主人公の幼馴染みの俺だが、俺自身は振られまくる

希望

文字の大きさ
上 下
8 / 25

優花を案内する

しおりを挟む
 「へぇーやっぱり結構参考書あるんだねー。まぁ進学校なら当然か」

 図書室をフムフムと言いながら、眺めている。後なんだあの美少女は。俺達の憩いの場に現れるとはと言った視線がすごい。この学校は整った人は多いが、優花はその中にいても上位に入るからな。そう思うのも無理ない。だがナンパはしてこないだろう。本好きでそんなに品のないことをするやつはいない。まぁ視線は向けてくるが。

「あ、この本絶版になったやつだね。これ読みたかったんだよー。お兄ちゃんこれ後で借りといて」

「分かったよ」

「それよりこの学校の文芸部が書いた小説家あることに驚きなんだけど」

「ここの文芸部は新人賞に応募したり、本気で作家を目指してるやつが多いからな。現に何人もの作家がこの学校の文芸部からでている。俺を躍起になって探してきたりもしていたし」

それだけ本気ってことだろう。プロから教えを乞おうとしてるくらいだしな。まぁ俺は正体を隠したまんまだが。ばれたら面倒なのが近づいてきそうだし。お金大好きな女子はたくさんいるし、カツアゲしようとするやつもいるかもしれない。まぁ進学校だから、限りなく可能性としては低いがな。俺は公表しなきゃいけないときがこない限りは公表するつもりはない。

「お兄ちゃん探すって相当本気だね。でもばれてないんだよね?」

「まぁな、ばれたらそれはそれで面倒だからな。それじゃ次どこか行きたい場所あるか?」

「屋上に行きたいかな」

あそこはリア充がそんなにいないから、中庭に人がいるときはそこで昼を食べたりする。風も気持ちいいしな。そして昼練をしてる人を見て、青春だなぁーと感じることもある。

「それじゃ屋上行くか。時間的にそこが最後になりそうだな」 

「放課後はお兄ちゃんの野球やっている姿みたいなぁー」

どうやら放課後までこの制度は続いてるようだ。あいつらがナンパしなきゃいいが。そしたら追い払うか。好きな人がいないなら様子を見るが、いるから成功する見込みが限りなくなく無駄に終わるだけだからな。だからナンパされても迷惑なだけだからナンパはさせない。

「そうか、それなら俺はいつもより気合いをいれないとな」

優花にはお兄ちゃんすごいんだよと思ってほしいからな。キレキレのボールを投げて、三振の山を築くか。優花が見てると思うと、気合いが入るぜ。まだまだ俺は進化を遂げる。

「頑張ってねお兄ちゃん」

そんなことを話していると、屋上に着いた。そして扉を開けて、外に出る。いい風が今日も吹いている。夜とか気持ちいいんだろうな。屋上から、昼練をしてる人達を見ると、やはりこの学校は文武両道だと思わせる。それだけ部活も実績をだしてきてるし。

「ほぇーすごいね。進学校なのに昼練までやるなんて、本気度が強豪校並みだよ」

「うちはそれなりにどこの部活も実績をだしているからな。まぁ運動部より、文化系の部活の方が実績はだしているが。まぁそこは進学校だから当たり前だが」

「へぇー部活も盛んなんだー。ますますこの学校に行きたくなったよ。私も野球部のマネージャーで、本気で甲子園目指したいからね。お兄ちゃんといけたら、もっと最高だね。あ、今の優花的にポイント高くない?」

「確かに高いな。お兄ちゃん本気で、甲子園行けるように頑張っちゃう」

妹と甲子園目指すっていうのはアニメぽくて、燃えるな。まぁ優花は別に好きな人がいるから、そこはアニメぽくないが。アニメだったら、おにいちゃ好きで、ラブコメをしながら、最終的に甲子園に行くんだが。まぁ現実はこれだよな。それでも甲子園に一緒に行きたいとうちの学校に来ることを考えると、普通の妹よりはブラコン気味だが。

「お兄ちゃん二年生になったら、エースになってね。それで自慢のお兄ちゃんでいてな」

「ああ、優花が進学する前にはエースになるよ。だから優花も受験頑張れよ」

うちは偏差値65位だから、優花の成績なら、落ちることはないと思うが。千葉東も行ける成績だしな。万が一のこともあるから、一応油断はするなよという意味で言った。

「うん頑張るね。それじゃそろそろ昼休み終わるから、私はクラスに戻るねー。部活楽しみにしてるよ」

そう言って、優花は扉を開けて、クラスに戻った。俺も昼練を見て、それが終わったぐらいに教室に戻った。教室は相変わらず義孝が目立っている。あ、あいつハーレムがまた一人増えてるな。こりゃ昨日なにかイベントか起きたな。

俺は自分の席に座ると。あくびをして、単語帳を開き、単語を覚えているか確認をする。ちなみにうち学校ではフランス語を授業で、習っている。そして次の授業はフランス語なのと、単語テストがあるから、確認をしてるのだ。義孝は大丈夫なのか?あいつ成績そんなによくないしな。これも主人公特有だ。詞かもフランス語の先生にまで、フラグを立てているから、幅広い年齢に主人公効果があることが分かる。

そして、確認を終えると、ちょうどチャイムが鳴った。そしてフランス語の先生が入ってくる。皆真面目な表情をしているのは先生が美人だからだ。男というのは少しでも美人な人にはカッコいいと思われたいものなのと、好印象を与えたいから、ああやって真剣な表情をする。まぁ義孝が好きだから、他の生徒は気にしてないが。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?

みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。 普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。 「そうだ、弱味を聞き出そう」 弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。 「あたしの好きな人は、マーくん……」 幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。 よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた

久野真一
青春
 最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、  幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。  堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。  猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。  百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。    そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。  男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。  とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。  そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から 「修二は私と恋人になりたい?」  なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。  百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。 「なれたらいいと思ってる」    少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。  食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。  恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。  そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。  夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと  新婚生活も満喫中。  これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、  新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

僕(じゃない人)が幸せにします。

暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】 ・第1章  彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。  そんな彼を想う二人。  席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。  所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。  そして彼は幸せにする方法を考えつく―――― 「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」  本当にそんなこと上手くいくのか!?  それで本当に幸せなのか!?  そもそも幸せにするってなんだ!? ・第2章  草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。  その目的は―――― 「付き合ってほしいの!!」 「付き合ってほしいんです!!」  なぜこうなったのか!?  二人の本当の想いは!?  それを叶えるにはどうすれば良いのか!? ・第3章  文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。  君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……  深町と付き合おうとする別府!  ぼーっとする深町冴羅!  心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!? ・第4章  二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。  期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する―― 「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」  二人は何を思い何をするのか!?  修学旅行がそこにもたらすものとは!?  彼ら彼女らの行く先は!? ・第5章  冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。  そんな中、深町凛紗が行動を起こす――  君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!  映像部への入部!  全ては幸せのために!  ――これは誰かが誰かを幸せにする物語。 ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。 作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた

楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。 この作品はハーメルン様でも掲載しています。

転校して来た美少女が前幼なじみだった件。

ながしょー
青春
 ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。  このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...