オタクの青春

希望

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妖怪とゲーセン

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ケーセンに着くと、その喧騒さにゆいぽんは顔をしかめた。まぁ最初に来たやつはうるさく感じるよな。俺も最初はこんなにうるさいところにいられないと思ったしな。まぁ慣れればどうってことないんだが。

「最初はうるさく感じるが慣れれば大丈夫だぞ。まずは太鼓の達人でもやるか」

「ここで太鼓ができるるの?」

「しかも流行りの曲がたくさん入っているから知ってる曲もあると思うぞ」

妖怪界で何が流行ってるかは知らんが、ほぼ流行の歌が入ってるこの太鼓の達人なら問題ないだろう。

「へぇー人間って曲が好きなんだね。それに娯楽も充実してるし」

「娯楽がなきゃこんなストレスの溜まる人生なんか生きていけないからな」

特に働いてる人はストレスが溜まるだろう。上司からは理不尽に怒られ、業務が多く残業。ストレスしか溜まらないでまである。つまり働いたら負けだ。俺は専業主夫を目指す。誰かお金持っている人で美少女か美人いないかな。

」人間って大変だね。私の親は戦争を経験したけどこんな世界規模で争う意味が分からないって言っていたし、なんでそんな鬱になるほど働いくのだろうと言っていたよ」

「働かないと後ろ指刺されて周りの目が気になるんだよ。転職しようにも今より給料がもらえるか不安てっいうのもあるな」

ほんと社畜って大変だわ。俺は恐らくサラリーマンになることはないだろう。家業を継ぐか、専業主夫だし。個人的には術を使えてうちの家業継いでくれる人と結婚をしたい。

「それより早くやろ」

中條先輩がうずうずした感じで言った。中條先輩ゲーセンに来たことないのか。本を読んでいてゲーセンの知識はあるがやったことはない感じか。

「そうですね。やりますか」

それから俺は太鼓の達人に着くと、100円だまをいれてますは見本を見せることにした。

「赤が真ん中を叩いて、青が角で、長いのがきたら連続で叩くんだ。見本を見せるな」

俺はライジングホープを選択してその曲に合わせて叩き始めた。それを真剣な目で見るゆいぽん。熱がハイでつパーフェクトを取るとゆいぽんと中条先輩が拍手をする。

「こんな感じだ分かったか」

「ばっちしだよ。まぁ見ててパーフェクトを取っちゃうぞ」

「私も覚えたよ」

そして曲選びで中條先輩はゆいぽんに曲を選ばした。ゲーセンを楽しんで欲しいからだろう。ゆいぽんはK-popの曲を入れた。

そしてリズムを取りながら太鼓を打って行くはじめてなのに今のところミスはない。さすがアイドルだ。リズム感は抜群なんだろう。

始めてやったのにまさかのミスなしだった。難易度が高くないのもあるが始めてでこれはすごい。

「ふぅー楽しいよ」

「ゲーセンってこんなに楽しいんだ。本の知識でしか知らないから分からなかった」

ゲーセンは中毒性があるからお金をかけすぎるのはよくないが、まぁ今日は俺が払うから別にいいだろう。

「ねぇあのキャッチしてとるやつなに?」

「あれはユーホーキャッチャーだな。欲しいものがあるなら取るぞ」

おれはこうって集中するものが得意なのだ。一人の時間が長いので一人でシミュレーションをしてたからな。

「それじゃちょっと小銭に変えてくるわ」

俺はこの場から離れて小銭機でお金を小銭に変えて、中條先輩達の元に行くとナンパをされていた。はぁゲーセンはこいう輩も多いんだよな。男の集団がプリクラを撮る女子高生にナンパしたり。

とりあえずあいつらには引いてもらうか。そう思い近づくと、ゆいぽんが妖気をだし男達を震えがらせていた。背後に虎が見えるな。
おまけに少し周りが凍っているし。

「そこまでだ。。ゆいぽん」

「あ、勇気遅いよ。お陰でまたナンパされたよ。めんどくさいから妖気を出させてもらったけど」

男は口をくがくさせている。寒いんだな。まぁ雪女の冷たくなる妖気を直接受ければそうなるか。

「凍らせられたくないならどっか行くことだな」

男達は手を交錯させながらどっか行った。ナンパするときは霊気を見た方がいいぞ。まぁ普通のやつは見えないから無理だが。

「人間界ってこんなにナンパするの?妖怪界じゃよその妖怪にちょっかいは出さないよ」

「人間は三大欲求に忠実だからな。それに人を見た目で決めるやつが多いから美少女は狙われやすいんだよ」

「美少女だなんて照れるね」

ゆいぽんは顔を赤くしながら頬を掻いていた。照れてるゆいぽん可愛い。妖怪は美形が多いが、どいつもこいつも癖が強いやつが多いからこんな感情は抱いたことがなかった。

「んじゃユーホーキャッチャーやるか」

俺は100円玉をいれると集中した。取るものはクマのぬいぐるみだ。方程式が見える!そこだ!まずはぬいぐるみを移動させて、穴の近くに寄せると、もう100円をいれ脇腹をつかみ見事に取れた。フッ俺のさばきはどうだ。

「うまいね、このぬいぐるみもらっていい?人間界のものだって自慢したいからね」

人間界のものってそんなに貴重かね。いやお金を持ってなければ貴重か。俺が持っていても気持ち悪いだけだからどっちかにあげるつもりだったから別にいいんだが。

「いいぞ、中條先輩もそれでいいですか?」

「いいよ、私もこれを取ろうと思ってるんだ」

鬼滅の刃の煉獄さんか、ていうか鬼滅の刃見たんだな。さすが一般人に浸透してるアニメだけはあるな。

「煉獄さんカッコいいですよね」

「鬼殺隊の責務全うして、仲間までまもるとかは痺れたよ。生きて欲しかったけどね」

「それは分かりますね。でも死ぬからこそ主人公は成長するんですよね」

「そうだね、ラノベもそんな感じのが多いのかな?」

「まぁジャンルによりますね。俺はラブコメ系が多いのであんまりそいうのはないですね」

俺はファンタジー系はあんまり読まない。なろう系でチートみたいのが多いし、ハーレムで女子しか助けてないじゃんという願望みたいな作品が多いから読んでいないのだ。ファンタジーなら漫画の方がいい。

「そうなんだね、それじゃ取ろうかな。このユーホキャッチャーならたくさんのキーホールだーが取れるから素人にもちょうどいいね」

中条先輩は100円玉を入れて始めた。まずは煉獄さんのさんのキーホルダーを近くによせるらしいな。そのついでにひとつ落ちた。炭次郎だ。だがお目当てのものじゃないのでそれをゆいぽんにあげて再び始めた。
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