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ジュリエットは一日のほとんどを読書か編み物で過ごす。
元々社交的ではないし、前の結婚では社交の招待があっても夫ひとりが行きジュリエットは置いていかれた。
前夫はその社交場で浮気するためにひとりで出かけていたわけだが、ジュリエットはひとり家に残されても怒りもしなかったし泣きもしなかった。
ただ黙っていただけだった。
オデルと結婚して一か月か経ち当初と比べて何か変わったかと言えば、まったく変わらない。
相変わらずオデルは無表情で喋らないし。ジュリエットもそれは同じだ。
閨の行為はきちんとあったが、それも変わらず静かだった。
相変わらずの毎日が続き、本日のジュリエットは陽の差し込みが気持ちのいいリビングでレース編みをして過ごしていた。
パチンというはさみの音がして、何かが出来上がったことを知らせる。
少し前にランドリー邸に居た時から随分長い時間をかけて編み続けていたショールが先日完成し、今回は小物だったのですぐに終わった。
マリリンがどんなものが出来上がったのかと横目でチラリと見ていると、ジュリエットが手招きをしてマリリンを呼んだ。
呼ばれるがまま側まで行くと、ポイっと今編み終わったものをマリリンに渡した。
広げてみると四角いシルクの周りを細かく繊細なレース編みで囲んであった。
「わぁ! 素敵なハンカチですね!」
マリリンは思わず声を上げた。
高級店のショーウィンドウに飾られている貴婦人のためのハンカチのようだった。
「あげるわ」
「え? えぇ⁈」
マリリンは動揺した。しかし無邪気な彼女は目が輝いてしまっている。
「お、奥様! 本当ですか?」
「いらないの?」
よく見るとシルク部分の角には『M』の刺繍がある。マリリンの『M』だ。
大きな口を開けて大層なため息を吐きながら目の前に掲げて広げる。
どう見ても高級なレースのハンカチだ。
ジュリエットは相当腕がいい。
「奥様! ありがとうございます! 一生の宝ものにします!」
目を輝かせ喜びに満ち溢れた顔でジュリエットに礼を言うと。
「大げさね」
無表情な低い声が返ってきた。もちろん顔にも表情はない。
けれど大丈夫。マリリンはジュリエットがそうだということを知っているし気にしない。
ジュリエットから新しい宝物を貰い、マリリンは踊り出したい気分だ。
マリリンにとってジュリエットがくれるものは何でも宝物だ。
汚さないように急いで部屋まで戻り、これもジュリエットに貰ったお菓子の空き箱の宝物入れにそれを仕舞った。
そこに入っているキャンディーの包み紙や香水の空き瓶も、ジュリエットから貰ったマリリンのコレクションだ。
その日のマリリンはずっと身体が弾んでいた。
*****
二週間ほど出張で留守にしていたオデルが帰ってくるため馬車の音が聞こえて使用人と一緒にジュリエットも出迎えで外に出た。
使用人とジュリエットの距離感は相変わらずで、初日にマリリンが言っていた『優しい奥様』はマリリンだけが感じる特殊能力によるものだと結論付けられていた。
オデルがいない邸はオデルがいる時と変わりなく、不愛想な主人の代わりに不愛想な女主人がきちんと使用人を緊張させていた。
が、実はちょっとした事件があった。
マリリンにハンカチを編み終わった後、ジュリエットは再び新しくハンカチを編み始めた。
レース付きのハンカチを何枚か。更にシルクの布にイニシャルの刺繍をしたブルーのポケットチーフも数枚。
