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Ⅴ 月下美人と出立の福音
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しおりを挟む卑猥な声をあげながらひくんひくんと達する愛しい恋人にキスの雨を降らせながら、ダヴィデは熱くなっている分身を彼女の蕾に触れさせる。達したばかりの秘芽は未だに膨らんでおり、ダヴィデの亀頭から溢れる熱い雫を物欲しそうに纏い、彼女の愛液と同化する。
くちゅり、とこすりつければふたたびエーヴァの身体が快楽に溺れだす。
「ふぁあ……それ、いやぁあ」
蜜口から零れる愛液を指先に絡めて自身の竿を動かせば、エーヴァが物足りなさそうに悲鳴をあげる。
はちきれんばかりの秘芽をさんざんいたぶり、苛めれば苦しそうに頬を赤らめてエーヴァが請う。
「違うの、違うの、もっと……ああんっ」
ダヴィデは身体を蕩かす彼女が何度も達して潮を吹くまで秘芽を弄り、やがて満足そうに自分のモノを彼女の蜜洞へと埋めていく。
「これが、欲しかったんだろ?」
「んっ! ――んあ……はあぁんっ」
愛撫でとろとろになった蜜口は難なくダヴィデを咥え込み、きつい蜜壁をこすりながら膣奥へと誘った。
ふだんよりも激しく、獣のように挿入を繰り返せば、エーヴァもまた、彼の動きに応えるように大きな嬌声をあげて反応する。
何度も絶頂に昇っていた彼女だが、やはりダヴィデとひとつになれたことが嬉しいのだろう、汗を散らせながら腰を振り、膣内を締め付け、銀の瞳を潤ませて、もっともっとと快楽をねだる。
「なんて……淫乱で、美しいんだ」
「っふぁああん、あんっ、あん」
「あの月下美人の花よりも、君は綺麗だよ……エーヴァ……俺の福音」
真っ白な裸体は情交によって赤らみ、エーヴァの胸元では指輪がランプの光を反射して鈍く輝く。
海の香りに包まれながら、真っ白に染め上げられたエーヴァは、繋がったままの状態でダヴィデと何度でも天国への扉を開く。
「ああっ……ダヴィデ、もう、だめ、です……!」
「いいよ……俺も、もう……限界だ」
パンパンと腰をぶつけ合う音を響かせ、ふたりはクライマックスに向けて疾走する。
エーヴァが恍惚とした表情を浮かべ甲高い声で達するのと同時に、ダヴィデもまた彼女の収斂した膣奥へと真っ白な種を蒔き、力尽きる。
* * *
遠くから鐘の音色が聞こえる。もう朝になってしまったのか。
――足を絡ませた状態のまま、ふたりは甘い余韻に浸る。
気怠くも心地よい疲れを共有しながら、ダヴィデはエーヴァにそっと囁く。
「コンスタンティノープルに渡るルートなら、伝手がある。準備でき次第、出発しよう」
「ほんとうですか!」
その言葉に、エーヴァの顔がぱっと明るくなる。
「ああ……大商人の息子だからできる荒業だけどな」
「じゃあ、デーヴィットとして、海を渡るのですか?」
「名義上はそうなるが、君が嫌だと言うのなら別の方法を……そうだ」
にやりとダヴィデは悪戯を思いついた子どものように微笑を浮かべ、エーヴァに告げる。
「――奴隷とお姫様、どっちになりたい?」
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