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第五章 紅蓮に染まる平安京~寛和の変、その兆し~
第五十七話 怨霊はその憎悪を解き放ち、道満は悪しき瘴気を封滅する
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平安京の市街地――、月灯りに照らされながら、無数の呪符が空を舞う。
それは蘆屋道満の周囲を一周すると、目前にあって瘴気を撒き散らす怨霊へと飛翔したのである。
「ナウマクサンマンダボダナンバルナヤソワカ――、水天の御業……、雨竜の嘆き――、轟々たる水流をもって伏陣と成れ!」
その瞬間、無数の呪符が無数の水滴へと姿を変える。それは次第に集合し巨大な水流へと姿を変えた。
水流はそのまま怨霊の周囲を囲み、そのまますべてを飲み込もうとした。
【下らぬ……】
そう呟いた怨霊は、しかし水流に飲み込まれて姿を消す。それを道満は静かに見守った。
――と、その時……、
ドン!!
渦巻く水流が弾け飛び蒸発する。もうもうと水蒸気が立ち上り、その場を完全に白く塗り替えてしまった。
だが蘆屋道満は慌てる様子もなく、水蒸気の向こうを睨みつけている。不意にその背後から声が聞こえてきた。
【ふふふ……、愚かな……、わざわざ自分で視界を狭めるとは】
「ち……、あの程度の水陣は効かんか」
【そもそも我が怨嗟の炎を、たかだか水程度でどうにかしようというのが無駄な話よ。アレからしばらく経って、我も理解したぞ?】
その怨霊の言葉に首を傾げて道満は問う。
「何を理解したと?」
【水は火を制する。五行相剋とか言うのもので――な。だが我が持つ怨嗟の炎は並の水では制することが出来ぬ。それを……相侮そう呼ぶのであろう?】
その言葉を聞いた道満は、一瞬驚いた表情をしたあと――、
「くく……はははははは!!」
大きな声で笑い始めたのである。それを見て怨霊は顔をしかめて問う。
【貴様……何を笑う?】
「は――、生兵法は大怪我の元……、その言葉を貴様に送ってやるぞ?」
【何を言う――、事実貴様は……】
その瞬間、炎の弾丸が怨霊の声のする方角とは、まったく別の方角から飛んできた。
その接近に気付いた道満は、そのまま地面に転がってそれを避ける。
【――かか、避けたか】
「不意打ちかよ……卑怯者が」
【殺し合いに卑怯も何もあるまい?】
その怨霊の言葉に、一瞬笑って道満は答えた。
「まあ……そうだな」
道満がなんとか立ち上がって体勢整えたその時、今度は周囲の三方向から火炎弾が飛翔してきた。
「ち……」
道満は軽くステップを踏んで、その場で火炎弾を避けてゆく。そうしてから悪態をついた。
「どういうことだ?! 貴様……そうも早く周囲を移動できるのか?」
【だとしたらどうする?】
そう言葉をかわす瞬間にも、周囲の三方向からさらに火炎弾が飛来する。
「くそ……、何がどうなってる? ――水蒸気で周りが見えん」
その言葉に怨霊は声を上げて笑った。
【はははは!! これは貴様がやたんだろうに! なんと愚かな……】
「む……、たしかにそうだが。もうそろそろ水蒸気が消えてもいい頃合いだろう?」
その言葉に怨霊が再び笑う。
【は……しらんな。少なくとも我は知ったことではない。こちらに有利である以上このままでも構わんくらいだ】
「ち……、初手水陣は失敗したか――」
そう言って苦しげに呻く道満の耳に怨霊の嘲笑が響く。
【ははは……、このまま怨嗟の炎に巻かれろ――。お前が不用意に作ったこの状況で……、愚かな自分を呪って灰となるがいい】
水蒸気の向こう、三方向に黄色い光が見える。それは渦巻く炎の軌跡にほかならず……、
「なるほど――、貴様は分身体を生み出せるのか。だから違う方向から同時に攻撃できた」
その道満の言葉に怨霊は嘲笑で答えた。
【そのとおりだが――、もはや遅い。我が最大の炎をもって貴様を――、この平安京を焼き尽くそう】
その三つの輝きが際限なく巨大になってゆく。それにつれて道満が感じる瘴気も巨大になっていった。
「最大の火炎中でここら一体を焼き尽くすつもりか!!」
【ははははは!! その通り! 我が”火怨躙”によって、ここら一体――、全ての屋敷が炎に巻かれ、灰となるのだ!!】
「ち……」
蘆屋道満は苦しげな表情を浮かべてその指を剣印にする。
【無駄だ……、さっきの水陣で、我が怨嗟の炎には、貴様では対抗できぬことが理解できていよう?】
その怨霊の嘲笑に答えず、呪文を唱え始める道満。
「ナウマクサンマンダボダナンバルナヤソワカ――、水天の御業……、雨竜の嘆き――、轟々たる水流をもって伏陣と成れ」
それは先程と同じ呪文――、それを聞いて怨霊は今度こそ、道満を大きな笑いで嘲笑した。
【愚か――、なんと愚か……、お前のような愚か者に、かつては負けたかと思うと、情けなくなってくるぞ!】
「……」
道満はその嘲笑に答えない。
【まあいい……、受けるがいい、わが火怨躙――、我が憎悪の全てを!!】
ドン!!
