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Tier28 集中力
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「それで問題というのは?」
那須先輩のせいで話が逸れてしまったので、僕は姫石さんに自分が思い付いた案の問題点を聞くことで軌道の修正を図った。
「あ~ごめん、ごめん。そうだったね。その話の途中だったよね。まず、伊瀬君の案の一つ目の問題点は抵抗力なの」
「抵抗力ですか?」
「そう。このことについてはマノ君達に聞いた方が分かりやすいと思うよ。マイグレーターじゃない私にはその感覚は分からないから」
「そうなんですか」
姫石さんはチラリとマノ君の方を見て、僕に説明してあげてと目配せをした。
「……何で俺なんですか?」
姫石さんの目配せの意図をくみ取ったマノ君がため息混じりに言った。
「だって、この中だと伊瀬君と一番交流が深いのはマノ君でしょ? 佐々木君と日菜ちゃんは伊瀬君とは今日が初対面だもの」
「だからって、俺だって初めて会ってからまだ二日目ですよ。そんな一日くらい大差ないでしょ。伊瀬だって俺みたいな奴から説明されるより丈人先輩や市川から説明される方が良いだろう?」
ここでマノ君が僕に話を振って来た。
「別にそんなことは……ごめん」
「何でお前が謝るんだよ。お前は何も俺に謝るようなことはしてないだろ」
「あ、うん、そうだね。ごめん」
思わず僕は反射的にまたマノ君に謝ってしまった。
「いや、だから何で謝るんだよ! お前は俺をごめんの無限ループに陥れたいのか?」
「そんなつもりは……ごめん、あっ」
僕はまたしてもマノ君に謝ってしまったことに口に出してから気付いた。
まさに後の祭りだった。
「はぁ~もういい。分かった、俺が説明する」
僕にごめんと言わせないことを諦めたマノ君は割り切るように説明に入った。
そして、僕は今度こそ口には出さずに心の中で謝った。
「俺達マイグレーターはマイグレーションに対する抵抗力を持っている」
「……抵抗力ということは、相手がマイグレーターだからといってマイグレーションが行えないというわけではないんだよね?」
「そうだ。もし、マイグレーターに対してマイグレーションが行えないのなら六課の存在意義が無くなるだろ」
「それもそうだね。なら、マイグレーターの持つ抵抗力の優劣は何で決まることになるの?」
「一概には言えないが、基本はマイグレーターに成ってからのマイグレーションの使用練度が高いほど抵抗力は強くなる。あとは集中力だな。集中力は抵抗力もそうだが、マイグレーションの力にも関係してくる」
使用練度については以前に早乙女さんから話を聞いたことがあったけれど、集中力については初耳だった。
「使用練度は分かるんだけど、集中力も関係しているっていうのはどういうことですか?」
「あ~マイグレーターなら誰もが皆そうなんだが、マイグレーションをする時は少なからず集中力が必要になる。使用練度が高ければ高いほど必要な集中力は少なくはなるが、マイグレーションのやり方によってはかなりの集中力が必要になる。例えば、対象に一切の接触をせずにマイグレーションを行うとかな」
相手の体に一切触れずに行うマイグレーションが、かなりの集中力を必要とするだなんて……
僕はそれを実際にこの目で見たことがある。
あの時、確かにあの人は運転席に座っていた警察官には一切触れていなかった。
その人はかなりの集中力が必要になるこのマイグレーションを息一つ上げずに平然とやってのけた。
僕はいかに八雲というマイグレーターが恐ろしい相手なのかを再認識させられた。
「集中力を一番使わずに安定したマイグレーションを行うには対象のこめかみを手で押さえる必要がある。俺達は可能な限り、このやり方でマイグレーションを行っている。集中力を使えば、同時に体力も消耗される。六課の仕事はいつ何が起こるか分からない。無駄を省き、体力を温存しておくことに越したことはない」
「そうなんだようなぁ~あれ、肉体的にも精神的にも結構疲れるんだよ。接触無しでマイグレーションなんかしたら、直後に動けなくなるな」
丈人先輩が相槌を入れてきた。
「日菜ちゃんもそう思わない?」
「そうですね。私も丈人先輩ほどじゃないですけれど、やっぱり疲労は感じますね。接触無しでまともにマイグレーションが出来るはマノ君ぐらいじゃない?」
「だね。この中でマイグレーションの使用練度が一番高いのはマノ君だしね」
丈人先輩の言葉に僕は少し驚いた。
てっきり、マイグレーターの中で最年長の丈人先輩が一番使用練度が高いと思っていたからだ。
使用練度が高いということはマイグレーターに成ってからの時間が長い、もしくはマイグレーションを行った回数が他のマイグレーターよりも圧倒的に多いのかのどちらかだ。
もしマノ君が前者だったのなら、一体いつから?
