16 / 25
楓に見られたら、やる気はでるよな
しおりを挟む
やがて試合が始まり。相手のピッチャーを見て、目を見開いた。明らかに140キロ後半はでている。しかもコントロールがよく、明らかに全国レベルピッチャーだった。こりゃうちのチームの選手じゃ打てないな。かくいう俺も打てる気がしないが。そもそもバッティング練習もほとんどしてないしな。うちのエースが何本も打たれてるところから見て、バッティングもいいチームなんだろう。
「一条投球練習をしておいてくれ」
球数が多くなり、投球練習をしてくれと、監督に言われた。こりゃ思ったよりも早く出番が来そうだ。まぁ一イニングだから、全力で投げるか。
俺は分かりましたと言うと、ブルペンに向かった。もちろんキャッチャーは礼治である。この監督はこのピッチャーはこのキャッチャーと決めているから、練習試合だと、キャッチャーの出番は多い。レギュラーキャッチャーはエース以外も担当することが多いが。礼治は同学年ということもあるのと、配球がうまいから、コントロールと変化球で勝負する俺を担当することか多い。
「優花ちゃんが来てるんだな。それじゃかっこいいところを見せないとな」
「そうだな、一点差で負けてるが、これ以上点はやらない」
俺はブルペンに着くと、登板前の武者震いをした。やっぱり強豪校に投げるとなると、興奮するな。アドレナリンも大量に分泌されている。俺は強豪校を相手にすると、余計に燃えるタイプなのだ。
軽くキャッチボールを何球か投げて、礼治を座らせた。そこでいろんな変化球を投げた。そして投げることに集中力が増していくのが分かる。これがゾーンか。そしてあっという間に肩が暖まった。
そしてノーアウト満塁の場面で、監督から行くぞと言われ登板することになった。ふと優花と楓を見た。
「頑張れぇー」
「頑張ってください」
声援を送ってくれた。周りの男は俺目の敵にして見てるけど。俺は後ろ向きに手を上げて、答えた。今の俺はゾーンに入ってるから、何でもできそうだ。俺は礼治とセットで、交代した。二番からか、今日はヒットを一本打っているな。
まずはスライダーを要求されたので、それを投げた。すると、ぐんと曲がり、インコースのボールゾーンから、ストライクゾーンに入った。バッターは目を見開いている。それから追い込みスプリットを投げた。すると簡単に振ってきて、三振を取れた。まずワンアウト。
次の三番打者はストレートで詰まらせて、ファーストフライに打ち取った。次は四番か、たしかドラフト候補だったはずだ。この人を抑えれば、ベンチ入りが見えてくるだろう。
「ふぅーここで終わらせる」
俺はカットボールを投げた。するとスライダーかと思ったのか、バッターは見逃した。するとストライクコールが響く。その後のスライダーは見逃してきて、アウトコースに外れるボールになった。振ってくるこを見越したが、そんな簡単にいかないか。
バッターもプロのスカウトがいるからか、結構集中している。すごいプレッシャーを感じる。これがドラフト候補の圧力か。俺は額にかいた汗を拭う。望むところじゃねーか。俺は俄然やる気がでて、ニヤッと口角を上げた。
「理先輩に頑張って抑えてくださーい」
ふっ楓に応援されてんだ。打たれるわけにはいかないな。次はツーシームをアウトコースね。俺のツーシムは一般的な速球の早さで、少し曲がるボールだ。
これをアウトコースのボールゾーンから、ストライクゾーンにいくようにするのだろう。それが成功すれば追い込める。俺はストレートと同じ振りで投げた。
するとくっと曲がって打者は見逃して、ストライクを取った。これで追い込んだ。最後はスプリットを低めか。俺は投げる瞬間にスナップをきかせずにストレート同じ振りで投げると、バッターの目の前で落ちて、バットは風を切り空振りを取った。
「っしゃー!」
