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第一章 ガイランド帝国
ガイランド帝国基本設定
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●国名:ガイランド帝国
正式名=GaillandiumLupesiur(英語表記=Guyland Empire)。
正式名は”ガイランド公の帝国領域(ガイランディウムルペシウル)”という意味であり、代々ガイランド公の直系子孫である血筋の男子が元首を務める。
帝都はガニンガム。帝国最大の都市もガニンガムである。現皇帝は第五代皇帝ブリードヘルム・ベルノルト・ガイランド。
●公用語:イルミナント=バグレイ語。
イルミナント大語族内のガイランド諸語の一つ。大陸共通語と区別するために【帝国語】と呼ばれることが多い。
さらには属州ごとの言語も存在しており、それらの属州民には【帝国語】が通じない場合も多々ある。
【帝国語】は【大陸共通語=標準イルミナント語】に近い語感を持ち、ある程度の対話は可能である。
●歴史と爵位の成立:
はるか昔、この地域には無数の都市国家が乱立していた。それらを【郡】と呼び【伯】と呼ばれる領主が支配していた。そのうちの有力な十三氏族が周辺領域に支配を広げその領域を【国】自らを【公】と名乗る事になる。
その十三の【公】のうち最も強大な力を持っていた【ガイランド公】が、周辺の【諸公諸伯】を支配下に置いたことによって【ガイランド公】は【諸公の主】という意味で【公王】を名乗るに至った。
その後、支配領域を外国より守護すべく【伯】であった者の一部を辺境の防衛に封じ領地を与えた。こうして生まれたのが【辺境伯】であり、後にそれは【侯】と名を変えることになる。
【公王】の子供が出来た場合、公王を継承するもの以外の男子にもそれなりの地位を与えることになった。しかし【伯】では低すぎ、【侯】は意味が違い、それ故に【公】を与えることになった。
こうして新たに【公】になった者を【内陣公】と呼び、昔からの家来である【外陣公】より一段下の身分であると見なされた。
その後、【ガイランド公王国】はさらに周辺領域に【属州】と呼ばれる他国領地を得るに至り、それらの支配のために配下を【州総督】として送り込むことになる。
これら【州総督】に優先的に指名されたのは【外陣公】であり、事実上【外陣公】が消滅するに至り【公】とは【内陣公】を指す称号と見なされることになる。
【公】の上に【州総督】が成立した時点で、【諸公の主】という意味での【公王】という称号は意味をなさなくなった。それ故に【ガイランド公王】は新たに【皇帝】位を生み出し自らを【ガイランド皇帝】と名乗ることとなった。
【伯】の下である【子】は、【伯】の補佐役もしくは【伯】(又は【侯】)の後継者に与えられる称号として成立した。
その下である【男】は家臣などに与えるための名誉称号であり、子供に受け継ぐことが出来るものを【男爵】、受け継ぐことの出来ない一代限りを【準男爵】と定義された。
なお、その下にはさらに一代限りの名誉称号である【士爵】が存在する。これは俗に言いう【騎士】の称号であり、平民などにも広く勲章のごとく授与されることになる。
●政治=文官・武官の基本:
帝国の政治の基本は、ガイランド公を除いた【初公十二氏族】の役割分担を始まりとしている。
十二氏族のうち、三氏族を【大公】、残り九氏族を【公】とみなし、それ以下に三を掛けた【二十七卿】、さらに三を掛けた【八十一士】を【伯】の中から指名したのである。
この通例に則り、現在は――、【文官=大臣】は【三大公九公二十七卿八十一士】と定められ、【武官=将軍】は【三元帥九公二十七卿八十一士】と定められている。
●文官:
【三大公】:
【司建大臣】【司政大臣】【司軍大臣】の三種の大臣のこと。それぞれ土木建築、内政、軍事関係を司る最上級文官である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【九公】:
【祭祀大臣】【司衛大臣】【近衛大臣】【騎車大臣】【司法大臣】【外交大臣】【司農大臣】【宮内大臣】【内匠大臣】の九種の大臣のこと。
