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三章 迫る恐怖
7 音奏と夏美の調査
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駿平の家へ向かう音奏は、蒼空達と打ち合わせしていた時の興奮が冷め、これからのことを考えると気が重かった。
どんな理由で駿平の部屋へ入れさせてもらおうか。部屋に入れても母親が見ているかもしれない。玄関で挨拶してすぐ終了じゃないだろうか。
問題だけが浮かび続け、不安でしかない。
現在、駿平は死んでいる。都市伝説に関係しているだけで、まだ完全に死んでいないと思えている自分が、一人息子の死を嘆き絶望しているであろう駿平の親と対面できるだろうか。
音奏は胸の中で輪郭のない不安定で暗い想いを抱えていた。
桜木家のインターホンを鳴らすと、しばらく間が空いてから駿平の父親が出てきた。
「……ああ、音奏君」
昨日の病院で会った時よりやつれて見える。一人息子が亡くなり表情には元気がないのは当然だ。薄い笑顔を向けるのが精一杯なのだろう。
「あ、ご、いや、失礼します」
どの挨拶が正しいか迷う。
「昨日はごめんよ。それより大きくなったなぁ。前に会ったのは中学の時だったか?」
「うっす。……あの、この度は」
全てを告げずに頭を下げた。それだけで父親には全て伝わる。
「急にこんな事に……ずっと仲良くしてくれてたのに……」
こみ上げてくる思いに堪えきれず、余所を向いて涙を拭う。
「……あの……、こんな事言うのもなんですけど……駿平の部屋とか、見ていいっすか。……いっつもあいつと遊んでたから」
本心であった。悲しみが連鎖し音奏の目にも涙が浮かぶ。
駿平は死んでいる。生き返るのは可能性でしかない。本当は、本当に死んでいるのかもしれない。そう思うと本気で悲しくなる。
父親は涙を拭って一息ついて落ち着くと、無理やり作った笑顔で音奏を招いた。
階段を上る最中、父親は思い出が蘇る。
「覚えてる? 音奏君と駿平がこの階段にロボットの小さい玩具並べて遊んでたの」
階段を平地と崖、空と宇宙など。環境を分けて戦っていた。
「すんません。あんまり……」
「まあ、小一だったから仕方ないな」
当然、音奏は遊んでいたような気でしかなかった。
部屋へ入ると、いつもきちんとしている駿平からは考えられないような、本や服がほどほどに散らかっている、男子高校生の生活感がある部屋であった。
「まだ、戻ってくるような気がして、そのままなんだ」
父親は二度、静かに呼吸し、感情を落ち着かせる。
「妻は体調を崩して病院だ。音奏君の気が済むまで見ていってくれて構わないよ」
「ありがとうございます」
頭を下げると父親は出て行った。
感傷に浸ってしまいそうになりながらも、音奏は両頬を叩いてやる気を取り戻した。
明後日には明香が死んでしまう。それを回避すれば駿平が戻ってくるかもしれない。その思いが原動力となり、駿平が都市伝説を調べていた証拠を探した。
本棚も統一性のある並べられ方をしておらず、実はこの不揃いに何か意味があるのかと考えるも間もなく諦めた。
机の引き出しは散らかり放題、衣服を収納している引き出しも畳んでいるものもあるがぐちゃぐちゃに入れている服もある。本棚同様に、ただだらしないだけなのだと結論づけた。
全てが他人には知られていない駿平の本性。しかし音奏はこれ以上に部屋が散らかっているので何も言えない。
本の並びにも引き出しの中にも暗号のようなものはない。
普通に考えると、推理ものの作品では犯人などに気付かれないよう必死に隠すのだが、駿平が”誰かに気付かれないように何かを隠す”のは不自然であった。
(……だーめだ。なんもねぇ)
諦めて座り込む。
何気なく机の横のゴミ箱へ視線を向けると、近くの学生鞄が気になった。
(まさかな。学校始まってたらアリかもだけど……)
僅かばかりの期待を込めて中身を調べるも、予想通り何も入っていない。
「ですよねぇ~」
言いつつ近くの鞄を調べると、大小違うノートが四冊入っていた。
中身を調べると、宿題のノートが二冊、授業で使う数学のノート、そして国語のノートがあった。しかし国語のノートは数ページだけ使用され、空白が続き、最後の二ページは狭い行間を気にせず大きな字で文字が綴られていた。
それは都市伝説の文章といくつかの数字、カタカナ表記で翔真の名前。まさしく都市伝説絡みノートであった。
(よっし! これだぁぁ!!)
