水の都で月下美人は
舞台は栖暦(せいれき)1428年、中世の都市国家ヴェネツィア。
四旬節を目前に、元首が主催する謝肉祭が連日のように行われていた。
前元首の末孫姫ディアーナに仕える少女エーヴァは、主の一生のお願いを叶えるため、彼女に変装して祭りに参加していた。そんな彼女は異国からやってきた貿易商の息子、デーヴィットと出逢う。だがふたりは互いに仮面で顔を隠し、ダヴィデとディアーナと名を偽ったまま、恋に落ちてしまった。
次の祭りの夜、二人は仮面で素性を隠したまま再会を果たす。デーヴィットはエーヴァに月下美人の鉢植えを手渡し、「ただ一度の恋」という花言葉を告げ、彼女がディアーナではないと暴きつつ、彼女と一夜限りの関係を結んでしまう。
二人は思いがけない形で再会する。
それはディアーナの結婚話。十五歳になった彼女に、両親はデーヴィットを紹介したのだ。
けれどデーヴィットは謝肉祭の夜に出逢った少女の存在が忘れられずにいた。その少女がディアーナのお気に入りの侍女、エーヴァで……
身分違いのふたりは無事に想いを貫き、遂げることができるのか?
*中世ヴェネツィアの世界観をベースにした半分架空のヒストリカルロマンスです。そのため時代考証などあえて無視している描写もあります。ムーンライトノベルズにも掲載中。Rシーンは予告なしに入ります。
四旬節を目前に、元首が主催する謝肉祭が連日のように行われていた。
前元首の末孫姫ディアーナに仕える少女エーヴァは、主の一生のお願いを叶えるため、彼女に変装して祭りに参加していた。そんな彼女は異国からやってきた貿易商の息子、デーヴィットと出逢う。だがふたりは互いに仮面で顔を隠し、ダヴィデとディアーナと名を偽ったまま、恋に落ちてしまった。
次の祭りの夜、二人は仮面で素性を隠したまま再会を果たす。デーヴィットはエーヴァに月下美人の鉢植えを手渡し、「ただ一度の恋」という花言葉を告げ、彼女がディアーナではないと暴きつつ、彼女と一夜限りの関係を結んでしまう。
二人は思いがけない形で再会する。
それはディアーナの結婚話。十五歳になった彼女に、両親はデーヴィットを紹介したのだ。
けれどデーヴィットは謝肉祭の夜に出逢った少女の存在が忘れられずにいた。その少女がディアーナのお気に入りの侍女、エーヴァで……
身分違いのふたりは無事に想いを貫き、遂げることができるのか?
*中世ヴェネツィアの世界観をベースにした半分架空のヒストリカルロマンスです。そのため時代考証などあえて無視している描写もあります。ムーンライトノベルズにも掲載中。Rシーンは予告なしに入ります。
prologue
Ⅰ カルネヴァーレにて
Ⅱ 月下美人と偽りの初夜
Ⅲ 月下美人と皮肉な再会
Ⅳ 月下美人と黄金の月神
Ⅴ 月下美人と出立の福音
Ⅵ 月下美人と奴隷商人
Ⅶ 月下美人と砂漠の薔薇
Ⅷ 月下美人と悪魔な賢者
Ⅸ 月下美人は商人の花嫁
Ⅹ センサにて
epilogue
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
夫の心がわからない
キムラましゅろう
恋愛
マリー・ルゥにはわからない。
夫の心がわからない。
初夜で意識を失い、当日の記憶も失っている自分を、体調がまだ万全ではないからと別邸に押しとどめる夫の心がわからない。
本邸には昔から側に置く女性と住んでいるらしいのに、マリー・ルゥに愛を告げる夫の心がサッパリわからない。
というかまず、昼夜逆転してしまっている自分の自堕落な(翻訳業のせいだけど)生活リズムを改善したいマリー・ルゥ18歳の春。
※性描写はありませんが、ヒロインが職業柄とポンコツさ故にエチィワードを口にします。
下品が苦手な方はそっ閉じを推奨いたします。
いつもながらのご都合主義、誤字脱字パラダイスでございます。
(許してチョンマゲ←)
小説家になろうさんにも時差投稿します。
俺から離れるな〜ボディガードの情愛
ラヴ KAZU
恋愛
まりえは十年前襲われそうになったところを亮に救われる。しかしまりえは事件の記憶がない。亮はまりえに一目惚れをして二度とこんな目に合わせないとまりえのボディーガードになる。まりえは恋愛経験がない。亮との距離感にドキドキが止まらない。はじめてを亮に依頼する。影ながら見守り続けると決心したはずなのに独占欲が目覚めまりえの依頼を受ける。「俺の側にずっといろ、生涯お前を守る」二人の恋の行方はどうなるのか
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
さようなら、わたくしの騎士様
夜桜
恋愛
騎士様からの突然の『さようなら』(婚約破棄)に辺境伯令嬢クリスは微笑んだ。
その時を待っていたのだ。
クリスは知っていた。
騎士ローウェルは裏切ると。
だから逆に『さようなら』を言い渡した。倍返しで。
はっきり言ってカケラも興味はございません
みおな
恋愛
私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。
病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。
まぁ、好きになさればよろしいわ。
私には関係ないことですから。