14 / 34
【13】庭師じゃなかったユサザキさん
しおりを挟む目の前でほわほわーっとした顔を申し訳なさそうに崩すのは、どうみてもユツナキちゃんさん……の、男版だった。
「え!? ユササギさんって庭の整備の人じゃなかったの!?」
思わず思ったままのことが口から出ちまう。
へにゃって感じに眉を落としたユササギさんは、長い腕をさらりと組んで苦笑いする。今日も細長い身体にきっちり似合ったシャツとサスペンダーと、黒いパンツが格好いい。
「うん、そう、お庭いじりはね、本業がないときの仮のお仕事なんだよ。ていうか僕やっぱり庭師だと思われてたんだね……」
「えー。だって毎日すげー楽しそうに庭の手入れしてんじゃん。どう見ても庭師じゃん。まさかユササギさんがそのー……オンナノコにお仕事教える人だなんて思わないじゃん……」
そう、何を隠そうこの高身長かつひょろっとした黒髪長髪おにーさんは、群青の夜のお仕事の教育係なのだ。っておれも今知った。
まじでずっと庭のお手入れする人だと信じ込んでいたからだ。
言われてみりゃ、群青の指導なんて年中必要なわけじゃないよな。最初の何日かで済むのかも。知らんけど。
夕刻の鐘の後、宵闇亭は通常通り営業を始めた。
ただし、数名の群青は店に出ずに、鉄紺への突貫指導に当たっていた。みんななんとなく作法は知ってるみたいだけど、完璧とは言い難い。
その中でも一番素人のおれは、きっちりと本職の人――ユサザキさんに教えを乞うため、厨房奥の布団部屋に来ていた。
ここってただの物置じゃなかったんすね。まあ、おれが一番新しい召喚獣だし、おれは鉄紺だし、新しい群青がお作法を学ぶお勉強部屋ならおれが知らないのも仕方ない話だ。うん。
薄暗いランプが灯る部屋には、中央にぽつんとベッドが置かれている。部屋の隅には香炉。火を灯す文化はないから、ランプも香炉も熱源を使わないやつだ。
「お客様がきみを指名すると、まずは薄青の子たちが必要なものを渡してくれます。清潔な布、香油、水差し、あとは目隠しね」
「目隠し?」
「そう。お客様の目を隠して、お部屋までは群青が手を引いていくの」
「へーなんかかわいい作法っすね。目隠しに理由とかあるんすか?」
「それは――」
「他の群青への心移りを避け、本人の後ろめたさや見られる、見ることへの罪悪感の軽減だな」
スパン、って感じにユサザキさんの声が遮られる。
ものすっげー低い声でおれの疑問に答えてくれたのは、壁にもたれかかった状態で腕を組んでいるゼノさまだった。
……訂正。ものすっげー機嫌悪いゼノさまだった。
「…………うん、はい。その通りですゼノ様あのー……僕の、仕事に、なにかそのー……気がかりでも……?」
「ない。おまえはいつも俺が想像する以上の仕事をしてくれる。信頼している。鉄紺の中から一番仕事ができるものを選べ、と言われたらおまえかダールトンか悩むところだ」
「ええと、ありがたいお言葉ですが……そのー……それでは、えっと、どうして先ほどからそちらに立っていらっしゃるのかな、と……」
「どうしてもこうしてもない。俺は先日ハルイに好きだと告げたばかりだ」
「わぁ……」
ユサザキさんが目に見えて引いた。
なんか、うん、わかるよ。えーうそーしんじらんなーい、とかじゃないんだよね、うん。たぶんユサザキさんが引いたのは『え、僕、黒館さまのお気に入りをこれから手ほどきするの? 目の前で?』ってとこだろう。
ちっさい声で『やりにくい……』って呟いたの、おれは聞き逃さなかったよ。わかるよ! その気持ち!