それぞれ祭祀、宮内諸殿の宿衛、皇室の警備、皇帝の車馬の管理、司法刑罰、他国外交、国家財政、皇室の諸務、皇室の財政を司る上級文官である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【二十七卿】
一般に雑号大臣と呼ばれる、下位の【士】から一時的に任命される、特定の目的に応じて任命される大臣である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【八十一士】
一般に参議官と呼ばれる、より上位の大臣を助ける役割を持つ最下位の文官である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【政務官】
雑多な補佐役を担う最下級文官。【三等正位~五等従位】の六階位に分かれている。
●武官:
【元帥】:
【龍旗元帥】【楯鎮元帥】【剣征元帥】の三元帥の事である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【公】:
【撫軍将軍】【四鍾将軍(鎮東・鎮南・鎮西・鎮北将軍)】【四征将軍(征東・征南・征西・征北将軍)】の九将軍の事である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【卿】:
一般に雑号将軍と呼ばれる、下位の【士】から一時的に任命される、特定の目的に応じて任命される将軍である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【士】:
一般に裨将軍と呼ばれる、上位の将軍位の者を助ける役割を持つ最下位の将軍である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【士官兵卒】
将軍の下にあって戦闘を補佐する最下級武官。【佐官】【尉官】【下士官】【兵卒】が従い帝国軍は構成されている。
なお帝国では【上中下】ではなく【玉楯剣】で各階級の上下を表している。
●後宮:
後宮もまた文官・武官の制度を模倣しており、一般に【三貴妃九妃二十七夫人八十一側妻】と言われている。
後宮を構成するのは【皇后】を主催者とする帝国民の女性たちであり、特に【貴妃】【妃】【夫人】【側妻】は明確な皇帝の妻にあたる。
そのうち上位二種は【~妃】と名を呼ばれ、下位二種は【~夫人】と名を呼ばれる事となる。
そしてその間に生まれた男子の子供は、妻の階級に応じた帝位継承権を得て育てられる。
【貴妃】は皇帝后妃の最上位であり、帝国における位の高い上級貴族、又は特に重要な関係を持つ他国の娘のみが選ばれる。
【妃】は皇帝后妃の上位階級であり、皇帝と深い関係を持つ貴族、又は他国の王族の娘が選ばれる。
【夫人】は皇帝后妃の中位階級であり、一般的な帝国貴族、又は他国の貴族階級の娘が選ばれる。
【側妻】は皇帝后妃の下位階級であり、広く自由民からすら選ばれる俗に言う【公妾】に相当する。
これらの下に【女官】が存在し帝国後宮が運営されている。以上の妻は普通満席になることはない。
なお【皇后】は【皇帝】と並ぶ特別階級であり、上記の【三貴妃九妃二十七夫人八十一側妻】には含まれない。
●帝国民と自由民
帝国民とは別名臣民と呼ばれる皇帝の被治者の事である。
他国民や属州民、支配下にない異種族民は自由民と呼ばれ、帝国法によって帝国民とは明確な格差が設けられていた。
特に帝国民はその能力によって文官・武官への道が開かれ、女性なら後宮へ入る事もできた。
いわゆる【爵位】を得て貴族へ昇格することも出来、そうすれば他の貴族を配偶者にすることが可能になった。
属州民は州税を払う必要があるが、帝国民となった場合それらは免除された。
特に【帝国軍】に入隊して職業軍人になれるのは帝国民だけであり、自由民は【支援軍】という志願・徴集兵による部隊にしか入れなかった。
交易や交通等にも帝国民と自由民には格差があり、帝国国内限定なら自由民は【自由とは言えない存在】と言えた。
●面積と人口:
総面積は属州も含めて約353万Mt(915万平方キロメートル)であり、全人口は異種族も含んで約1億3700万人である世界最大級の大帝国。
国教はロンダイト聖樹教であり、帝国中枢圏は経済的宗教的にも安定した土地である。
魔導に関する関心が非常に高く、特に【管理者の塔】には大陸最高位の魔導帝が君臨している。
