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怪物街道 獣の話
火難
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さっきまでは失言だった言葉を使う。失敗は、成功に変えてやったら、必要なものだったと認められるのだ。
決めつけで終わらず、まずは前者を試す。
少しばかり仲良くなった今なら、話が出来る。怒ってすぐさまいなくなることもないだろう。
「狐に小さな変化を見せつけていても、実力差があるとはわからせられないでしょう」
「…なによ?」
貂が僕の言葉を聞いてギロッと睨む。ぼっこさんは表情を固めて、僕の方を見た。
僕が小さく頷くと、ぼっこさんは先刻ご承知、と固めた表情を元に戻し、僕に託してくれた。
何かあった場合には、すぐにでも動いてくれるだろう。何ともありがたい。
「そもそも、狐や狸のことを話す連中にこそ変化の力を見せつけ、貂の方が上だと証明するべきだ。狐に対し、少しの悪戯をしたところで事態は改善されない」
僕の言葉を聞いて、貂はわなわなと震える。
「狐にまずあたしの方が上だとわからせ、その後その噂を流せば良い。狐本人にも協力してもらってね!そうすれば意見も変わる!」
「大人の対応をしてもらっているかと思われる可能性がある。それでも貂さんが駄々をこね続けるのなら、目の前で決闘しろとでも言われるかもしれません。とにかく、今の小さな悪戯に意味はない」
「あんたねぇ…!」
「そもそも、武術に優劣はない。優劣があるとすれば、使う個人にだ。種族でもそうだろう。狐の化術だから、貂の化術だから凄い、ではないはずです。かつての一匹の狐が凄かった。もしくは、君だから凄いんだ。それでも優劣を競いたいなら、一番凄い狐や狸に正面から挑むべきです」
「知ったような口を」「こそこそ動くな。誇りの為に戦うなら堂々と挑め」
僕もでかい口を叩いたもんだ。
そんなことが出来る強者は中々いないよなぁ。
僕は無理。超直球で短期間でわからせる方法という意味では正論かもだけど僕は無理。
貂は俯いて、鼻息を荒くしている。
めちゃくちゃキレてる。やばいかも。
表情は見えないけど、チラリと見えている耳がびっくりするくらい赤かった。
袴を握りしめてる拳はキツく握りすぎて圧迫され白くなってる。
キレすぎだって。嘘だろ。
もはや体から煙が出てきてる。キレすぎたら煙出てくんの?こわっ。
と思っていたら、ぼっこさんが僕に飛びついてきた。ぼっこさんに押し倒され、一瞬目を瞑る。
目を開いたら、貂の身体から火が出ていた。
「ーーーーーッ!!!」
貂が甲高い声を上げ、燃え盛る目を見開いてこちらを睨みつけていた。
予定としては、悪戯の対象を僕に出来れば良、正論に納得して悪戯をやめ、妖狐さんに決闘を吹っ掛ける前に大人な考えを持っていく方向に持っていければ重畳、だったんだが、やりすぎたみたいだ。
貂について、上げて落としたのが駄目だったか。
貂がまたも咆哮した時、僕達が利用させてもらっていたお団子屋とその向かいの店に火がついた。
家の前で、貂が火柱となって現れた時、その家は火難に遭う。伝承通りの力だ。
火が広がるのはすぐだ。今は大きくはないが、時期に火は炎となり、炎は大火となるだろう。
自分で蒔いた種だ。僕が何とかするしかない。
僕は立ち上がり、持って来ていた布袋の中からあるものを取り出す。
煮いちごの他に持って来たいくつかの物の内の一つ、取り出したのは、卵だった。
勿論、ただの卵ではない。
卵の殻に穴を開け、中身を出し、代わりに中に別の物を詰めこむ。穴を塞げば、簡単に割れる投擲武器の完成だ。
今回、中に詰めた物は重曹である。
粉末状の重曹は、化学反応により火を鎮静化、消火することが出来る。消火器にも応用されているという。
