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青春はあか
後夜祭2
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「どれで撮るー?」
「待って、リップ塗り直したい。」
「もうメイク全部どろどろだから意味ないかも。」
「はい!撮るよー!」
「待って!」
「待って!」
4人で狭い箱の真ん中にきゅっと集まって笑顔をつくる。
「次どうする?」
「変顔で!せーの!」
もう何度も一緒に撮ったプリクラでの変顔は4人とも毎回変わらなくて、加工が反応しない。4人で前後を交代するために、ぐるぐる回って1枚ずつ撮影していく。
「次!次!」
「コンビニーズポーズしよ!」
後ろの2人が腕を使って大きなハートを作る。前の2人がしゃがんでハートの風船にぶら下がるようなポーズをとる。これは4人で考えた、コンビニーズポーズで大きなりんご飴をイメージしている。
全部の写真を無事に撮り終えて落書きブースに移動する。落書きはぱるの仕事なので、3人はそれを見守る。特別ぱるにこだわりがあるわけではなく、他の3人がどうしたらいいかわからないだけだ。ぱるがシンプルな落書きをして、4人で全部の写真を確認する。落書きの終わった写真たちと一緒に自撮りしたりしながら、終了ボタンが押せるようになるのを待つ。
「みんな変顔いつも同じだね。」
「確かに、なんか新しいの考えようよ。」
「難しいね。」
「なんか変顔真剣に考えてるの面白いね。」
新しい変顔を真剣に考えるみんなを見てゆきが思わず笑う。
「次はみんな新しい変顔考えてこよ!」
ぱるの声と同時にシールが機械からすっと出てきた。
いつもの流れだがどの写真も、体育祭後なのもあってか全員テンションが高く、特別な写真ができたような気がした。
「待って、リップ塗り直したい。」
「もうメイク全部どろどろだから意味ないかも。」
「はい!撮るよー!」
「待って!」
「待って!」
4人で狭い箱の真ん中にきゅっと集まって笑顔をつくる。
「次どうする?」
「変顔で!せーの!」
もう何度も一緒に撮ったプリクラでの変顔は4人とも毎回変わらなくて、加工が反応しない。4人で前後を交代するために、ぐるぐる回って1枚ずつ撮影していく。
「次!次!」
「コンビニーズポーズしよ!」
後ろの2人が腕を使って大きなハートを作る。前の2人がしゃがんでハートの風船にぶら下がるようなポーズをとる。これは4人で考えた、コンビニーズポーズで大きなりんご飴をイメージしている。
全部の写真を無事に撮り終えて落書きブースに移動する。落書きはぱるの仕事なので、3人はそれを見守る。特別ぱるにこだわりがあるわけではなく、他の3人がどうしたらいいかわからないだけだ。ぱるがシンプルな落書きをして、4人で全部の写真を確認する。落書きの終わった写真たちと一緒に自撮りしたりしながら、終了ボタンが押せるようになるのを待つ。
「みんな変顔いつも同じだね。」
「確かに、なんか新しいの考えようよ。」
「難しいね。」
「なんか変顔真剣に考えてるの面白いね。」
新しい変顔を真剣に考えるみんなを見てゆきが思わず笑う。
「次はみんな新しい変顔考えてこよ!」
ぱるの声と同時にシールが機械からすっと出てきた。
いつもの流れだがどの写真も、体育祭後なのもあってか全員テンションが高く、特別な写真ができたような気がした。
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