喜ぶのは不謹慎だが、解決の糸口になりそうなものを見つけたことに喜びを隠せず、静かにガッツポーズする。
◇◇◇◇◇
夏美は帰宅すると皆の話し声がする居間へ向かった。
明香と共に行動する予定だったが、いきなり家へ押しかけても橙也が怖がって逃げてしまえばそれで終わる。また、どこかへ連れ出そうと作戦を立てるも、拒まれれば、これも終わりだ。
来る途中で明香とは別行動する事にした。丁度、彼女も行きたい所があるらしい。
既に昼食を終え、橙也と晴仁は休憩がてらテレビを観ている。
「夏美、なんかあったの?」澄江に訊かれる。
「ああ、うん。ちょっと友達との用事。またすぐ出るけど」
普段なら誰もいないから橙也に質問するのも連れて行くことも可能だ。しかし今は両親がいて下手な行動は出来ない。儀造の遺品整理もあり都市伝説の質問はかなり不謹慎で危険だ。
(どうする。どうする……)
聞き出す方法、もしくは連れ出す方法を模索しながらテレビを眺める。
悩む最中、怪奇特番のCMに、心霊写真を見て驚くタレントが映し出された。
「あ、そういや橙也、前から幽霊見えてたって言ったの、どうなった?」
「ん? 葬式ん時に見たので最後」
「なんだ? 橙也も見えてんのか?」
思いがけない晴仁の発言に、夏美も橙也も驚いた。
「お父さん見えるの?」
「俺じゃなくってクラスの女子とか、夏美が産まれる前まで働いてたバイト先の子とか。なんだかんだで父さん、霊感強めの人に会う率高いんだぞ」
ここぞとばかりに夏美の思考が働いた。
「橙也、明香ちゃん見て怖がってたけど、それ、本当に幽霊だったの? 近所の人とか」
「だって、こんなに暑いのにコートなんて着ないじゃん。それになんか、あのお姉ちゃんに似てる髪色だったし」
”失踪している明香の兄”のワードが頭に浮かんだ。
夏美はLINEが来た風を装い明香へ連絡した。兄と一緒に写る写真があるかを確認し、あれば送って欲しいと補足する。
「橙也、それ本人の前で絶対言うなよ。相手怖がるだろうし、誰だって何かに憑かれたら嫌って思うから」
晴仁が忠告すると、橙也はぶっきらぼうに「分かってる」と返す。
間もなく、明香からLINEが届き、兄と一緒に写る写真が貼られていた。
「そういや、お父さんって明香ちゃん見てなかったよね。結構可愛いんだよ」
「前園さん家の娘さんだろ?」
「え、知ってんの?」
「そりゃ、向こうの親父さんと父さん、学生時代の野球部で先輩後輩関係だし。向こうは結構デザイナーとしてすごい人って聞いてるからな」
衝撃的な経歴に夏美は一瞬思考が停止した。
「息子さんとは何度か会ったけど、なんか、色々あっていなくなったとかで。娘の方は小さいときに見たぐらいかな」
また、ここぞとばかりに思考が働いた。
「あ、その明香ちゃんなんだけど、こんな子」
LINEの画面を見せると、「おお、確かに可愛い。ってか、頭良さそうだな」と返される。
夏美と父が楽しそうに見ると、当然橙也も見たくなり、「見せて見せて」とせがむ。予想通りの展開に夏美は黙ったまま気づかれずに喜んだ。
明香と兄が揃う写真を見た途端、橙也は小さく「え?」と漏らし、すぐにスマホを切った。
「どうした?」
わざと夏美は知らない様子で訊く。しかしこれで合点がいった。
「一緒に写ってる人、幽霊の人」
怖がって答える橙也を見て確信を得た。
とはいえ、この橙也の告白は翔真が死んでいると晴仁に思わせ、前園家では行方不明状態なのに死んでいると確信させることでもあった。
「橙也、見間違いかもしれないからこのことは黙っとけよ。みんな嫌な思いするかもしれないからな」
怪訝な表情の橙也は弱々しく頷く。
「けど、また見たらどうしよう」
「霊感強い知り合い情報だと、何もしないから無視しとけばそれでいい。らしい。それに生き霊って線もあるからな。他の幽霊見えるのか?」
橙也は首を左右に振る。どうやら翔真だけである。
「じゃあ大丈夫。それに、じいちゃんが護ってくれるから」
不安がる橙也を見ると、夏美は悪いことをしたと思い気が重くなる。しかし重要な手がかりの一つが手に入った事に静かな喜びを覚えた。
