7 / 17
間違いなくトップシークレットです
6
しおりを挟む
「……っふ……んん!」
課長は私に覆い被さり、何度もキスを繰り返す。
触れるだけのキスだった。唇の柔らかさとか温かさを味わうような優しいキスだ。
チュッと音を立てるようなキス、唇と唇を重ね合わせるようなキス、甘噛みして唇の柔らかさを感じるようなキス。
キスと言っても、色々なキスがあることを身体で教わっていく。
最初こそカチコチに固まっていた身体がゆっくりと解けていき、唇から熱を与えられて私の身体はすっかり骨抜きにされてしまった。
――課長のキス、すごい……っ。
ウットリするような甘さで、目元はトロンと蕩けてしまう。指も動かせないほど、私はすっかり課長からのキスに酔っていた。
私が生まれて初めて異性とキスしたのは、ひと月前。もちろん、課長とだ。
そのときは、私がかなり恥ずかしがっていて、なかなか唇と唇を重ねることができなかった。
それでも課長は「かわいい。ゆっくりキスしようか」と優しく言ってくれたのだ。
もちろん柔らかい笑みと一緒に言われて、ようやく覚悟を決めてキスができた。
今、考えれば、課長はあのときもかなり耐えていたのだと思う。それなのに、私の気持ちを優先してくれた。
そして今も、彼は自分の欲求を満たしたいはずなのに、私の速度に合わせてくれている。
課長を好きになってよかった。心の奥底からそう思う。
ゆっくりと唇が離れ、銀色の糸が二人を結ぶ。プツンと途切れると、課長は目尻を下げて聞いてきた。
「気持ちいい?」
彼のその声でさえ感じてしまう。
素直に頷くと、彼の艶っぽい目が優しげに細くなる。
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
再び私の唇を奪ってきた課長だったが、先程の優しいキスとは一変、激しいキスに切り替わった。
何度も角度を変えて深く唇を重ねてくる。唇の柔らかさを味わうなんて余裕はない。
顎を掴まれ、貪るように唇を重ね続けてくる。そのたびに甘ったるい吐息が零れ落ちて恥ずかしくて堪らない。
それこそ、息をつく間もないほどのキスを浴びせられて、思考がフワフワとしてきてしまう。
もちろん身体からはすっかり力が抜け、今の私は彼に為されるがままだ。
キスも超初心者の私だから、何かこちらから仕掛けるなんて高等テクニックがあるわけもなく。ただただ、課長に翻弄され続ける。それだけだ。
――気持ちいい……。
また甘ったるい声を出してしまった。だって我慢などできない。それほど彼の唇に蕩けている。
「唇を少し開いて……そう、上手だ」
「っ!」
彼に促されるがまま口を少しだけ開く。すると、より彼はキスを深め、舌を口内に入れ込んできた。
「ぅふ……ん」
意図せず吐息が出てしまう。それを恥ずかしいと思う暇を与えられず、彼の舌は私の口内を暴いてくる。
クチュッとお互いの唾液の音が響く。甘い蜜を混ぜ合せるように、彼の舌は丹念に中を探ってきた。
ゾクリと身体に甘美な痺れが走り、足指に力が入る。キュッと足先が丸まり、シーツを乱す。
引っ込めていた舌を彼に探し出され、舌先が合わさる。
ビックリして舌を引っ込めようとしたのだが、それを深いキスで阻止された。
舌を絡みつかせてきて、逃げさせてくれない。絡みつく彼の舌は、とても熱い。そして、淫らだ。
身体が敏感に反応してしまうほどのキスに、私はいつの間にか彼の舌に自分の舌を絡ませていた。
全部蕩け合ってみたい。そんな私の気持ちが通じたのか、先程までは奪うようだった舌の動きを止める。
スローな動きに変化したが、ますますエッチな感じがした。
厭らしい舌の動きを味わっていると、唇の際から唾液が垂れる。それは力が抜けて、彼に委ねている証拠だろう。
再び唇は離れたのだが、彼は垂れてしまった唾液を舐めてきた。そして、艶めかしい視線を向けてくる。
「甘い」
「っ」
カーッと身体中が熱くなり羞恥で居たたまれなくなっていると、彼は小さく笑う。
「かわいい」
「っ!」
心臓が早鐘を打ち、どうしたらいいのかわからなくなる。大いにテンパっている私に、彼は淫らなお願いをしてきた。
「舌、出して」
「舌?」
「そう、舌だ」
舌っ足らずで聞き返すと、彼は頷く。
唇を開き、ゆっくりと舌を出す。すると、すぐさまその舌に課長は吸い付いてきた。
唇と舌で挟み込むように扱いてくる。
薄目を開けると、色っぽく私の舌を貪る課長が見えた。その瞬間、下腹部がキュンと切なく鳴く。
これ以上見ていては、どうにかなってしまう。