俺は雄叫びを上げた。ノーアウト満塁のピンチを抑えたんだ。叫びたくもなるよな。しかもドラフト候補まで抑えたんだ。気分が高騰するのも無理ないだろう。楓を見ると、笑顔で拍手をしていた。俺のカッコいいところを見せれたぜ。
そんな感じにどや顔しながら、ベンチに戻ってきた。
「本当ピンチほど、球の威力が増すよな」
「一点もやれないからな。集中力が増すんだよ」
そしてマネージャから貰ったタオルで、汗を拭いていると。監督にはよく抑えてくれたと言われた。ほぼ確実にベンチ入りはこれでできるだろう。
だが試合は4ー0で負けた。まぁ相手は甲子園連続で行っているチームだし、仕方ないか。だがいづれ俺達もあの高みへと行く。
「理、柔軟運動はやったか?」
試合が終わり一人でいると、礼治にそう言われた。投手として、怪我をしないために柔軟運動は大切だ。だからやろうと思ってはいたが、整備などをしてたから、まだやっていない。
「やってないが」
「それじゃ一緒にやるか。一人より二人の方がいいだろ」
「そうだな、やるか」
俺は座って、礼治に腕を伸ばして貰って、肩の間接を伸ばしたりした。それと胡座をかいた状態から、膝を押して貰ったりして、股関節を柔らかくした。そして、柔軟運動が終わり、俺は荷物の置いてある場所まで来ると、楓達が来た。
「一条投球練習をしておいてくれ」
球数が多くなり、投球練習をしてくれと、監督に言われた。こりゃ思ったよりも早く出番が来そうだ。まぁ一イニングだから、全力で投げるか。
俺は分かりましたと言うと、ブルペンに向かった。もちろんキャッチャーは礼治である。この監督はこのピッチャーはこのキャッチャーと決めているから、練習試合だと、キャッチャーの出番は多い。レギュラーキャッチャーはエース以外も担当することが多いが。礼治は同学年ということもあるのと、配球がうまいから、コントロールと変化球で勝負する俺を担当することか多い。
「優花ちゃんが来てるんだな。それじゃかっこいいところを見せないとな」
「そうだな、一点差で負けてるが、これ以上点はやらない」
俺はブルペンに着くと、登板前の武者震いをした。やっぱり強豪校に投げるとなると、興奮するな。アドレナリンも大量に分泌されている。俺は強豪校を相手にすると、余計に燃えるタイプなのだ。
軽くキャッチボールを何球か投げて、礼治を座らせた。そこでいろんな変化球を投げた。そして投げることに集中力が増していくのが分かる。これがゾーンか。そしてあっという間に肩が暖まった。
そしてノーアウト満塁の場面で、監督から行くぞと言われ登板することになった。ふと優花と楓を見た。
「頑張れぇー」
「頑張ってください」
声援を送ってくれた。周りの男は俺目の敵にして見てるけど。俺は後ろ向きに手を上げて、答えた。今の俺はゾーンに入ってるから、何でもできそうだ。俺は礼治とセットで、交代した。二番からか、今日はヒットを一本打っているな。
まずはスライダーを要求されたので、それを投げた。すると、ぐんと曲がり、インコースのボールゾーンから、ストライクゾーンに入った。バッターは目を見開いている。それから追い込みスプリットを投げた。すると簡単に振ってきて、三振を取れた。まずワンアウト。
次の三番打者はストレートで詰まらせて、ファーストフライに打ち取った。次は四番か、たしかドラフト候補だったはずだ。この人を抑えれば、ベンチ入りが見えてくるだろう。
「ふぅーここで終わらせる」
俺はカットボールを投げた。するとスライダーかと思ったのか、バッターは見逃した。するとストライクコールが響く。その後のスライダーは見逃してきて、アウトコースに外れるボールになった。振ってくるこを見越したが、そんな簡単にいかないか。
バッターもプロのスカウトがいるからか、結構集中している。すごいプレッシャーを感じる。これがドラフト候補の圧力か。俺は額にかいた汗を拭う。望むところじゃねーか。俺は俄然やる気がでて、ニヤッと口角を上げた。
「理先輩に頑張って抑えてくださーい」