紅蓮炎が天高く吹き上がり、平安京の市街地を朱色に染め上げる。その炎の熱量が空気に流れを生み出して、周囲の水蒸気を打ち払っていった。
【燃えろ!! 全て灰と化せ平安京!! 我が怨嗟を……】
――と、不意に怨霊が言葉を止める。その瞳が驚愕に見開かれていた。
「うむ……ご苦労――。静葉」
「はい……、お安い御用です道満様」
水蒸気が完全に消え去り、その向こうに蘆屋道満の笑い顔が見える。
怨霊は道満を中心に、三方向から取り囲むように本体と分身体二人を配置していたが――、それをさらに囲むように、輝く方陣が敷かれていたのである。
【これは……、安倍晴明?! いや奴の気配は全く感じなかった】
「まあ……師は現在進行系で結界を張り続けてるから、このような方陣を作る暇はないさ」
【では……貴様――】
蘆屋道満は笑って答える。
「そもそも、貴様がどのような力を持つのかは、ある程度予想はできても直接見なければわからない。そして、その瘴気の強さからこちらの呪が効かぬ可能性ももちろんわかっていた」
道満のその言葉に目を見開く怨霊。
「だからこそ拙僧はお前と直接相対し――、あとは時間稼ぎ……だな」
【あ……】
その時やっと理解する。あのなぜか消えなかった水蒸気の雲、それを維持していたのは蘆屋道満本人であったのだ。
【ということは……】
「全てははじめから――、この方陣を敷くための演技だ」
それを聞いて怨霊は悔しげに顔を歪める。
【だがしかし……、我を――、我が炎を貴様の水陣では越えられぬのは同じはず】
「は……、だから生兵法は大怪我の元だと言うのだ。その程度のことを本職の陰陽師である拙僧が知らぬと思うのか?」
不意にポツリと道満の頬に水滴が堕ちる。それは――、
【あ……雨?!】
その怨霊の呟きに道満はニヤリと笑った。
「これぞ”雨竜の涙”よ」
【!!】
その瞬間、その場所に特殊地形効果が発現する。水滴が周囲に渦巻いて、そして、その大量の水に反応するように、怨霊の身を包む炎が小さくなっていった。
【あああ!! 我が火怨躙が……】
その呻きを聞きつつ道満は小さく呟く。
「雨竜水旺陣完成……。もはやこの陣がある限り、この土地では火行の気はすべからく”死気”となりその力は立ち消える」
それはその土地内での炎の術を禁止する絶対の方陣。
「たかが怨霊が……拙僧に勝てると本気で思っていたのか?」
【ぐ……】
道満の言葉に怨霊は悔しげな顔を作る。
「さあ……貴様のその罪をその雨で洗うがいい――乾重延」
その言葉に反応するように、周囲に立っていた怨霊の分身体が消える。残るは本体ただ一つ。
【おのれ――、おのれ!!】
怨霊は叫びながら道満へと走る……が、
ズドン!!
