上 下
39 / 57
Episode 2 聖バリス教会の脅威

World Building 14 カディルナ中部~西部地方

しおりを挟む


●はじめに:
 カディルナの地(中部~西部地方)の主要都市・集落の解説を行います。

●カディルナ中部地方:
総人口:約50万人(黄の民)+約18万人(灰の民)
主要国家:ランドニー、アルヴァン、ハーヴィス、ズワルター、ケイシュー、セルバート、アンデール、デルバート、ゲイブラッド、ダグラルフ、メレディー、アレグレッグ、ジェイモン、パトリアム(灰の民)、他7国家。
 カディルナの地でも最も平地が多く、河が樹木の枝のように縦横無尽に流れており、そこに小さな小国家が無数に点在している地域です。
 北部が赤の民の住む地域と山脈などによって隔たれておらず、隣接しているために聖バリス教会による侵略行為を一身に受ける最も危険な地域であり、多くの黄の民が街を捨てて他の地域に移住しています。このため、平地の広さに比べて人口は少なく、大きな都市もほとんど存在してはいません。
 中部地方の特色として最も特徴的なのは、中部地方の北端にある三国家、ランドニー、アルヴァン、ハーヴィスの対聖バリス教会圏諸国防衛ラインです。この三国家は現在進行形で赤の民の侵略と戦っている国家です。そしてその背後にいる五国家が彼らを支援して何とか赤の民の進行を押しとどめている状態です。
 ここ数か月の衝突で10万人規模の死者を出しており、多くの小国と村落が聖バリス教会によって滅ぼされています。
 そして、この地方に来て初めて異種族の国家であるパトリアムが登場します。これは、灰の民の地下王国であり、その規模は黄の民最大の都市ディナンドよりも一回り大きな巨大国家です。

●主要都市・集落:
☆カディルナ中部地方八王国:
◇城塞都市ランドニー/人口:約9000人
貴族階級:約50人
兵士階級:約650人
農業従事者:約900人
統治農村人口:約40000人

◇アルヴァン/人口:約8000人
貴族階級:約40人
兵士階級:約500人
農業従事者:約1000人
統治農村人口:約35000人

◇ハーヴィス/人口:約7500人
貴族階級:約35人
兵士階級:約500人
農業従事者:約950人
統治農村人口:約33000人

◇ズワルター/人口:約6000人
貴族階級:約30人
兵士階級:約400人
農業従事者:約600人
統治農村人口:約27000人

◇山岳都市ケイシュー/人口:約6000人
貴族階級:約25人
兵士階級:約350人
農業従事者:約750人
統治農村人口:約27000人

◇職人都市セルバート/人口:約5500人
貴族階級:約30人
兵士階級:約350人
農業従事者:約550人
統治農村人口:約25000人

◇アンデール/人口:約4000人
貴族階級:約20人
兵士階級:約300人
農業従事者:約500人
統治農村人口:18000人

◇交易都市デルバート/人口:約4000人
貴族階級:約25人
兵士階級:約250人
農業従事者:約300人
統治農村人口:約15000人

☆カディルナ中部地方小国家群:
◇ゲイブラッド/人口:約2000人、兵力:800人
◇ダグラルフ/人口:約1800人、兵力:750人
◇メレディー/人口:約1700人、兵力:700人
◇アレグレッグ/人口:約1500人、兵力:600人
◇ジェイモン/人口:約1300人、兵力:550人
 他約7国家の人口は1500人前後、兵力は500~700人程度。

☆カディルナ東部地方独立集落郡:
◇アーロニー砦村/人口:約800人、兵力:300人
 他約420集落の人口は200~800人程度、兵力は人口の約40%程度。

●灰の民地下王国:
◇パトリアム/人口:約18万人、兵力:72000人
 山岳都市ケイシューの近く、アラストン山脈の地下に存在する大地下王国です。
 黄の民と取引して、船舶用蒸気機関などを輸出・各種保全を行っています。