妖狐さんの店に置いていたものを使わせていただいた。早朝からわざわざ作ったのだ。貂は火難の妖怪と聞いていたから。
この量とぶつけるだけの使い方では消火は出来ないかもしれないが、今も火を発している貂の顔面にぶつければ多少なりとも効果はあるだろう。
僕は重曹入りの卵を貂の顔面に投げつけた。
クリーンヒット。
「えっ」
貂が素っ頓狂な声を出した。ブチ切れられた相手がブチ切れた相手に冷静に卵を投げつけてきたのだから無理もない。
貂から出ていた火は翳りを見せ始めた。
重曹の効果なのか、僕の行動のせいなのかこれではよくわからない。まぁいいか。
「すまない!でも周りに被害が出るのは避けたい!今は少し怒りを収めて、この火を何とかして欲しい!」
僕が貂に叫ぶと
「えっ、あっ、何これ…」
と狼狽えていた。キレすぎて身に覚えがなかったのか。すごいな。
「消す方法はわからないか?」
「うっ… と…」
貂は動揺しているのか、答えられない。そう言えば化学反応的には二酸化炭素とかがすっごい出たりするらしいな。顔面にぶつけたけど大丈夫かな。
何か色々種類あるらしいし、そこまで気は回らなかったし。
答えを待っている時間が惜しい。自分で消す方法も無いのかもしれない。思考は既に次に移ろうとした時、僕の隣に来たぼっこさんが
「向かいの建物は土壁になっている部分も多いよ。火がついている部分を上手く壊せば何とかなるかも」
「確かですか」
「倉ぼっこですから、倉や家を守ることに関しては絶対!」
「どこを壊せば良いか指示下さい!」
僕は周りを見渡す。時間も少し夜になってきて、妖怪達が集まり始めた。人垣で見にくかったが、目当ての物があった。
木造建築や乱立する建物の周囲には大体水が配置されている。水が溜められた桶の前まで走り、上着を脱いで水に浸けた。また上着を羽織り、残りの水を頭からかぶった。今度はお団子屋の向かいの店、火の元に向かう。
燃えている部分は、家入り口、玄関の庇の左側だ。
火の回りが遅い。貂が今は怒っていないことなどが関係しているのか?
「跳んで、庇を支えている右側の木の棒を壊して。それと火の下に潜り込んで、下から力一杯、庇を突き上げてみて。気をつけてね!」
火の回りが遅いのは好都合。理由は後で考えたら良い。
僕は近くにある手頃な腰掛けを取り、庇の下に置いた。そこから跳び、ぼっこさんの指示した右側の支え棒にぶら下がった。
下に向かって圧をかけるように揺すると、思いの外簡単に砕けた。かなり脆くなっていたようだ。今度は腰掛けを火の下に持っていく。火が近い、熱い。
腰掛けの上に乗り、目一杯跳んで庇を下から突き上げた。経年劣化と熱によるもので簡単に割れた。火がついている部分が綺麗に家屋から離れた。
地面に落ちた庇の火に、僕は濡れた上着をバサバサと何度もぶつけて消火した。ぼっこさんも水の入った桶を持って来てくれて、消火は無事に終わった。
火の粉が舞っていて別のところで燻っている可能性もあるが、先にもう一軒の方を片付けなければ。
目線を上げ、お団子屋を見つめると、火は少し大きくなっていた。場所も悪い、屋根が燃えている。
「あれは、登る間にさらに広がっちゃう。それに場所が…」
ぼっこさんがそう呟いた。
ここのように局所的な破壊が難しいのだ。
どうするかすぐに考えなければ。
「あっちは任せなさい」
少し離れたところから、良く通る澄んだ声が聞こえてきた。妖狐さんだ。
「狸さんの十八番でも借りようかしらね」
妖狐さんはクスクス笑うと、煙に包まれた。
途方もない大量の煙が辺りを覆ったかと思うと、お団子屋の上に馬鹿でかい茶釜があった。
デカすぎる。屋根と同じくらいなんじゃないか。浮いてるし。何でもありかよ。
茶釜が傾いたかと思うと、中から大量の水が流れ出し、お団子屋の火は瞬く間に消えた。
