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ブロンソンが緑の離宮に来るのは久しぶりだった。
馬車の音で気が付いたルリーンがクロウに伝え、玄関を開けて迎えた。
サロンにミシェルが現れるとブロンソンは型通りの挨拶をし、向かい合わせにソファーに腰を下ろした。
ミシェルの顔には変わらずベールが垂らされ隠れている。
一通りの挨拶をブロンソンから受けたミシェルは、ソファーに座りながらブロンソンに尋ねる。
「今日は何用でこちらにいらっしゃったのですか?」
座るミシェルに腰を折って礼をしながら筒状に丸められた紙を差し出した。
「中をご確認ください。アスラン国王陛下よりミシェル殿下のご帰国のご許可を賜りました。殿下のおかれましては、一か月の後に母国グルシスタへお戻りいただき、今後は国交正常化に伴う両国の交流に母国でお勤めいただけますようお願い申し上げます」
ミシェルは差し出された親書を持つ手が震えないように力を込め、ゆっくりと開く。
事務的に今回の滞在を労う言葉と、ブロンソンが言ったことと同じような内容が書かれていた。
「こんなに早くご帰国いただけるとはわたしも思ってはいませんでしたが、陛下のミシェル殿下へのご配慮です。よろしゅうございました。今後のこともご心配なさいませんように。我が国は同盟を結んだ国を一方的に裏切るようなことは決していたしません」
胸が締め付けられ呼吸が浅くなり苦しかったが、ミシェルはブロンソンに向かって感情を押さえて型通りの礼をなんとか返した。
「アスラン国王陛下の御配慮に感謝します。今後は母国グルシスタで、ヒューブレインとのより良い交流が出来るよう努めます。そう、お伝えください……」
「まだ日もありますので、ゆっくりお仕度をなさってください。グルシスタ王国へはわたしの方からご報告申し上げておきます」
手紙での交流を禁止されてはいなかったが、ミシェルはヒューブレインに来てから一度も国へ出したことはなかった。
人質という立場であるということで、こちらの情報を送っているような見方をされるようなことがあってはならないと考えていたからだ。
「頼みます」
ミシェルの待遇や様子はブロンソンからグルシスタに伝えられていることはわかっていたので、今回のこともブロンソンに託した。
「それと。もしミシェル殿下がよろしければ、ご帰国前にカブコートにお連れしてさしあげたいのですが」
「カブコート……ですか?」
その名前をミシェルは覚えている。アスランが教えてくれた街の名前だ。
海を見たことがないミシェルに、その街にある城の話しをしてくれた。
庭から海岸を一望出来て、地平線に日が沈むのがとても美しいと。その城でゆっくりしてくるといいと言ってくれた。
「実は陛下から、ご帰国前にミシェル殿下に海を見せてさしあげるようカブコートの城へのご案内を仰せつかったのです。殿下はこちらに来てからどこへもお出かけになりませんでしたので、是非我が国での良い思い出を作ってお帰りいただきたいと」
ミシェルは堪らなくなり、ベールの下で瞼をきつく閉じた。
アスランは覚えていてくれたのだ。
ミシェルが海を見てみたいと、たった一度だけの会話を覚えていて叶えようとしてくれたのだ。
鼻の奥のツンとした小さな痛みを飲み込み、スカートを握って溢れ出そうな感情を堪える。
「陛下の。陛下の寛大なるご配慮に心より感謝申し上げますとお伝えください」
ブロンソンは変わらぬ無表情で頷き、ミシェルの前に封筒を差し出した。
「それから来週なのですが。陛下の御生誕日を祝う舞踏会の招待状でございます。今年は仮面舞踏会ですので来場者の皆が仮面を着けております。ミシェル殿下も仮面を着けてお越しください」
言いながらソファーに乗せてあった小箱もミシェルの前に差し出しす。
「ご案内が遅れてしまいましたので、仮面はこちらでご用意させていただきました」
ミシェルにはこれがアスランからではないことがわかった。
アスランはもうきっとミシェルには逢わないつもりだろうと、わかっていた。