◆◇◆


●カディルナ西部地方:
総人口:約80万人(黄の民)+約18万人(緑の民)+約12万人(灰の民)
主要国家:ディナンド、トバイナス、トバイラス、トバイアム、トバイシー、ジョナード、マルコリー、マイケネス、ジェイアン、ローラルフ、エドガスト(緑の民)、リックター(緑の民)、ボルド(緑の民)、ヴァレディ(緑の民)、クレイナス(緑の民)、ヴィクリン(緑の民)、ジョナルド(緑の民)、フェリック(緑の民)、ジェラーク(灰の民)、マーヴィス(灰の民)、他33国家。
 カディルナの地において最も人口が密集している地域です。
 この地域に住む主な人類は、黄の民、緑の民、灰の民の三民族であり、黄の民と緑の民は西部の各所に、灰の民は山脈地帯の二か所に王国を築いています。
 ここら一帯の緑の民は黄の民とのつながりが強く、赤の民の侵略者と積極的に戦っています。
 この地域の最大の特徴は、なんといっても黄の民最大の国家ディナンドと、その北東一帯に点在する兄弟国家トバイナス、トバイラス、トバイアム、トバイシーの4国の存在でしょう。
 これら国家の力によって、黄の民の領域としては比較的安定した生活を送っています。

●主要都市・集落:
☆カディルナ西部地方五王国:
◇ディナンド/人口:約6万人
貴族階級:約300人
兵士階級:約4500人
農業従事者:約8000人
統治農村人口:約50000人

◇トバイナス/人口:約6000人
貴族階級:約30人
兵士階級:約400人
農業従事者:約750人
統治農村人口:約27000人

◇トバイラス/人口:約5000人
貴族階級:約25人
兵士階級:約400人
農業従事者:約600人
統治農村人口:約25000人

◇トバイアム/人口:約5000人
貴族階級:約30人
兵士階級:約350人
農業従事者:約700人
統治農村人口:約23000人

◇トバイシー/人口:約4000人
貴族階級:約25人
兵士階級:約300人
農業従事者:約500人
統治農村人口:約18000人

☆カディルナ西部地方小国家群:
◇ジョナード/人口:約1500人、兵力:600人
◇マルコリー/人口:約1300人、兵力:600人
◇マイケネス/人口:約1200人、兵力:500人
◇ジェイアン/人口:約1100人、兵力:600人
◇ローラルフ/人口:約1000人、兵力:500人
 他約25国家の人口は1500人前後、兵力は500~700人程度。

☆カディルナ西部地方独立集落郡:
 約1060集落の人口は200~800人程度、兵力は人口の約40%程度。

●緑の民小国家群:
◇エドガスト/人口:約25000人、兵力:10000人
◇リックター/人口:約17000人、兵力:7000人
◇ボルド/人口:約15000人、兵力:6000人
◇ヴァレディ/人口:約12000人、兵力:3500人
◇クレイナス/人口:約11000人、兵力:3000人
◇ヴィクリン/人口:約9000人、兵力:3000人
◇ジョナルド/人口:約7000人、兵力:2500人
◇フェリック/人口:約4000人、兵力:1500人
 他約8国家の人口は1万人前後、兵力は3000~4000人程度。
 カディルナ西部地方各地にある森林に点在する緑の民の王国郡。
 緑の民には村落規模の人口密集地が存在せず、最小単位が3000人以上の小都市となっています。
 都市と言っても人間族の様な街ではなく、森を妖精の領域(=妖精界)に変化させて住んでいます。

●灰の民地下王国:
◇ジェラーク/人口:約7万人、兵力:28000人
◇マーヴィス/人口:約5万人、兵力:20000人
 ジェラ―クはケイシリル山、マーヴィスはアリエリック山の地下に存在する地下王国です。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる

兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

最悪から始まった新たな生活。運命は時に悪戯をするようだ。

久遠 れんり
ファンタジー
男主人公。 勤務中体調が悪くなり、家へと帰る。 すると同棲相手の彼女は、知らない男達と。 全員追い出した後、頭痛はひどくなり意識を失うように眠りに落ちる。 目を覚ますとそこは、異世界のような現実が始まっていた。 そこから始まる出会いと、変わっていく人々の生活。 そんな、よくある話。

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

処理中です...