オタクの青春

希望

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家康はやはり厄介事を持ってくる

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「わぁ稲毛高校って市立なだけあって立派だね」

うちも一応私立だからそれなりに立派だが。新築って感じがするからな。俺達の学校は進学校だから実績で人を集めている。 

「中にはさすがに入れないか」

「そうだね、家康くんが言っていた特別棟って言うのも見たかったけど」

「結菜もここを受けたらどうだ?偏差値的にもちょうどいいだろう。本当はうちに来てほしいが偏差値70以上あるからな。さすがに厳しいし」

「私は確かにこの学校も魅力的に感じますけど、お兄ちゃんと一緒に学園生活を送りたいんですぅ」

「そうかそれなら頑張らないとな。家庭教師をつけるか。俺も教えられる科目があるなら教える。俺も結菜との学園生活を送りたいからな」

一緒に帰って放課後デートするまである。そして結菜に近づく虫どもは俺が排除する。近くにいた方が結菜を守れるし同じ学校がいいよな。結菜のためならいくらでもお金をだせる。

「土御門くんってシスコンなんだね」

「違いますよ。妹を愛してるだけです」

「どう違うのか分からないよー」

「ちなみに私も愛してますよ」

「結菜ちゃんは意味が違そうだけど」

やっぱり千葉の兄妹はそれくらい仲良くなくちゃな。千葉の兄妹ってラノベだとシスコンが多いんだよなぁー。地域がらもあるんだろうか。

「そろそろ千葉駅に向かうか」

家康も待ってる頃だろうし。あいつを一人にしておくのは危ないからな。そこら辺でアニメオタクに話しかけたりするからな。特に女子に。あいつはイケメンだから最初は話を受けるがオタク丸出しの会話と中二病をだして結局引かれて終わるんだよなぁー。

「私も行きますよー。家康さんにはお仕置きしないといけないとからですねぇー」

家康よ強く生きろよ。あいつ美少女好きなのに結菜のことは苦手にしてるからな。圧を加えてくるからだろう。俺を無理矢理巻き込むから。

「それじゃ行くか。場所はサイゼだな」

「ねぇ君たち俺と一緒に遊ばない?」

俺たちと同じ制服を着たちょっとチャラい奴が中条先輩に話しかける。せっかくいいデートができたのに気分を悪くさせやがって。俺は中条先輩の前にたつと、男を睨んだ。

すると男はちょっとひきつったが、引き下がらずナンバを続けた。

「俺といた方が楽しいよ」

オタクの格好してるからって、ナンパに引っ掛かると思ってるのか?これだけの美少女ならオタクでも好意を寄せる奴はいっぱいる。オタクだからってモテないと思うなよ。

「おい、俺の彼女にてをだすな」

霊圧を加え威嚇する。すると男はヒッと悲鳴を上げて尻餅を着いた。一般人にはこれがきく。ワンピースで言うところの覇王色の覇気みたいなものだ。

「今すぐここから離れろ」

「はぃぃぃ」

男はどっかに行った。この霊圧は格上にはきかないんだよな。むしろ鼻で笑われる。その程度で霊圧をかけてきたなと。

「相変わらずの霊圧ですねぇー中級レベルにはよくきくほどですからねぇ」

「上級にはきかんが。結菜の彼氏になる奴はこれに耐えられるぐらいの奴じゃないと認めないが」

今のところ陰陽師以外でこれに耐えられるのは家康くらいしかいないが。あいつに結菜は渡さん。

「大丈夫ですよぉー。そもそも彼氏作らないんで」

「ブラコンもここまでくると危ない匂いしかしないね」

「だからお兄ちゃんも彼女を作らないでくださいよぉー。もし作ったらその彼女を壊しちゃう!」

あざとく怖いこというな。それに作ろうとももできないしな。なぜか話しかけてくる女子はいたのに一日たつと俺に期待して視線も会わせようとしなくなるほど一日で嫌われるからな。お陰で友達はできないぐらいだ。

「、、、、お兄ちゃんはイケメンだからすぐにハエがたかってくるから威嚇しないといけないからねぇー」

「なにか言ったか結菜」

「なにも言ってないよ」

それにしても友達の前に先輩が先にできるとは、俺どんだけ友達できないんだよ。異性じゃなくてもいいのに。いやできれば異性がいいが。

やがて駅に着いたので空いてる席に座り、一回乗り換えて千葉駅に着いた。近場のサイゼに行くと仁王立ちした家康がいた。

「待っておったぞ」

いかにも早く見せたい久手仕方がないっといった感じでそわそわしていた。はぁー面倒ごとの予感がする。

「それよりなぜ結菜嬢一緒にいるのだ!」

家康は震えている。まぁ会うたんびに怒っているからな。お兄ちゃんを巻き込むなと。

「ラーメン屋であったんだよ。そんなことより見せたいものがあるんじゃないのか?」

「そうだった。早く入るぞ」

俺たちはサイゼに入ると、やはり目立つ。美少女に和服のイケメンのでぶに普通の男。あれ俺だけ印象ショボくない?いやでも俺は普通だから余計に目立つか。

案内された席に着くまで好奇の視線を受けていた。席に着くとようやくこの視線から解放された。この数分でどっと疲れた気がする。

「ふっそして勇気よそなたはなにか不思議なものを発見したか?」

「これだ」

俺は西千葉で撮った木の写真を見せる。すると家康は顔ではないかと興奮した声をだす。少しは音量落とせよ。目立つだろうが。

しばらくその写真を見つめていた。

そして携帯を鞄から家康はだした。

「我のも見せようじゃないか」

そこに写っておるの廃墟とそれなりの怨霊がいったい写っていた。本当厄介ごとばっかか起こしやがって。俺は頭を抱えた。

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