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間違いなくトップシークレットです

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「……っふ……んん!」

 課長は私に覆い被さり、何度もキスを繰り返す。
 触れるだけのキスだった。唇の柔らかさとか温かさを味わうような優しいキスだ。
 チュッと音を立てるようなキス、唇と唇を重ね合わせるようなキス、甘噛みして唇の柔らかさを感じるようなキス。
 キスと言っても、色々なキスがあることを身体で教わっていく。
 最初こそカチコチに固まっていた身体がゆっくりと解けていき、唇から熱を与えられて私の身体はすっかり骨抜きにされてしまった。
 
 ――課長のキス、すごい……っ。

 ウットリするような甘さで、目元はトロンと蕩けてしまう。指も動かせないほど、私はすっかり課長からのキスに酔っていた。
 私が生まれて初めて異性とキスしたのは、ひと月前。もちろん、課長とだ。
 そのときは、私がかなり恥ずかしがっていて、なかなか唇と唇を重ねることができなかった。
 それでも課長は「かわいい。ゆっくりキスしようか」と優しく言ってくれたのだ。
 もちろん柔らかい笑みと一緒に言われて、ようやく覚悟を決めてキスができた。
 今、考えれば、課長はあのときもかなり耐えていたのだと思う。それなのに、私の気持ちを優先してくれた。
 そして今も、彼は自分の欲求を満たしたいはずなのに、私の速度に合わせてくれている。
 課長を好きになってよかった。心の奥底からそう思う。
 ゆっくりと唇が離れ、銀色の糸が二人を結ぶ。プツンと途切れると、課長は目尻を下げて聞いてきた。

「気持ちいい?」

 彼のその声でさえ感じてしまう。
 素直に頷くと、彼の艶っぽい目が優しげに細くなる。

「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」

 再び私の唇を奪ってきた課長だったが、先程の優しいキスとは一変、激しいキスに切り替わった。
 何度も角度を変えて深く唇を重ねてくる。唇の柔らかさを味わうなんて余裕はない。
 顎を掴まれ、貪るように唇を重ね続けてくる。そのたびに甘ったるい吐息が零れ落ちて恥ずかしくて堪らない。
 それこそ、息をつく間もないほどのキスを浴びせられて、思考がフワフワとしてきてしまう。
 もちろん身体からはすっかり力が抜け、今の私は彼に為されるがままだ。
 キスも超初心者の私だから、何かこちらから仕掛けるなんて高等テクニックがあるわけもなく。ただただ、課長に翻弄され続ける。それだけだ。
 
 ――気持ちいい……。

 また甘ったるい声を出してしまった。だって我慢などできない。それほど彼の唇に蕩けている。
 
「唇を少し開いて……そう、上手だ」
「っ!」

 彼に促されるがまま口を少しだけ開く。すると、より彼はキスを深め、舌を口内に入れ込んできた。

「ぅふ……ん」

 意図せず吐息が出てしまう。それを恥ずかしいと思う暇を与えられず、彼の舌は私の口内を暴いてくる。
 クチュッとお互いの唾液の音が響く。甘い蜜を混ぜ合せるように、彼の舌は丹念に中を探ってきた。
 ゾクリと身体に甘美な痺れが走り、足指に力が入る。キュッと足先が丸まり、シーツを乱す。
 引っ込めていた舌を彼に探し出され、舌先が合わさる。
 ビックリして舌を引っ込めようとしたのだが、それを深いキスで阻止された。
 舌を絡みつかせてきて、逃げさせてくれない。絡みつく彼の舌は、とても熱い。そして、淫らだ。
 身体が敏感に反応してしまうほどのキスに、私はいつの間にか彼の舌に自分の舌を絡ませていた。
 全部蕩け合ってみたい。そんな私の気持ちが通じたのか、先程までは奪うようだった舌の動きを止める。
 スローな動きに変化したが、ますますエッチな感じがした。
 厭らしい舌の動きを味わっていると、唇の際から唾液が垂れる。それは力が抜けて、彼に委ねている証拠だろう。
 再び唇は離れたのだが、彼は垂れてしまった唾液を舐めてきた。そして、艶めかしい視線を向けてくる。

「甘い」
「っ」

 カーッと身体中が熱くなり羞恥で居たたまれなくなっていると、彼は小さく笑う。

「かわいい」
「っ!」

 心臓が早鐘を打ち、どうしたらいいのかわからなくなる。大いにテンパっている私に、彼は淫らなお願いをしてきた。

「舌、出して」
「舌?」
「そう、舌だ」

 舌っ足らずで聞き返すと、彼は頷く。
 唇を開き、ゆっくりと舌を出す。すると、すぐさまその舌に課長は吸い付いてきた。
 唇と舌で挟み込むように扱いてくる。
 薄目を開けると、色っぽく私の舌を貪る課長が見えた。その瞬間、下腹部がキュンと切なく鳴く。
 これ以上見ていては、どうにかなってしまう。
 慌てて目を瞑ったのだが、視界がなくなったためなのか。より舌を弄られる感覚が研ぎ澄まされてしまい、身体が甘く反応してしまう。
 舌をかわいがられ意識をそちらに向けていると、彼は私のバスローブに手を掛けてきた。
 前を開けさせられ、小さな身体に似合わない豊満な胸が曝け出される。
 その拍子に胸がプルンと大きく揺れたのが自分でもわかった。
 いつの間にか舌の愛撫を止め、体勢を起こしていた課長にすべてを見られている。そう考えると羞恥でどうにかなってしまいそうだ。
 足を擦り合わせて恥ずかしがっていると、彼は曝け出された胸に手を伸ばしてきた。

「っ……!」

 思わず息を呑んだ。彼の手は優しく胸に触れただけ。それなのに、過敏に反応してしまうことが恥ずかしい。
 顔が熱くなっている私を、課長は柔らかい表情で見下ろしてくる。目線が合わさり、胸がドクンと高鳴った。彼の目が情欲に滲んでいたからだ。
 最初こそ優しく揉まれていたが、私の息が上がってきたのを見ると、形が変わるほど揉みしだいてくる。
 恥ずかしい。でも、もっとしてほしい。そんなふうに思うこと自体、恥ずかしくなって戸惑ってしまう。だが、快楽に逆らうことはできない。
 ツンと頂は固く立ち、主張をしている。課長はそこを指で弾いたり、指の腹を使ってこね回してきた。
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