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The Resurgent Double Reich(蘇る二重帝国)
近未来侵略計画
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この場には6人がいる。
エヴァの円卓の机を囲む様に、
エヴァ クロフォード ヴィンタージミクローシュ
イワンペーネフ ポルシェ そして財務大臣だ。財務大臣殿は名前を知らない。まあいいだろう
「この会議の進行役を執政官に務めて頂きたいのですが…」
「あぁ、わかった」
まずはエヴァがヴィンタージ ミクローシュに進行役を任せる
そして戦車設計の会議が始まった
「先程、6号戦車の情報を得たスパイにその場にいた戦車の情報を全て譲渡してもらいました。コミンテルンは傾斜装甲と呼ばれるものを採用しており、これにより完徹が難しくなるようです」
「しかし何故なのだ?えーと…垂直装甲の方が装甲を増やせて防御も固くなりそうだが…」
エヴァが入手した情報を皆に共有する。それに対してクロフォードが反応する。
「いい機会です。皆様方に傾斜装甲の利点を話しましょう」
そう言うとどこからか自分の身長の2倍程度の黒板を持ってくる
「まず、垂直装甲ですが、先程クロフォード少佐が述べた「垂直装甲の方が装甲を増やせて防御も固くなりそうだが」確かに、間違っていませんが、たとえば装甲だけの厚さを45mmとした際、垂直装甲と60°の傾斜装甲の場合ほとんど2倍となる訳です何故なら…」
そう言うと斜めの絵と垂直の絵を描き始める
「斜めの方が砲弾を受けた際、厚さ的には斜めの方が垂直より厚いんです。さらに、皆さん戦争の常識として高所から戦車砲を撃てば貫徹しにくいというのもご存知ですよね?」
「あぁ。あぁ!なるほど!」
イワン将軍が合点がいったように話す
「高所からの砲撃を強制的に敵に強いようというのか…!」
「左様であります。将軍」
「さらに装甲を厚くすればさらに固くなるな…」
クロフォードが呟く
「独り言の様ですが申し訳ありません、少佐殿、確かに少佐の意見は正しいです。しかし、戦車は生産性と機動性が必要です。極論ですが、1kmの装甲を作ればそれは貫徹できる砲弾などありません。しかし、そこに残るのは機動力もなく、動けるエンジンもない、木偶の坊ができあがります。せいぜい通路封鎖が限界です」
「なるほど…しかし私は空の人間だ。なぜ呼ばれた?」
「エンジンについて…少佐なら何か知っているかと思いまして」
「なるほどな…正直な話、今の戦闘機の馬力である1475馬力ではこの先の戦いは厳しい所があるだろう。どうにかしてこの馬力を超えたい。さらに言ってしまうと、もっと馬力のあるエンジンを作らないと戦車も海上艦艇も航空機も技術発展は見込めないだろう」
「つまり…さらに馬力のあるエンジンを開発し、それを我々の主力エンジンにしたいということだな?」
「はい。摂政殿、左様であります」
クロフォードが自身の希望を語る。1475馬力…つまり現在の帝国主力戦闘機アブルドゥル戦闘機に搭載しているエンジン馬力である。確かに、アブルドゥル戦闘機は高性能ではあるが、現在、帝国には資金の余裕と物資の余裕がある。その物資を使用して強力なエンジンを作ることも可能だろうその時、財務大臣が口を開く
「財務大臣としては、この新型エンジン開発プロジェクトは恐らくこれから世界を我が国が仕切る上で必ず必須となるだろう。必要であれば財務省やその他の省庁に回す金を削ってでもエンジン開発に資金を回そうと思っている。」
「よ、良いのですか?それでは…他の省庁からおおきな反発が…」
「元より帝国の為に捧げる命。軍人になれない臆病者にはこれくらいがお似合いよ…」
財務大臣がそう話す。覚悟を決めた顔で話す。
「ポルシェ技師、必要な金額を提示してくればその分だけどうにかして出そう」
「失礼財務大臣、御名前をお伺いしても?」
「あぁ、レオン べリンスキーだ」
「レオン財務大臣、感謝します」
ポルシェがレオン財務大臣に質問し、それをレオンが答える。
「わかりました。目標を3000馬力とした高馬力エンジンを2年以内に設計し、1年で簡易化 大量生産体制に移せるように尽力します。しかし、開発期間は1年程前後する可能性があります」
「構いませんよ。今のままでも十二分に戦えます」
ポルシェ技師とクロフォードが話す。これにて会談は閉会。ポルシェ技師は即座に帰宅し、3000馬力のエンジン構想を始めた
エヴァの円卓の机を囲む様に、
エヴァ クロフォード ヴィンタージミクローシュ
イワンペーネフ ポルシェ そして財務大臣だ。財務大臣殿は名前を知らない。まあいいだろう
「この会議の進行役を執政官に務めて頂きたいのですが…」
「あぁ、わかった」
まずはエヴァがヴィンタージ ミクローシュに進行役を任せる
そして戦車設計の会議が始まった
「先程、6号戦車の情報を得たスパイにその場にいた戦車の情報を全て譲渡してもらいました。コミンテルンは傾斜装甲と呼ばれるものを採用しており、これにより完徹が難しくなるようです」
「しかし何故なのだ?えーと…垂直装甲の方が装甲を増やせて防御も固くなりそうだが…」
エヴァが入手した情報を皆に共有する。それに対してクロフォードが反応する。
「いい機会です。皆様方に傾斜装甲の利点を話しましょう」
そう言うとどこからか自分の身長の2倍程度の黒板を持ってくる
「まず、垂直装甲ですが、先程クロフォード少佐が述べた「垂直装甲の方が装甲を増やせて防御も固くなりそうだが」確かに、間違っていませんが、たとえば装甲だけの厚さを45mmとした際、垂直装甲と60°の傾斜装甲の場合ほとんど2倍となる訳です何故なら…」
そう言うと斜めの絵と垂直の絵を描き始める
「斜めの方が砲弾を受けた際、厚さ的には斜めの方が垂直より厚いんです。さらに、皆さん戦争の常識として高所から戦車砲を撃てば貫徹しにくいというのもご存知ですよね?」
「あぁ。あぁ!なるほど!」
イワン将軍が合点がいったように話す
「高所からの砲撃を強制的に敵に強いようというのか…!」
「左様であります。将軍」
「さらに装甲を厚くすればさらに固くなるな…」
クロフォードが呟く
「独り言の様ですが申し訳ありません、少佐殿、確かに少佐の意見は正しいです。しかし、戦車は生産性と機動性が必要です。極論ですが、1kmの装甲を作ればそれは貫徹できる砲弾などありません。しかし、そこに残るのは機動力もなく、動けるエンジンもない、木偶の坊ができあがります。せいぜい通路封鎖が限界です」
「なるほど…しかし私は空の人間だ。なぜ呼ばれた?」
「エンジンについて…少佐なら何か知っているかと思いまして」
「なるほどな…正直な話、今の戦闘機の馬力である1475馬力ではこの先の戦いは厳しい所があるだろう。どうにかしてこの馬力を超えたい。さらに言ってしまうと、もっと馬力のあるエンジンを作らないと戦車も海上艦艇も航空機も技術発展は見込めないだろう」
「つまり…さらに馬力のあるエンジンを開発し、それを我々の主力エンジンにしたいということだな?」
「はい。摂政殿、左様であります」
クロフォードが自身の希望を語る。1475馬力…つまり現在の帝国主力戦闘機アブルドゥル戦闘機に搭載しているエンジン馬力である。確かに、アブルドゥル戦闘機は高性能ではあるが、現在、帝国には資金の余裕と物資の余裕がある。その物資を使用して強力なエンジンを作ることも可能だろうその時、財務大臣が口を開く
「財務大臣としては、この新型エンジン開発プロジェクトは恐らくこれから世界を我が国が仕切る上で必ず必須となるだろう。必要であれば財務省やその他の省庁に回す金を削ってでもエンジン開発に資金を回そうと思っている。」
「よ、良いのですか?それでは…他の省庁からおおきな反発が…」
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「失礼財務大臣、御名前をお伺いしても?」
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「構いませんよ。今のままでも十二分に戦えます」
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