●主要人物:
★「ブリードヘルム・ベルノルト・ガイランド」
後に【鉄拳皇帝】の愛称で呼ばれることとなるガイランド帝国第五代目皇帝。
後の歴史書に「反乱軍兵士100人をその拳で制圧した」という逸話が載る事になる、歴代皇帝一民衆に慕われた偉大な人物。
【天撃戦陣打撃闘法】を習得した高速格闘士。本気になった時はその手に【龍鋼製魔導手甲・陰陽神の双腕】を装備して戦う。
剣の腕はそれほどでもないと言われており、現状、一般には普通の文官系皇帝と思われている。
実際に逸話通りに100人からなる兵士を屠れる戦闘力を有する皇帝。とても女好きであり皇帝としても歴代最多の后妃を娶っている。
★「エリアノーラ・エヴァンシール皇后」
【鉄拳皇帝】の正妃にしてその側近・近衛参謀官でもある女性。帝国軍最強を誇るダン・エヴァンシール龍旗元帥の娘。
常に笑顔を絶やさない黒髪の優しげな女性。腰には常に【龍鋼製魔導曲刀・水龍神の爪】を差しており、父親から剣技を学んだ故にそこそこの腕前であると言われている。
★「ダン・エヴァンシール公爵/龍旗元帥」
皇帝の遠い親戚筋であるエヴァンシール公爵家の長。
武勇ではエトガル・バイゴッドに一歩劣るが、軍事戦略を含めると帝国最強の武人となる帝国中央軍司令官。
ハルバード型のリボルビングウェポンをもって、一騎当千の戦いを行うことが出来る帝国最強格の重戦士。
★「エトガル・バイゴッド伯爵/鎮護将軍」
自由民上がりの帝国民である帝国将軍の一人。帝都防衛司令長官である鎮護将軍で、剣聖エトガルと呼ばれている剣の達人。
皇帝ブリードヘルムの子供の頃からの剣の師匠でもあり、彼が剣士としては大成しなかったことを残念に思っているらしい。
★「エヴォル・ヴァンビーグ侯爵/鍾北将軍」
双剣の使い手である帝国軍の将軍の一人。帝国北部方面の防衛を任務とし、敵国の隠密兵などに目を光らせている。
その戦闘能力はエトガル・バイゴッドやダン・エヴァンシールにも比肩するとされる最強格の一人。
★「皇帝ブリードヘルムの妻たち」
「アデリシア・マキス第二妃(人族、魔導帝の娘)」
「リリティア・ヴァンビーグ第三妃(人族、鍾北将軍の娘)」
「ファンネリース・ブリエスト第四妃(人族、ロンダイト聖樹教教皇の娘)」
「シア・ミルドレッド夫人(アルティス族、有力部族の娘)」
「エリン・カーミュ・ブランシュ夫人(ドラゴニアン族、元駐帝国大使の娘)」
他
正式名=GaillandiumLupesiur(英語表記=Guyland Empire)。
正式名は”ガイランド公の帝国領域(ガイランディウムルペシウル)”という意味であり、代々ガイランド公の直系子孫である血筋の男子が元首を務める。
帝都はガニンガム。帝国最大の都市もガニンガムである。現皇帝は第五代皇帝ブリードヘルム・ベルノルト・ガイランド。
●公用語:イルミナント=バグレイ語。
イルミナント大語族内のガイランド諸語の一つ。大陸共通語と区別するために【帝国語】と呼ばれることが多い。
さらには属州ごとの言語も存在しており、それらの属州民には【帝国語】が通じない場合も多々ある。
【帝国語】は【大陸共通語=標準イルミナント語】に近い語感を持ち、ある程度の対話は可能である。
●歴史と爵位の成立:
はるか昔、この地域には無数の都市国家が乱立していた。それらを【郡】と呼び【伯】と呼ばれる領主が支配していた。そのうちの有力な十三氏族が周辺領域に支配を広げその領域を【国】自らを【公】と名乗る事になる。
その十三の【公】のうち最も強大な力を持っていた【ガイランド公】が、周辺の【諸公諸伯】を支配下に置いたことによって【ガイランド公】は【諸公の主】という意味で【公王】を名乗るに至った。
その後、支配領域を外国より守護すべく【伯】であった者の一部を辺境の防衛に封じ領地を与えた。こうして生まれたのが【辺境伯】であり、後にそれは【侯】と名を変えることになる。
【公王】の子供が出来た場合、公王を継承するもの以外の男子にもそれなりの地位を与えることになった。しかし【伯】では低すぎ、【侯】は意味が違い、それ故に【公】を与えることになった。
こうして新たに【公】になった者を【内陣公】と呼び、昔からの家来である【外陣公】より一段下の身分であると見なされた。