その道満の高速の拳が一閃されて、その怨霊は動きを止めたのである。
「このまま貴様を野放しにはできん。悪いが……消えろ」
その瞬間、輝く二対の腕が道満の周囲に現れる。そして――、
【あ……】
流星のような軌跡を描いて、無数の光拳が空を奔ったのである。
そして、それが怨霊・乾重延の、”その時見た”最後の景色となった。
それは蘆屋道満の周囲を一周すると、目前にあって瘴気を撒き散らす怨霊へと飛翔したのである。
「ナウマクサンマンダボダナンバルナヤソワカ――、水天の御業……、雨竜の嘆き――、轟々たる水流をもって伏陣と成れ!」
その瞬間、無数の呪符が無数の水滴へと姿を変える。それは次第に集合し巨大な水流へと姿を変えた。
水流はそのまま怨霊の周囲を囲み、そのまますべてを飲み込もうとした。
【下らぬ……】
そう呟いた怨霊は、しかし水流に飲み込まれて姿を消す。それを道満は静かに見守った。
――と、その時……、
ドン!!
渦巻く水流が弾け飛び蒸発する。もうもうと水蒸気が立ち上り、その場を完全に白く塗り替えてしまった。
だが蘆屋道満は慌てる様子もなく、水蒸気の向こうを睨みつけている。不意にその背後から声が聞こえてきた。
【ふふふ……、愚かな……、わざわざ自分で視界を狭めるとは】
「ち……、あの程度の水陣は効かんか」
【そもそも我が怨嗟の炎を、たかだか水程度でどうにかしようというのが無駄な話よ。アレからしばらく経って、我も理解したぞ?】
その怨霊の言葉に首を傾げて道満は問う。
「何を理解したと?」
【水は火を制する。五行相剋とか言うのもので――な。だが我が持つ怨嗟の炎は並の水では制することが出来ぬ。それを……相侮そう呼ぶのであろう?】
その言葉を聞いた道満は、一瞬驚いた表情をしたあと――、
「くく……はははははは!!」
大きな声で笑い始めたのである。それを見て怨霊は顔をしかめて問う。
【貴様……何を笑う?】
「は――、生兵法は大怪我の元……、その言葉を貴様に送ってやるぞ?」
【何を言う――、事実貴様は……】
その瞬間、炎の弾丸が怨霊の声のする方角とは、まったく別の方角から飛んできた。
その接近に気付いた道満は、そのまま地面に転がってそれを避ける。
【――かか、避けたか】
「不意打ちかよ……卑怯者が」
【殺し合いに卑怯も何もあるまい?】
その怨霊の言葉に、一瞬笑って道満は答えた。
「まあ……そうだな」
道満がなんとか立ち上がって体勢整えたその時、今度は周囲の三方向から火炎弾が飛翔してきた。
「ち……」
道満は軽くステップを踏んで、その場で火炎弾を避けてゆく。そうしてから悪態をついた。
「どういうことだ?! 貴様……そうも早く周囲を移動できるのか?」
【だとしたらどうする?】
そう言葉をかわす瞬間にも、周囲の三方向からさらに火炎弾が飛来する。
「くそ……、何がどうなってる? ――水蒸気で周りが見えん」
その言葉に怨霊は声を上げて笑った。
【はははは!! これは貴様がやたんだろうに! なんと愚かな……】
「む……、たしかにそうだが。もうそろそろ水蒸気が消えてもいい頃合いだろう?」
その言葉に怨霊が再び笑う。
【は……しらんな。少なくとも我は知ったことではない。こちらに有利である以上このままでも構わんくらいだ】
「ち……、初手水陣は失敗したか――」
そう言って苦しげに呻く道満の耳に怨霊の嘲笑が響く。
【ははは……、このまま怨嗟の炎に巻かれろ――。お前が不用意に作ったこの状況で……、愚かな自分を呪って灰となるがいい】
水蒸気の向こう、三方向に黄色い光が見える。それは渦巻く炎の軌跡にほかならず……、
「なるほど――、貴様は分身体を生み出せるのか。だから違う方向から同時に攻撃できた」
その道満の言葉に怨霊は嘲笑で答えた。
【そのとおりだが――、もはや遅い。我が最大の炎をもって貴様を――、この平安京を焼き尽くそう】
その三つの輝きが際限なく巨大になってゆく。それにつれて道満が感じる瘴気も巨大になっていった。
「最大の火炎中でここら一体を焼き尽くすつもりか!!」
【ははははは!! その通り! 我が”火怨躙”によって、ここら一体――、全ての屋敷が炎に巻かれ、灰となるのだ!!】
「ち……」
蘆屋道満は苦しげな表情を浮かべてその指を剣印にする。
【無駄だ……、さっきの水陣で、我が怨嗟の炎には、貴様では対抗できぬことが理解できていよう?】
その怨霊の嘲笑に答えず、呪文を唱え始める道満。
「ナウマクサンマンダボダナンバルナヤソワカ――、水天の御業……、雨竜の嘆き――、轟々たる水流をもって伏陣と成れ」
それは先程と同じ呪文――、それを聞いて怨霊は今度こそ、道満を大きな笑いで嘲笑した。
【愚か――、なんと愚か……、お前のような愚か者に、かつては負けたかと思うと、情けなくなってくるぞ!】
「……」
道満はその嘲笑に答えない。
【まあいい……、受けるがいい、わが火怨躙――、我が憎悪の全てを!!】
ドン!!