柄杓無しでそのままかけた。水にはまだまだ余裕がありそうだった。無限に湧くのかな。
周りにいた妖怪達が歓声を飛ばす。
かくして、火災騒動は何とか終焉を迎えた。
決めつけで終わらず、まずは前者を試す。
少しばかり仲良くなった今なら、話が出来る。怒ってすぐさまいなくなることもないだろう。
「狐に小さな変化を見せつけていても、実力差があるとはわからせられないでしょう」
「…なによ?」
貂が僕の言葉を聞いてギロッと睨む。ぼっこさんは表情を固めて、僕の方を見た。
僕が小さく頷くと、ぼっこさんは先刻ご承知、と固めた表情を元に戻し、僕に託してくれた。
何かあった場合には、すぐにでも動いてくれるだろう。何ともありがたい。
「そもそも、狐や狸のことを話す連中にこそ変化の力を見せつけ、貂の方が上だと証明するべきだ。狐に対し、少しの悪戯をしたところで事態は改善されない」
僕の言葉を聞いて、貂はわなわなと震える。
「狐にまずあたしの方が上だとわからせ、その後その噂を流せば良い。狐本人にも協力してもらってね!そうすれば意見も変わる!」
「大人の対応をしてもらっているかと思われる可能性がある。それでも貂さんが駄々をこね続けるのなら、目の前で決闘しろとでも言われるかもしれません。とにかく、今の小さな悪戯に意味はない」
「あんたねぇ…!」
「そもそも、武術に優劣はない。優劣があるとすれば、使う個人にだ。種族でもそうだろう。狐の化術だから、貂の化術だから凄い、ではないはずです。かつての一匹の狐が凄かった。もしくは、君だから凄いんだ。それでも優劣を競いたいなら、一番凄い狐や狸に正面から挑むべきです」
「知ったような口を」「こそこそ動くな。誇りの為に戦うなら堂々と挑め」
僕もでかい口を叩いたもんだ。
そんなことが出来る強者は中々いないよなぁ。
僕は無理。超直球で短期間でわからせる方法という意味では正論かもだけど僕は無理。
貂は俯いて、鼻息を荒くしている。
めちゃくちゃキレてる。やばいかも。
表情は見えないけど、チラリと見えている耳がびっくりするくらい赤かった。
袴を握りしめてる拳はキツく握りすぎて圧迫され白くなってる。
キレすぎだって。嘘だろ。
もはや体から煙が出てきてる。キレすぎたら煙出てくんの?こわっ。
と思っていたら、ぼっこさんが僕に飛びついてきた。ぼっこさんに押し倒され、一瞬目を瞑る。
目を開いたら、貂の身体から火が出ていた。
「ーーーーーッ!!!」
貂が甲高い声を上げ、燃え盛る目を見開いてこちらを睨みつけていた。
予定としては、悪戯の対象を僕に出来れば良、正論に納得して悪戯をやめ、妖狐さんに決闘を吹っ掛ける前に大人な考えを持っていく方向に持っていければ重畳、だったんだが、やりすぎたみたいだ。
貂について、上げて落としたのが駄目だったか。
貂がまたも咆哮した時、僕達が利用させてもらっていたお団子屋とその向かいの店に火がついた。
家の前で、貂が火柱となって現れた時、その家は火難に遭う。伝承通りの力だ。
火が広がるのはすぐだ。今は大きくはないが、時期に火は炎となり、炎は大火となるだろう。
自分で蒔いた種だ。僕が何とかするしかない。
僕は立ち上がり、持って来ていた布袋の中からあるものを取り出す。
煮いちごの他に持って来たいくつかの物の内の一つ、取り出したのは、卵だった。
勿論、ただの卵ではない。
卵の殻に穴を開け、中身を出し、代わりに中に別の物を詰めこむ。穴を塞げば、簡単に割れる投擲武器の完成だ。
今回、中に詰めた物は重曹である。
粉末状の重曹は、化学反応により火を鎮静化、消火することが出来る。消火器にも応用されているという。
妖狐さんの店に置いていたものを使わせていただいた。早朝からわざわざ作ったのだ。貂は火難の妖怪と聞いていたから。
この量とぶつけるだけの使い方では消火は出来ないかもしれないが、今も火を発している貂の顔面にぶつければ多少なりとも効果はあるだろう。
僕は重曹入りの卵を貂の顔面に投げつけた。
クリーンヒット。
「えっ」
貂が素っ頓狂な声を出した。ブチ切れられた相手がブチ切れた相手に冷静に卵を投げつけてきたのだから無理もない。
貂から出ていた火は翳りを見せ始めた。
重曹の効果なのか、僕の行動のせいなのかこれではよくわからない。まぁいいか。
「すまない!でも周りに被害が出るのは避けたい!今は少し怒りを収めて、この火を何とかして欲しい!」
僕が貂に叫ぶと
「えっ、あっ、何これ…」
と狼狽えていた。キレすぎて身に覚えがなかったのか。すごいな。
「消す方法はわからないか?」
「うっ… と…」
貂は動揺しているのか、答えられない。そう言えば化学反応的には二酸化炭素とかがすっごい出たりするらしいな。顔面にぶつけたけど大丈夫かな。
何か色々種類あるらしいし、そこまで気は回らなかったし。
答えを待っている時間が惜しい。自分で消す方法も無いのかもしれない。思考は既に次に移ろうとした時、僕の隣に来たぼっこさんが
「向かいの建物は土壁になっている部分も多いよ。火がついている部分を上手く壊せば何とかなるかも」
「確かですか」
「倉ぼっこですから、倉や家を守ることに関しては絶対!」
「どこを壊せば良いか指示下さい!」
僕は周りを見渡す。時間も少し夜になってきて、妖怪達が集まり始めた。人垣で見にくかったが、目当ての物があった。
木造建築や乱立する建物の周囲には大体水が配置されている。水が溜められた桶の前まで走り、上着を脱いで水に浸けた。また上着を羽織り、残りの水を頭からかぶった。今度はお団子屋の向かいの店、火の元に向かう。
燃えている部分は、家入り口、玄関の庇の左側だ。
火の回りが遅い。貂が今は怒っていないことなどが関係しているのか?
「跳んで、庇を支えている右側の木の棒を壊して。それと火の下に潜り込んで、下から力一杯、庇を突き上げてみて。気をつけてね!」
火の回りが遅いのは好都合。理由は後で考えたら良い。
僕は近くにある手頃な腰掛けを取り、庇の下に置いた。そこから跳び、ぼっこさんの指示した右側の支え棒にぶら下がった。
下に向かって圧をかけるように揺すると、思いの外簡単に砕けた。かなり脆くなっていたようだ。今度は腰掛けを火の下に持っていく。火が近い、熱い。
腰掛けの上に乗り、目一杯跳んで庇を下から突き上げた。経年劣化と熱によるもので簡単に割れた。火がついている部分が綺麗に家屋から離れた。
地面に落ちた庇の火に、僕は濡れた上着をバサバサと何度もぶつけて消火した。ぼっこさんも水の入った桶を持って来てくれて、消火は無事に終わった。
火の粉が舞っていて別のところで燻っている可能性もあるが、先にもう一軒の方を片付けなければ。
目線を上げ、お団子屋を見つめると、火は少し大きくなっていた。場所も悪い、屋根が燃えている。
「あれは、登る間にさらに広がっちゃう。それに場所が…」
ぼっこさんがそう呟いた。
ここのように局所的な破壊が難しいのだ。
どうするかすぐに考えなければ。
「あっちは任せなさい」
少し離れたところから、良く通る澄んだ声が聞こえてきた。妖狐さんだ。
「狸さんの十八番でも借りようかしらね」
妖狐さんはクスクス笑うと、煙に包まれた。
途方もない大量の煙が辺りを覆ったかと思うと、お団子屋の上に馬鹿でかい茶釜があった。
デカすぎる。屋根と同じくらいなんじゃないか。浮いてるし。何でもありかよ。
茶釜が傾いたかと思うと、中から大量の水が流れ出し、お団子屋の火は瞬く間に消えた。
柄杓無しでそのままかけた。水にはまだまだ余裕がありそうだった。無限に湧くのかな。
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