その後、【ガイランド公王国】はさらに周辺領域に【属州】と呼ばれる他国領地を得るに至り、それらの支配のために配下を【州総督】として送り込むことになる。
これら【州総督】に優先的に指名されたのは【外陣公】であり、事実上【外陣公】が消滅するに至り【公】とは【内陣公】を指す称号と見なされることになる。
【公】の上に【州総督】が成立した時点で、【諸公の主】という意味での【公王】という称号は意味をなさなくなった。それ故に【ガイランド公王】は新たに【皇帝】位を生み出し自らを【ガイランド皇帝】と名乗ることとなった。
【伯】の下である【子】は、【伯】の補佐役もしくは【伯】(又は【侯】)の後継者に与えられる称号として成立した。
その下である【男】は家臣などに与えるための名誉称号であり、子供に受け継ぐことが出来るものを【男爵】、受け継ぐことの出来ない一代限りを【準男爵】と定義された。
なお、その下にはさらに一代限りの名誉称号である【士爵】が存在する。これは俗に言いう【騎士】の称号であり、平民などにも広く勲章のごとく授与されることになる。
●政治=文官・武官の基本:
帝国の政治の基本は、ガイランド公を除いた【初公十二氏族】の役割分担を始まりとしている。
十二氏族のうち、三氏族を【大公】、残り九氏族を【公】とみなし、それ以下に三を掛けた【二十七卿】、さらに三を掛けた【八十一士】を【伯】の中から指名したのである。
この通例に則り、現在は――、【文官=大臣】は【三大公九公二十七卿八十一士】と定められ、【武官=将軍】は【三元帥九公二十七卿八十一士】と定められている。
●文官:
【三大公】:
【司建大臣】【司政大臣】【司軍大臣】の三種の大臣のこと。それぞれ土木建築、内政、軍事関係を司る最上級文官である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【九公】:
【祭祀大臣】【司衛大臣】【近衛大臣】【騎車大臣】【司法大臣】【外交大臣】【司農大臣】【宮内大臣】【内匠大臣】の九種の大臣のこと。
それぞれ祭祀、宮内諸殿の宿衛、皇室の警備、皇帝の車馬の管理、司法刑罰、他国外交、国家財政、皇室の諸務、皇室の財政を司る上級文官である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【二十七卿】
一般に雑号大臣と呼ばれる、下位の【士】から一時的に任命される、特定の目的に応じて任命される大臣である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【八十一士】
一般に参議官と呼ばれる、より上位の大臣を助ける役割を持つ最下位の文官である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【政務官】
雑多な補佐役を担う最下級文官。【三等正位~五等従位】の六階位に分かれている。
●武官:
【元帥】:
【龍旗元帥】【楯鎮元帥】【剣征元帥】の三元帥の事である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【公】:
【撫軍将軍】【四鍾将軍(鎮東・鎮南・鎮西・鎮北将軍)】【四征将軍(征東・征南・征西・征北将軍)】の九将軍の事である。
名を呼ぶ時は【~公】と呼ばれる。
【卿】:
一般に雑号将軍と呼ばれる、下位の【士】から一時的に任命される、特定の目的に応じて任命される将軍である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【士】:
一般に裨将軍と呼ばれる、上位の将軍位の者を助ける役割を持つ最下位の将軍である。
名を呼ぶ時は【~卿】と呼ばれる。
【士官兵卒】
将軍の下にあって戦闘を補佐する最下級武官。【佐官】【尉官】【下士官】【兵卒】が従い帝国軍は構成されている。
なお帝国では【上中下】ではなく【玉楯剣】で各階級の上下を表している。
●後宮:
後宮もまた文官・武官の制度を模倣しており、一般に【三貴妃九妃二十七夫人八十一側妻】と言われている。
後宮を構成するのは【皇后】を主催者とする帝国民の女性たちであり、特に【貴妃】【妃】【夫人】【側妻】は明確な皇帝の妻にあたる。
そのうち上位二種は【~妃】と名を呼ばれ、下位二種は【~夫人】と名を呼ばれる事となる。