中学生の頃から?
マイグレーションの元凶になった姫石さん達事件が七年前だから……まさか小学生から?
さすがにそれはないよね。
となると、後者なのかな?
でも、マノ君ならどっちもということもありえなくはないかもしれない。
「確かにそうですけど……俺だって接触無しでのマイグレーションはやたら滅多には出来ないです。俺の使用練度がもっと高ければ、ある程度自由には出来るかもしれないですけど。そしたら、前の事件の害者は死なずにすんだ……」
そう言ったマノ君は唇を噛んだ。
「それはマノ君だけじゃなくて、俺や日菜ちゃんにも言えることだよ」
丈人先輩のフォローにマノ君ははっとした。
「すみません。あと、ありがとうございます」
少しだけしおらしくなったマノ君は僕にとってはちょっと意外だった。
「おっと、話が脱線したね。えっと、何の話だったけ?」
お茶目に笑いながら丈人先輩が聞いた。
「えっと、マイグレーションを行う時は集中力が必要で、接触無しのマイグレーションだとかなりの集中力が必要になるってとこぐらいですね。それで集中力が抵抗力にどう関係してくるの? それにマイグレーターの力にも関係しているって言ってたけど」
僕は再びマノ君に説明を求めた。
「それはだな、マイグレーター同士でマイグレーションを行うと競り合いになる。その時に勝敗を分けるのは使用練度の高さだ。もちろん、高い方が相手の意識を狩り取る。俺達はマイグレーターの意識を狩り取ることを『侵食』と呼んでいる。だが、使用練度が同等程度だった場合はなかなか決着がつかないため相手の集中力を切らす必要がある。集中力が切れればマイグレーションに対する抵抗力も弱まる。そうすれば、相手を侵食することが出来る。なんなら、相手が自分よりも使用練度が高くとも集中力を大幅に切り落とせれば侵食は可能だ」
「なるほど。でも、集中力を切らすといっても具体的な方法はどうするんですか?」
「いろいろと方法はあるが、一番手っ取り早いのは痛覚だ。伊瀬も六課の特別捜査官になる前に研修は受けただろ?」
「ええ、受けました」
なぜ、いきなり研修のことをマノ君は聞いてきたのだろうと不思議には思ったけれど、とりあえず僕は答えた。
「その研修の時に射撃訓練もやっただろ?」
「やりました」
「そして、六課の人間は勤務中は常に拳銃の携帯を許可されているだろ?」
そうなのだ。
六課は特殊なことに常時拳銃の携帯を許可されている。
許可とは言っているが実質的には命令のようなもので、自分の身を守るために拳銃を携帯しておくようにと言われている。
「何かおかしいと思わないか? 拳銃とは、どんなに言い訳を並べても人を殺すことを目的とした武器だ。だが、俺達が相手にしているのは人ではなくマイグレーターだ。不意打ちで殺せるようなマイグレーターはともかく、マイグレーターは体を殺しても意識を殺さなければ意味がない。そして当然のことながら拳銃で意識は殺せない。意識を殺せるのは同じマイグレーターだけだからな」
そこまで聞いて僕はマノ君の説明に合点がいった。
「……そっか。拳銃はあくまでもマイグレーターの集中力を切らせるための物ってことですね」
「そういうことだ。マイグレーターの体に鉛玉を食らわせて痛覚を刺激し、集中力を絶たせる。集中力が切れ、抵抗力が弱くなったところで侵食をする。これがマイグレーターを処理するための最適なドクトリンだ。まぁ、集中力も抵抗力も使用練度の内と言えば内だから、結局は使用練度の優劣だと言えなくもないがな」
「そうかもしれないけど、集中力を切ることはマイグレーターでもない僕達が唯一出来る手助けだよ」
マイグレーターに対して僕達一般人は無力だ。
けれど、相手のマイグレーターの集中力を切ることは僕達にでもすることが出来る。
そのことを知れただけでも僕は嬉しかったし――
「それもそうか」
藪から棒に返事をして、軽く鼻で笑ったマノ君の表情がほんの少しだけ嬉しそうにしているように見えたのが何よりも嬉しかった。
那須先輩のせいで話が逸れてしまったので、僕は姫石さんに自分が思い付いた案の問題点を聞くことで軌道の修正を図った。
「あ~ごめん、ごめん。そうだったね。その話の途中だったよね。まず、伊瀬君の案の一つ目の問題点は抵抗力なの」
「抵抗力ですか?」