どんな理由で駿平の部屋へ入れさせてもらおうか。部屋に入れても母親が見ているかもしれない。玄関で挨拶してすぐ終了じゃないだろうか。
問題だけが浮かび続け、不安でしかない。
現在、駿平は死んでいる。都市伝説に関係しているだけで、まだ完全に死んでいないと思えている自分が、一人息子の死を嘆き絶望しているであろう駿平の親と対面できるだろうか。
音奏は胸の中で輪郭のない不安定で暗い想いを抱えていた。
桜木家のインターホンを鳴らすと、しばらく間が空いてから駿平の父親が出てきた。
「……ああ、音奏君」
昨日の病院で会った時よりやつれて見える。一人息子が亡くなり表情には元気がないのは当然だ。薄い笑顔を向けるのが精一杯なのだろう。
「あ、ご、いや、失礼します」
どの挨拶が正しいか迷う。
「昨日はごめんよ。それより大きくなったなぁ。前に会ったのは中学の時だったか?」
「うっす。……あの、この度は」
全てを告げずに頭を下げた。それだけで父親には全て伝わる。
「急にこんな事に……ずっと仲良くしてくれてたのに……」
こみ上げてくる思いに堪えきれず、余所を向いて涙を拭う。
「……あの……、こんな事言うのもなんですけど……駿平の部屋とか、見ていいっすか。……いっつもあいつと遊んでたから」
本心であった。悲しみが連鎖し音奏の目にも涙が浮かぶ。
駿平は死んでいる。生き返るのは可能性でしかない。本当は、本当に死んでいるのかもしれない。そう思うと本気で悲しくなる。
父親は涙を拭って一息ついて落ち着くと、無理やり作った笑顔で音奏を招いた。
階段を上る最中、父親は思い出が蘇る。
「覚えてる? 音奏君と駿平がこの階段にロボットの小さい玩具並べて遊んでたの」
階段を平地と崖、空と宇宙など。環境を分けて戦っていた。
「すんません。あんまり……」
「まあ、小一だったから仕方ないな」
当然、音奏は遊んでいたような気でしかなかった。
部屋へ入ると、いつもきちんとしている駿平からは考えられないような、本や服がほどほどに散らかっている、男子高校生の生活感がある部屋であった。
「まだ、戻ってくるような気がして、そのままなんだ」
父親は二度、静かに呼吸し、感情を落ち着かせる。
「妻は体調を崩して病院だ。音奏君の気が済むまで見ていってくれて構わないよ」
「ありがとうございます」
頭を下げると父親は出て行った。
感傷に浸ってしまいそうになりながらも、音奏は両頬を叩いてやる気を取り戻した。
明後日には明香が死んでしまう。それを回避すれば駿平が戻ってくるかもしれない。その思いが原動力となり、駿平が都市伝説を調べていた証拠を探した。
本棚も統一性のある並べられ方をしておらず、実はこの不揃いに何か意味があるのかと考えるも間もなく諦めた。
机の引き出しは散らかり放題、衣服を収納している引き出しも畳んでいるものもあるがぐちゃぐちゃに入れている服もある。本棚同様に、ただだらしないだけなのだと結論づけた。
全てが他人には知られていない駿平の本性。しかし音奏はこれ以上に部屋が散らかっているので何も言えない。
本の並びにも引き出しの中にも暗号のようなものはない。
普通に考えると、推理ものの作品では犯人などに気付かれないよう必死に隠すのだが、駿平が”誰かに気付かれないように何かを隠す”のは不自然であった。
(……だーめだ。なんもねぇ)
諦めて座り込む。
何気なく机の横のゴミ箱へ視線を向けると、近くの学生鞄が気になった。
(まさかな。学校始まってたらアリかもだけど……)
僅かばかりの期待を込めて中身を調べるも、予想通り何も入っていない。
「ですよねぇ~」
言いつつ近くの鞄を調べると、大小違うノートが四冊入っていた。
中身を調べると、宿題のノートが二冊、授業で使う数学のノート、そして国語のノートがあった。しかし国語のノートは数ページだけ使用され、空白が続き、最後の二ページは狭い行間を気にせず大きな字で文字が綴られていた。
それは都市伝説の文章といくつかの数字、カタカナ表記で翔真の名前。まさしく都市伝説絡みノートであった。
(よっし! これだぁぁ!!)