あんな風に別れて、また逢いに来てくれるはずもない。
ミシェルはゆっくりと息を吸い込んで背を伸ばし、顔を上げた。
「ご招待賜り、光栄です。当日を楽しみにしています」
ブロンソンが部屋を出て行くと、後ろに控えていたルリーンがミシェルの前に飛び出してきた。
「ミシェル殿下! 舞踏会! 行かれますよね?!」
ミシェルが招待を断らなかったことに興奮していた。
アスランのプロポーズを断った夜から一週間。ルリーンはそれまで以上にミシェルに寄り添い、魔法の種明かしをしながら過ごしていた。
『このハーブは美白に効くと言われています』『このパックは肌に栄養を与えます』『このマッサージで血行を良くします』『ほら、こうしてしまえば痣なんかまったく目立ちません!』『本当にお綺麗です』
痣に効く様々な治療を施しながら、化粧をして完全に痣が隠れることを毎日見せ確認させながら。ミシェルがアスランの前でベールが取れる勇気と自信を蓄える手伝いをしていたのだ。
まさかミシェルをこんなにも早く帰国させるとは思いもしなかったのでブロンソンから聞いたときは『まだ早い!』と思ったのだったが、ミシェルが舞踏会へ行くという意思を見せたのでミシェルの心がルリーンの想像よりも育ってくれていたと喜んだのだ。
「まさか、最後に遠くから顔だけ見よう……とか、そんなつもりで行くわけではありませんよね?」
ミシェルなら言い出しかねない不安要素も確認しておくが、そうではありませんよね?とミシェルを覗き込む。
ミシェルは意を決するように深呼吸して、自分の顔半分を覆うベールに手をかけた。
ここにはミシェルとルリーンしかいない。しかし自室ではないサロンなので、いつブロンソンを送ったクロウが戻ってくるかもわからない。メイドや下僕が間違って入ってくる可能性もある。
それを承知で。この屋敷にきて初めて。自室ではない場所でミシェルはベールを上げて自分の顔をルリーンに晒した。
ルリーンは息を呑んだ。
自室では毎日見ているし触れたりもして知っているそのミシェルの顔が、サロンに差し込む光に照らされ神々しいほど美しかったからだ。
ルリーンの化粧で痣は綺麗に隠れていても、決して自室以外では取らなかったベールを。こんなにも清々しい表情で取り、微笑みを浮かべられるとは!
「ミシェル殿下。あなたほど勇敢な女性は他にいません。殿下にお仕え出来たことは、わたしの誇りです」
思わず口から零れた言葉だった。
ミシェルはまだアスランどころかクロウの前で顔を晒したわけでもないのだが、ルリーンはこの瞬間を待っていたのだと確信してしまったのだ。
ミシェルが王女としての本来の自分に戻る瞬間を。
ミシェルはルリーンの言葉に少しはにかんだが、今までの自信無さ気な表情はなくなっていた。
本当は自信を取り戻したわけではなかった。もちろん開き直るという投げやりな物でもない。
あんな別れ方をしたのだから、もうすでにアスランの中のミシェルは追い出されてしまっているかもしれないとも思った。
痣も、化粧で隠しているだけで洗ってしまえばはっきりと見えてしまう。
ルリーンは褒めるが、自分が美しいと思ったこともない。
自分が不幸だとは思わないが、諦めることを躊躇わなかった。
でも。
アスランがミシェルを想って帰国を決めてくれた。
たった一回だけした海の話しを覚えていてくれた。
この国のことを良い思い出にして欲しいと言ってくれた。
震えるほど、堪らなくなるほど。込み上げるアスランへの気持ちが諦めきれないと叫ぶ。
彼を愛している。
アスランに見つめられ、名前を呼ばれ、触れられることを心の底から幸せに感じていることをアスランに伝えたい。
その勇気を持てるよう導いて、アスランを諦めないよう尽くしてくれたルリーンのためにも。
ルリーンに誇ってもらえる自分に、今ならなくては。
もう二度とこんな風に愛する人は出来ないかもしれない。
もう二度とこんなに心通わせる友は現れないかもしれない。
さよならの時間が切られてしまった。
愛を失い、友に失望されて終りにしたくない。
アスランへの想いとルリーンへの友情が、ミシェルを奮い立たせた。
「舞踏会に行くわ。手伝って、くれるわね?」
馬車の音で気が付いたルリーンがクロウに伝え、玄関を開けて迎えた。
サロンにミシェルが現れるとブロンソンは型通りの挨拶をし、向かい合わせにソファーに腰を下ろした。
ミシェルの顔には変わらずベールが垂らされ隠れている。
一通りの挨拶をブロンソンから受けたミシェルは、ソファーに座りながらブロンソンに尋ねる。
「今日は何用でこちらにいらっしゃったのですか?」
座るミシェルに腰を折って礼をしながら筒状に丸められた紙を差し出した。
「中をご確認ください。アスラン国王陛下よりミシェル殿下のご帰国のご許可を賜りました。殿下のおかれましては、一か月の後に母国グルシスタへお戻りいただき、今後は国交正常化に伴う両国の交流に母国でお勤めいただけますようお願い申し上げます」
ミシェルは差し出された親書を持つ手が震えないように力を込め、ゆっくりと開く。
事務的に今回の滞在を労う言葉と、ブロンソンが言ったことと同じような内容が書かれていた。
「こんなに早くご帰国いただけるとはわたしも思ってはいませんでしたが、陛下のミシェル殿下へのご配慮です。よろしゅうございました。今後のこともご心配なさいませんように。我が国は同盟を結んだ国を一方的に裏切るようなことは決していたしません」
胸が締め付けられ呼吸が浅くなり苦しかったが、ミシェルはブロンソンに向かって感情を押さえて型通りの礼をなんとか返した。
「アスラン国王陛下の御配慮に感謝します。今後は母国グルシスタで、ヒューブレインとのより良い交流が出来るよう努めます。そう、お伝えください……」
「まだ日もありますので、ゆっくりお仕度をなさってください。グルシスタ王国へはわたしの方からご報告申し上げておきます」
手紙での交流を禁止されてはいなかったが、ミシェルはヒューブレインに来てから一度も国へ出したことはなかった。
人質という立場であるということで、こちらの情報を送っているような見方をされるようなことがあってはならないと考えていたからだ。
「頼みます」
ミシェルの待遇や様子はブロンソンからグルシスタに伝えられていることはわかっていたので、今回のこともブロンソンに託した。
「それと。もしミシェル殿下がよろしければ、ご帰国前にカブコートにお連れしてさしあげたいのですが」
「カブコート……ですか?」
その名前をミシェルは覚えている。アスランが教えてくれた街の名前だ。
海を見たことがないミシェルに、その街にある城の話しをしてくれた。
庭から海岸を一望出来て、地平線に日が沈むのがとても美しいと。その城でゆっくりしてくるといいと言ってくれた。
「実は陛下から、ご帰国前にミシェル殿下に海を見せてさしあげるようカブコートの城へのご案内を仰せつかったのです。殿下はこちらに来てからどこへもお出かけになりませんでしたので、是非我が国での良い思い出を作ってお帰りいただきたいと」
ミシェルは堪らなくなり、ベールの下で瞼をきつく閉じた。
アスランは覚えていてくれたのだ。
ミシェルが海を見てみたいと、たった一度だけの会話を覚えていて叶えようとしてくれたのだ。
鼻の奥のツンとした小さな痛みを飲み込み、スカートを握って溢れ出そうな感情を堪える。
「陛下の。陛下の寛大なるご配慮に心より感謝申し上げますとお伝えください」
ブロンソンは変わらぬ無表情で頷き、ミシェルの前に封筒を差し出した。
「それから来週なのですが。陛下の御生誕日を祝う舞踏会の招待状でございます。今年は仮面舞踏会ですので来場者の皆が仮面を着けております。ミシェル殿下も仮面を着けてお越しください」
言いながらソファーに乗せてあった小箱もミシェルの前に差し出しす。
「ご案内が遅れてしまいましたので、仮面はこちらでご用意させていただきました」
ミシェルにはこれがアスランからではないことがわかった。
アスランはもうきっとミシェルには逢わないつもりだろうと、わかっていた。
あんな風に別れて、また逢いに来てくれるはずもない。
ミシェルはゆっくりと息を吸い込んで背を伸ばし、顔を上げた。
「ご招待賜り、光栄です。当日を楽しみにしています」
ブロンソンが部屋を出て行くと、後ろに控えていたルリーンがミシェルの前に飛び出してきた。
「ミシェル殿下! 舞踏会! 行かれますよね?!」
ミシェルが招待を断らなかったことに興奮していた。
アスランのプロポーズを断った夜から一週間。ルリーンはそれまで以上にミシェルに寄り添い、魔法の種明かしをしながら過ごしていた。
『このハーブは美白に効くと言われています』『このパックは肌に栄養を与えます』『このマッサージで血行を良くします』『ほら、こうしてしまえば痣なんかまったく目立ちません!』『本当にお綺麗です』
痣に効く様々な治療を施しながら、化粧をして完全に痣が隠れることを毎日見せ確認させながら。ミシェルがアスランの前でベールが取れる勇気と自信を蓄える手伝いをしていたのだ。
まさかミシェルをこんなにも早く帰国させるとは思いもしなかったのでブロンソンから聞いたときは『まだ早い!』と思ったのだったが、ミシェルが舞踏会へ行くという意思を見せたのでミシェルの心がルリーンの想像よりも育ってくれていたと喜んだのだ。
「まさか、最後に遠くから顔だけ見よう……とか、そんなつもりで行くわけではありませんよね?」
ミシェルなら言い出しかねない不安要素も確認しておくが、そうではありませんよね?とミシェルを覗き込む。
ミシェルは意を決するように深呼吸して、自分の顔半分を覆うベールに手をかけた。
ここにはミシェルとルリーンしかいない。しかし自室ではないサロンなので、いつブロンソンを送ったクロウが戻ってくるかもわからない。メイドや下僕が間違って入ってくる可能性もある。
それを承知で。この屋敷にきて初めて。自室ではない場所でミシェルはベールを上げて自分の顔をルリーンに晒した。
ルリーンは息を呑んだ。
自室では毎日見ているし触れたりもして知っているそのミシェルの顔が、サロンに差し込む光に照らされ神々しいほど美しかったからだ。
ルリーンの化粧で痣は綺麗に隠れていても、決して自室以外では取らなかったベールを。こんなにも清々しい表情で取り、微笑みを浮かべられるとは!
「ミシェル殿下。あなたほど勇敢な女性は他にいません。殿下にお仕え出来たことは、わたしの誇りです」
思わず口から零れた言葉だった。
ミシェルはまだアスランどころかクロウの前で顔を晒したわけでもないのだが、ルリーンはこの瞬間を待っていたのだと確信してしまったのだ。
ミシェルが王女としての本来の自分に戻る瞬間を。
ミシェルはルリーンの言葉に少しはにかんだが、今までの自信無さ気な表情はなくなっていた。
本当は自信を取り戻したわけではなかった。もちろん開き直るという投げやりな物でもない。
あんな別れ方をしたのだから、もうすでにアスランの中のミシェルは追い出されてしまっているかもしれないとも思った。
痣も、化粧で隠しているだけで洗ってしまえばはっきりと見えてしまう。
ルリーンは褒めるが、自分が美しいと思ったこともない。
自分が不幸だとは思わないが、諦めることを躊躇わなかった。
でも。
アスランがミシェルを想って帰国を決めてくれた。
たった一回だけした海の話しを覚えていてくれた。
この国のことを良い思い出にして欲しいと言ってくれた。
震えるほど、堪らなくなるほど。込み上げるアスランへの気持ちが諦めきれないと叫ぶ。
彼を愛している。
アスランに見つめられ、名前を呼ばれ、触れられることを心の底から幸せに感じていることをアスランに伝えたい。
その勇気を持てるよう導いて、アスランを諦めないよう尽くしてくれたルリーンのためにも。
ルリーンに誇ってもらえる自分に、今ならなくては。
もう二度とこんな風に愛する人は出来ないかもしれない。
もう二度とこんなに心通わせる友は現れないかもしれない。
さよならの時間が切られてしまった。
愛を失い、友に失望されて終りにしたくない。
アスランへの想いとルリーンへの友情が、ミシェルを奮い立たせた。
「舞踏会に行くわ。手伝って、くれるわね?」
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