「そう。このことについてはマノ君達に聞いた方が分かりやすいと思うよ。マイグレーターじゃない私にはその感覚は分からないから」
「そうなんですか」
姫石さんはチラリとマノ君の方を見て、僕に説明してあげてと目配せをした。
「……何で俺なんですか?」
姫石さんの目配せの意図をくみ取ったマノ君がため息混じりに言った。
「だって、この中だと伊瀬君と一番交流が深いのはマノ君でしょ? 佐々木君と日菜ちゃんは伊瀬君とは今日が初対面だもの」
「だからって、俺だって初めて会ってからまだ二日目ですよ。そんな一日くらい大差ないでしょ。伊瀬だって俺みたいな奴から説明されるより丈人先輩や市川から説明される方が良いだろう?」
ここでマノ君が僕に話を振って来た。
「別にそんなことは……ごめん」
「何でお前が謝るんだよ。お前は何も俺に謝るようなことはしてないだろ」
「あ、うん、そうだね。ごめん」
思わず僕は反射的にまたマノ君に謝ってしまった。
「いや、だから何で謝るんだよ! お前は俺をごめんの無限ループに陥れたいのか?」
「そんなつもりは……ごめん、あっ」
僕はまたしてもマノ君に謝ってしまったことに口に出してから気付いた。
まさに後の祭りだった。
「はぁ~もういい。分かった、俺が説明する」
僕にごめんと言わせないことを諦めたマノ君は割り切るように説明に入った。
そして、僕は今度こそ口には出さずに心の中で謝った。
「俺達マイグレーターはマイグレーションに対する抵抗力を持っている」
「……抵抗力ということは、相手がマイグレーターだからといってマイグレーションが行えないというわけではないんだよね?」
「そうだ。もし、マイグレーターに対してマイグレーションが行えないのなら六課の存在意義が無くなるだろ」
「それもそうだね。なら、マイグレーターの持つ抵抗力の優劣は何で決まることになるの?」
「一概には言えないが、基本はマイグレーターに成ってからのマイグレーションの使用練度が高いほど抵抗力は強くなる。あとは集中力だな。集中力は抵抗力もそうだが、マイグレーションの力にも関係してくる」
使用練度については以前に早乙女さんから話を聞いたことがあったけれど、集中力については初耳だった。
「使用練度は分かるんだけど、集中力も関係しているっていうのはどういうことですか?」
「あ~マイグレーターなら誰もが皆そうなんだが、マイグレーションをする時は少なからず集中力が必要になる。使用練度が高ければ高いほど必要な集中力は少なくはなるが、マイグレーションのやり方によってはかなりの集中力が必要になる。例えば、対象に一切の接触をせずにマイグレーションを行うとかな」
相手の体に一切触れずに行うマイグレーションが、かなりの集中力を必要とするだなんて……
僕はそれを実際にこの目で見たことがある。
あの時、確かにあの人は運転席に座っていた警察官には一切触れていなかった。
その人はかなりの集中力が必要になるこのマイグレーションを息一つ上げずに平然とやってのけた。
僕はいかに八雲というマイグレーターが恐ろしい相手なのかを再認識させられた。
「集中力を一番使わずに安定したマイグレーションを行うには対象のこめかみを手で押さえる必要がある。俺達は可能な限り、このやり方でマイグレーションを行っている。集中力を使えば、同時に体力も消耗される。六課の仕事はいつ何が起こるか分からない。無駄を省き、体力を温存しておくことに越したことはない」
「そうなんだようなぁ~あれ、肉体的にも精神的にも結構疲れるんだよ。接触無しでマイグレーションなんかしたら、直後に動けなくなるな」
丈人先輩が相槌を入れてきた。
「日菜ちゃんもそう思わない?」
「そうですね。私も丈人先輩ほどじゃないですけれど、やっぱり疲労は感じますね。接触無しでまともにマイグレーションが出来るはマノ君ぐらいじゃない?」
「だね。この中でマイグレーションの使用練度が一番高いのはマノ君だしね」
丈人先輩の言葉に僕は少し驚いた。
てっきり、マイグレーターの中で最年長の丈人先輩が一番使用練度が高いと思っていたからだ。
使用練度が高いということはマイグレーターに成ってからの時間が長い、もしくはマイグレーションを行った回数が他のマイグレーターよりも圧倒的に多いのかのどちらかだ。
もしマノ君が前者だったのなら、一体いつから?