喜ぶのは不謹慎だが、解決の糸口になりそうなものを見つけたことに喜びを隠せず、静かにガッツポーズする。
◇◇◇◇◇
夏美は帰宅すると皆の話し声がする居間へ向かった。
明香と共に行動する予定だったが、いきなり家へ押しかけても橙也が怖がって逃げてしまえばそれで終わる。また、どこかへ連れ出そうと作戦を立てるも、拒まれれば、これも終わりだ。
来る途中で明香とは別行動する事にした。丁度、彼女も行きたい所があるらしい。
既に昼食を終え、橙也と晴仁は休憩がてらテレビを観ている。
「夏美、なんかあったの?」澄江に訊かれる。
「ああ、うん。ちょっと友達との用事。またすぐ出るけど」
普段なら誰もいないから橙也に質問するのも連れて行くことも可能だ。しかし今は両親がいて下手な行動は出来ない。儀造の遺品整理もあり都市伝説の質問はかなり不謹慎で危険だ。
(どうする。どうする……)
聞き出す方法、もしくは連れ出す方法を模索しながらテレビを眺める。
悩む最中、怪奇特番のCMに、心霊写真を見て驚くタレントが映し出された。
「あ、そういや橙也、前から幽霊見えてたって言ったの、どうなった?」
「ん? 葬式ん時に見たので最後」
「なんだ? 橙也も見えてんのか?」
思いがけない晴仁の発言に、夏美も橙也も驚いた。
「お父さん見えるの?」
「俺じゃなくってクラスの女子とか、夏美が産まれる前まで働いてたバイト先の子とか。なんだかんだで父さん、霊感強めの人に会う率高いんだぞ」
ここぞとばかりに夏美の思考が働いた。
「橙也、明香ちゃん見て怖がってたけど、それ、本当に幽霊だったの? 近所の人とか」
「だって、こんなに暑いのにコートなんて着ないじゃん。それになんか、あのお姉ちゃんに似てる髪色だったし」
”失踪している明香の兄”のワードが頭に浮かんだ。
夏美はLINEが来た風を装い明香へ連絡した。兄と一緒に写る写真があるかを確認し、あれば送って欲しいと補足する。
「橙也、それ本人の前で絶対言うなよ。相手怖がるだろうし、誰だって何かに憑かれたら嫌って思うから」
晴仁が忠告すると、橙也はぶっきらぼうに「分かってる」と返す。
間もなく、明香からLINEが届き、兄と一緒に写る写真が貼られていた。
「そういや、お父さんって明香ちゃん見てなかったよね。結構可愛いんだよ」
「前園さん家の娘さんだろ?」
「え、知ってんの?」
「そりゃ、向こうの親父さんと父さん、学生時代の野球部で先輩後輩関係だし。向こうは結構デザイナーとしてすごい人って聞いてるからな」
衝撃的な経歴に夏美は一瞬思考が停止した。
「息子さんとは何度か会ったけど、なんか、色々あっていなくなったとかで。娘の方は小さいときに見たぐらいかな」
また、ここぞとばかりに思考が働いた。
「あ、その明香ちゃんなんだけど、こんな子」
LINEの画面を見せると、「おお、確かに可愛い。ってか、頭良さそうだな」と返される。
夏美と父が楽しそうに見ると、当然橙也も見たくなり、「見せて見せて」とせがむ。予想通りの展開に夏美は黙ったまま気づかれずに喜んだ。
明香と兄が揃う写真を見た途端、橙也は小さく「え?」と漏らし、すぐにスマホを切った。
「どうした?」
わざと夏美は知らない様子で訊く。しかしこれで合点がいった。
「一緒に写ってる人、幽霊の人」
怖がって答える橙也を見て確信を得た。
とはいえ、この橙也の告白は翔真が死んでいると晴仁に思わせ、前園家では行方不明状態なのに死んでいると確信させることでもあった。
「橙也、見間違いかもしれないからこのことは黙っとけよ。みんな嫌な思いするかもしれないからな」
怪訝な表情の橙也は弱々しく頷く。
「けど、また見たらどうしよう」
「霊感強い知り合い情報だと、何もしないから無視しとけばそれでいい。らしい。それに生き霊って線もあるからな。他の幽霊見えるのか?」
橙也は首を左右に振る。どうやら翔真だけである。
「じゃあ大丈夫。それに、じいちゃんが護ってくれるから」
不安がる橙也を見ると、夏美は悪いことをしたと思い気が重くなる。しかし重要な手がかりの一つが手に入った事に静かな喜びを覚えた。
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