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二章 協力と謎
8 期待出来る人に
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夏美は見慣れない校舎を見渡せるグラウンドにいた。自身は制服姿だが、他校の制服姿で見たことはない。
(……ここって)
以前、見知らぬ男子生徒と何かから逃げていた学校だと直感した。
「それで、解決できそうか?」
その声は聞いたことがない。初めて聞く男性の声。
夏美が振り返ると、田舎の学園ドラマでありがちな半袖白ワイシャツ制服姿の男子生徒がどこかを見て語っている。
「……あなた……誰?」
訊くも、声が相手には届いてない。男子生徒は誰かと話を続ける。
「すぐには無理だ。そもそも、なんで俺や前園さんが解決しなくちゃならないんだ」
次に聞き覚えのある声がした。それは謎の男子生徒の向かい。目を向けると、いつの間にか謎の男子生徒の話し相手がいた。見知った男子生徒は謎の男子生徒と同じ、他校の夏用制服姿で。
「蒼空君!」
こちらも夏美の声は届かない。
「何か意図とかあるのか?」
「俺は条件を提示し、願いを聞き、見届けるだけだ。そういう役だからな。ただ、些細な助言くらいはしてやれる。何が知りたい?」
「急に言われてもすぐには出ない。そもそも、どうして四十二の都市伝説絡みなんだってところから謎なんだけど」
謎の男子生徒は鼻で笑った。
「まあいい、時間はまだある。この狂いはかなり複雑だからな、よく考え続けろ。特定の犯人を捜せばいい推理小説とは訳が違うぞ」
何の話かは分からないが、咄嗟に夏美は止めようと思い立った。
「蒼空君!」
近づこうと走るも、足が思い通りに動かず近づけない。
「ちょっとあなた! 蒼空君と何話してるのよ!」
感情的になって叫ぶも、やはり声は届いてない。
「さて、用が済んだなら俺は行く。色々と多忙だからな」
「待て! お前も都市伝説に関係しているのか? だとしたらどの都市伝説だ」
謎の男子生徒は何気なく蒼空を一瞥した。
「その程度はお前が見つけろ。あ、そうそう、一つ大切な事だけは教えてやろう」
蒼空は集中して訊く。
「”数字”は大事にしろよ」
「どういう意味だ! 重要な伝説が隠されてるって意味か!」
「ちょっと、ちゃんと答えなさいよあなた!」
叫んだ夏美の声に蒼空が反応を示した。
「え? 涼城さん?」
ようやく何かが繋がったと思い、夏美は大声で蒼空を呼ぼうと息を吸った。すると、声を発する前に蒼空の姿が消えた。
「……え?! 蒼空君、どこ?」
見渡すが謎の男子生徒以外誰もいない。
「向こうは向こうで複雑だが、こちらはただただ面倒なだけだな」
「ちょっと、なんの話してるのよ! 蒼空君を何処にやったの!」
謎の男子生徒は夏美をジッと見つめ、考え込む。
「な、何よ……」
「お前、なぜ俺の前にいる? お前はとうに終わった筈だが。……いや、どういう因果だ?」
夏美は相手にされていない。違う相手に向けて言葉をかけているようであった。
しばらくして、男子生徒は何かに気付く。
「……なるほど、そういう繋がりか。ったく、希少だが面倒極まる」
視線は夏美の後ろに向けられている。その相手が気になって夏美も振り返る。すると、以前一緒に逃げた男子生徒がいた。
「あなた、この前の……」
「おい、そいつに何か聞かれたか!」
まるで謎の男子生徒へ恨みでもあるのか、恐ろしさすら感じる剣幕のまま訊かれた夏美は、気迫に負けて言葉が出ず首を左右に振った。
男子生徒は謎の男子生徒を睨み付けた。
「おい御堂! 茜さんに何をした!」
短い訴えの中、夏美が思いつくのは、『御堂六郎』と『御堂音奏』、そして『加賀見茜』であった。何が何やら分からない混乱する状況に夏美はモヤモヤする。
「勘違いするな。あいつは単に役を終えただけだ。お前も火事から逃げられただろ」
「ふざけるな! 茜さんは止めようとしたんだぞ! それをお前が、別の奴を不幸に陥れたせいでこうなったんだろうが!」
「一方的で横暴な極論による決めつけ。すぐ頭に血が上る癖。阿呆、間抜けの極みか? 安易な結論に至るのは、単純すぎる知性が原因だろうがな」