ふっ楓に応援されてんだ。打たれるわけにはいかないな。次はツーシームをアウトコースね。俺のツーシムは一般的な速球の早さで、少し曲がるボールだ。
これをアウトコースのボールゾーンから、ストライクゾーンにいくようにするのだろう。それが成功すれば追い込める。俺はストレートと同じ振りで投げた。
するとくっと曲がって打者は見逃して、ストライクを取った。これで追い込んだ。最後はスプリットを低めか。俺は投げる瞬間にスナップをきかせずにストレート同じ振りで投げると、バッターの目の前で落ちて、バットは風を切り空振りを取った。
「っしゃー!」
俺は雄叫びを上げた。ノーアウト満塁のピンチを抑えたんだ。叫びたくもなるよな。しかもドラフト候補まで抑えたんだ。気分が高騰するのも無理ないだろう。楓を見ると、笑顔で拍手をしていた。俺のカッコいいところを見せれたぜ。
そんな感じにどや顔しながら、ベンチに戻ってきた。
「本当ピンチほど、球の威力が増すよな」
「一点もやれないからな。集中力が増すんだよ」
そしてマネージャから貰ったタオルで、汗を拭いていると。監督にはよく抑えてくれたと言われた。ほぼ確実にベンチ入りはこれでできるだろう。
だが試合は4ー0で負けた。まぁ相手は甲子園連続で行っているチームだし、仕方ないか。だがいづれ俺達もあの高みへと行く。
「理、柔軟運動はやったか?」
試合が終わり一人でいると、礼治にそう言われた。投手として、怪我をしないために柔軟運動は大切だ。だからやろうと思ってはいたが、整備などをしてたから、まだやっていない。
「やってないが」
「それじゃ一緒にやるか。一人より二人の方がいいだろ」
「そうだな、やるか」
俺は座って、礼治に腕を伸ばして貰って、肩の間接を伸ばしたりした。それと胡座をかいた状態から、膝を押して貰ったりして、股関節を柔らかくした。そして、柔軟運動が終わり、俺は荷物の置いてある場所まで来ると、楓達が来た。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】雨上がり、後悔を抱く
私雨
ライト文芸
夏休みの最終週、海外から日本へ帰国した田仲雄己(たなか ゆうき)。彼は雨之島(あまのじま)という離島に住んでいる。
雄己を真っ先に出迎えてくれたのは彼の幼馴染、山口夏海(やまぐち なつみ)だった。彼女が確実におかしくなっていることに、誰も気づいていない。
雨之島では、とある迷信が昔から吹聴されている。それは、雨に濡れたら狂ってしまうということ。
『信じる』彼と『信じない』彼女――
果たして、誰が正しいのだろうか……?
これは、『しなかったこと』を後悔する人たちの切ない物語。
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
告白から始まる恋
希望
ライト文芸
俺の名前は九条隆司だ。どこにでもいる高校生だ。まぁそんなことはどうでもいい。今日も桃川さんが可愛くて仕方がない。楽しそうに談笑をして顔を浮かべる仕草や真剣に授業を聞いている横顔。明るく振る舞っていて、何人もの男を勘違いさせて赤くするところとか、どんな小さなことにも相談に乗るところとか、鞄のなかをぶちまけて焦ってそれをしまう天然さとか、とりあえず可愛いのだ。悶絶死するレベル。後あざといところとかな。
だがそんな俺も桃川さんとは挨拶を交わす程度の仲だ。つまり友達じゃない。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
家政婦さんは同級生のメイド女子高生
coche
青春
祖母から習った家事で主婦力抜群の女子高生、彩香(さいか)。高校入学と同時に小説家の家で家政婦のアルバイトを始めた。実はその家は・・・彩香たちの成長を描く青春ラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる