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The Resurgent Double Reich(蘇る二重帝国)

訪れぬ平和

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「このままだったら世界を統一できる」

イェーゴスラビアなどのフールル帝国を取り巻く国を2年の内に全て撃破してしまった我々は国民の意見は反戦争から戦争派へと変化していった。国民は皆声を上げて叫ぶ

「「多民族による多民族の統治を!」」

「「我々がグローバリズムの先進国となるのだ!」」

「「コミンテルンに宣戦布告を!!」」




「無理だ…コミンテルン相手に勝てる気がしない…」

エヴァが自室で呟く。クローフォード少佐は以前は問題行動が多かったようだが、今ではもう規律を守る立派な帝国軍人となっていた。私を育てたからだろうか?

「いや、兵力も居るし意外と勝てるかもしれないぞ」

「クローフォード少佐…あなたは変わりました」

「ん?」

「前のあなたであればコミンテルン連邦に宣戦布告など到底認めなかったはず!なのになぜ…なぜそのような愚行に!」

「国民が願うならそれを成就させるのが軍隊だ」

「前と…前と主義主張が異なりすぎています…少佐!あなたは何かに惑わされている!違いますか!?」

かつては冷静沈着で、理性を失わず常に合理的判断を下してきたクローフォード少佐はなぜかコミンテルンには勝てると言っている。その自信はどこから?かの共産主義に染められた国家など…無限に軍を動員できるのにどうやって勝つのだ

「貴官は私の許可があるまで二度と国外旅行をしないことを誓うか?」

「は?え…えぇ…構いませんが…」

「実はな…………だ」

「は…!?あれが…?」

「あぁ。準備も終え、我々も宣戦布告準備だ。その時に先鋒を任されるのはこの半島を取り戻す…まあ奪還戦争とでも言おう。奪還戦争の立役者であり、前線で大きな活躍をした貴官に任されるだろう」

「こ…光栄であります!」

「この国は現在、歴史を作る運命にある。敗北し、解体されるか。それとも、勝利し帝国が大きな繁栄を得るか…ならば我々に残された選択肢は1つ」

「コミンテルンを…完膚なきまでに破壊し尽くす…」

「あぁ、出来ぬ事では無い。」

「やってやりましょう。その様な希望があるなら」

_________

1940年

突如、ドイッテスト第三帝国はコミンテルン連邦に攻撃を開始。国境沿いが謎の大爆発を起こし、コミンテルン国境防衛軍は壊滅したようだ。
そのまま勢いでフェルスクまで進軍した…が、スパイによればフェルスクには大量の最新鋭戦車が配備されている様だ。

「ドイッテスト…見物だなぁ…負けて我々が侵攻し、過去の帝国を再興するか、それとも…」

「緊急伝令です!!ドイッテスト第三帝国軍!フェルスクを突破!」

「なに!?開戦はつい4時間程前では!?」

「はい!彼らは何やら巨大な砲身を持った化け物を備え持っているようです!」

「名前は!?」

「それも入手致しました!化け物の名前は…」





















"6号重戦車 ティーガー"
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