あからさまな挑発が、男子生徒の怒りをさらに引き上げた。
「いい度胸だてめぇ! こっち来いや!」
ズンズンと男子生徒が迫るも、謎の男子生徒は指を鳴らして男子生徒を消した。
「奴との対面はこれまでだ」
改めて夏美へ視線を向ける。
「いらぬ邪魔が入り時間切れだ。お前はまた次の機会にでもしよう」
まるで展開が読めない。
夏美が謎の男子生徒へ何かを訊こうとすると、足下の感覚が緩やかとなり、目を向けると前回同様に水を張ったプールの水面にいた。
「――きゃあ!」
盛大に落ちると、前回同様に目を覚ました。
八月二日、午前五時。
またも汗だくだった。
御堂六郎と突然別れた蒼空は、田植えの終えた田園の畦道に立っていた。空は夕陽でうっすらとあかね色をしている。遠くで蜩の鳴く声が静かに響き、田にはアメンボが動いているかのような微かな波紋が広がる。
夏の田舎の夕方。微風が心地よい。穏やかで清涼な印象と、暗がりの怖い印象が相まっている。見知らぬ地での孤独は、緩やかに恐怖を増幅していく。
「頑張ってるね、蒼空君」
突然後ろから声がした。身体をビクつかせて驚いた。
振り向くと図書館で再会した制服姿の日和が手を後ろに回して立っていた。
「……日和?」
「よかった。蒼空君が真面目に都市伝説を調べててくれて。結構ヒヤヒヤしたんだから」
日和の声だ。声質は高くなく、どこか静か。
安心の後、こみ上げる感情を蒼空は抑えきれなかった。
「よかったじゃないだろ! なんでこんな事になってんだよ! お前、何したらこんな危険な目に遭うんだ! 殆ど死んでるようなもんなんだぞ!」
蒼空に怒鳴られるも、日和は温和な表情を崩さない。
反応が日和ではないと蒼空は感じ取った。まるで穏やかな笑みで固定されたような、本人の意思が尊重されない、一方的な落ち着く有様の強要を。
「ごめんなさい。けど、私が動かなきゃって思って」
「……何を? こんな、変な状況になる必要があったのか」
「でないと、私を含めて多くの人がかなりの不幸になってしまうから」
何かは分からない。ただ、明香が死んだ後に訪れる災いを指しているのだと思う。
遠くで蜩の声が虚しく響く。二人の沈黙は鳴き声が終わるまで続いた。
「……蒼空君なら……」
呟くような声に蒼空は反応して顔を向けた。
「……無謀って分かっても、期待出来る人に頼る? それとも自分で突っ走っしちゃう?」
どこか寂しさを滲ませた日和の笑顔。
声をかける間もなく蒼空は目を覚ました。
八月二日午前六時四十分。
まだ夢の映像がはっきりと脳裏に残る中、蒼空は腕で両目を覆った。
(……それで俺に頼ったのか?)
日和の想いを読み取った。
◇◇◇◇◇
「駿平君。一生のお願い!」
海の家で頼まれた駿平は、あからさまに嫌な顔になる。それは暑さで滅入ってる顔にも似ているが、涼しい屋内なので純粋な嫌気だと誰でも分かる。
「前に音奏と楸君にも誘われたけど、僕、そういうの嫌だから絶対無理。そもそも自由研究でしょ、大勢いるんだったら僕が入らなくてもいいじゃん」
事は人の生死が関与している所まで来ている。夏美はなりふり構っていられなかった。
「ここじゃ話せないけど、かなりヤバい状況なの。一人でも多く協力してほしいの」
「じゃあ、大人に」
「大人はダメ。絶対適当に遇われるし、警察沙汰とかって話が進んだら色々大変で」
本気で何をしようとしているのか分からず、駿平は夏美を疑った。必死に説明しようとするも、海の家で都市伝説の話は聞かれる恐れがあり、夏美には説明が纏まらない。夢の出来事、日和の失踪、明香の死の予言。それぞれに情報量が多すぎる。
話せない事情があるのだと察した駿平は打開策を考えた。このまま無視することも出来るが、終わるまで言い寄られるだろうし、やがて浩信が「女の子の頼みは聞いてやれ」とでも言われると推測した。
「……とりあえず、LINEで詳しく。けど無理だったら絶対無理だから」
夏美は駿平の手を握り、深々と頭を下げて感謝した。文章が纏まらなくてもバックには秀才の明香と、頼り甲斐が大いにある蒼空が控えている。説得の文章は問題なかった。
運悪く、交渉場面を浩信は眺めていた。その存在に気づいた駿平と夏美は浩信と目が合ってしまう。