そしてその間に生まれた男子の子供は、妻の階級に応じた帝位継承権を得て育てられる。
【貴妃】は皇帝后妃の最上位であり、帝国における位の高い上級貴族、又は特に重要な関係を持つ他国の娘のみが選ばれる。
【妃】は皇帝后妃の上位階級であり、皇帝と深い関係を持つ貴族、又は他国の王族の娘が選ばれる。
【夫人】は皇帝后妃の中位階級であり、一般的な帝国貴族、又は他国の貴族階級の娘が選ばれる。
【側妻】は皇帝后妃の下位階級であり、広く自由民からすら選ばれる俗に言う【公妾】に相当する。
これらの下に【女官】が存在し帝国後宮が運営されている。以上の妻は普通満席になることはない。
なお【皇后】は【皇帝】と並ぶ特別階級であり、上記の【三貴妃九妃二十七夫人八十一側妻】には含まれない。
●帝国民と自由民
帝国民とは別名臣民と呼ばれる皇帝の被治者の事である。
他国民や属州民、支配下にない異種族民は自由民と呼ばれ、帝国法によって帝国民とは明確な格差が設けられていた。
特に帝国民はその能力によって文官・武官への道が開かれ、女性なら後宮へ入る事もできた。
いわゆる【爵位】を得て貴族へ昇格することも出来、そうすれば他の貴族を配偶者にすることが可能になった。
属州民は州税を払う必要があるが、帝国民となった場合それらは免除された。
特に【帝国軍】に入隊して職業軍人になれるのは帝国民だけであり、自由民は【支援軍】という志願・徴集兵による部隊にしか入れなかった。
交易や交通等にも帝国民と自由民には格差があり、帝国国内限定なら自由民は【自由とは言えない存在】と言えた。
●面積と人口:
総面積は属州も含めて約353万Mt(915万平方キロメートル)であり、全人口は異種族も含んで約1億3700万人である世界最大級の大帝国。
国教はロンダイト聖樹教であり、帝国中枢圏は経済的宗教的にも安定した土地である。
魔導に関する関心が非常に高く、特に【管理者の塔】には大陸最高位の魔導帝が君臨している。
●主要人物:
★「ブリードヘルム・ベルノルト・ガイランド」
後に【鉄拳皇帝】の愛称で呼ばれることとなるガイランド帝国第五代目皇帝。
後の歴史書に「反乱軍兵士100人をその拳で制圧した」という逸話が載る事になる、歴代皇帝一民衆に慕われた偉大な人物。
【天撃戦陣打撃闘法】を習得した高速格闘士。本気になった時はその手に【龍鋼製魔導手甲・陰陽神の双腕】を装備して戦う。
剣の腕はそれほどでもないと言われており、現状、一般には普通の文官系皇帝と思われている。
実際に逸話通りに100人からなる兵士を屠れる戦闘力を有する皇帝。とても女好きであり皇帝としても歴代最多の后妃を娶っている。
★「エリアノーラ・エヴァンシール皇后」
【鉄拳皇帝】の正妃にしてその側近・近衛参謀官でもある女性。帝国軍最強を誇るダン・エヴァンシール龍旗元帥の娘。
常に笑顔を絶やさない黒髪の優しげな女性。腰には常に【龍鋼製魔導曲刀・水龍神の爪】を差しており、父親から剣技を学んだ故にそこそこの腕前であると言われている。
★「ダン・エヴァンシール公爵/龍旗元帥」
皇帝の遠い親戚筋であるエヴァンシール公爵家の長。
武勇ではエトガル・バイゴッドに一歩劣るが、軍事戦略を含めると帝国最強の武人となる帝国中央軍司令官。
ハルバード型のリボルビングウェポンをもって、一騎当千の戦いを行うことが出来る帝国最強格の重戦士。
★「エトガル・バイゴッド伯爵/鎮護将軍」
自由民上がりの帝国民である帝国将軍の一人。帝都防衛司令長官である鎮護将軍で、剣聖エトガルと呼ばれている剣の達人。
皇帝ブリードヘルムの子供の頃からの剣の師匠でもあり、彼が剣士としては大成しなかったことを残念に思っているらしい。
★「エヴォル・ヴァンビーグ侯爵/鍾北将軍」
双剣の使い手である帝国軍の将軍の一人。帝国北部方面の防衛を任務とし、敵国の隠密兵などに目を光らせている。
その戦闘能力はエトガル・バイゴッドやダン・エヴァンシールにも比肩するとされる最強格の一人。
★「皇帝ブリードヘルムの妻たち」
「アデリシア・マキス第二妃(人族、魔導帝の娘)」
「リリティア・ヴァンビーグ第三妃(人族、鍾北将軍の娘)」
「ファンネリース・ブリエスト第四妃(人族、ロンダイト聖樹教教皇の娘)」
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