「つかゼノさまそんなクソこえー顔で睨むなら、見なきゃいいじゃん……」
なんかあまりにも空気が重くて、ついうっかり口出ししてしまう。
おれのかわいくない真っ当な言葉もなんのその、さっきからずっとぶち切れモードのイケメンは、腹から響く声でストレートに殴り返して来る。
「見るのも嫌だが、俺の知らんところでやられるのも嫌だ。まだ目のまえでされたほうがマシだ」
「あのー……ええと、僕なんかが提案させていただくのも、おこがましいのですが……」
「なんだ。言え、ユサザキ」
「……そんなに嫌なら、ゼノ様が、ご自分で、ハルイさんにご指導されては――」
「はあ?」
「ヒィ」
「……俺が? この手で? ハルイを他の男に抱かせるために? 俺自ら手ほどきしろ、と……?」
「すいませんでしたぁー……! し、失言でした……っ」
「いやおまえは正論を言っている俺が理不尽に切れているだけだ悪いとは思っている。腹から何かこう、内臓的なものを吐きそうな程機嫌が悪いだけだ」
もう一度、ユサザキさんはやりにくい……と呟いたけど、ため息一つで凶悪な壁(ことゼノさま)を無視することにしたらしい。
この人わりとつえーな……。さすが、ユツナキちゃんさんの身内(だと思うたぶんすげー似てるし)なだけある。
壁からのすげー視線を受けながら、おれの群青指導は進む。おれも気になって仕方ないけど、仕事なんだから仕方ないと思って無視するしかない。
そう、仕事だから仕方ない。
別におれだって、進んで身体を差し出したいわけじゃない。でもさ、みんなすげー頑張ってるじゃん。毎日ちゃんと働いて、それでも嫌だって泣くような子は一人もいない。どっかで泣いてんのかもしんないけど、おれに向ける言葉はいつだって『ありがとう、ハルイちゃん、ごはん美味しい、だいすきよ』なんだよ。
おれが助けになるなら、挑戦したっていいでしょ?
たった一日、群青ねーさんたちの毎日に比べたら、ほんの一瞬だ。
ゼノさまだって、わかってる筈だ。おれの気持ちも、群青のがんばりも、ユサザキさんが真面目に仕事してるだけだってことも。
だからおれが彼に目隠しをして手をひく練習をしても、腰を抱かられてベッドに座る練習をしても、ものすごーく嫌そうにしていたけど口を出すことはなかった。
ものすごーく嫌そうだったけど。あんたおれのこと好きすぎかよ……腰抱かれてバシバシ耳に睦言突っ込まれるのもぎゃーってなるけど、そのー……子供みたいな我儘な嫉妬丸出しなゼノさまもうわーってしちまう。
「服は……そうだなぁ、お客様の趣味にもよるけど、まあ、初心者だからベッドに入る前に脱いでしまっていいよ。そっちのほうが楽だしね。群青の服はすべて仕立て人のニスヌフが用意するんだけど、ちょっと明日までだと厳しいかな……」
「あー。やっぱみんなの服、ニスヌフ製だったんだ……」
「それぞれ、自分の世界の服の方が、似合うだろうし気持ち的にも落ち着くだろう――ってのは、ゼノ様の方針だよ」
「へー……あの人、そういう気遣いほんとなんてーか、優しいってか甘いっすよね」
「聞こえているぞ。悪口は本人のいないところで喚け」
「褒めてるのにーてか壁は喋んないでくださーい」
「くっ……」
壁に徹すると決めたのは自分だろうに、黙ってよーって言うとすごい悔しそうにする。そんなとこにいるから弄られるんだよゼノさま。……ほんと、見なきゃいいのにさ。
「とりあえずは背格好が似た群青の服を貸してもらおうか。ええと、……ユツナキのドレスは大きい、かな……」
「デカいし無理だしあんなぴったりしたモロドレス無理無理無理っす無理。せめてこう、男でも違和感ないお洋服でお願いします」
「考えておきます。あとはえーと……」
「そういや避妊具っていらないの?」
「ひにんぐ……?」
「子を作らないようにする道具だ」
「それ」
壁の人のアシストを得て、ユサザキさんがなるほど、と手を打つ。
「ああ、僕の世界には、避妊って概念なかったから……ゼノ様、この世界にも避妊具はありませんよね?」
「ない。子は成せば成るだけ良いとされるしな。色の種族間の性交はすべからく子を成すためのものだ。そして召喚獣は色の種族との性交では妊娠せず、病気にもならない。召喚の際、召喚獣の身体はこの世界の物質で再構築される。故に召喚獣の体質は皆同じだ。妊娠せず、病気に強く、多少の怪我では命を落とすことはない」
「へー。ってことは」
……ナマでしろ、ってことっすかね。はい。
ま、一度やります! って手を上げたんだから、やっぱやーめた、とは言わない。
「あとは禁止事項さえ守ればある程度は群青の自由に……あ、そういえば大事なことを訊き忘れていた、けど」