「ちょ、浩君! 違うから」
夏美が訂正に躍起になるも、浩信は嬉しそうな微笑みを浮かべて無言でゆっくりと三度頷いてその場を去った。
(……ここって)
以前、見知らぬ男子生徒と何かから逃げていた学校だと直感した。
「それで、解決できそうか?」
その声は聞いたことがない。初めて聞く男性の声。
夏美が振り返ると、田舎の学園ドラマでありがちな半袖白ワイシャツ制服姿の男子生徒がどこかを見て語っている。
「……あなた……誰?」
訊くも、声が相手には届いてない。男子生徒は誰かと話を続ける。
「すぐには無理だ。そもそも、なんで俺や前園さんが解決しなくちゃならないんだ」
次に聞き覚えのある声がした。それは謎の男子生徒の向かい。目を向けると、いつの間にか謎の男子生徒の話し相手がいた。見知った男子生徒は謎の男子生徒と同じ、他校の夏用制服姿で。
「蒼空君!」
こちらも夏美の声は届かない。
「何か意図とかあるのか?」
「俺は条件を提示し、願いを聞き、見届けるだけだ。そういう役だからな。ただ、些細な助言くらいはしてやれる。何が知りたい?」
「急に言われてもすぐには出ない。そもそも、どうして四十二の都市伝説絡みなんだってところから謎なんだけど」
謎の男子生徒は鼻で笑った。
「まあいい、時間はまだある。この狂いはかなり複雑だからな、よく考え続けろ。特定の犯人を捜せばいい推理小説とは訳が違うぞ」
何の話かは分からないが、咄嗟に夏美は止めようと思い立った。
「蒼空君!」
近づこうと走るも、足が思い通りに動かず近づけない。
「ちょっとあなた! 蒼空君と何話してるのよ!」
感情的になって叫ぶも、やはり声は届いてない。
「さて、用が済んだなら俺は行く。色々と多忙だからな」
「待て! お前も都市伝説に関係しているのか? だとしたらどの都市伝説だ」
謎の男子生徒は何気なく蒼空を一瞥した。
「その程度はお前が見つけろ。あ、そうそう、一つ大切な事だけは教えてやろう」
蒼空は集中して訊く。
「”数字”は大事にしろよ」
「どういう意味だ! 重要な伝説が隠されてるって意味か!」
「ちょっと、ちゃんと答えなさいよあなた!」
叫んだ夏美の声に蒼空が反応を示した。
「え? 涼城さん?」
ようやく何かが繋がったと思い、夏美は大声で蒼空を呼ぼうと息を吸った。すると、声を発する前に蒼空の姿が消えた。
「……え?! 蒼空君、どこ?」
見渡すが謎の男子生徒以外誰もいない。
「向こうは向こうで複雑だが、こちらはただただ面倒なだけだな」
「ちょっと、なんの話してるのよ! 蒼空君を何処にやったの!」
謎の男子生徒は夏美をジッと見つめ、考え込む。
「な、何よ……」
「お前、なぜ俺の前にいる? お前はとうに終わった筈だが。……いや、どういう因果だ?」
夏美は相手にされていない。違う相手に向けて言葉をかけているようであった。
しばらくして、男子生徒は何かに気付く。
「……なるほど、そういう繋がりか。ったく、希少だが面倒極まる」
視線は夏美の後ろに向けられている。その相手が気になって夏美も振り返る。すると、以前一緒に逃げた男子生徒がいた。
「あなた、この前の……」
「おい、そいつに何か聞かれたか!」
まるで謎の男子生徒へ恨みでもあるのか、恐ろしさすら感じる剣幕のまま訊かれた夏美は、気迫に負けて言葉が出ず首を左右に振った。
男子生徒は謎の男子生徒を睨み付けた。
「おい御堂! 茜さんに何をした!」
短い訴えの中、夏美が思いつくのは、『御堂六郎』と『御堂音奏』、そして『加賀見茜』であった。何が何やら分からない混乱する状況に夏美はモヤモヤする。
「勘違いするな。あいつは単に役を終えただけだ。お前も火事から逃げられただろ」
「ふざけるな! 茜さんは止めようとしたんだぞ! それをお前が、別の奴を不幸に陥れたせいでこうなったんだろうが!」
「一方的で横暴な極論による決めつけ。すぐ頭に血が上る癖。阿呆、間抜けの極みか? 安易な結論に至るのは、単純すぎる知性が原因だろうがな」
あからさまな挑発が、男子生徒の怒りをさらに引き上げた。
「いい度胸だてめぇ! こっち来いや!」
ズンズンと男子生徒が迫るも、謎の男子生徒は指を鳴らして男子生徒を消した。
「奴との対面はこれまでだ」
改めて夏美へ視線を向ける。
