主人公に振られた幼馴染み。ヤンデレ化したんだが

希望

文字の大きさ
上 下
1 / 1

やはり幼馴染みっていいな

しおりを挟む
俺は向井一豊だ。普通の高校生だ。まぁ普通とは違うところは俺には頭がよくて美少女の幼馴染みがいるってことだが。名前は日向。学校でもトップクラスに可愛いと評判の美少女だ。地元でも有名で数多の男が告白して撃沈したという。

俺が今いる場所は日向の家の前だ。一緒に登校するためにな。

「お待たせ~豊くん」

「いやそんなに待ってないぞ」

実際に来たのはさっきだしな。笑顔の練習を家の前で鏡でしていたが。できるだけ爽やかな笑顔を向けたかったからな。

「フフ相変わらず優しいね~。そんなところが私は好きだよ~」

うっ好きとか言われちゃったよ。相変わらずほんわかした可愛い声でな。これが美少女の好きの威力か。たくさんの男がこの勘違いをさせる言動で落ちてきたんだな。まぁ俺はとっくの昔に落ちてるし勘違いはしないんだが。告白し来るたんびにヒヤヒヤした。だが今は好きな人知ってるし。いつか一緒にいれなくなると思うと胸が痛くなるが、俺はそれを尾首にも出さずに笑顔を向ける。

「今日こそ和希くんを落とすぞ~」

そう日向は和希が好きなのだ。こいつはめちゃくちゃ美少女にモテてついたあだ名は主人公だ。うちの学校は美少女が多いが、その半分以上が和希が好きと言われている。後の半分を他のイケメンで分けあっている。そのなかでも丸井は和希に次ぐ人気ナンバーツーのイケメンだと呼ばれている。ちなみに丸井は日向が好きだ。ちょくちょくちょっかいをかけてくる。こいつは親が地元の議員で無視できないのだ。無視するとなにをしてくるか分からないからな。日向は興味を持っていないが。

「それじゃ行くか」

学校は流鉄の平和台駅のすぐ近くにある。駅周辺はイトーヨーカ堂などあり数々のナンパ師が放課後の時間になると潜んでいる。うちの学校は千葉県単位で美少女が多いことが有名だからな。中には強引なナンパをしてくるやつもいるが、そいつらは和希が撃退してその女子が和希を好きにると言う循環が起きている。さすが主人公だ。

「うんそうだね~。今日は邪魔されないといいなぁ~」

「いっつもいいところで誰かしらが告白を仕掛けてくるからな。まるで誰かが意図してるかのように」

「うんそれで和希くんは空気を読んでどっか行っちゃうんだよね~」

あれだけ振っておいて、好きな人がいるって言ってるのに告白が止まらないのは誰かがけしかけているのだろう。和希と日向がくっつくのを邪魔してるんだろう。犯人は日向を好きなやつなはずだ。だが思い立つやつが多すぎてなかなか絞れない。いづれ黒幕を炙り出さないとな。

「そろそろ告白するのか?」

「いい雰囲気になったらしようかなと思っているよ~」

いよいよか、俺の見立てでは和希は日向が好きなはずだ。和希自身は気づいていないぽいが。まぁ鈍感だしな。今まで和希を好きになった女子にもすかれていることに告白されないと気づいてないほどだしな。

「そうか、それなら俺といっしょに登校するのは不味くないか?一部では俺と日向が付き合っているという噂が流れているし」

これは幼馴染みに与えられた特権といえど、日向の邪魔はしたくない。悲しいが、日向には幸せになってほしいからな。

「付き合ったらその辺は和希くんと相談して決めるよ~。そんなに和希くんも嫉妬深くないし大丈夫だと思うけどね~」 

それで本当は嫉妬していてそれがたまんなきゃいいが。美少女すかれやすい分いつ気持ちが違うやつに傾くか分からないからな。

そんなことを話していると馬橋駅に着いた。やっぱり視線がすごいな。中学の時はもっと嫉妬の視線がやばかったが。今はある程度の日とに日向は和希が好きだだと知れ渡っているからそこまででもない。なぜか本人の耳には入っていないみたいだが。周囲の女子が知られないように動いてるのかな。まぁ知ってもあの鈍感さじゃ否定するだろうが。

俺達は流鉄に乗った。俺は束の間の日向との時間を楽しんでいた。本当は日向を俺が幸せにしたいが、和希の方が幸せにできるだろうから諦めている。だから俺は大切な幼馴染みでいようと思う。

「それより一豊くんは好きな人いないの~?」

「いるが、どうしたそんなに怖い顔をして」
 
「へぇーいるんだ。その人私に会わせてよ。ふさわしいかチェックするから」

これって嫉妬してくれてるのか?嬉しいが。だが日向は和希を好きだから恋愛的な意味で嫉妬じゃないだろう。それに日向を好きだから会わせるとかできないんだが。

「いや日向には会わせられない」

「ふぅーんそれは私会ったらふさわしくないと思うから?」

「いや会わせるもなにも知ってるからな」

「会ってるんだ。冬優花ちゃんかな?まぁいいやそんな簡単に一豊区を渡さないからねぇ~。大切な幼馴染みなんだから~」

それから今話題の本の話をしてるとあっという間に最寄り駅に着いた。今日の楽しい時間は終わりか。放課後は日向は部活だからな。俺も野球部があるし。ちなみに弓道部で和希も入っている部活だ。だから日向も入ったんだが。