ふと、思い立ったようにユサザキさんが首を傾げる。この人、見た目はちょっと怖い感じなのに、動き方がかわいくて不思議だ。
「なんすか?」
「ハルイさんは、あのー……どう見ても男だけど。男の人と、性行為したことあるの?」
「あ、はい。あります」
「……じゃあ、だいじょうぶか。うん」
「あ、でもあんま良い思い出ない……っつーかぶっちゃけいつも痛いしきついし辛いって感じだったから、もしかしたら場合によっては泣いちゃう、かも……?」
「…………それはよくないね、きみもお客様もびっくりしちゃうね。ええとじゃあ……媚薬使う?」
「え!? なにそれ、そんなもんあるの!?」
それ、初耳アイテムだ。
この世界には酒がない。あるのかもしれないけど、毒が効かない色の種族(と、それに似せて再構築された召喚獣)は、酔っ払うってことがないんだろうと思っていた。
それと同じで、薬とかも効かないんじゃね? って思ってたから、普通に素でびっくりした。
おれのびっくりボイスに、さらりと笑ったユサザキさんはさらっと『あるよー』と言う。
「この世界ね、ご存じの通り毒とか解毒みたいな概念に鈍いんだけど……ほら、生殖に関しては、結構本気で研究してるから……。必要だったら、薄青の子に言えば最初に用意してくれるよ」
「はー。良いこときいた、かも。実は立候補したものの、おれちゃんとご奉仕できんの? だいじょうぶ? って思ってたから」
「閨で丸太でも、別にお客様は怒らないけどね。まあ、でも、痛いとか怖いって気持ちが少しでも薄らぐなら、選択肢に入れて良いと思う。大事なのは、きみが傷つかないこと。ね?」
頬を両手で挟まれて、至近距離で笑顔を食らう。うーん、イケメン……って感じじゃないけど、笑った顔がちょっとかわいくてどきっとするな……。背でかいし。おれ、背でかいひと好きなんだよなー。
なんてぼんやり考えているうちに、気が付けばおれは天井を見上げていた。
…………ん!?
「え、ちょ、……ユサザキさ……っ」
「まあ、とりあえず一回実地してみよう。あ、媚薬持ってくる?」
「え!? いま!? いまからガチでやんの!?」
「うん。だって、やってみないときみがどこまでできるのかとか、お客様にどうやるのかとか、わかんないよ」
「待っ、だっ……ゼノさま、が……」
「あのお方はご自分で決意をもってあそこに立っている筈なので。きみが、僕じゃなくて他の人が良い、というのなら、代わるけれど」
「…………ゼ、」
ゼノさまがいい。
と、見下ろすユサザキさんに言い終わる前に、ビーッ! ってかんじの馬鹿うるさい音が室内に響いた。
おれはこの音を知っている。これはあれだ、ゼノさまが携帯している通信石……要するに携帯電話的なものの呼び出し音というか、作動音だ。
ものすごく嫌そうな顔をしたゼノさまは、ものすごく嫌そうにズボンのポケットから黒い石を出す。
この世界には電気もない。電波もない。けれどそれを補う程高性能な魔術の元素で満ちている。遠くの誰かとホイホイ通信することだって可能なのだ。
「だ――」
誰だ、とゼノさまが口にする前に、耳慣れた声が爆音で響く。
『ちょーーーーーーっとおおおおおお! あんた馬鹿!? 馬鹿ね!? はーほんとに馬鹿だ馬鹿だと思ってはいたけどマジで馬鹿だなんて信じたくなかった、わーーーーーー! ご機嫌ようこのすっとこどっこーーーーいッ!』
「……レルド、いいか、おまえの声は石を通すとより耳ざわりなんだ勘弁しろ今はおまえに付き合っている程暇じゃ……」
『知ってるわよぉ聞いたわよぉすっとこどっこいお馬鹿野郎、アタシのッ、ハルイちゃんをッ、見知らぬ灰に売ろうだなんてアンタ自分がマゾ趣味なのは御勝手にって感じだけどね、それを他人にまで強制すんじゃないわよバーーーーーカ!』
「……ハルイはおまえのものでは――」
『絹協会ですってぇ? うはは、これでもアタシ、いろーんな場所に媚びうって生きてんのよ、中立って素敵な言葉ーーーー! ってわけでちょおっと絹協会のお仕事増やしてやったわぁ。宵闇亭なんかに出向いている暇なんかない程にねぇ』
「…………なんだと?」
ゼノさまが、さっとユサザキさんに目配せする。
すぐにおれの上から退いたユサザキさんは、颯爽と部屋を出て行った。そしてものの数秒で帰ってくる。
「ゼノ様、そのご連絡、本当です。いま、絹協会からキャンセルの連絡があったと……」
「……レルド、おまえ、何をした」