「いらぬ邪魔が入り時間切れだ。お前はまた次の機会にでもしよう」
まるで展開が読めない。
夏美が謎の男子生徒へ何かを訊こうとすると、足下の感覚が緩やかとなり、目を向けると前回同様に水を張ったプールの水面にいた。
「――きゃあ!」
盛大に落ちると、前回同様に目を覚ました。
八月二日、午前五時。
またも汗だくだった。
御堂六郎と突然別れた蒼空は、田植えの終えた田園の畦道に立っていた。空は夕陽でうっすらとあかね色をしている。遠くで蜩の鳴く声が静かに響き、田にはアメンボが動いているかのような微かな波紋が広がる。
夏の田舎の夕方。微風が心地よい。穏やかで清涼な印象と、暗がりの怖い印象が相まっている。見知らぬ地での孤独は、緩やかに恐怖を増幅していく。
「頑張ってるね、蒼空君」
突然後ろから声がした。身体をビクつかせて驚いた。
振り向くと図書館で再会した制服姿の日和が手を後ろに回して立っていた。
「……日和?」
「よかった。蒼空君が真面目に都市伝説を調べててくれて。結構ヒヤヒヤしたんだから」
日和の声だ。声質は高くなく、どこか静か。
安心の後、こみ上げる感情を蒼空は抑えきれなかった。
「よかったじゃないだろ! なんでこんな事になってんだよ! お前、何したらこんな危険な目に遭うんだ! 殆ど死んでるようなもんなんだぞ!」
蒼空に怒鳴られるも、日和は温和な表情を崩さない。
反応が日和ではないと蒼空は感じ取った。まるで穏やかな笑みで固定されたような、本人の意思が尊重されない、一方的な落ち着く有様の強要を。
「ごめんなさい。けど、私が動かなきゃって思って」
「……何を? こんな、変な状況になる必要があったのか」
「でないと、私を含めて多くの人がかなりの不幸になってしまうから」
何かは分からない。ただ、明香が死んだ後に訪れる災いを指しているのだと思う。
遠くで蜩の声が虚しく響く。二人の沈黙は鳴き声が終わるまで続いた。
「……蒼空君なら……」
呟くような声に蒼空は反応して顔を向けた。
「……無謀って分かっても、期待出来る人に頼る? それとも自分で突っ走っしちゃう?」
どこか寂しさを滲ませた日和の笑顔。
声をかける間もなく蒼空は目を覚ました。
八月二日午前六時四十分。
まだ夢の映像がはっきりと脳裏に残る中、蒼空は腕で両目を覆った。
(……それで俺に頼ったのか?)
日和の想いを読み取った。
◇◇◇◇◇
「駿平君。一生のお願い!」
海の家で頼まれた駿平は、あからさまに嫌な顔になる。それは暑さで滅入ってる顔にも似ているが、涼しい屋内なので純粋な嫌気だと誰でも分かる。
「前に音奏と楸君にも誘われたけど、僕、そういうの嫌だから絶対無理。そもそも自由研究でしょ、大勢いるんだったら僕が入らなくてもいいじゃん」
事は人の生死が関与している所まで来ている。夏美はなりふり構っていられなかった。
「ここじゃ話せないけど、かなりヤバい状況なの。一人でも多く協力してほしいの」
「じゃあ、大人に」
「大人はダメ。絶対適当に遇われるし、警察沙汰とかって話が進んだら色々大変で」
本気で何をしようとしているのか分からず、駿平は夏美を疑った。必死に説明しようとするも、海の家で都市伝説の話は聞かれる恐れがあり、夏美には説明が纏まらない。夢の出来事、日和の失踪、明香の死の予言。それぞれに情報量が多すぎる。
話せない事情があるのだと察した駿平は打開策を考えた。このまま無視することも出来るが、終わるまで言い寄られるだろうし、やがて浩信が「女の子の頼みは聞いてやれ」とでも言われると推測した。
「……とりあえず、LINEで詳しく。けど無理だったら絶対無理だから」
夏美は駿平の手を握り、深々と頭を下げて感謝した。文章が纏まらなくてもバックには秀才の明香と、頼り甲斐が大いにある蒼空が控えている。説得の文章は問題なかった。
運悪く、交渉場面を浩信は眺めていた。その存在に気づいた駿平と夏美は浩信と目が合ってしまう。
「ちょ、浩君! 違うから」
夏美が訂正に躍起になるも、浩信は嬉しそうな微笑みを浮かべて無言でゆっくりと三度頷いてその場を去った。
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