出来上がったものをマリリンに渡し、リーブスに渡して使用人に配るように言ったのだ。
受け取ったリーブス他使用人たちは仰け反る勢いで驚いた。言葉が出ず固まって、暫く動けなかったくらいだ。
「これ、本当に奥様が?」
「僕たちのために作ってくれたのか?」
「うそでしょ? そんなことしてくださる方なの?」
「奥様って本当は……」
丁寧な作りの素晴らしい贈り物に、夕食後ジュリエットの前に勢ぞろいした使用人たちから次々と感謝の言葉が述べられた。
「こんな素晴らしいものを頂き、ありがとうございます!」
「奥様は本当にお優しい方です」
するとジュリエットは変わらない無表情のまま目線だけで並ぶ使用人たちを見て言った。
「たいしたものではないわ」
照れもしていないし謙遜しているようにも見えない。
「たいしたものでございます。こんなもの頂くのは初めてです!」
感謝を伝えたい気持ちと、もしかしたらお優しいのではないかと思い始めた奥様の表情を見たかったからかもしれない。
使用人たちのジュリエット絶賛が続いたのだが。
「暇つぶしに作ったものを押し付けるのが優しいことだとは思わなかったわ」
ジュリエットの言葉に固まった使用人たちの絶賛は終わった。
「奥様……。言い方……」
リーブスがため息のようにつぶやいたがジュリエットは無表情のまま、真っ直ぐの姿勢で使用人たちの前を通り過ぎ自室へ戻って行った。
「みんな喜んでいましたね!」
部屋まで付いてきたマリリンが言うと、ジュリエットがそっけなく答える。
「そう」
「すごく綺麗で凝っていて」
「簡単なパターンよ」
「そうですか? 細かくてすごいなーって思いました」
「おまえにあげたのは、少し凝った図案だったかもしれないわね」
「すっごいうれしいでっす!」
結局マリリンだけ大喜びでこの件は終わった。
距離は縮まらずジュリエットを優しいと感じることが出来る特殊能力はなかなか備えられないのだが、使用人たちも諦めているわけではない。
その証拠に、リーブスや下僕たちの胸にはジュリエットが作ったポケットチーフが挿されている。
少しでもジュリエットに喜んでいることを伝え、喜んでもらいたかったのだ。
玄関に馬車が到着し執事のリーブスがドアを開けると、出かけた時と全く変わらず疲れも見せないオデルと付き添ったステファンが下りる。
二週間も新婚の妻を置いて留守にしていたとは思えぬ対面は使用人の予想通りだ。
「おかえりなさいませ」
「留守中に変わったことは」
「ありません」
以上だ。
オデルは妻にハグもキスもせず屋敷に入り、ジュリエットもその後に続いた。
玄関を入ってからオデルがふと立ち止まる。
リーブスの胸にあるポケットチーフに気が付いたのだ。
下僕たちも着けていて、二週間前まではなかったものに気が付いたのだ。
「リーブス、制服を変えたのか?」
胸元を見ながら言われ、ポケットチーフのことだと気付いたリーブスが報告する。
「奥様に頂戴致しました。使用人全員にプレゼントしてくださったので、感謝を込めて使用させていただいております」
聞いてから少し考え、ジュリエットを振り返った。
「俺にはないのか?」
「必要ですか?」
「必要はない」
「そう思って作っておりません」
「そうか」
玄関フロアに気まずい空気が充満する。
しかし気まずいのは相も変わらず使用人たちだけで、当のふたりは無表情で見合っているだけだ。
いつふたりは動き出しいつこの空気から解放されるのか、ただ黙って見合っているふたりが何を考えているのかは神のみぞ知る。
こんな時は空気の読めない誰かが……いたっ!