慌てて目を瞑ったのだが、視界がなくなったためなのか。より舌を弄られる感覚が研ぎ澄まされてしまい、身体が甘く反応してしまう。
舌をかわいがられ意識をそちらに向けていると、彼は私のバスローブに手を掛けてきた。
前を開けさせられ、小さな身体に似合わない豊満な胸が曝け出される。
その拍子に胸がプルンと大きく揺れたのが自分でもわかった。
いつの間にか舌の愛撫を止め、体勢を起こしていた課長にすべてを見られている。そう考えると羞恥でどうにかなってしまいそうだ。
足を擦り合わせて恥ずかしがっていると、彼は曝け出された胸に手を伸ばしてきた。
「っ……!」
思わず息を呑んだ。彼の手は優しく胸に触れただけ。それなのに、過敏に反応してしまうことが恥ずかしい。
顔が熱くなっている私を、課長は柔らかい表情で見下ろしてくる。目線が合わさり、胸がドクンと高鳴った。彼の目が情欲に滲んでいたからだ。
最初こそ優しく揉まれていたが、私の息が上がってきたのを見ると、形が変わるほど揉みしだいてくる。
恥ずかしい。でも、もっとしてほしい。そんなふうに思うこと自体、恥ずかしくなって戸惑ってしまう。だが、快楽に逆らうことはできない。
ツンと頂は固く立ち、主張をしている。課長はそこを指で弾いたり、指の腹を使ってこね回してきた。
課長は私に覆い被さり、何度もキスを繰り返す。
触れるだけのキスだった。唇の柔らかさとか温かさを味わうような優しいキスだ。
チュッと音を立てるようなキス、唇と唇を重ね合わせるようなキス、甘噛みして唇の柔らかさを感じるようなキス。
キスと言っても、色々なキスがあることを身体で教わっていく。
最初こそカチコチに固まっていた身体がゆっくりと解けていき、唇から熱を与えられて私の身体はすっかり骨抜きにされてしまった。
――課長のキス、すごい……っ。
ウットリするような甘さで、目元はトロンと蕩けてしまう。指も動かせないほど、私はすっかり課長からのキスに酔っていた。
私が生まれて初めて異性とキスしたのは、ひと月前。もちろん、課長とだ。
そのときは、私がかなり恥ずかしがっていて、なかなか唇と唇を重ねることができなかった。
それでも課長は「かわいい。ゆっくりキスしようか」と優しく言ってくれたのだ。
もちろん柔らかい笑みと一緒に言われて、ようやく覚悟を決めてキスができた。
今、考えれば、課長はあのときもかなり耐えていたのだと思う。それなのに、私の気持ちを優先してくれた。
そして今も、彼は自分の欲求を満たしたいはずなのに、私の速度に合わせてくれている。
課長を好きになってよかった。心の奥底からそう思う。
ゆっくりと唇が離れ、銀色の糸が二人を結ぶ。プツンと途切れると、課長は目尻を下げて聞いてきた。
「気持ちいい?」
彼のその声でさえ感じてしまう。
素直に頷くと、彼の艶っぽい目が優しげに細くなる。
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
再び私の唇を奪ってきた課長だったが、先程の優しいキスとは一変、激しいキスに切り替わった。
何度も角度を変えて深く唇を重ねてくる。唇の柔らかさを味わうなんて余裕はない。
顎を掴まれ、貪るように唇を重ね続けてくる。そのたびに甘ったるい吐息が零れ落ちて恥ずかしくて堪らない。
それこそ、息をつく間もないほどのキスを浴びせられて、思考がフワフワとしてきてしまう。
もちろん身体からはすっかり力が抜け、今の私は彼に為されるがままだ。
キスも超初心者の私だから、何かこちらから仕掛けるなんて高等テクニックがあるわけもなく。ただただ、課長に翻弄され続ける。それだけだ。
――気持ちいい……。
また甘ったるい声を出してしまった。だって我慢などできない。それほど彼の唇に蕩けている。
「唇を少し開いて……そう、上手だ」
「っ!」
彼に促されるがまま口を少しだけ開く。すると、より彼はキスを深め、舌を口内に入れ込んできた。
「ぅふ……ん」
意図せず吐息が出てしまう。それを恥ずかしいと思う暇を与えられず、彼の舌は私の口内を暴いてくる。
クチュッとお互いの唾液の音が響く。甘い蜜を混ぜ合せるように、彼の舌は丹念に中を探ってきた。
ゾクリと身体に甘美な痺れが走り、足指に力が入る。キュッと足先が丸まり、シーツを乱す。
引っ込めていた舌を彼に探し出され、舌先が合わさる。
ビックリして舌を引っ込めようとしたのだが、それを深いキスで阻止された。
舌を絡みつかせてきて、逃げさせてくれない。絡みつく彼の舌は、とても熱い。そして、淫らだ。
身体が敏感に反応してしまうほどのキスに、私はいつの間にか彼の舌に自分の舌を絡ませていた。
全部蕩け合ってみたい。そんな私の気持ちが通じたのか、先程までは奪うようだった舌の動きを止める。
スローな動きに変化したが、ますますエッチな感じがした。
厭らしい舌の動きを味わっていると、唇の際から唾液が垂れる。それは力が抜けて、彼に委ねている証拠だろう。
再び唇は離れたのだが、彼は垂れてしまった唾液を舐めてきた。そして、艶めかしい視線を向けてくる。
「甘い」
「っ」
カーッと身体中が熱くなり羞恥で居たたまれなくなっていると、彼は小さく笑う。
「かわいい」
「っ!」
心臓が早鐘を打ち、どうしたらいいのかわからなくなる。大いにテンパっている私に、彼は淫らなお願いをしてきた。
「舌、出して」
「舌?」
「そう、舌だ」
舌っ足らずで聞き返すと、彼は頷く。
唇を開き、ゆっくりと舌を出す。すると、すぐさまその舌に課長は吸い付いてきた。
唇と舌で挟み込むように扱いてくる。
薄目を開けると、色っぽく私の舌を貪る課長が見えた。その瞬間、下腹部がキュンと切なく鳴く。
これ以上見ていては、どうにかなってしまう。
慌てて目を瞑ったのだが、視界がなくなったためなのか。より舌を弄られる感覚が研ぎ澄まされてしまい、身体が甘く反応してしまう。
舌をかわいがられ意識をそちらに向けていると、彼は私のバスローブに手を掛けてきた。
前を開けさせられ、小さな身体に似合わない豊満な胸が曝け出される。
その拍子に胸がプルンと大きく揺れたのが自分でもわかった。
いつの間にか舌の愛撫を止め、体勢を起こしていた課長にすべてを見られている。そう考えると羞恥でどうにかなってしまいそうだ。
足を擦り合わせて恥ずかしがっていると、彼は曝け出された胸に手を伸ばしてきた。
「っ……!」
思わず息を呑んだ。彼の手は優しく胸に触れただけ。それなのに、過敏に反応してしまうことが恥ずかしい。
顔が熱くなっている私を、課長は柔らかい表情で見下ろしてくる。目線が合わさり、胸がドクンと高鳴った。彼の目が情欲に滲んでいたからだ。
最初こそ優しく揉まれていたが、私の息が上がってきたのを見ると、形が変わるほど揉みしだいてくる。
恥ずかしい。でも、もっとしてほしい。そんなふうに思うこと自体、恥ずかしくなって戸惑ってしまう。だが、快楽に逆らうことはできない。
ツンと頂は固く立ち、主張をしている。課長はそこを指で弾いたり、指の腹を使ってこね回してきた。
0
お気に入りに追加
182
あなたにおすすめの小説
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
私の婚活事情〜副社長の策に嵌まるまで〜
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
身長172センチ。
高身長であること以外はいたって平凡なアラサーOLの佐伯花音。
婚活アプリに登録し、積極的に動いているのに中々上手く行かない。
名前からしてもっと可愛らしい人かと…ってどういうこと? そんな人こっちから願い下げ。
−−−でもだからってこんなハイスペ男子も求めてないっ!!
イケメン副社長に振り回される毎日…気が付いたときには既に副社長の手の内にいた。
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「結婚したらこっちのもんだ。
絶対に離婚届に判なんて押さないからな」
既婚マウントにキレて勢いで同期の紘希と結婚した純華。
まあ、悪い人ではないし、などと脳天気にかまえていたが。
紘希が我が社の御曹司だと知って、事態は一転!
純華の誰にも言えない事情で、紘希は絶対に結婚してはいけない相手だった。
離婚を申し出るが、紘希は取り合ってくれない。
それどころか紘希に溺愛され、惹かれていく。
このままでは紘希の弱点になる。
わかっているけれど……。
瑞木純華
みずきすみか
28
イベントデザイン部係長
姉御肌で面倒見がいいのが、長所であり弱点
おかげで、いつも多数の仕事を抱えがち
後輩女子からは慕われるが、男性とは縁がない
恋に関しては夢見がち
×
矢崎紘希
やざきひろき
28
営業部課長
一般社員に擬態してるが、会長は母方の祖父で次期社長
サバサバした爽やかくん
実体は押しが強くて粘着質
秘密を抱えたまま、あなたを好きになっていいですか……?
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる