだろ」
「うん 」

クッキーは休憩の時に渡そう。
「私服可愛い」
照れながら言ってくれる
ゆうに少しこちらも恥ずかしくなる。
「ありがとうゆうもかっこいいよ」
白のシャツジーパンという
シンプルな服装だけど
ゆうが着たらかっこよく見える。
二人で微笑みあった

「凛は何が苦手？」
「ほかの教科は
結構勉強したから後は理数系かな」
「よし！じゃここからやってみよっか」
先生をやっているゆうは
さすがというほど
わかり易かった。

．．．

「凛できるようになったじゃん」
「ゆうのおかげだよ。」
そういうと。

「///」
おでこにキスしてくれた。

「御褒美」
下を出して笑うゆうは可愛くて

「あっ、ゆうこれ作ってきたの」
「え？なに？」
渡したらゆうはたちまち笑顔になり

「凛！ほんとありがとう嬉しい
今ちょっと顔見ないでにやけてるから。」
そういって口に手を抑えるゆう
可愛くて仕方なかった。

「味は保証出来ないけどね。」
「凛が作ったものなら
すべて嬉しいよ」

嬉しかった。
大好きなゆうに
こうやっていってもらえることが
幸せで幸せで仕方なかった。


「ゆう大好き」
「俺も」
二人で微笑み。
少し話をし
家まで送ってくれた、
車で送ろうかって
言われたけど私は

「いや。歩きがいい。」
って言った、

するとゆうは
「わかったよ。」
微笑んでくれた。

歩きの方が長くいられるから。

ゆうとはたわいもない話を
沢山した。
こんな些細なことだけど
些細なことだからこそ
ほんとに嬉しい。
家に着くとゆうは

「今日は一日頑張ったね」
といって頭を撫でてくれた。
あったかくて嬉しくて
離れちゃう寂しさも募って
涙が出そうになる。

「明日も学校で会えるよ明後日から
テストだけどね。」

あ．．．。
忘れてた。
あ、忘れてないです先生、、
ごめんなさい、
忘れてました（笑）

「ばいばいゆう 送ってくれて
ありがとう勉強もありがとう
気をつけて帰ってね。」

そうだ。テストだ勉強しなくては。
ドアを開け急いで階段を駆け上がる



『ふっ、凛 焦ってる
テストもだけどそんな
急にばいばいは寂しいかな（笑）
ま、今日はいっぱい幸せを
もらったからいいや。』