中学生の頃から?
マイグレーションの元凶になった姫石さん達事件が七年前だから……まさか小学生から?
さすがにそれはないよね。
となると、後者なのかな?
でも、マノ君ならどっちもということもありえなくはないかもしれない。
「確かにそうですけど……俺だって接触無しでのマイグレーションはやたら滅多には出来ないです。俺の使用練度がもっと高ければ、ある程度自由には出来るかもしれないですけど。そしたら、前の事件の害者は死なずにすんだ……」
そう言ったマノ君は唇を噛んだ。
「それはマノ君だけじゃなくて、俺や日菜ちゃんにも言えることだよ」
丈人先輩のフォローにマノ君ははっとした。
「すみません。あと、ありがとうございます」
少しだけしおらしくなったマノ君は僕にとってはちょっと意外だった。
「おっと、話が脱線したね。えっと、何の話だったけ?」
お茶目に笑いながら丈人先輩が聞いた。
「えっと、マイグレーションを行う時は集中力が必要で、接触無しのマイグレーションだとかなりの集中力が必要になるってとこぐらいですね。それで集中力が抵抗力にどう関係してくるの? それにマイグレーターの力にも関係しているって言ってたけど」
僕は再びマノ君に説明を求めた。
「それはだな、マイグレーター同士でマイグレーションを行うと競り合いになる。その時に勝敗を分けるのは使用練度の高さだ。もちろん、高い方が相手の意識を狩り取る。俺達はマイグレーターの意識を狩り取ることを『侵食』と呼んでいる。だが、使用練度が同等程度だった場合はなかなか決着がつかないため相手の集中力を切らす必要がある。集中力が切れればマイグレーションに対する抵抗力も弱まる。そうすれば、相手を侵食することが出来る。なんなら、相手が自分よりも使用練度が高くとも集中力を大幅に切り落とせれば侵食は可能だ」
「なるほど。でも、集中力を切らすといっても具体的な方法はどうするんですか?」
「いろいろと方法はあるが、一番手っ取り早いのは痛覚だ。伊瀬も六課の特別捜査官になる前に研修は受けただろ?」
「ええ、受けました」
なぜ、いきなり研修のことをマノ君は聞いてきたのだろうと不思議には思ったけれど、とりあえず僕は答えた。
「その研修の時に射撃訓練もやっただろ?」
「やりました」
「そして、六課の人間は勤務中は常に拳銃の携帯を許可されているだろ?」
そうなのだ。
六課は特殊なことに常時拳銃の携帯を許可されている。
許可とは言っているが実質的には命令のようなもので、自分の身を守るために拳銃を携帯しておくようにと言われている。
「何かおかしいと思わないか? 拳銃とは、どんなに言い訳を並べても人を殺すことを目的とした武器だ。だが、俺達が相手にしているのは人ではなくマイグレーターだ。不意打ちで殺せるようなマイグレーターはともかく、マイグレーターは体を殺しても意識を殺さなければ意味がない。そして当然のことながら拳銃で意識は殺せない。意識を殺せるのは同じマイグレーターだけだからな」
そこまで聞いて僕はマノ君の説明に合点がいった。
「……そっか。拳銃はあくまでもマイグレーターの集中力を切らせるための物ってことですね」
「そういうことだ。マイグレーターの体に鉛玉を食らわせて痛覚を刺激し、集中力を絶たせる。集中力が切れ、抵抗力が弱くなったところで侵食をする。これがマイグレーターを処理するための最適なドクトリンだ。まぁ、集中力も抵抗力も使用練度の内と言えば内だから、結局は使用練度の優劣だと言えなくもないがな」
「そうかもしれないけど、集中力を切ることはマイグレーターでもない僕達が唯一出来る手助けだよ」
マイグレーターに対して僕達一般人は無力だ。
けれど、相手のマイグレーターの集中力を切ることは僕達にでもすることが出来る。
そのことを知れただけでも僕は嬉しかったし――
「それもそうか」
藪から棒に返事をして、軽く鼻で笑ったマノ君の表情がほんの少しだけ嬉しそうにしているように見えたのが何よりも嬉しかった。
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