俺達は電車を降りると、たくさんの竜山生か降りてきた。、やはりこの学校は美形が尋常なほど多い。もちろんイケメンも多いってことだ。そんな環境にいるのにモテてる和希ってすごいな。さすが主人公だな。和希には美少女のおさ七時もがいるのも主人公というのに拍車をかけている。
 
俺達は日向や俺に対する嫉妬を男女問わず受けた。まぁある程度はなれたからそんなに気にならないが。学校に着くと、日向は女友達と合流して別れた。

「あ、一豊やっと来たのね」

「冬優花か、和希の元に行かなくていいのか?」

「まぁ和希は幼馴染みなだけだから。私は一豊といっしょにいたいんだよ。、、、、日向といっしょにいるときだと邪魔されるからいない時じゃないと二人きりになれないし」

「そうか、それならいいが。一緒にクラスに行くか」

ちなみに俺と日向は別クラスだ。日向と和希は同じクラスである。俺と冬優花は同じクラスでそこそこ仲がいい。和希の近くにいながら珍しく靡かないやつだ。普通は主人公の幼馴染みだと好きになるもんだがな。まぁもう一人の和希の幼馴染みは和希を好きだが。



しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

俺の好きな幼馴染みは別な人が好きなようです。だが俺のことも好きかもしれない

希望
ライト文芸
俺は忘れ物を取りに学校に戻ると幼い頃から親しかった幼馴染みが教室内に友達と話していた。 何を話しているか気になった俺は聞き耳をたてて会話を聞いた。 「ねえ、可憐好きな人いるの?」 お、好きな人の話しか。可憐の好きな人は気になるなあー。 だってたった一人の幼馴染みだし 「何でそう思うの?」 「いやだって可憐告白断ってばかりだから好きな人がいるのかなーって思って」 可憐は回りを誰かいないかキョロキョロしだしたので俺は屈んでばれないようにして、耳をすまて会話を聞いた。 「いるよ、好きな人はねN君なんだ」 Nってもしかして俺のことじゃないか。 俺望で頭文字Nだし。 なぜだかわからないが俺は不思議なこうとう感に包まれて叫びだしそうになったので俺は急いでその場をあとにして下駄箱に向かった。 はぁ~可憐の好きな人がまさか俺だなんて気付かなかったな。 だって最近はよく額田と、よくしゃべっていたし。 なんだか額田と話している可憐を見ていると心がモヤモヤしてた。 だけどこのときの俺は予想だにしなかった。まさか可憐の好きな人が額田でくっつくことに協力することになるなんてー 累計ポイント13万pt突破

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣の家の幼馴染は学園一の美少女だが、ぼっちの僕が好きらしい

四乃森ゆいな
ライト文芸
『この感情は、幼馴染としての感情か。それとも……親友以上の感情だろうか──。』  孤独な読書家《凪宮晴斗》には、いわゆる『幼馴染』という者が存在する。それが、クラスは愚か学校中からも注目を集める才色兼備の美少女《一之瀬渚》である。  しかし、学校での直接的な接触は無く、あってもメッセージのやり取りのみ。せいぜい、誰もいなくなった教室で一緒に勉強するか読書をするぐらいだった。  ところが今年の春休み──晴斗は渚から……、 「──私、ハル君のことが好きなの!」と、告白をされてしまう。  この告白を機に、二人の関係性に変化が起き始めることとなる。  他愛のないメッセージのやり取り、部室でのお昼、放課後の教室。そして、お泊まり。今までにも送ってきた『いつもの日常』が、少しずつ〝特別〟なものへと変わっていく。  だが幼馴染からの僅かな関係の変化に、晴斗達は戸惑うばかり……。  更には過去のトラウマが引っかかり、相手には迷惑をかけまいと中々本音を言い出せず、悩みが生まれてしまい──。  親友以上恋人未満。  これはそんな曖昧な関係性の幼馴染たちが、本当の恋人となるまでの“一年間”を描く青春ラブコメである。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

蛍地獄奇譚

玉楼二千佳
ライト文芸
地獄の門番が何者かに襲われ、妖怪達が人間界に解き放たれた。閻魔大王は、我が次男蛍を人間界に下界させ、蛍は三吉をお供に調査を開始する。蛍は絢詩野学園の生徒として、潜伏する。そこで、人間の少女なずなと出逢う。 蛍となずな。決して出逢うことのなかった二人が出逢った時、運命の歯車は動き始める…。 *表紙のイラストは鯛飯好様から頂きました。 著作権は鯛飯好様にあります。無断転載厳禁

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...