「旦那様! あの、奥様とお茶にいたしますか?」
声だけが聞こえる。
空気の読めない救いのマリリンの声だけが聞こえて、ステファンとリーブスが姿を探すが見当たらない。
当然だ。オデルが振り返ったせいで後ろにいたマリリンが角に追いやられオデルの背中に隠されてしまっていたのだ。
「オデル、わたしの侍女を隠さないでくださいませ」
言われてオデルが振り返ると、大きな身体に行く手を塞がれて背中の後ろでモジモジしているマリリンが見上げていた。
身体をずらして道を作ると、チョコチョコとジュリエットの傍まで移動し、今度はジュリエットを見上げるマリリン。
「このエルフは小さすぎて見つけにくいようだ」
「エルフではありません。人間です」
「そんなことは知っている」
再び無表情のふたりが見合って、やっとオデルがリビングへ向かいジュリエットも従って行ったのでリーブスが大きなため息を吐く。
「さっきのは、ジョークですかね?」
ステファンが万が一のことが起きたのかとリーブスに確認するが。
「旦那様がそんなことを言うと思うのか?」
一瞬考えたステファンだったが、それはないと結論付けられた。
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前夫はその社交場で浮気するためにひとりで出かけていたわけだが、ジュリエットはひとり家に残されても怒りもしなかったし泣きもしなかった。
ただ黙っていただけだった。
オデルと結婚して一か月か経ち当初と比べて何か変わったかと言えば、まったく変わらない。
相変わらずオデルは無表情で喋らないし。ジュリエットもそれは同じだ。
閨の行為はきちんとあったが、それも変わらず静かだった。
相変わらずの毎日が続き、本日のジュリエットは陽の差し込みが気持ちのいいリビングでレース編みをして過ごしていた。
パチンというはさみの音がして、何かが出来上がったことを知らせる。
少し前にランドリー邸に居た時から随分長い時間をかけて編み続けていたショールが先日完成し、今回は小物だったのですぐに終わった。
マリリンがどんなものが出来上がったのかと横目でチラリと見ていると、ジュリエットが手招きをしてマリリンを呼んだ。
呼ばれるがまま側まで行くと、ポイっと今編み終わったものをマリリンに渡した。
広げてみると四角いシルクの周りを細かく繊細なレース編みで囲んであった。
「わぁ! 素敵なハンカチですね!」
マリリンは思わず声を上げた。
高級店のショーウィンドウに飾られている貴婦人のためのハンカチのようだった。
「あげるわ」
「え? えぇ⁈」
マリリンは動揺した。しかし無邪気な彼女は目が輝いてしまっている。
「お、奥様! 本当ですか?」
「いらないの?」
よく見るとシルク部分の角には『M』の刺繍がある。マリリンの『M』だ。
大きな口を開けて大層なため息を吐きながら目の前に掲げて広げる。
どう見ても高級なレースのハンカチだ。
ジュリエットは相当腕がいい。
「奥様! ありがとうございます! 一生の宝ものにします!」
目を輝かせ喜びに満ち溢れた顔でジュリエットに礼を言うと。
「大げさね」
無表情な低い声が返ってきた。もちろん顔にも表情はない。
けれど大丈夫。マリリンはジュリエットがそうだということを知っているし気にしない。
ジュリエットから新しい宝物を貰い、マリリンは踊り出したい気分だ。
マリリンにとってジュリエットがくれるものは何でも宝物だ。
汚さないように急いで部屋まで戻り、これもジュリエットに貰ったお菓子の空き箱の宝物入れにそれを仕舞った。
そこに入っているキャンディーの包み紙や香水の空き瓶も、ジュリエットから貰ったマリリンのコレクションだ。
その日のマリリンはずっと身体が弾んでいた。
*****
二週間ほど出張で留守にしていたオデルが帰ってくるため馬車の音が聞こえて使用人と一緒にジュリエットも出迎えで外に出た。
使用人とジュリエットの距離感は相変わらずで、初日にマリリンが言っていた『優しい奥様』はマリリンだけが感じる特殊能力によるものだと結論付けられていた。
オデルがいない邸はオデルがいる時と変わりなく、不愛想な主人の代わりに不愛想な女主人がきちんと使用人を緊張させていた。
が、実はちょっとした事件があった。
マリリンにハンカチを編み終わった後、ジュリエットは再び新しくハンカチを編み始めた。
レース付きのハンカチを何枚か。更にシルクの布にイニシャルの刺繍をしたブルーのポケットチーフも数枚。
出来上がったものをマリリンに渡し、リーブスに渡して使用人に配るように言ったのだ。
