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どうやらカッコいいところを見せれたみたいだ

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「理先輩カッコよかったですよぉー。特に最後の打者を三振取ったときのガッツポーズはキュンときました」

やっぱり楓は俺のこと好きだろ。じゃなきゃキュンとなんて、こないはずだからな。俺も少しづつ楓に惹かれているのが分かる。もうほとんど桃井先輩のことは吹っ切れているだろう。相変わらず俺は惚れやすいのもあるが、美少女にここまで想われたら、こうなるよな。

やることが終わり、今は優花と楓と帰っている。帰るときは他の部員に睨まれて、楓達に話しかけようとしてたが礼治が来て、こっちを何とかしておくからと言っていた。だからなんとかはなるだろう。その場ではな。次の部活のときはどうなるか分からないが。だがテスト週間に入るから、その間に頭を冷やすはずだ。それにもし来ても美少女と一緒にいて、文句を言われるのは義孝といると慣れてるからなんともない。

「お兄ちゃん久しぶりに試合見たけど、昨日よりキレ上がってなかった?」

「そりゃ二人が見に来てるんだから、無様な姿は見せられないだろ」
 
あのときはプロの二軍のルーキなら、抑えられる気もしたしな。それだけ二人に応援されるていうのは大きいのだ。美少女の応援ほど、嬉しいものはない。まぁ全力で投げたから、複数回は抑えられるかは分からなかったが。だが一回しか投げないことは分かっていたから、全力投球をした。

「理先輩はやっぱり女子に応援されたいんですねぇー」

「そりゃ美少女なら、男ならみんな応援されたいと思うだろ」

むしろ男でそう思わないやつの方が珍しいだろう。それだけ男にとって、美少女に応援されるのは違うんだ。出来れば大会を見に来て欲しい。俺もカッコいいところを見せたいから、燃えるしな。リリーフだから、全力投球できるし。

「私のこと美少女だって、思っているんですね」

「そりゃ美少女だろ。今まで言ってこなかったが、言うとキモいかなと思って言ってなかっただけだ」

今は楓が俺のことを好きかもしれない思っているから、言っただけだし。キモいと思われてないなら、誉める方が好感度は上がる。それだけ人は誉められるのが好きだったりする。だから桃井先輩のことも誉めていたんだか、まぁ結果はダメだったが。

「私はどんな人でも、誉めてくれた方が嬉しいのでもっとこれからも誉めてください」

やっぱり楓は俺のこと好きだろ。これは勘違いじゃないはずだ。ようやく俺にも春が来るか。しかも美少女に好かれるとか、最高かよ。この機会は逃さないようにしないと。

「そうだな、これからももっと誉めるぞ。だから俺のことももっと誉めてくれ」

「ふふ分かりましたよぉー。理先輩は誉めるところが多いので、尽きなそうですね」

どうやら相当好感度は高いらしいな。ここまで思われると、にやけちゃいそうだ。きっと楓に出会うために俺は振られてきたんだな。神様も様々な試練を与えて、試してきたんだな。それを俺は乗り越えたから、チャンスを与えたんだろう。

「およよ、お兄ちゃんよかったね」 

優花は目元に指を当てて言ってきた。なにそれ可愛いな。やはり俺の妹が天使なのは間違っていない。ちなみにもう一人血の繋がった妹がいるが、血は繋がっているのに可愛いが、少しヤンデレなところがあるんだよな。ヤンデレは最高だ。だが、血が繋がっていると別だ。あいつはあのまんまで大丈夫かと思う。そもそも俺そこまで愛されることやってないと思うんだが。

「そうだな、こんな美少女と一緒にいれるだけで幸せなのに、親しくまでできるなんて最高だ」

しかも俺のことを好きでいてくれんだから、これ以上ない幸せだ。デートをして、綺麗な夜景が見えるところで告白したら、ロマンチックだよな。告白も成功する可能性が高いし。

「やっぱり美少女と言われて、幸せですねー。下心がないからですね」

俺は思ったことしか口に出さないからな。つまり本心しか、言葉に出さない。そこに打算的な考えはない。まぁ好感度が上がればいいなぁー程度は思うが、少しだからな。ついでに程度だ。それに俺はもう惚れかけているかも。

そんなことを話していると、駅に着いた。そう言えば、楓と帰ったことないから、家がどっちなのかは分からないな。

「あ、私こっちなので、ここでさよならです」

楓は家は流山の方なのか。てことは家は古かったりするのか?今度行ってみたいな。楓の親が許可するか分からないが、娘の家にこんな男が来たら、歓迎するか分からないしな。お金を持っていることをアピールするか。お金があれば安心するだろう。少なくともひもにはならないからな。
 
「じゃあな。また学校で」

そう分かれようとしたら、楓に呼び止められた。

「明日一緒に勉強しませんか?」

「練習ないし、いいぞ」
 
「お兄ちゃん数学克服した方がいいんじゃない?」

「私立文系志望の俺には菅家いねーよ。数学は赤点さえ取らなければな」 

「ギリギリじゃなくて、教えるなら高得点取って欲しいんですが。それならこいうのはどうですか、数学80点以上取ったら私ができる範囲で、なにか願い事を叶えますよ」

なんだとそれって、てぎることなら、何でもいいってことだよな。それなら、泊まりのデートを所望する。普通のデートより好感度が上がるしな。まぁ付き合ってから、やっぱり泊まりでと言った感じだが。俺もかなり楓に惹かれていることが分かる。これが恋だな。今回は本物のはずだ。

「そうするわ。それじゃ全力で点を取りにいってやる」
 
数学は苦手だが、公式さえ理解すれば何とかなる。複雑な問題でも、公式を当てはめていけば、答えがでるはずだからだ。俺が数学が苦手なのは数式の意味が分からないからだ。だが楓は公式の意味から、教えてくれるだろう。つまり高得点を取れるってことだ。

「それじゃそうしましょう」

「それじゃあ、また明日だな」
 
楓は反対のホームに行って
流鉄が来たので、それに乗った。しばらくすると、こっちにも流鉄が来たので、それに乗り、馬橋駅に向かった。
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