『やーねッ! 誰にも迷惑なんざかけちゃいないわよ! ちょっと仕立て屋をせっついて、たーくさん注文をだしただけ。元よりアタシは衣装持ち、お抱えの仕立て屋は山ほどいるわ。生地の指定は勿論絹。あそこ、在庫管理適当なのよぉー。だから今頃大量の絹生地をひいこら織ってる筈だわね~。ホラぁー誰も迷惑してないじゃない?』
「それは、そうだが……」
『あんたほんとバッカね。大馬鹿野郎。あのねぇ、誰もアンタの些細なわがままなんか気にしちゃいないのよ。感情のままに嫌だっつって喚いても、贔屓しても、アンタが思ってる程世界はアンタを気にしちゃいないの。はーーーーーハルイちゃんそんなやつほっといてウチに来ちゃいなさいよおおおーーーーーこの前また新しい本が、』
「礼は改めて後日言う。切るぞ」
『ちょっ』
レルドさまの言葉を待たず、ゼノさまは通話をぷつっと切った。……その石、強制切断とかできんのか。すげー。どう見てもただの石なのに、機能はハンズフリーの携帯だ。
シンプルに感心しているおれの目の前で、壁に寄り掛かったイケメンはずるずると腰を落とし、ついにはしゃがみ込んでしまう。
そんで次に聞こえたのは、はああー……という深いため息だった。
「……ゼノさま……?」
「…………気にするな、自省しているところだ。己の頭の固さに失望する……」
「え、いや、でもほら……なんつーか、レルドさまの行動力とかはまた別っていうか、あの人と比べたらだめじゃん……?」
「それは、まあ、そうだが。……ハルイ、ユサザキ、迷惑をかけた。他の群青と鉄紺にも、後で俺から正式に謝罪を……」
「ハルイちゃん~~~ッ!」
――今度は何だ。
たぶん、布団部屋に居た全員がそう思った筈だ。
バーン! って感じで部屋に飛び込んできた新しい台風こといつもの嵐ことユツナキちゃんさんは、それはもうなんていうか、いつも通りとんでもなく唐突に、誰一人口をはさむ余裕もなく手に持っていた何かをビッシャア! とおれに向けてぶちまけた。
……つめてえ。つか、なんで初手で泣いてんのユツナキちゃんさん。
「うっ……ひっく……ハルイちゃん、わたしね……っ、ハルイちゃんが、痛いのは嫌! 悲しいのも嫌! 群青のお仕事、わたしは好きよ? でも、ハルイちゃんは鉄紺なのに……っ! だからわたし、ハルイちゃんがちょっとでも、痛くなくて悲しくないようにって! 思ったの~~~!」
うわーん、と、何故か大泣きするデカい女を眺めながら、おれとユサザキさんとゼノさまはしばらく呆然としてしまったんだけど。
「…………ユサザキ……おまえの理性を、ほんの少しでも、ユツナキに分けてやれ……」
「ええ……無理ですよぅ………」
おれがユツナキちゃんさんにぶっかけられた液体が、先ほど初耳したばっかりの媚薬だって最初に気が付いたのは、たぶんげっそりした顔のゼノさまだったと思うよ。
123
お気に入りに追加
935
あなたにおすすめの小説

異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
はるはう
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!

BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」

噂の冷血公爵様は感情が全て顔に出るタイプでした。
春色悠
BL
多くの実力者を輩出したと云われる名門校【カナド学園】。
新入生としてその門を潜ったダンツ辺境伯家次男、ユーリスは転生者だった。
___まあ、残っている記憶など塵にも等しい程だったが。
ユーリスは兄と姉がいる為後継者として期待されていなかったが、二度目の人生の本人は冒険者にでもなろうかと気軽に考えていた。
しかし、ユーリスの運命は『冷血公爵』と名高いデンベル・フランネルとの出会いで全く思ってもいなかった方へと進みだす。
常に冷静沈着、実の父すら自身が公爵になる為に追い出したという冷酷非道、常に無表情で何を考えているのやらわからないデンベル___
「いやいやいやいや、全部顔に出てるんですけど…!!?」
ユーリスは思い出す。この世界は表情から全く感情を読み取ってくれないことを。いくら苦々しい表情をしていても誰も気づかなかったことを。
寡黙なだけで表情に全て感情の出ているデンベルは怖がられる度にこちらが悲しくなるほど落ち込み、ユーリスはついつい話しかけに行くことになる。
髪の毛の美しさで美醜が決まるというちょっと不思議な美醜観が加わる感情表現の複雑な世界で少し勘違いされながらの二人の行く末は!?

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる