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ときめきの香り
第一話
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「こちらが、女房が愛用していたというお香になります」
そう言って敦正様が私の目の前にそれを置く。
敦正様経由で東宮様から来た依頼ーーー藤壺女御付きだった女房が持っていた香り袋の成分の特定ーーーの話を聞いたときに、敦正様に私がお願いしておいたものだ。
事件時に女房が懐に入れていた香り袋は彼女の物なのか、それとも『あなたをお恨み申し上げます』という遺書のような文にあるように、恨み辛みを女房が抱いていた相手の物なのか、それとも全く関係ない人物の物か……
それを判断するために、先日敦正様に女房愛用のお香がどんな物だったのか調べてほしいとお願いしておいたのだが、やっとそれが手に入ったようだ。
依頼のあった日からすでに半月が経っている。
どうしてこんなにも手に入れるのが手こずってしまったのか。それを敦正様に言うと、顔を歪めた。
「この捜査は内密で行っているんでね」
「そういえば!」
以前この依頼を持ちかけられたときに、そんなことを言っていたはずだ。納得した私に、敦正様は肩を竦めた。
「考えてみてもごらんなさい。こういった捜査は検非違使が戦陣をきるはずでしょう?」
「あ……確かにそうですよね」
敦正様の言うとおりである。事件などの究明は、検非違使が行っているはずだ。
フムフムと頷いていると、敦正様は小さく笑う。
「この件に関しては表向き捜査済みということになっています。すでに検非違使が捜査終了した案件なのです」
「そうなんですよね……」
「検非違使たちが提出した報告に納得がいかないから、独自で捜査しましたなんて本人たちには言えないでしょう?」
「確かに!」
女房が失恋の末、自殺しようとした。そう検非違使たちは結論を出し、捜査は終了になったと言う。
それなのに、陰でコソコソしていたら面白くないはずだ。
今回の件について筆頭に立っているのは東宮様だ。
臣下に不平不満があると言っているようなものである。そんなことがバレたりしたら、いらぬ混乱を生むだけでなく、東宮の御代が危ぶまれてしまう。
それは東宮様にとって望むものではないはずだ。
だけど、検非違使たちが出してきた捜査結果に東宮様は納得がいかなかったということなのだろう。
だからこそ、敦正様経由で私にお香の成分の究明をしてくれと依頼がきたのだから。
表向き、敦正様が我が邸に来る名目はお香の指南を受けているということに変更になったそうだ。
もちろん私ではなく、父様と兄様に教えを乞うているという設定だと言う。
以前より、兄様のところに遊びに来ていると見せかけてはいたが、あまりに頻繁に行くのも不審がられると思ったのだろう。
香の指南ということも加えたというわけだ。
うまく今回の指南のことを使ったなという印象を覚える。
「うまく兄様を利用しましたね?」
疑いの目で敦正様を見つめると、彼は困ったようにほほ笑んだあと、私の前に練り香を置いた。
「さて、本題ですよ。こちらが、女房の家に伝わる伝統のお香だとか」
「へぇ……手に取ってみてもいいでしょうか?」
「もちろん」
どうぞ、と手渡され、私はその伝統のお香を鼻に近づける。
家で代々受け継がれる香り。親から子へと繋ぐ香りだなんて素敵だ。
しかし、未だに女房は意識をもどしていないという。
この香りを嗅ぐと、彼女の悲しさ無念さを感じてやるせなさを感じてしまう。
鼻の奥がツンと痛くなった。
私の目の前に二つの練り香が置かれている。
一つは女房がいつも愛用していたというお香、そしてもう一つは彼女の実家秘伝のお香だ。
並べられた二つのお香は同じ香りがする。
この二つのお香の香りが一致したということで、亡くなった女房は家秘伝の香をずっと使用していたということが裏付けられた。
交互に香り袋の匂いを嗅いだり手に取って見つめていると、敦正様は付け加えて言う。
「念のため、後宮にいる女房たちに聞き込みをさせたが、その女房はこの香をいつも纏っていたという証言がいくつもでている」
私はお香を敦正様の目の前に置き、もう一度その二つのお香を見つめる。
「それなら、間違いないですわね。実家秘伝のお香が、女房の愛用の香だということですわね」
おそらく、と敦正様は二つのお香を見つめて頷いた。
その家秘伝のお香であり、女房が愛用していたお香と、『あなたをお恨み申し上げます』という料紙、そして一緒にあった香り袋の香りとは異なるものだった。
ということは、事件時に女房が懐に入れていた香り袋と、料紙から微かに香った練り香は女房愛用の品ではなかったということだ。
フム、と顎に手を当てて私は、念のために敦正様に問う。
「敦正様、念のためですけど……料紙から微かに香るお香と、女房殿が懐に入れていた香り袋……男性ものの線が強いということはお話したかと思いますけど、彼女の家族の物ということは?」
「ああ。香姫にそこ突っ込まれると思って調べてきましたよ」
「突っ込まれるって」
苦笑いを浮かべる私に、敦正様はクスクスと楽しげに笑う。
「すっかり検非違使のようですからね、姫は」
「そ、そうでしょうか?」
「ええ。とっても頼りになります。東宮にも姫のことを話したら〝やっぱり私の見立てに狂いはなかった〝と自慢げにしていました」
東宮様のことを思い出したのか。敦正様の頬が少し引きつった。
だが、すぐに表情を戻し、私の質問に対しての返答をしてくれる。
「結論から言えば、料紙から漂ってくる香りも、女房が倒れたときに持っていた香り袋のお香も彼女の近しい人の物ではなかった」
「そうですか……」
「ええ。女房の父、兄も宮中に上がっていますが、彼らの香りとは違いました」
げっそりとした顔をした敦正様を見て、私は驚きの声を上げる。
「え? もしかして彼らに近づいたのですか?」
鼻がききすぎて、あらゆる匂いを敏感に感じ取ってしまい、自分が好む香り以外は受け付けないという敦正様だ。
必要以上に人に近づかないことから〝変人の宮〟と揶揄されるほどの人である。
きっと辛い任務だったことだろう。
大丈夫だったのだろうか、と敦正様を見つめると、彼は屈託なく笑った。
「姫がこれだけ頑張ってくださっているんです。話をもちかけた私がぼんやりしていては申し訳ないでしょう?」
「で、でも!」
頑なに人と近づかないようにしていたと聞いている。
それなのに、彼らに近づいて香りの確認をしてきたというのか。
眉を下げて敦正様を見つめると、彼は口角をクイッと上げた。
そして、なぜか私ににじり寄ってくる。
そんな敦正様を見て、私はあえて気が付かないフリをして素知らぬ顔をした。
「女房が事件時に持っていた香袋。あれが、女房のお香ではないということは、失恋の相手のお香ということでしょうか」
「そうなのかも……しれませんね」
敦正様が深く頷いたのを見て、香は女房愛用の香を丁寧に袋に閉まった。
これから女房が毒薬を飲み倒れた際に懐にあったという香について考えなくてはならない。
そのためにはほかの香は必要ない。ありがとうございました、と敦正様に返したのだが、再び敦正様が私ににじり寄ってくる。
なんだかイヤな予感がして、身体を仰け反れば、敦正様はフフフと妖しげに笑う。
そう言って敦正様が私の目の前にそれを置く。
敦正様経由で東宮様から来た依頼ーーー藤壺女御付きだった女房が持っていた香り袋の成分の特定ーーーの話を聞いたときに、敦正様に私がお願いしておいたものだ。
事件時に女房が懐に入れていた香り袋は彼女の物なのか、それとも『あなたをお恨み申し上げます』という遺書のような文にあるように、恨み辛みを女房が抱いていた相手の物なのか、それとも全く関係ない人物の物か……
それを判断するために、先日敦正様に女房愛用のお香がどんな物だったのか調べてほしいとお願いしておいたのだが、やっとそれが手に入ったようだ。
依頼のあった日からすでに半月が経っている。
どうしてこんなにも手に入れるのが手こずってしまったのか。それを敦正様に言うと、顔を歪めた。
「この捜査は内密で行っているんでね」
「そういえば!」
以前この依頼を持ちかけられたときに、そんなことを言っていたはずだ。納得した私に、敦正様は肩を竦めた。
「考えてみてもごらんなさい。こういった捜査は検非違使が戦陣をきるはずでしょう?」
「あ……確かにそうですよね」
敦正様の言うとおりである。事件などの究明は、検非違使が行っているはずだ。
フムフムと頷いていると、敦正様は小さく笑う。
「この件に関しては表向き捜査済みということになっています。すでに検非違使が捜査終了した案件なのです」
「そうなんですよね……」
「検非違使たちが提出した報告に納得がいかないから、独自で捜査しましたなんて本人たちには言えないでしょう?」
「確かに!」
女房が失恋の末、自殺しようとした。そう検非違使たちは結論を出し、捜査は終了になったと言う。
それなのに、陰でコソコソしていたら面白くないはずだ。
今回の件について筆頭に立っているのは東宮様だ。
臣下に不平不満があると言っているようなものである。そんなことがバレたりしたら、いらぬ混乱を生むだけでなく、東宮の御代が危ぶまれてしまう。
それは東宮様にとって望むものではないはずだ。
だけど、検非違使たちが出してきた捜査結果に東宮様は納得がいかなかったということなのだろう。
だからこそ、敦正様経由で私にお香の成分の究明をしてくれと依頼がきたのだから。
表向き、敦正様が我が邸に来る名目はお香の指南を受けているということに変更になったそうだ。
もちろん私ではなく、父様と兄様に教えを乞うているという設定だと言う。
以前より、兄様のところに遊びに来ていると見せかけてはいたが、あまりに頻繁に行くのも不審がられると思ったのだろう。
香の指南ということも加えたというわけだ。
うまく今回の指南のことを使ったなという印象を覚える。
「うまく兄様を利用しましたね?」
疑いの目で敦正様を見つめると、彼は困ったようにほほ笑んだあと、私の前に練り香を置いた。
「さて、本題ですよ。こちらが、女房の家に伝わる伝統のお香だとか」
「へぇ……手に取ってみてもいいでしょうか?」
「もちろん」
どうぞ、と手渡され、私はその伝統のお香を鼻に近づける。
家で代々受け継がれる香り。親から子へと繋ぐ香りだなんて素敵だ。
しかし、未だに女房は意識をもどしていないという。
この香りを嗅ぐと、彼女の悲しさ無念さを感じてやるせなさを感じてしまう。
鼻の奥がツンと痛くなった。
私の目の前に二つの練り香が置かれている。
一つは女房がいつも愛用していたというお香、そしてもう一つは彼女の実家秘伝のお香だ。
並べられた二つのお香は同じ香りがする。
この二つのお香の香りが一致したということで、亡くなった女房は家秘伝の香をずっと使用していたということが裏付けられた。
交互に香り袋の匂いを嗅いだり手に取って見つめていると、敦正様は付け加えて言う。
「念のため、後宮にいる女房たちに聞き込みをさせたが、その女房はこの香をいつも纏っていたという証言がいくつもでている」
私はお香を敦正様の目の前に置き、もう一度その二つのお香を見つめる。
「それなら、間違いないですわね。実家秘伝のお香が、女房の愛用の香だということですわね」
おそらく、と敦正様は二つのお香を見つめて頷いた。
その家秘伝のお香であり、女房が愛用していたお香と、『あなたをお恨み申し上げます』という料紙、そして一緒にあった香り袋の香りとは異なるものだった。
ということは、事件時に女房が懐に入れていた香り袋と、料紙から微かに香った練り香は女房愛用の品ではなかったということだ。
フム、と顎に手を当てて私は、念のために敦正様に問う。
「敦正様、念のためですけど……料紙から微かに香るお香と、女房殿が懐に入れていた香り袋……男性ものの線が強いということはお話したかと思いますけど、彼女の家族の物ということは?」
「ああ。香姫にそこ突っ込まれると思って調べてきましたよ」
「突っ込まれるって」
苦笑いを浮かべる私に、敦正様はクスクスと楽しげに笑う。
「すっかり検非違使のようですからね、姫は」
「そ、そうでしょうか?」
「ええ。とっても頼りになります。東宮にも姫のことを話したら〝やっぱり私の見立てに狂いはなかった〝と自慢げにしていました」
東宮様のことを思い出したのか。敦正様の頬が少し引きつった。
だが、すぐに表情を戻し、私の質問に対しての返答をしてくれる。
「結論から言えば、料紙から漂ってくる香りも、女房が倒れたときに持っていた香り袋のお香も彼女の近しい人の物ではなかった」
「そうですか……」
「ええ。女房の父、兄も宮中に上がっていますが、彼らの香りとは違いました」
げっそりとした顔をした敦正様を見て、私は驚きの声を上げる。
「え? もしかして彼らに近づいたのですか?」
鼻がききすぎて、あらゆる匂いを敏感に感じ取ってしまい、自分が好む香り以外は受け付けないという敦正様だ。
必要以上に人に近づかないことから〝変人の宮〟と揶揄されるほどの人である。
きっと辛い任務だったことだろう。
大丈夫だったのだろうか、と敦正様を見つめると、彼は屈託なく笑った。
「姫がこれだけ頑張ってくださっているんです。話をもちかけた私がぼんやりしていては申し訳ないでしょう?」
「で、でも!」
頑なに人と近づかないようにしていたと聞いている。
それなのに、彼らに近づいて香りの確認をしてきたというのか。
眉を下げて敦正様を見つめると、彼は口角をクイッと上げた。
そして、なぜか私ににじり寄ってくる。
そんな敦正様を見て、私はあえて気が付かないフリをして素知らぬ顔をした。
「女房が事件時に持っていた香袋。あれが、女房のお香ではないということは、失恋の相手のお香ということでしょうか」
「そうなのかも……しれませんね」
敦正様が深く頷いたのを見て、香は女房愛用の香を丁寧に袋に閉まった。
これから女房が毒薬を飲み倒れた際に懐にあったという香について考えなくてはならない。
そのためにはほかの香は必要ない。ありがとうございました、と敦正様に返したのだが、再び敦正様が私ににじり寄ってくる。
なんだかイヤな予感がして、身体を仰け反れば、敦正様はフフフと妖しげに笑う。
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