余命2ヶ月の俺の青春

希望

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ショッピングデート

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それから店内を見ていたが、ねるはどれも可愛いなぁーと言っていた。どうやら拘りはないらしい。それじゃ俺の好みで決めてみるか。やっぱり足が見える方がいいよな。そうなるとミニスカートに、上はニットかな。まぁ多少暑いが、おしゃれに我慢は付き物だ。それに涼しそうな服も選べばいいし。とりあえずミニスカートはずせないな。

「これとかどうだ?」

ミニスカートにベージュのニットを選んだ。これはなかなかいいんじゃないだろうか。やっぱり女子高生はミニスカートだよね!

「それ着てみるね。男の子に服選んでもらうの始めてだからりワクワクするよ」

そう言って、試着室に向かった。その間他の服も選んでいた。黒のワンピースとかといいな。より美少女さを引き立てる。これにするか。俺が手に取ったのは黒のスタンダードなワンピースである。

そろそろねるも着替え終わる頃だろうと思い、試着室に向かった。すると試着室に人が集まっていた。ねるがナンパされてたりでもするのかね。まぁさすがにこの短時間ではないか。

俺はねるの方に向かうと、イケメン俳優の奏太がいた。

「俺とでかけようよ。芸能人御用達の場所に行けるよ。こんなところに来る男よりもたのしめさせられるよ」

「結構です。ここに来たのは近衛くんが私のことを考えてここにしたんです。それなのに、こんなところにとか言っている人と一緒にいたくありません」

「彼氏だったらもっといいところに行くのがいい彼氏だろ。たんにお金がなかっただけじゃないか?」

「近衛くんを侮辱しないでください。貴方は近衛くんの足元にも及びませんよ」

そろそろ止めに入るか。それよりイケメン俳優に、口説かれているのに俺を取ってくれるのは嬉しいな。契約があるからというのもあるかもしれないが、イケメン俳優なら、それを反故にしてもおかしくないからな。

「待たせたなねる」
 
するとねるの彼氏はどんなやつなんだろうと、周りのやつが興味をもち一斉に俺の方を見た。そしてこの程度かという顔をする。そもそもねるに釣り合うやつの方が、少ないだろ。

「はっイケメンどころか普通じゃん」

「普通で悪かったな。それより彼氏が来たから他を当たってくれないか?」 

俺は霊圧を加えて、威嚇した。すると男はビクッとした。まぁ素人なら、この程度でびびるよな。やくざの幹部には通用しないだろうけど。

「どっか行け。これ以上言わせるなら、何をするか分からないぞ」  

俺はさらに霊圧を加えて、威圧した。このくらいやれば男は去るだろう。それくらいの霊圧を浴びせている。

「ひっすみませんでした」

男はそう言って去っていた。周りの人たちも俺の霊圧にびびって散っていた。芸能人いるからって、群がるかよ。だがあのイケメン俳優は見られてらのを分かってるのに口説くってバカなのか?あれを野次馬に人の彼女を取るらしいよとか流されたら、俳優人生終わりだろ。

「ねる大丈夫か?」

「うん、少し怖かったけど、近衛くんが来てくれたから、安心したよ。それにさっきの威圧カッコ良かったよ」

直接向けてないとはいえあれをかっこいいというのは相当肝が座っているか、安心したからびびらなかったんだろう。恐らく後者だろうな。ねるは怖かったと言っていたから、肝が座ってる訳じゃないだろうな。

「それなら良かった。それでその服似合っているぞ。ミニスカートで、綺麗な太ももがでていてニットで、おしゃれ度が増している。夏だと少し暑いかもしれないが、着てくれると嬉しいな」

まじで清楚感のなかに大人の色気みたいのもあって、うまく調和している。美少女は何を着ても似合うよな。いろんな服を買いたい衝動に駆られるが、それはねるが望んでいないから、我慢する。

「ありがとう。今度のデートで着てくるね」

「それなら良かった。こっちも着てみてくんないか?」

そう言って、俺は黒いワンピースを渡した。これなら上品で、大人ぽさをだせるだろう。ねるはワンピースも似合うし、特に黒いのは似合う気がする。

「分かったよ。着てみるね。近衛くんはセンスがいいから、期待してるよ」

「ねるの素材がいいから、なんでも似合うだけだと思うがな」

「そんなことないと思うけど。近衛くんの選んだ服私も気に入ってるし」

「それなら嬉しいが、ガンガン意見を言っていいからな」

「うん、でもたぶんこれも気に入るだろうなー」

そう言って試着室に入っていった。今度はナンパをされないように周囲に威嚇をしていた。すると周囲の人間は目をそらしたりしていた。

数分経って、ねるが着替え終わったのか、試着室のドアを開けた。黒さが上品な感じがして、大人ぽくエレガントな雰囲気をだしている。

「似合っているぞ。どこかのお嬢様みたいだ」
 
やっぱり昔はそれなりにお金を持っていただけはあって、上品さは持ち合わせているようだ。
 
「うふふ、嬉しいな。それで着てもらいたいのはこれだけかな?二着とも気に入ったから、買いたいんだけど」

「いいぞ、買うか。どっちも気に入ってくれて嬉しいわ」 
俺は服を受けとり、それをレジに持っていて、会計をすました。
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