紅蓮炎が天高く吹き上がり、平安京の市街地を朱色に染め上げる。その炎の熱量が空気に流れを生み出して、周囲の水蒸気を打ち払っていった。
【燃えろ!! 全て灰と化せ平安京!! 我が怨嗟を……】
――と、不意に怨霊が言葉を止める。その瞳が驚愕に見開かれていた。
「うむ……ご苦労――。静葉」
「はい……、お安い御用です道満様」
水蒸気が完全に消え去り、その向こうに蘆屋道満の笑い顔が見える。
怨霊は道満を中心に、三方向から取り囲むように本体と分身体二人を配置していたが――、それをさらに囲むように、輝く方陣が敷かれていたのである。
【これは……、安倍晴明?! いや奴の気配は全く感じなかった】
「まあ……師は現在進行系で結界を張り続けてるから、このような方陣を作る暇はないさ」
【では……貴様――】
蘆屋道満は笑って答える。
「そもそも、貴様がどのような力を持つのかは、ある程度予想はできても直接見なければわからない。そして、その瘴気の強さからこちらの呪が効かぬ可能性ももちろんわかっていた」
道満のその言葉に目を見開く怨霊。
「だからこそ拙僧はお前と直接相対し――、あとは時間稼ぎ……だな」
【あ……】
その時やっと理解する。あのなぜか消えなかった水蒸気の雲、それを維持していたのは蘆屋道満本人であったのだ。
【ということは……】
「全てははじめから――、この方陣を敷くための演技だ」
それを聞いて怨霊は悔しげに顔を歪める。
【だがしかし……、我を――、我が炎を貴様の水陣では越えられぬのは同じはず】
「は……、だから生兵法は大怪我の元だと言うのだ。その程度のことを本職の陰陽師である拙僧が知らぬと思うのか?」
不意にポツリと道満の頬に水滴が堕ちる。それは――、
【あ……雨?!】
その怨霊の呟きに道満はニヤリと笑った。
「これぞ”雨竜の涙”よ」
【!!】
その瞬間、その場所に特殊地形効果が発現する。水滴が周囲に渦巻いて、そして、その大量の水に反応するように、怨霊の身を包む炎が小さくなっていった。
【あああ!! 我が火怨躙が……】
その呻きを聞きつつ道満は小さく呟く。
「雨竜水旺陣完成……。もはやこの陣がある限り、この土地では火行の気はすべからく”死気”となりその力は立ち消える」
それはその土地内での炎の術を禁止する絶対の方陣。
「たかが怨霊が……拙僧に勝てると本気で思っていたのか?」
【ぐ……】
道満の言葉に怨霊は悔しげな顔を作る。
「さあ……貴様のその罪をその雨で洗うがいい――乾重延」
その言葉に反応するように、周囲に立っていた怨霊の分身体が消える。残るは本体ただ一つ。
【おのれ――、おのれ!!】
怨霊は叫びながら道満へと走る……が、
ズドン!!
その道満の高速の拳が一閃されて、その怨霊は動きを止めたのである。
「このまま貴様を野放しにはできん。悪いが……消えろ」
その瞬間、輝く二対の腕が道満の周囲に現れる。そして――、
【あ……】
流星のような軌跡を描いて、無数の光拳が空を奔ったのである。
そして、それが怨霊・乾重延の、”その時見た”最後の景色となった。
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