受け取ったリーブス他使用人たちは仰け反る勢いで驚いた。言葉が出ず固まって、暫く動けなかったくらいだ。
「これ、本当に奥様が?」
「僕たちのために作ってくれたのか?」
「うそでしょ? そんなことしてくださる方なの?」
「奥様って本当は……」
丁寧な作りの素晴らしい贈り物に、夕食後ジュリエットの前に勢ぞろいした使用人たちから次々と感謝の言葉が述べられた。
「こんな素晴らしいものを頂き、ありがとうございます!」
「奥様は本当にお優しい方です」
するとジュリエットは変わらない無表情のまま目線だけで並ぶ使用人たちを見て言った。
「たいしたものではないわ」
照れもしていないし謙遜しているようにも見えない。
「たいしたものでございます。こんなもの頂くのは初めてです!」
感謝を伝えたい気持ちと、もしかしたらお優しいのではないかと思い始めた奥様の表情を見たかったからかもしれない。
使用人たちのジュリエット絶賛が続いたのだが。
「暇つぶしに作ったものを押し付けるのが優しいことだとは思わなかったわ」
ジュリエットの言葉に固まった使用人たちの絶賛は終わった。
「奥様……。言い方……」
リーブスがため息のようにつぶやいたがジュリエットは無表情のまま、真っ直ぐの姿勢で使用人たちの前を通り過ぎ自室へ戻って行った。
「みんな喜んでいましたね!」
部屋まで付いてきたマリリンが言うと、ジュリエットがそっけなく答える。
「そう」
「すごく綺麗で凝っていて」
「簡単なパターンよ」
「そうですか? 細かくてすごいなーって思いました」
「おまえにあげたのは、少し凝った図案だったかもしれないわね」
「すっごいうれしいでっす!」
結局マリリンだけ大喜びでこの件は終わった。
距離は縮まらずジュリエットを優しいと感じることが出来る特殊能力はなかなか備えられないのだが、使用人たちも諦めているわけではない。
その証拠に、リーブスや下僕たちの胸にはジュリエットが作ったポケットチーフが挿されている。
少しでもジュリエットに喜んでいることを伝え、喜んでもらいたかったのだ。
玄関に馬車が到着し執事のリーブスがドアを開けると、出かけた時と全く変わらず疲れも見せないオデルと付き添ったステファンが下りる。
二週間も新婚の妻を置いて留守にしていたとは思えぬ対面は使用人の予想通りだ。
「おかえりなさいませ」
「留守中に変わったことは」
「ありません」
以上だ。
オデルは妻にハグもキスもせず屋敷に入り、ジュリエットもその後に続いた。
玄関を入ってからオデルがふと立ち止まる。
リーブスの胸にあるポケットチーフに気が付いたのだ。
下僕たちも着けていて、二週間前まではなかったものに気が付いたのだ。
「リーブス、制服を変えたのか?」
胸元を見ながら言われ、ポケットチーフのことだと気付いたリーブスが報告する。
「奥様に頂戴致しました。使用人全員にプレゼントしてくださったので、感謝を込めて使用させていただいております」
聞いてから少し考え、ジュリエットを振り返った。
「俺にはないのか?」
「必要ですか?」
「必要はない」
「そう思って作っておりません」
「そうか」
玄関フロアに気まずい空気が充満する。
しかし気まずいのは相も変わらず使用人たちだけで、当のふたりは無表情で見合っているだけだ。
いつふたりは動き出しいつこの空気から解放されるのか、ただ黙って見合っているふたりが何を考えているのかは神のみぞ知る。
こんな時は空気の読めない誰かが……いたっ!
「旦那様! あの、奥様とお茶にいたしますか?」
声だけが聞こえる。
空気の読めない救いのマリリンの声だけが聞こえて、ステファンとリーブスが姿を探すが見当たらない。
当然だ。オデルが振り返ったせいで後ろにいたマリリンが角に追いやられオデルの背中に隠されてしまっていたのだ。
「オデル、わたしの侍女を隠さないでくださいませ」
言われてオデルが振り返ると、大きな身体に行く手を塞がれて背中の後ろでモジモジしているマリリンが見上げていた。
身体をずらして道を作ると、チョコチョコとジュリエットの傍まで移動し、今度はジュリエットを見上げるマリリン。
「このエルフは小さすぎて見つけにくいようだ」
「エルフではありません。人間です」
「そんなことは知っている」
再び無表情のふたりが見合って、やっとオデルがリビングへ向かいジュリエットも従って行ったのでリーブスが大きなため息を吐く。
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